「善徳女王」公式ガイドブック 下巻 | |
クリエーター情報なし | |
TOKIMEKIパブリッシング(角川グループパブリッシング) |
前回の記事は、こちらから。
トンマンたちは、チュンチュが見せかけの姿とは違って、かなり世情に通じていて、人の気持ちの動きに敏だと気付きました。
ミシルに従ってると思わせてるけど、本当はミシルを操ってるんだ・・・とね。そして、チュンチュの思惑通り、ミシルの周辺がいきなり慌ただしく動き始めたのです。
勿論、それはセジョン側とソルォン側の対立です。
ポジョンと結婚したとチュンチュが言った事から、セジョン&ハジョンの親子は、自分たちと立場が逆転してしまうことをソルォンが企んだ…と受け取りました。ソルォンがいくら誤解だと説明しても、信じようとはしませんでした。
そして、両派閥は、それぞれに親しい花郎を味方につけるのに躍起になり、兵を集めようとしました。
ミシルは、その頃、ピダムとチルスクを従えて遊山に行っていました。行き先は、真智王を排除すると決めた時にも行った場所らしいです。
ピダムもミシルもお互いに母と子だと知った上で、それには何も触れませんでした。
でも、ピダムは、初めて母としてのミシルと一歩踏み込んだ話が出来、嬉しそうでもありました。
ミシルは、王妃なるのが自分の夢だった・・・と言いました。
ピダムは、トンマンへの想いをミシルに指摘され、あっさりと認めましたね。鴨が初めて見たモノに追従するように・・・と。
そして、トンマンの傍で三韓統一の夢を実現したい・・・とね。いえ、正確に言うと、トンマンは三韓統一をし、自分は歴史の中に名を残したいということです。恋も夢も手に入れたいと言いました。
「王女様は私を手に入れて大業を成し、私は王女様を得て歴史に名を残す。」
く~っ ピダム、やっぱりカッコ良い
都では、ポジョンが先に動いてました。セジョンを拘束したんです。
それを知ったハジョンが、今度はソルォンを拘束。睨み合いですな。
中で一番冷静なのがソルォン。いやぁ…元々ソルォンだけがミシルの気持ちを理解できてたわけですが。
ソルォンは、セジョンを説得。両派、どーにか剣を置きました。
そこに、ミシルが帰って来たのです。
ミシル、都の騒動を聞き、急ぎ戻って来ました。
自分の気持ちも定まったからです。
ミシルの目を覚ましたのは、図らずもトンマン&チュンチュの世継ぎへの立候補となってしまいましたよ。
チュンチュは、ミシルを見くびっていたんです。単なる権力者に過ぎない・・・とね。
確かに、ミシルはそれまでの慣習を破る考えは浮かばなかったようです。でも、トンマンが“女王になる”と言い、チュンチュが“骨品制は下品”なんて言いだした事で、新しい考えが浮かんだんです。ヒントをあげた結果となりました。
つまり、王妃を目指すのではなく、自分が王となって新羅を発展させていく・・・ということですね。
真骨で女性の自分でも、副君に立候補することは可能だと気付いたわけですよ。
トンマンは、チュンチュに言いました。
「私の手を取りなさい。ミシルの相手は私がする。」
やっぱ、チュンチュ、読みが浅いわ。