畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

夫婦だけの夕食は?

2015-01-26 08:03:34 | 食べ物

 夫婦二人だけの暮らしになって何年になるのかなー。
最近は、食事の内容も年寄りじみて来ましたねー。

 「えー、またー?」なんて言われながらも少し間をおくと作るスベルべトーちゃんの大根煮。
しかも、「ブリ大根」などでは無くて、あっさりとした「鮭」のアラを使ったものが好みになって来た。
でもねー、手前味噌ながらもこれがね、美味しいのよー、特に大根がねー。



 これは、スベルべママが唯一、スベルべの母に習ったと言う大根料理。
母は私たちが結婚して間も無く、三ケ月で病を得、闘病生活を送る事となった。

 料理が好きで、当時始まったばかりの「食生活推進委員」活動にも参加し、目新しいメニューもこなした。
そんな、母の料理を満足に教えてもらう事も無いままに、五年後に母は無くなってしまった。

 何時習ったのか、これは母が伝授したと言う「大根の煮なます」です。
割り入れた「煮干し」がポイントでしょうか、あっさりとした口中を洗うような美味しさです。



 どなたが置いたのか、内玄関の上がりがまちに置いてあった「ウルイ」の酢の物。
合わせたコンニャクはスベルべママの手製です。もちろん、コンニャク芋からの製品ですよ。



 野菜の天麩羅にはなんと「蕗の薹」が有ります。
実は、JAの写真コンクールの商品に入ってい栽培物の「蕗の薹」なのです。

 昨年は出品したユリの写真が最優秀賞になり、今回は少し応募しにくかったですね。
それだけ、自信のある作品も無かったのだけれども「とうやの花」と言うジャガイモの花の写真が入賞でした。



 スベルべが気まぐれに買い求めてきた「根若芽」を茹でたものです。
写真には無いけれど、この野菜御馳走と佐渡産ブリの「ブリかまの焼き物」でオカズは以上。

 こんな簡単で粗末な素材の御馳走でも、最近は美味しくて仕方ない。
二人で、「美味しいなー」「美味しいねー」と言いながら酒を飲み交わす毎日です。

 あ、思い出した、「高菜炒め」も有ったけれども写真が不鮮明でカット。
いずれにせよ、自分たちで作った野菜を中心としたメニューに飽かず舌鼓を打つ毎日です。

 今朝は休みと言う事も有り、珍しく7時近くまで寝てしまいました。
朝方2時過ぎにマックスの鳴き声で起こされ、しばらく散歩して身体を冷やし、それからの眠りが深かった。
「マックスや、こんな夜なかに散歩するのは泥棒さんだけだぞ」なんて呟きながらの深夜の散歩だったのです。
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何の種?喧嘩の種!

2015-01-25 04:06:23 | 

 昼間、ゴトンと郵便受けに何かを入れる音が聞こえた。
「やったー、届いたぞー!」なんて心が弾む音に聞こえるのはスベルべのみ。

 あえて、スベルべカーちゃんには話していないけれども、これは種子が届いた音に違い無い。
何気ない、素っ気ない態度で郵便受けを開けると、来てます、来てます。

 先ずはこれ「アグレッティ」って皆さんご存知?
「ローマっ子は市場でこれを目にすると春が来たんだなー・・・と思うくらい春を告げる高級野菜」
なんて、説明の特徴を聞くと、やはり作りたくなりません?



 種袋の表を見ても読み取れないけれどもこれは「ガーリックチャイブ」と言う名前だと言います。
「チャイブ」でね、しかもガーリック、ニンニク風味なんて言われたらやはり作ってみたいなー。



 これは珍しくも無いかもしれないけれど、小葉のバジルです。
葉の形のまま、料理に散らして使ったら最高ですよ。これは昨年も作ったものです。



 これも昨年も作った「紫バジル」です。
もう、普通のバジルなんて珍しくも何も無い存在になりましたからね。



 ほら、これは種屋の孝行息子のようなスベルべが、またまた飛びついた「食用ホウズキ」。
今までも作っていましたが、これは今までのように大木になり添え木が居るようなものでは無い。

 平たく、地面に這うように出来るなんて、これまた憎い宣伝文句。
でもね、この種袋は空では無いかと思うような軽さ!

 生産地はイギリスと有り、15粒入りでなんとお値段はお買い得な756円!
もう、目に入れても痛くも無いような小粒の種が一粒50円!



 で、高価過ぎて申し訳ないと思ったかどうかは別としておまけの小袋が二つ。
うーん、二種類とも今までに作った事が有るなー。

 物好き、変人のスベルべを驚かすには、ちと平凡過ぎるおまけのようです。
こうして、まだ雪の深い魚沼の地でスベルべの農業は順調に滑り出しています。

 と、言えば聞こえは良いのですけれどもねー。
なーに、また畑仕事の忙しさ、夫婦喧嘩の種を仕入れたようなものですけれどもね(大笑)。
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中高年哀話?

2015-01-24 04:39:03 | 山菜

 何年か前、そう10年ほども前のことだったろうか。
迷いながら、いや、もう確信的な心を持って早期退職に臨んだ頃に買った本だろう。

 今、暇つぶし気味にページを繰って見ると当時と違って余裕を持った気持ちで読める。
この本は、50歳を過ぎて全く縁の無かった仕事、農業にチャレンジした話です。

 農業としての経済収支はこの時点では年毎に僅かな黒字と、赤字を交互に繰り返していた。
およそ、10年も前の著書だから今の状況は明らかでは無いし知ろうとも思わない。

 中高年を迎えてからの新規就農は思うようには行かない事が多いと示唆しているとも思える内容。
でも、当時とまた違った農業を取り巻く社会環境の変化も大きいと感じていますが。

 私のように、端から収入なんて度外視するような考え方の農業もまた一つのスタイル。
しかし、まだ子育てとか色々な支出の多い時の挑戦、不退転の覚悟の挑戦も心情としては理解できる。

 リスクは大きい。失敗したら、マイナス、負の財産を残すのみになってしまう訳ですから。
人間、ロマンだけでは生きられない「男のロマン、女の不満」なんてジョークが有るくらいですからね。



 一方、先週号の週刊誌に有った悲しいような現実を伝える記事。
年金だけでは暮らししか苦しく、パート・アルバイトに収入を求める中高年の悲話です。

 僅かな収入にも頼らざるを得ない年配者を食い物にする企業が多いと言う世情の話です。
使う側、使用者だと言う立ち場で、親、いやそれ以上の年配者を罵倒したり、さげすむ言葉を吐く輩も多いと言う。

 非正規労働者の増加が一つの社会問題となっているけれども、これは高齢者哀話ですね。
前の前のその前の首相かな、あのベートーベン頭が進めた「規制緩和」政策なんて何が残ったのだろう。
何が私たち庶民、底辺の生活者にプラスになる要素が結果として出たのがあったろうか。

 あの、首相が重用し大臣に取り立てた経済学者は今でも「正規労働者の撤廃」なんてほざいているらしい。
世界的にも、1%の富裕層が世界全体の富の50%以上を握るとも分析されている現実。

 このまま進んだら、益々人間の貧富の差は開くばかり。
富は富を呼び、貧富は貧富を生み出すと言う悲しい世界全体の実情。

 何を言いたいのか支離滅裂になってきたけれども、貧しいながらも健康に生きる道も有るって事です。
無雪期は汗まみれで痩せてしまうけれども、今はその頃よりも数キロ太っています。

 数キロくらいの体重増減は、甘い方で10キロ近い増減を繰り返す人も多い。
現実って甘くは無いですよ。でもね、力いっぱい汗にまみれて生きるってのも一つの選択とも思えるのです。


 
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連載3『コゴメ』

2015-01-23 05:36:38 | 山菜


  「こごめ」

 待ちわびた春となり、まず一番は「蕗の薹」、次いで「こごめ」が顔を出す。
和名は「クサソテツ」と言う。処によっては「こごみ」とも呼ぶようだ。

 昔からの、曲がりくねった暴れ川で、春秋の出水時期には田を荒らし、
農民を泣かせたが代償に大鯰、大鰻、大鯉その他色々な魚が生きるある意味では素晴らしい自然の川が近くにあった。
その川が、流行の河川改修とやらで、水量の割にやたら川幅のある、大きな土提を持った立派な川となり、
三十年余りの月日が経った。

 歳月は何時の間にか別の自然を育て、提内地とも呼ぶべき川端には、「こごめ」の群生が見られるようになった。
なに、家から歩いて何分もかからない所である。
他人に自慢するのに、鍋を火にかけてから採りに行くと話す。

 茹でてシンプルに醤油、マヨネーズ、又胡麻和え、
淡白でそれでいて野の香りのする「こごめは」いくらでもお腹に入ってしまう。
長くて辛い冬を越え緑の命を貪り食らうのだ。

 近くの魚野川の河原にも群生し、多くの人たちを喜ばせていた。
時には関東地域のナンバーを付けた自動車さえみかけるようになっていた。

 しかし、三年前の「新潟福島豪雨」により、「こごめ」が群生していた河原は跡かたも無く消え去ってしまった。
また何時の日か「こごめ」が発生する時が来るのであろうか。
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山の動物たちの今は

2015-01-23 05:13:55 | 山菜

 一面、2メートルに近いような雪に覆われた山で、動物たちはどうしているのだろう。
雪崩防止の鉄柵の隙間から、跨線橋に向かって降りる足跡は「テン」のようです。



 真ん中の雪の上にも、雪崩防止柵から直線的な足跡と、そして、横に伸びる足跡。
除雪のために切り立った形になってしまった雪の上から、飛び降りる場所を探している。



 ホームの端付近にも山からの足跡が見えるが、これは「タヌキ」だと思う。
先の足跡の「テン」は長い身体を足を横に揃えて、芋虫のように伸縮して前進するのです。



 写真では捉えきれなかったけれども、尾根にも足跡が見える。
きっと尾根の横、沢の僅かな地面を求めて降りたのだろう。



 驚くべき事に、反対側のホーム、住宅側からの足跡も有る。
これもやや、横に開いた足跡できっと「タヌキ」です。



 ホームに薄く雪が積もった日には、ホーム上を歩き、ホーム端で線路に飛び降りた足跡も見えた。
そこには飛び降りる事にためらいを見せ、乱れた足跡が有ったのです。

 何のために危険な線路に降りるのでしょう。
きっと、上下線の線路の間に見える、雪が消えた大きな溝が川か何かに見えるのでしょう。



 山に行くと、小さな沢に向かう「タヌキ」の足跡が多く見られます。
無事に沢に辿り着くと、小石を剥がしてその下の沢蟹などを探すのでしょう。

 いえ、彼らの行動は夜中の事で、スベルべが実際に見たものでは無い。
でも、雪の上に残された色々な動物たちの足跡で、彼らの命懸けの越冬の様子がうかがわれるのです。

 
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