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何日も晴れの日が続き土も乾いて来たので満を持して畑にトラクターを入れた。
こうして、下の畑には雪のかけらも見えないけれど、標高差140mの山の畑の周りは雪に覆われている。
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乱暴だったけれども、冬季間何の手入れもしなかったトラクターが奇跡的に一発でエンジン始動。
力強いディーゼルエンジン音を響かせてくれ、安心と共に感動の一瞬。(人間の方が慣れず曲がった轍跡)
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縦横とブラウ(鋤刃)の回転を変えて丁寧に耕す。
雪が少なかったとは言え、土は雪の重量で固く締まり最初はブラウを低速回転で使わないと食いこまない。
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耕した土の上を動く影を見つけた。
おや?どやらカエルみたいだぞ、まだ冬眠中だったのかな。
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ほら、丸々と太った「トノサマガエル」ですよ。
いや、太っているのではなくて産卵間近、臨月のお腹なのかな。
「眠っている所を掘り出しちゃってごめんな、でももう春だぜ」なんて声を掛けたら、
「まだまだ田圃に水も張られず、産卵するところも無いよ」なんて返事が(笑)。
でも、よく見ると右腕を傷付けてしまったようです。ゴメンナサイ。
昨年新潟市で「トノサマガエル」が見つかったと地方紙で話題になっていました。
なんと、新潟地域では「トノサマガエル」が絶滅危惧種になっているのだとか。
驚いて、「朱鷺をはじめ、有る種の絶滅は自然環境破壊への警告」ではないかという趣旨で投稿。
でも、文章が未熟だったのか、内容が編集者の気に入ら無かったのか没となり掲載されなかった。
「トノサマガエル」の減少は『中干し』と言う、コシヒカリ独特の水の管理方法にも有るようです。
コシヒカリが成長し過ぎて倒伏することを防ぐ目的で、田圃の水を抜く事と、産卵時期が重なるのです。
他にも、水路が生物の住環境には最悪の三面コンクリートになっている事なども原因でしょう。
また、我が家の畑を見て「オオバコ」方言で言うところの「ゲエルッパ」が有ると驚いた人がいた。
「オオバコ」は見た目に寄らず繊細で、除草薬を使うと全滅してよみがえらないのだとか。
新潟市は国の「農業特区」の指定を受けるとか聞いた。
これは、一口では語り切れないけれども、色々な農に関する規約、規制を撤廃して新たな方向性を生むと言うもの。
なんだかねー、規制緩和して農地を大規模にしたり、異業種が簡単に参入できるようにしてもねー・・・・。
「猫の目行政」なんて言葉も有るくらいで農政なんてくるくるとめまぐるしく変わりますからね。
ゴム長も履かず、スニーカーでトラクターや、コンバインに乗る時代だからなー、不思議も無いのか。
国土、農地の狭い日本が農業で生き残るのは、決して大規模化や効率性の追求だけでは無い。
品質、味が良く安全な作物の創出こそ日本農業の生き残る施策ではないかなんてスベルべは思う訳。
ま、「トノサマガエル」の大きなお腹を見ていて、馬鹿な事を思う呑気なトーちゃんでした。