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前回の記事は、こちらから。
ドンウクも、とうとう事実を知ってしまいました。
そして、シン・テファンも
ドンウクは、衝撃のあまり、それまでの自分と家族の思い出を辿ります。
実の父の陰謀で、若くして命を落としてしまった父イ・ギチョル。
自分の罪を被り、家族のため、自分のために人生をかけてくれた兄ドンチョル。
ドンチョルの居ない間、互いに助け合って生きてきた家族。
それら全てが、何だったのか。
これから、自分はどうすればよいのか。
仇と憎んでいるテファンと、自分は同じ血が流れているのか。
答えが出ないまま、ドンウクは、家族の待つ”家”に帰ります。
母は、正気を失っていましたが、ドンウクは幼い頃の印象で残っていたようです。
ドンチョルの家族は、何も変わらない、何も無かった事として、今までどおり生きていこうと思うのです。
ただ、ミョンフンは、もっと複雑です。
これまで、憎んではいけない対象なんだと、テファンを父として尊重してきました。
でも、この事実によって、憎んでも良い、いえ、憎むべき対象だったんだとわかったんですから。
ミョンフンは、本音とすると、ドンチョルの家族に成りたいんですねぇ。
でも、これまでの彼らに対する自分の行動は、絶対に受け入れてもらえないものだったと判っているのです。
それが、自分の罪で与えられた環境ゆえ・・・じゃないにしても
それに加えて、妻ジヒョン、息子テホの存在があります。
ミョンフンは、彼らを心のそこから愛しています。
テホを唯一の希望として生きてきたジヒョン。そして、ジヒョンの人生を狂わせてしまった自責の念にとらわれながら、それでも愛さずにはいられないんです。
ミョンフンは、自分に与えられた仕事をジヒョンに託そうと、わざと会議を欠席したり、大事な商談を彼女に任せたりします。そうやって、徐々に、ジヒョンに仕事を移譲しようとしているのです。
ジヒョンは、そういう夫ミョンフンの気持ちを充分わかっています。
それだけに、怒りを覚えるのです。
自分の人生を狂わせた男だけれど、愛する息子の父であり、長い間に培われてきた夫婦としての情もある(・・・と思いたい)。
彼の人生では、自分に対する愛情が何ものにも代え難いほどのものだという事もわかっていますから。
でも、自分をとことん苛めて来たドンチョル母は、いまだに許せていないから、彼女の血が夫や息子にも流れているかと思うと、これまた我慢がならない。
息子には、この財閥を継がせたいし・・・。
複雑ですわなぁ
テファンもまた、複雑だと思いたいですねぇ、私としては。
確かに、このところの自分への反発が強くなってるミョンフンは、その事実を知ってみると、到底許せるものではない。
ミョンフンより出来が良いドンウクが実の息子というのは、やっぱり、正直なところ嬉しいと思うんですよ。
でも、実の息子は、自分を父とは認めるはずがなく、却って自分を告発しようとする手を緩めそうもない。
ミョンフンを、とことん非難していたテファンですが、ミョンフンが家を出た事を知った時、息子の部屋をよろっとした足取りで見に行った姿には、少々ですが、これまで息子として彼なりに慈しんで来た思いが表れていたと思うんですよ、アジュンマは・・・。
関係者の心情をあれこれ想像しながら視聴しています。
この気持ちの揺れとか、迷いとかをそれぞれの役者さん達が、とってもリアルに演じていると思います。
演じるのに、エネルギーの要る作品ですわ。