畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

雪も水も同じようなもの

2015-01-22 05:11:16 | 暮らし

 久しぶりに快晴となった朝です。
ここのところ、雪は少し落ち着き、積雪も減っています。

 でも、こんな風景を見て嫌な事も思い出します。
三年半前の水害の事です。嫌な冗談だけれども雪の量と洪水の際の水の量がそっくり。



 農天市場の建物の天井付近まで水が来ましたからねー。
右にガソリンスタンドの看板が見えるけれど、この水害のために廃業してしまいました。



 向こうに魚野川の堤防が見えますが、未だ工事中で堤防末端の樋門までは除雪をして往来している。
ようやく、ブルーシートが外されたようだから、樋門のコンクリート部分も完成したようです。



 あの時は、一面湖のような濁流に覆われていました。
やれやれ、水に覆われ雪に覆われ、その前には中越地震に見舞われ、散々でした。

 なんだか、大変な一生だったとも思うけれどもこれも致し方なし。
これでも、雪さえ消えたら豊かな自然が息を吹き返し、美味しい山菜を恵んでくれるのですから。
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畑が恋しい

2015-01-21 05:12:23 | 

 降り続く雪の中で、冬眠のような暮らしを続けている。
雪の量はと言えば、今朝の新聞発表で「小出」は189センチ。我が家の辺りはもう少しあるでしょう。

 それでも、農業関係の契約月刊誌が届いたり、自分でまた月刊誌を買い求めたり。
やはり、既に気持ちは春に向かっているようです。
そして、月刊誌にはこんな惹句が載り、いやがうえにも気持ちが掻き立てられる。



 ジャガイモの種芋も既にJAから届いている(まだ半数だけれども)。
でも、やはり新たな気持ちでジャガイモ作りに励もうと思う。



 こんな方法も試してみたいけれども、雪消えとの関係で無理かもしれない。
出来たら面白いですよね。何せ、ジャガイモが土の表面に出来て、掘ると言うよりは拾い集める感覚だとか。



 毎年作っている「ルバーブ」の記事も有る。
やはり、慣習で作るのも良いけれど、あらためて栽培方法を見るのも必要なようです。



 「ルッコラ」も我が家の定番野菜。
昨年も二種類作ったけれども、フムフムなるほど、なるほど・・・・。

 で、本を見ての学習ばかりだったらお金もかからない、罪の無い時間つぶし。
ところが、種苗会社から気持ちをくすぐるメールが来るからたまらない。

 既に、二社に発注を掛けました。
毎年、最後は「来年こそ、品種を絞って作ろう」なんて思うのだが生来の好奇心の強さもむくむくと。

 種子が届いたらご紹介したいと思いますが、今年も新顔が参入しますよー。
ま、毎年のスベルべの懲りない仕事ですから、御笑いになって結構ですけれども。
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お・も・て・な・し(2終り)

2015-01-20 06:30:28 | 食べ物

 ほら、真ん中はスベルべ自慢の「山芋の海苔巻き」ですよ。
粘り気の強い本物の山芋は、摩り下ろしてこんな風に海苔巻きにも出来るのです。



 銘酒も次々と繰り出されます。
以前、お客様のお手持ちとして頂いて以来、お気に入りになった焼酎です。



 さて、ワインは何本目かな。
白もそして赤もしっかりと頂いたような記憶が・・・・。



 スベルべママがどうしてもお客さんに味わって頂きたかった吸い物。
これは摩り下ろした山芋をスイトンのように、汁に浮かべた一品。不思議な出汁が出る一椀です。



 この他にも、スベルべ自慢の「牛筋牛蒡」なども有りましたが下賤な食べ物故写真はカット。
最後のスイーつは豆乳を使い、我が家の桜の花の塩漬けを浮かべたもの。

 他にも、何点かあったようだけれども、酔生夢死、記憶もうたかたの夢と消え去りました。
こうして、美味しくて、そして楽しい宴は3~4時間の時の流れも夢のごとく終りを迎えたのでした。

                (終り)
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冬の堀之内遊歩道(その5終り)

2015-01-19 05:12:20 | 登山

 徐々に近付く人影もここまで来るとはっきりと確認できます。
あー、やっぱりあの往年の谷川岳の主のようだった先輩です。



 「先輩!急がなくても良いですよー」なんて声掛けをします。
「いやー、80歳の声を聞くと、駄目だのー」なんて言いながらもしっかりとした足取り。



 先の先輩はスベルべと干支で一回り違いで今年は満80歳を迎えられるとか。
さて、その向こう「亭」の雪を掘る、二人の先輩の姿。

 出会った超先輩に雪掘りをする二人の年齢を聞くと、「俺よりも五つ下かなー」なんて事もなげに。
70歳代半ばにしてこの元気「先輩ー、足元注意ー」なんて心の中で叫ぶスベルべです。



 ここぞとばかりに、出会った先輩に遠く見える山々の案内を頼みます。
「そう、左の鳥屋ガ峰と右の守門岳の間に見えるのは、粟ヶ岳だなー」なんて余裕の返事。



 遠く、左に霞むのは「米山」と「刈羽黒姫山」です。


 左奥に見える双耳峰のようなピークは旧堀之内町の最高峯でその名も「高山」です。
その左となりは旧大和町の廃止されたスキー場の頂上にあたります。



 大好きな雪山賛歌でも無いけれど「山よさよならご機嫌よろしゅーまた来る時には笑うておくれ♪」
思わず、鼻歌がこぼれるような上機嫌にさせられた冬の『堀之内遊歩道』でした。

                       (終り)
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連載2『ゼンマイ』

2015-01-18 14:54:39 | 山菜


  「ぜんまい」

 魚沼地方では慶弔何につけてもの、ご馳走の一つに「ぜんまい」の煮物がある。
我が家の下手に、標高差百メートル余り、斜度は平均で四十度以上は確実な斜面と言うより崖と呼ぶべき山がある。
この雪深い魚沼の地にあっても、雪がとどまる事は無い斜面なのだ。
雪が積もらないのだから春の訪れは一番に来る。

 四月から五月にかけ、暖かい日差しが続くとまずその斜面のぜんまいが一番に採り頃となる。
毎年の事となると大概の太い「ぜんまい」の根は分る。
しかしその斜面でも、一等品のぜんまいは急斜面の殆どオーバーハング状態の先端近くの、
全くつかまる木も無い、とんでも無い所にあるのだ。

 登山家ガストン・レビュファの「北壁に舞う」のようだ、なんて洒落は消し飛ぶ。
事実滑落し三ヶ月も入院した人もいたのだ。その本当にきつい崖の「ぜんまい」を狙う奴は近所でも私ともう一人。
行ってみて採った跡を見ると、次ぎに会った時、お互いに、にやりと笑いを交わす。

 その峻険な斜面はその斜度がゆえに、あの中越地震で、山頂付近から一気に崩れ落ち、
崩落土は上越線の線路を埋め尽くし、国道まで届くほどだった。

 剥き出しなってしまった斜面を見て、元の姿を取り戻すには、三十年もかかると思った。
しかし、逞しい自然はちっぽけな人間の想像を越え、
数年後には一部を除いてほぼ元の姿を見せてくれたのだった。
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