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タファンは、ずっと悪夢にうなされ続けていました。
それは、たいてい、スンニャンがワン・ユの敵だと言って自分を殺そうとするものでした。
以前は、お酒を飲んでの幻覚だったのですが、今は、お酒を飲まなくても、しょっちゅう悪夢を見るようになっていました。
精神的に疲れていたタファンは、臣下がぺガンを廃皇后の叔父だからと罪に問うべきだと詰め寄っても、混乱するばかり。
そんな時、ぺガンは、自ら罷免を願い出ました。
そういうぺガンの忠誠心が、タファンは頼もしかったんでしょう。
「丞相は私の誇りだ。」
そう言いきって、彼の罪を問う事は許さないと言ったのです。
結局、スンニャンとぺガンは、戦うしか道は無いようです。両方が並び立つというのは、不可能のようです。
マハは、一旦回復したように見えますが、本当は毒が身体の奥深くに浸透してしまっているようで、体調は徐々に悪くなって行ってます。
ワン・ユは、マハに会いに行きました。
決して父だとは名乗りません。
「父親が皇帝だろうと市井の輩だろうと、お前はお前だ。皇帝の子であっても器が小さければ国を滅ぼす。一介の輩の子であっても器が大きければ一国を建てる。」
「同情されたくなかったら、胸を張って生きよ。」
優しく見つめながら、そう言いました。ワン・ユの温かさは、充分マハに伝わったようです。
ところがですよ。ワン・ユと臣下たちがマハの話をしてるのをソ尚宮が聞いちゃった。
マハが、ワン・ユとスンニャンの子だと言う事を・・・です。
タファンは、政務をぺガンに任せる事が多くなりました。皇印でさえ、ぺガンに押させる始末。
だから、ぺガンはスンニャン側の役人を、次々と解任してしまいましたよ。
流石に、それをタルタルは注意しました。国の事を思うと有能な人材を切るなんて・・・と。
でも、ぺガンにとっては必要なのは忠誠であって能力ではないんです。これが、二人の考え方の違いでした。
タファンも、ぺガンと同じ考えでして、高麗はスンニャンの故郷であっても、支配すべき国なんですね。敵なんです。
幼いアユが、自分が皇帝になったら、高麗のためにもなると女官が言っていた・・・と話しただけで、怒る始末。
スンニャンが、ぺガンのやり方を止めて欲しいと言っても、聞き入れませんでした。
そして、スンニャンが国事に関わると騒がしくなる・・・と政務に関わることを禁止したのです。
そして、とうとうメバク商団の頭領の正体が明らかに。やっぱり、コルタでした。
ジュンスの双子の兄ジュノ(・・・今はムヨンですか?)が演じてる護衛武士も、頭領の側近でしたね。
タファンに忠実な臣下だと思っていたんですが、本当はお金が目的でして。いつかお金で権力を支配できる世が来ると思っているのです。だから、優位に立ってると思われるぺガン側についてるだけなんですね。
まぁ、スンニャンより単純なぺガンの方が操りやすいかも・・・。
ぺガンにビョンスを会いに行かせ、異民族を弾圧し始めたのです。彼らの店を取り上げ、その資金を没収するためです。
タルタルは今度も、そんなやり方に反対しました。民を苦しめる強国など、無意味だ・・・と。
でも、止まるぺガンじゃありません。
タルタルは仕方なくぺガンの指示に従いました。
そんなタルタルに、スンニャンが抗議しました。やれないのではなく、やらないのでは?・・・と。
自分にはできない・・・とタルタル。
そして、スンニャンにも、命まで失う可能性がある・・・とぺガンとの戦いを止めるよう言いました。
でもね、スンニャンもまた確固たる信念を持っていました。
「私は最後まで戦います。誰かの様に卑怯ではないゆえ。」
タルタルは、どうすれば良いのか混乱しています。
とうとうマハが倒れてしまいました。
そして、あっけなく逝ってしまったのです。
ワン・ユが高麗に連れて行こうとしたその日でした。本当に可哀相な短い人生でした。
ワン・ユは、この事をスンニャンには内緒にしておくようにと命じました。これ以上苦しめたくないから・・・と。
スンニャンは、タファンに民の実情を見せようと、街に連れ出しました。
ところが、タファンは、ぺガンの悪政を認めるどころか、目を背けてしまうんです。ワン・ユの幻覚なんぞを見たりして・・・。
で、意識を失って落馬してしまいましたよ。そのまま意識不明に。
スンニャンは一生懸命看護します。彼女にとって、タファンは大切な人なんですよ、タファンが思ってる以上に。
タファンが意識不明の今、皇太后とぺガンは、スンニャンを謀反の罪を着せて殺してしまおうと画策していました。
でも、そんな不穏な動きを察したスンニャンは、先手を打ちました。
皇帝が不在の今、皇太子のアユを代理に据えるのは当然で、その摂政をスンニャンが務めるのが妥当だと臣下一同が願い出た・・・。そういう事です。
慌てて駆け付けたぺガンと皇太后に、スンニャンは厳しく言いました。
ぺガンの悪政で乱れた国を建てなおす、そして、国庫が空なのは、それを預かる皇太后の無能さゆえ・・・と。だから、皇太后から印章をはく奪し、トクマンをその後任にする・・・と。
また、都と宮中の全ての軍権をパク内侍伯に一任する・・・と言ったのです。
勿論、ぺガンからも、皇印と彼の印章を取り上げました。
タルタルは、ほっとした様な表情でしたね。スンニャンの民を大切にする考えは充分分かってますからね。
そして、一冊の本の中に、自分の答えがある・・・と言いました。
それには、ぺガンの側近の不正が書き込まれてあったのです。ぺガン自身は、不正は一切ありませんでした。そうなんです。ぺガンは、乱暴ではありますが、不正は絶対にしない武士気質なんです。
スンニャンは、この不正した役人たちを、アユの誕生日の宴に招待しました。もち、それは不正を問い詰め裁くためです。
結局、スンニャンの策にハマり、全員不正を認めた事となりました。
ぺガンは、悔しがりましたが、どうしようもありませんでした。
その頃、意識不明だったタファンが、ようやく気がつきました。
そこに、ソ尚宮がやってきたんですよ、話があると言って。マハの事だよね?
ばれたら、タファンとスンニャンとの仲は、もう取り返しがつかなくなっちゃうよーっ
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