善徳女王 DVD-BOX V | |
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前回の記事は、こちらから。
ピダムは茫然と、チュンチュの仕業を見つめました。そして、チュンチュに刀を突き付けるのです。
そして、ムンノが心血注いで作り上げた三韓地勢を、遊びに使ってしまった事に激怒し、チュンチュを傷めつけました。この時点では、まだチュンチュが王族だと言う事は知らなかったのです。
ヨムジョンは、ピダムに言いました。自分を助けて、チュンチュを王にしよう・・・と。
ピダムはチュンチュが役立たずだと思ってますから、その話に乗ることはありませんでした。
その頃、街では穀物の値段が高騰し、庶民の間で争いが起こっていました。
決して不作が続いてるわけじゃなく、穀物を貴族たちが買い占めているためでした。
貴族は、高く穀物を買い取リ、買い占めている所為でした。
貴族の狙いは、自作農を没落させ、その農地を買い取り自分のモノにしようと画策していたんです。・・・が、ちょいとそのやり方と言うか方法が、イマイチややこしいんで、ここではその辺を省略いたします
とにかく、貴族が土地を取りこむ事で、王族の収入は減りますし、飢饉が起こった時には、買い込んだ穀物を民に払い下げる事で恩を売る・・・てなことですかね。
でも、自分の資金を何にどう使おうと王室からは何も言えないわけですよ。
トンマンは、貴族が民を相手に商売しようとしている・・・と知り、商売には商売で対抗しようと思いつきました。
それで、王室の穀物を市場に流したのです。それによって、モノの値段は下がり始めました。
ミシルや貴族は、トンマンに抗議。値が下がっては、高い値で買い入れたモノを売ると大損が生じますからね。
でも表向きは、王室のモノで民を相手に商売するなんて・・・てな言い分です。
そこで、トンマンは、ミシルに言いましたよ。
「私は民を相手に商売しているのではありません。貴族を相手に商売しているのです。」
既に、市場には王室の備蓄米とか兵糧米とかも放出する準備が出来てて、また、ソヒョンが自分のモノを売り始めてるんですよ。それによって値は下がり続けているんですね。
兵糧米まで放出してしまっては、いざ戦争と言う時、どうするんだとソルォンが詰め寄りました。
そしたら、トンマンは、さら~っと言いました。
「放出すると公表するだけでいいのです。」
値が上がったのは、穀物が足りないからではなく足りなくなると言う事を恐れ、皆が買い込んだためです。だから、放出するという噂だけで、値が下がるのを恐れて貴族は売り始めるだろうということです。
それでも、貴族が売らなかったら?・・・というミシルの問いに、トンマンは言いました。
「売らずにいられますか?そうするにはあまりにも高値で買ったのでは?」
やるな・・・というミシルの表情でしたね。