夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

ここに愚痴っても仕方ないのだが

2008-10-15 23:25:49 | 子供のこと身辺雑記

先日 娘が夫の無神経ぶりが たまりにたまって
彼女の中で爆発し 家を抜け出し夜道を駆けて
私が入院する病院へのプチ家出となった

その時 私は 家では娘がいなくなった事に気付き大騒ぎになっているのでは?と心配し すぐ家に電話をかけた

ところが 家では 娘が抜け出したことにすら気付いていなかったのだ

主人に至っては 目の前を通って娘が外へ出る姿を見ているのに 長い時間 娘の姿を見なくても 不思議にも心配にも 思わなかったのだ

バカではないか
無神経にもほどがありはしないか

幸い娘が無事 病院へ着いたからいいようなものの 駅までの人けない寂しい道を思い 私は内心 血の気が引いたのだ

幾ら私が父には電話で 大丈夫だから来なくていい
と言ったとしても 父親なら 娘の無事な姿を見に 病院まで来るものではないだろうか

私なら顔を見るまで安心できない

そして娘が帰宅した後からでも
「何が原因だったんだろう」と心配して話に来るのが 普通の神経ではないだろうか

だが しかし無敵の無神経夫は 私からの他の用事での幾度か出したメールも読んだのか読んでないのか

反応すらない

メールが打てない人ではあるのだが 読んだら読んだで 留守電は入れられるのだ

主人は養子なので 私はそれでも随分 言いたいことも ある程度までは 我慢するようにしてるけど

今夜の夕飯おかずは長男が作ったのだそうだ

それを一時間かけて だらだら―っと食べ お風呂へ

茶碗洗うのは食器洗い機があるし

何処が忙しいのでしょ

お風呂あがれば 又寝るまで テレビ見るだけだし

今夜はかなり私イライラしています

あれやこれや考えつつ
留守宅に荷物が届いて 送ってくれた相手にお礼の電話かける事も思いつかず
誰が送ってくれたかも確認していない・・;

ああ もし私が死んだら お歳暮おくるのも 品物戴いてもお返しもしない礼儀知らずのウチになるのでしょうか

相手の足りない部分も補うのが 私の役割ではあるのですが

何も考えてない

言葉通りの人間って
それで 済むものなんでしょうか

体のしんどさと ちょっと主人の 気付かない事のしんどさと

何なんだろう
考えれば考えるほど 疲れてきてしまうのでした


「サライ」冬の金沢特集号の記事から

2008-10-15 17:36:52 | 本と雑誌

「サライ」冬の金沢特集号の記事から
「サライ」冬の金沢特集号の記事から
「サライ」冬の金沢特集号の記事から
天台宗 大阿じゃ梨(う・・・携帯で「じゃ」の漢字が無ひ・・;)の酒井雄哉(さかい ゆうさい)さんのインタビュー記事があります

7年がかりで4万キロ歩く「千日回峰行」を2度にわたり満行された凄い方なのですが
最初からお坊様になろうとしてなられた方ではありません

得度されたのは39歳であられたとか

「常行三昧」90日間 1日2時間とて横たわるのも許されない
これも満行

大正15年生まれの方です

「行とは 生死の境にある
刃の上を歩くようなもの

体の細胞も生まれ変わります」

「今の自分は 今日でおしまい
新しい草鞋に足を入れるように 翌日は生まれ変わりましょう」

インタビューの中に宝石のような言葉がいっぱいあります

インタビュー記事の結びの言葉は

「今日も一生懸命生きた
お陰様で無事に一日を終えることができた
そうやって生きていくこと
それすなわち 行なんです」

インタビューの中に殊更 難しい言葉はありません

それでいて どの言葉も心を打ちます

本当に偉大な方とは このようにあられるのだ―

どの言葉も 心へ ずんと 入ってくるのでした


「江戸川乱歩と13人の新青年 ミステリー文学資料館編」 光文社文庫

2008-10-15 12:11:41 | 本と雑誌

「江戸川乱歩と13人の新青年  ミステリー文学資料館編」 光文社文庫
「江戸川乱歩と13人の新青年  ミステリー文学資料館編」 光文社文庫
大下宇陀児作「情獄」 恩ある親友の男とその母
親友の妻までも殺してしまった梶村教授

刑事に踏み込まれる前に自決しようと思う彼の信頼する友人に宛てた破局までの成り行き

彼は恋をした
紛うことなき邪恋であった

そうして罪無き友を殺して彼の得た花は多情の毒婦

親友の忘れ形見の一人息子の行く末を案じつつ
倫(みち)踏み外し鬼となった男は その死を持ち 己の人生に幕を下ろす

夢野久作作「押絵の奇蹟」
ピアノ演奏家の秘めた恋
それには互いの両親のかなわぬ恋の秘密があった

互いへ似た面差しの子供を持つに至り その子供達は恋に落ちたが

女の妄想か 眩暈起こすがごときくどい文章で綴られていく

葛山二郎作「杭を打つ音」
浮気な美貌の人妻を射殺したのは誰なのか

犯罪

復讐するは 男達か―

瀬下 耽 作「柘榴病」 飲み水の不足に苦しむ一行が見つけて上陸した島は謎の奇病にて島民が全滅していた

島の医師による手記には―

柘榴病なるもの 島民全滅に至るまでが記されていた

橋本五郎作「レテーロ・エン・ラ・カーヴォ」 最初 一途に片思いする男性からの手紙に切なる恋情を訴える乙女からの手紙と読めたそれは 最後の下りで 反転する

ゆえに探偵小説であるかもしれない

しかし綿々たる恋文を綴った真に青年に片恋するという女性にも 青年の将来を考えたという おそらくは青年の友人からの手紙も 心地悪さがある

読後感は・・・いいとは言えない

延原 謙 作 「レビウガ―ル殺し」 タクシーの中で眠りこけていた青年 彼はタクシー強盗にあったのだと言い見つけた大工が電話をかけに行った間に姿を消した

そのタクシーが盗まれた現場近くではダンサーがアパートの自室で殺されていた

彼女を死にいたらしめた人間の動機とは―

松浦美寿一 作 「B墓地事件」

奇怪な話なのだ
恋を割かれた恋人達が心中するにあたり 彼らの恋を世に暴露した男を呪い 殺すことを願う

巻き添えくったA君の不思議な体験

横溝正史 作 「面影双紙」 大家に向かって失礼な表現ながら 流石は!な完成度の高さ
出だしから恐るべき悲劇を予感させ 張り詰めた糸 緩むことなく最後へ雪崩れ込む

血の繋がらぬ子を我が子と可愛がり なお裏切られた男が懇意な人間を使って復讐 意趣返しを企んだか

不幸な偶然か

我が儘な家つき娘

夫をないがしろにし 踏み付けにした報いを受けたか

渡辺啓助 作 「偽眼(いれめ)のマドンナ」 読書好きな男は見つけたフランス綴じの本を公園で読んでいた

そこに話しかけてきた男は 女を殺しました―
そして語り始める

偽眼に魅せられた絵描きの話

クライマックス ぽんと話をはじけさせ はじけさせ
なおも不思議な余韻を残すのだ

妹尾アキ夫 作 「本牧のヴィナス」 冒頭にはエドガー・アラン・ポォの作品「大烏」から抜粋された文が掲げられている
主人公が出会う気味悪い言動の男

彼はいかにも秘密を抱えていた

愛する女を彼は永遠に閉じ込めたのだから

水谷 準 作 「胡桃園の青白き番人」

幼馴染みの小柴の恐るべき初恋
妄執
彼の恋情は 自らも死に導く

城 昌幸 作 「ジャマイカ氏の実験」
落ちかけて落ちない あら不思議

空中遊行か
落ちなかった男を追いかけていって その技術 秘密を教わろうとするのだが

稲垣足穂 作 「リビアの月夜」
たのしいパズルのような軽快な読後感が残る
仕上げようによっては怪奇小説にも出来る話

牛が三つでひしめいてと読むのだわ♪などと日頃 見ない漢字にも出会える一冊です