毎日毎日、夕方になると途端に里心がついて、精神的に乱れ始めるのは、どの老人もそうだとか。
うちでも、義父が、もろ、”帰りたいコール”を連呼します。
そんな時が、一番、要注意!
先日、私がついつい声を荒げて喧嘩腰になったのも、そんな時。
ほんの10秒くらいの間を空けただけで、コールを繰り返す。
それだけでなく、だんだん表情は険しく、口調もきつくなり、目がマジになる。
で、私は”ヘルパーさん”という認識だけしかないから、他人に厳しい義父は、言いたい放題。
堪忍袋が小さい私は、あっという間に限界点に達するわけです。
もう、こうなると、”夕方怖い症候群”になりますわ。
でも、一昨日、ちょいとコツらしきものが判ったんです
それは、一緒にコタツに入って、定期的に会話をすること。
何でもないことなんだけど…。
PCを台所のテーブルでやってたら、どうしても会話は少なくなりますわなぁ。
会話が無いから、余計な事が気になり、心配になり、それが雪だるまのように際限なく膨らんでいくんじゃないかなぁ…と。
私としては、一日中顔を突き合わせるのが苦痛でしようがなかったので、顔を合わせなくて済む位置にPCを置いた訳で。
会話をする事も苦痛になっていたので、一石二鳥だとほくそ笑んでいたんです、実は。
でも、それは、同居には、最悪の状況だったんじゃないかと、遅ればせながら気が付いたんです。
だから、夕方になると、私が居るテーブルのところまで来て、あーだこーだと難癖つけたり、訳のわからない事を何十回と無く言い続けたりするんじゃないかなぁ…と。
だから、一昨日あたりから、試しにコタツにPC置いて、
「ここで、”仕事”して良いかなぁ。」
…あくまでも、仕事と言います。
と言ってみたら
愚図らなくなったじゃんないですかーっ
愚図らなければ、私だって気持ちよ~く介護が出来る。
こんな簡単な事なのに、全然気が付かなかった私。
いっつも、自分が楽になる事だけ考えて、義父母の思いなんて、考えもしなかった。
もう、呆けてるんだから…。
もう、何にも感じないんだから…。
何をやっても、直ぐ忘れて、お世話のシガイが無い。
本当に、こんな些細な事なのに、自分で気が付かなきゃ、全然頭に入らないし、理解も出来ない。納得も出来ない。
多分、もっと早く誰かが言ってくれたとしても、
「そんな事わかってる!」
という一言で片付けて、でも、ホントのところは全然理解できてない状況で終わってたと思います。
よく、息子や娘が使う台詞と同じですな。
ほんの少し、自信が付いた私です。
私も、日々進歩です。
笑わないでください、
こんな小さな一歩ですが、私にとっては、”目からうろこ”だったんですから。