公安や記者の執拗な追及に 妊娠八ヶ月だった妻は 自殺した
月日は流れ その神崎が小樽から日本へ入ると情報が入り 公安や 神崎からの手紙を受け取った人々は色めき立つ
その中には 神崎が上司である父 西田を殺したという報道が信じられない早紀の姿もあった
姿を見せない神崎
神崎を騙した男 汚名をきせた人間が 殺されていく
全てを失った奪われた人間の復讐
解説によれば 作者は コーネル・ウールリッチのファンで これは佐々木譲ふうの ウールリッチ的作品とか
だからか
夜の中で 哀しい復讐の物語は 終わります
何もかも奪われて 絶望して 最後の望みは・・・