善徳女王 DVD-BOX V | |
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前回の記事は、すぐ前、こちら。
村長たちを切ったトンマン。流石に震えが止まりませんでした。
もっと良い解決策があったんじゃないかとか、殺さずにすむ方法があったんじゃないだろうかとか、後悔の念が湧いていたのです。
そんなトンマンに、ユシンが言いました。
「信じてください。自分は正しいのだと信じなければいけません。でないと耐えられません。前に進めません。」
自分ひとりで答えをださなきゃいけないとトンマンはぐっと手を握りしめました。
トンマンの姿を見て心配したのはピダムも同じです。
「私にはありのままの姿を見せてください。その方が心が躍ります。」
その頃、真智王は体調を崩していました。
この時点で聖骨の男子がいないため、皆、トンマンを結婚させ、夫を副君として王位継承者とする動きを始めたのです。
副君とは、王の息子では無いけど、王位継承者の者のことだそうです。
真智王の考えは、トンマンにも伝えられました。
ミシルたちは、副君となる可能性のあるもの達を監視或いは丸めこむ作戦に出ました。
ユシンを訪ねたのはセジョン&ハジョン父子。ユシンの妻はハジョンの娘ですからね。そこで、ハジョンの娘が妊娠していると聞き、ユシンの可能性は無くなったと判断。
アルチョンは、有力な家柄じゃないそうですが、一応親にミセンが賄賂を渡したようで・・・。
チュンチュは、ミセンと仲が良いし、ポジョンの娘に関心がある様なんで、心配はいらないと判断しました。
ここでソルォンが、ピダムも・・・と言いだしたんです。ピダムがトンマンと親しげに話しているのを目撃したからです。で、ミシルも、ピダムが捨てた我が子だと知ってるってことが、はっきりしましたよ。
でも、あくまでもミシルはピダムとは関係ない態度を取り続けています。
いよいよトンマンの宮廷に入る前からの計画が動き始めました。
トンマンは、副君を選ぶ会議の席上、発言しました。
「婚姻はしません。私が副君となります。」
つまり、自分が王位継承者になると言う事です。
これまで 女性の王という歴史が無かったため、周囲の誰もが驚き戸惑うんです。
でも、ただ一人、真智王だけは理解を示しました。聖骨はトンマン一人だけであり、トンマンは政務にも通じている・・・と。
ミシルがどうしようもないのは、聖骨という身分だけなんですね。
そのミシルは、一番衝撃を受けたんじゃないでしょうか。考えもしなかったんです。女性が王位を継ぐ可能性というのを・・・。
「我がトンマン王女は宮殿に戻る前の何も持たない時期から王になると宣言されていた。最初から夢の規模が違っていたのです。どうしようもないでしょう。」
そう、ピダムはミシルに言いました。
「我が王女?」
と、ミシルが問い返しました。
「はい。私が選んだ私のトンマン王女です。」
‘チョェ・・・コンジュ’と言う時のピダムの表情が良いですねぇ。尊敬や愛しさやいろんな感情が込められていました。
花郎たちも、郎徒たちも、混乱しました。
ウォルヤとソルチもユシンに猛抗議。彼ら伽耶の民は、ユシンが王女の婿になって王になるというのを夢見て来たからです。
トンマンが王になって、伽耶の民を優遇してくれるかどうか、定かじゃないからなんです。
でも、ユシンは、最初から‘自分たちの王’だとトンマンの事を話して来ました。理解がずれていたんですね。
ユシンは、自分を信じろと言いました。トンマンが新しい国をつくり、ウォルヤ達は開国の功臣となるのだ・・・と言いました。そして、もしそうならなければ、自分が反乱を起こす・・・と。
まだその頃、皆に女王という観念が無かったからですね。
チュンチュは、ほくそ笑みました。彼も自分が都に戻った理由、王になり新羅を手に入れると言う目的のため、動き始めました。
なんと、トンマンの副君に立候補したのです。
チュンチュの身分は、真骨。
でも、トンマンとは叔母と甥の関係じゃん
誰もそれを問題視しないのあれだけ血筋を重視しているのに
また、チュンチュは、新羅の身分制度骨品制を厳しく批判しました。
これまた大騒動になりそうです。
チュンチュを持ち出したミシルも、チュンチュがそんな事を言い出すとは思っても見なかったようです。
でも、身分制度が無くなったら、自分が王に就く事も可能だ・・・と思うんじゃないかしら?