母が口から食べ物を摂取できなくなり 点滴によって命を繋いで久しい
吐き気どめ 貧血予防 尿量を増やす薬
全て点滴や注射で入れてもらっている
飲み込む力が無いので
嘔吐物を吐き出す力もないので 鼻からチューブを入れ 尿と同じくビニールバッグをベッドに下げている
あれこれの値が異常に低いもの 多すぎるもの
また血圧の下がり方も激しいらしい
薬も効かなくなってきているのだろう
今日か明日か
先ほど お医者様に言われました
もう一度 もう一度 なんとか
ずっと動けず 横たわり 「いや」「痛い」「おかしいねぇ」「さわらんといて」「きたない」
などの言葉も日に数えるしか言わず
意味のある会話などできなくなっている母でも生きていてほしいと そう思うのです
朝 病院に来て目薬3種類を両目にさし 頭顔 首 手 足 拭いて 化粧水 乳液 足には湿布 唇は乾燥防ぎにワセリン 踵にも軟膏塗って
足の裏には 少しでも おしっこ出るように マッサージして
何かになっているかどうかは判らないけれど 自分自身への 私は何かをしている という気休めかもしれない
あとは少しでも母の耳に届くかと話し掛けたり テレビの音を大きめにつけて
ただ長椅子に座り 本を読みながら 母を見ている
いつ呼吸が止まるかモニターの数字がすべてゼロになってしまうのではないかと
ハラハラしながら
で 一冊読了するとブログへ携帯から送ったり こんなふうに思い付いたことも携帯にメモして ブログのネタにしている
目の前で母の呼吸が止まるのも嫌だが 誰もいない時に 母の呼吸が止まるのも嫌だ
朝 昼 夜 病室を出る時は
私がいない間に死なないで
今度来る時まで生きていてよ
祈るような 思い
食事の支度と買い物だけは 他に家族もいるのでしないわけにもいかず
だが他の家事は長らくほったらかしだ
明日 あとでかたづけよう
この気持ちがいけないのだろう
あれこれ随分溜まっている
駄目だな と 思いつつ片付ける気力がわかない
長い間 母は痛い思い苦しい思いをして生きているのに それでも生き続けて欲しい
生きてよ頑張ってよ と思う 言ってしまう私は 親不孝なのかもしれない
でもね 死んでほしくないのよ
生きていてほしいのよ
もう一度 もう一度 美味しいモノ 食べにいこうよ
長男が あのコが大学に入るまで 生きていてよ
モニターに表示される数字と母を見比べながら
やだ!やだ!死んだらやだ!
とわがままな駄々っ子のような気持ちでいる私