蒼のピアニスト (完全版) DVD-SET1 | |
クリエーター情報なし | |
ジェネオン・ユニバーサル |
レビュー一覧は、こちらから。
水槽が割れて、ヨンランがかばったんですが、イナが左手を怪我してしまいました。骨折はしていませんでしたが、ギプスをすることになり、コンクールに出られそうにない状況に。
これで一層イナは荒れます。
自分にも責任があると考えたジホは、マンセに、コンクールには出ないと言いました。
「それがイナの為だと思うのか?何が本当に弟のためか、よく考えろ。」
と、冷たく言うマンセ。
ジホはその言葉を考えました。そして、イナをコンクールに出させようと思ったようです。
「片手でも充分だ。その5本の指で音を表現してみろ。怪我をした左手も使って弾いてると思え。」
でも、イナは、反発するばかり。それで、ジホは今度は挑発するように言ったのです。
「僕は必ず優勝して父さんに認めてもらう。お前は出場する前から僕に負けている。」
その言葉で、イナは負けず嫌いに火がついたようです。コンクールで勝負だ・・・と言ったのです。
ジホが負けたら、島に帰る。そして、イナが負けたらジホを兄と呼ぶ・・・と約束しました。
で、二人とも一生懸命練習に励むんですね。
ところで、マンセですが。口はきついし、冷淡だし・・・。でもね、言ってる事は正しいと思うんですよ。企業家としてトップに立つ者は、あのくらいの厳しさが必要なのかも・・・と思えます。
それに、妻に対しても、言いたい放題で完全に亭主関白の体を示してますが、本当はヨンナンのことを愛してるように思えます。ヨンランが自分を愛してくれないから、ああいう態度を示してるって感じです。プライドの問題?
その証拠に、ヨンランの誕生日に世界で一つしか無いピアノを製作中なんですよ。
ヨンランがジホを受け入れてくれたのが幸いだ・・・と母に話した時、母から、
「あなたは純粋だわ。結局、妻の手の上で踊らされてるだけよ。女には許せない人間が二種類いるの。夫が外で作って来た子どもと、その子を引き取った夫よ。許せる女がいたら神様みたいに善人ね。心から尊敬するわ。」
と、馬鹿にしたように言われ、初めてヨンランの態度が気になったようです。
イナの腕は、思ったより軽傷だったようです。もうギプスも外して良いと医者に言われました。
でもね、イナは不安だから・・・と、まだギプスを外そうとしません。これで点数稼ぎをしようと思ったようです。
それだけでなくて、コンクールに行こうとしていたジホに、全く見知らぬ女性を、
「お前の母親だ。」
なーんて嘘を言いましたよ。ジホが追いかけると想像がつきますわな。
勿論、ジホは必死になってその女性の後を追っかけちゃって、コンクールに遅刻するんです。
間違いだと知って、イナに嵌められたと気づきました。
イナは、ギプスをしたまま演奏し、皆の同情を買う事に成功。勿論、演奏も見事でしたけどね。
で、ジホは、来ていない為に辞退する・・・って事になったんです。で、司会者がそれを告げてる時、ジホ到着。
ジホの演奏は、観客の感動を呼びました。
でも、結局、優勝はイナ。ジホは特別賞に。
勝ち誇ったように、イナはジホに約束を守って島に帰れと言いました。
ところが、イナの企みは、全てマンセのお見通しだったんです。で、自分の会社が主催したコンクールだっただけに、公の前では、何も言いませんでしたが、家族だけになった時、それを暴露。
イナを叱り飛ばしましたよ。
「音楽はもうやめろ。会社も継がせない。親として恥ずかしい。私の息子はジホ一人だけだ。」
イナが必死に自分の思いを主張するんですが、だからこそ、許せない・・・とマンセは言いました。
「私に似過ぎてる。哀れなヤツだ。」
その場で泣き崩れるイナ。
そんな我が子を見ながら、助け起こすこともなく、ヨンランは黙ってその場を立ち去りました。
でもね、本当は怒りに震えていたんです。
怒りのあまり、ジホの『特別賞』のトロフィーを割っちゃいましたよ
ジホは、それをイナの仕業だと思いました。で、ヨンランを初めて“オンマ”と呼びました。
以前、ヨンランがそう呼ぶよう言った事があったんです。でも、まだその時は呼べなくて・・・。
「今日から、“オンマ”と呼びたいんだ。構わない?」
おずおずと聞くジホ。
一瞬表情がこわばったようなヨンランですが、ぐっと感情を押し殺して、精一杯の優しさをジホに示しました。流石・・・
初めて母親と呼べる人に抱きしめてもらったジホ。嬉しそうでした。
でも、ヨンランは笑っていませんでした。
イナは、ジホを憎み、ヨンランまでもジホに奪われてしまう・・・と焦ります。で、父マンセに跪いて、許しを請い、もう一度チャンスを・・・と言いました。
マンセは、それを了承し、一度だけチャンスをやる・・・と言ったのです。
実は、ヨンラン、このコンクールの為に、既に治ってる腕を隠しながら練習してるイナも観てるし、審査員にお金を渡したりしてるし・・・。
あれこれと裏で動いていたんですよ。
そして、その時のヨンランの表情ったら・・・。怖いんですよね。いつも見せてる何を言われても黙って従ってる妻や嫁の姿ではないんです。
やっと、ヨンランの本性が現れましたよ。
ヨンランは、毎晩地下の倉庫にこっそりと足を運んでいます。
そこには、昔夫から捨てろと言われたピアノが置いてあるんです。
倉庫に行ってるのを知ってるのは、姑だけみたいですね。で、姑の口から、マンセにその事がばれましたよ。
即、調べに行ったマンセは、ピアノを見つけましたよ。そして、そのピアノに‘J.W’というイニシャルが入ってるのも見ました。
曰くつきのピアノのようです。
ある日、マンセに言われて、イナとジホを連れて人に会いに行ったヨンラン。きっと海外の有名音楽学校の校長だ・・・と思い込んだヨンラン。イナだけに、その人物に気に入られる方法を教えたりしてね。
でも、別人でした。ファン教授と言う人物で、引退した作曲家だとか。
ファン教授は、イナとジホに楽譜を渡し、1時間だけ猶予を与えるから、その後で演奏しろ・・・と言いました。
イナは、その楽譜を見て、童謡のようだ・・・と簡単過ぎる曲を馬鹿にしたように言いました。すぐにでも弾ける・・・とね。
でも、ファン教授はそれを許さず、1時間だけ待て・・・と言ったのです。
曲の解釈を見るのかしらね。
面白くなって来ましたよ。
内容が濃くって、あれもこれも紹介しなきゃ・・・というエピソードばかり。レビューは出来る限り簡潔に・・・と思ってるんですが、それが出来そうにありません。あしからず・・・