韓国ドラマ・ガイド 太陽を抱く月 (教養・文化シリーズ) | |
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前回の記事は、こちらから。
夜空に赤い傘が浮かび、フォンの前に落ちて来ました。
又会えると言う意味か?・・・とフォンは心躍らせるのです。
で、傘ですが・・・。特に誰かが仕組んだという事じゃなさそうです。
ヤンミョン君は、ヨヌの兄ヨムとキム・ジェウンと3人、親友の間柄の様です。だから、ヨムの妹ヨヌのことも良く知ってるわけで。
でも、親友の妹以上の想いを抱いてるようですね、既に
街中で雨が急に降りだし、ヨヌが走り出そうとした瞬間、ヤンミョン君がさっと現れてヨヌを自分の着物の袖で庇ってあげるシーン。ま~ステキ 幼い表情なんだけど、だからこそドキドキするような瞬間でした
ヨムは今度世子フォンの新しい講師となりました。
でも、フォンはこれまで気に入らない講師をことごとく辞めさせてきたというツワモノ。今度も、その手で行こうと思ってました。
ところが、いざ会ってみると、これが17歳と言う若さ。これには相当驚いたフォンです。これまでは高齢の講師ばっかりだったようで、フォンの傍若無人さに付いていけなかったんでしょうね。
で、ヨムですが。
その美貌と才能で宮中でも一目置かれてたようです。なにせ、女性ばかりか、男性までもが魅了される容姿・・・というのでね
後光が差すような姿に魅了されたのは、フォンの妹ミナも同じでしたね
ヨムが任命されたのは王成祖のお声掛かりだったようです。外戚を排除しようという成祖の意図の表れでした。
「師でありながら、友にもなる臣下、それが良い。」
そう成祖は思っていたのです。
大妃ユン氏は、成祖の考えを見越して、成り行きを危ぶんでます。彼女の周囲は外戚たちで囲まれてて、その者たちで権力を牛耳ろうとしていたわけですから。
自分の年齢に近いヨムを師としなければならないとわかり、フォンは何とも言えない苛立ちを感じました。
それで、どーにかして辞めさせようとするんですが、ヨムはヨヌの助言で切り抜けました。
「勉学に置いて警戒すべき事を申します。自分は答えを知っているという傲慢さと、自分の物差しだけで物事を判断する偏見です。傲慢と偏見が世子さまの目を閉ざしているということにお気づき下さい。目を閉ざしたままでは、いかにして民の暮らしを見つめ帝王の道を知る事ができましょうか。まずは、教えを請う姿勢を。」
その言葉を聞いて、フォンは目から鱗が落ちたような気がしたみたいです。
ヨムを師として受け入れました。
この時、部屋の外を偶然成祖が通りかかってましてね。その問答を耳にしたのです。ヨムを選んで良かったと思った表情でした。
成祖と一緒に居たユン・テヒョンは苦々しげな表情でしたが。
13歳の妹の助言で・・・とヨムから聞いたフォン。ふと、以前会った女の子の事を思い出しました。
兄が文科に首席合格…と言う話をしていたのを。
嬉しそうな表情になったフォンです。やっぱり縁があった・・・と思ったんでしょうね。
ある日、ヨヌは、使用人のソルと街に買い物に出ました。
その時、偶然ソルがユン・テヒョンの娘ポギョンとぶつかっちゃって・・・。
ポギョンの侍女が巾着を落としてしまうんです。それを、ソルの仕業だと思い込んだ侍女は、ソルをいきなり殴りつけまして。
ポギョンは一見、優しいお嬢様を装いながら、その裏では、相当意地悪な女の子でしてね。街の人の前では、ソルを庇うフリをしながら、屋敷に連れ帰って痛めつけるんですよ。
で、話を聞いたヨヌが慌てて駆け付けると、又もや自分は命令して無い・・・てな態度を取るんです。侍女が勝手に・・・なんてね。侍女はそんなポギョンの性格をよ~く分かってるようで、ポギョンの言葉通り、その場は自分の所為だとヨヌに謝りました。
ソルのことを人間扱いしないポギョンに、ヨヌは毅然とした態度で言いました。
「この使用人は売り買いする品物では無く、私の友人家族同然なんです。私は、人に貴賎は無くても人格にはあると思います。どれほどお金を失くされたか存じませんが、使用人の心の傷とは比べようもございません。」
ポギョンは理解できなかったようです。でも、ヨヌのことは生意気・・・と記憶に残ることになりました。
フォンは、授業もそこそこにヨムからヨヌの事を聞き出そうとします。
ヨヌがヨムと一緒に書を読むと聞き、フォンは驚きました。この時代、女性が漢字を読める事は珍しい事だったようです。
ヨヌから貰った手紙が又綺麗なのよ、これが
兄に助言を与えたと聞いたフォンが、妹に・・・と珍しいお菓子をプレゼントしたことがありましてね。そのお礼にヨヌがフォンに準備したものなんです。
ヤンミョン君の温室でもらった種を植えた植木鉢と、美しい色に染め上げた紙に、押し花なんぞをほどこし、達筆で書いてありました。
もうねぇ、フォン、でれ~っです。
そんな時、フォンの妹ミナに‘御学友’をつけたらどうかと言う提案がユン・テヒョンから出されました。勿論そこには自分の娘の宮廷入りを企む魂胆があったと思いますよ。
ま、ミナが侍女の言う事も聞かず、自由奔放にやっちゃってるのを成祖も気にしてましたしね。
周囲の者が、ユン・テヒョンの娘が良い・・・と言いだしたのを聞き、成祖は言いました。
「それなら、ホ・ヨンジェの娘も迎え入れてはどうかな?」
この王女の学友の人選に政治の企みがある・・・とホ・ヨンジェは心配しています。一応ヨヌに話しはしましたが、ヨヌ自身も戸惑ってます。
心配するヨンジェに、妻は言いました。
「取り越し苦労ですよ。政治とは無縁の。」
そして、昔、アリに言われた事を思い出しました。高貴な運命を背負った子だということを。
ノギョンはアリの墓を訪れていました。守ってほしいと言い残した子が誰なのか、気になっていたのです。
ノギョンは、ミナ王女のご学友を選ぶのに立ち合って貰いたいと言う大妃の要望で都に戻って来たのです。
そして、ノギョンは宮廷にやってきたヨヌと出会いました。
一瞬でヨヌを‘特別’だと感じたノギョン。ところが、その場に、今度はポギョンがやってきましてね。ポギョンを見たノギョンは、彼女もまたヨヌと同じく‘月’だと感じたようです。