北方「水滸伝」全十九巻の続編にあたる
水滸伝では若者だった燕青も不惑を越える
梁山泊は第二世代に入ったとも言える
楊令が戻るまで梁山泊を支えた呼延灼
彼は離れて育った息子凌に複雑な思いあり 言葉をかけられずにいた
仲間に認められつつある息子を嬉しく思う気持ちと照れ
面と向かってかける言葉
それを逡巡するうち訣別(わかれ)の時は迫っていた
童貫軍の将軍 超安
彼の首を狙う凌に敵の大軍が迫り
呼延灼は駆けた
誰も追いつけない
父親の愛が間に合わせた
凌は無事 超安の首を奪(と)る
だが 呼延灼が 息子と認めかけた言葉は 最期の言葉ともなった
禁軍の総帥 童貫は 楊令の弱味を探ろうとする
次巻 壮絶な戦いの予感を漂わせ この巻は終わる
最近 次は誰が死んでいくのかと 思いながら読んでいる
それほど― 人が多く死ぬ物語なのだ