気が付けば断崖を登り続けており
危ないところを頂上らしき場所にいた三人に引き上げられる
彼らは ここは天国なのだと教えてくれる
ここが? この何もない場所が?
小柄な中年男 市川
元気いっぱいな老人は 生きていた時はやくざさん
組長であったとか
死因は拳銃自殺
裕一より僅かに年上の美女は安西美晴 こちらは飛び降り自殺とか
裕一が置かれた立場を飲み込もうとしていると パラシュートで神が降りてきた
神は教える
ここは地上と天国の中間地点
彼ら四人は地上に戻り自殺しようとする百人の命を救わなくては
天国へ行けないと
生きている人間に姿は見えないが 特別装備のオレンジ色の制服に身を包んだ四人は 救命任務に工夫を凝らす
命ー
解説は養老孟司さん
生き直すのは いつでもできるかもしれない
ただ一人苦悩の中にいては その術は見つからない
掌を見つめ 己が寿命を読みとろうと
自殺者は 生きられる者なら 生き続けたかった人間でもあるだろうと思います