王の顔 OST (KBS TVドラマ)(韓国盤) | |
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雨乞いの儀式は散々なモノになり、宣祖は怒って退席してしまいました。
カヒたちが罰せられることはありませんでした。
光海君は、カヒを呼びとめました。彼は単に顔見知りに再会できたのが、嬉しかっただけのようですが、カヒとすると、やはり動揺してしまいす。
そんな二人の様子を、コ・サンが見ました。
驚きました。
「あの二人は運命で結ばれた相だ。何故あの者の相が光海君とも合うのか。」
そして、コ・サンは、カヒが男装をしていると見ぬいていました。
光海君は、先日、カヒに天文図を見せてもらっていました。
その中に確かに5つ星が書かれていました。
その文字を、カヒの父ドゥソの文字だとすぐに察した光海君。何故、5つ星が賊の印になったのかが知りたかったのです。
ドゥソが何か関係あるのでは?・・・と思ったんですね。
カヒは、ムッとして出て行ってしまいました。
その頃、三南地方に、テドンゲという組織があり、その長はチョン・ヨリプという男でした。
彼らは、民に武術を教え、倭寇等の賊から自分たちの暮らしを守る術を教え、導いていました。
それを、宣祖はこころよく思っていませんでした。
殆どの大臣たちは、ヨリプの働きを評価し、働きを認め褒美をやっては?・・・と進言。
ところが、宣祖はそうは考えてないんですよ。
そこに、書庫に入った賊が、テドンゲの一味だったと報告が入ったことから、一気に疑いの目を。
宣祖って、本当に疑り深い性格のようです。王妃でさえも、心から信頼出来てはいないようだし、王子になると、もう、自分の地位を奪う輩としか思えないみたいで。
ひねくれた性格です。
まぁ、これも、幼いころより王にはなれない顔相だと言われ続けて来た所為でしょうね。
ヨリプを徹底的に調べろと命じました。
そのような賊が「龍顔秘書」を狙う理由何か。
こうなったら、「龍顔秘書」を始末せねば・・・と一気に極端な考えになってしまいました。
内官が、それは国宝だから・・・と押しとどめましたが、聞く耳持ちません。
即、燃やしてしまいましたよ。
即位した時、すぐ燃やしてしまおうかとも思ったようです。それをしなかったのは、必ず聖君となり世を治め、観相師の間違いを証明するためだったのです。
でも、もう、謀反の芽となるモノをおいてはおけないと思ったのです。
カヒは、光海君に、ドゥソの常の姿を見せました。
高い地位にありながら、庶民を助け、共に汗を流して薬草作りをする・・・。その姿を見て、賊と関係がある筈ないと光海君は信じました。
疑いを残さないようん、しっかりと呼んでください・・・。そう言って、カヒは天文図を貸しました。
ここで、チョン・チョルという大臣が登場しました。これがねぇ、一癖も二癖もあるような人物で、何故か臨海君のことを嫌ってるようです。
臨海君は、光海君と母を同じくした兄です。
自分が長男なのに、まだ正式に世子に任命されないのが、不満なのです。
チョン・チョルは、久しぶりに宣祖の前に現れ、なんだかおべんちゃらばっかり。
チョン・ヨリプのことも、謀反人だとばっさり切り捨てました。宣祖、やっと同じ意見の者に会えた・・・と嬉しそうです。
宣祖とすると、自分の意見に反対の意見ばかりを述べる大臣たちに比べて、自分の意見を認めてくれるようで、嬉しかったのでしょうね。チョン・チョルを優遇するんです。
臨海君、危ないな・・・と思ったら、やっぱり。
ヨリプを策略にはめて、殺してしまったのです。自分の筋書きどおりに事を運ぼうとしています。
ヨリプたちテドンゲは、臨海君を王として戴こうと、謀反を企んでいたと自白した・・・なんて報告したんですよ。
他にも、有力両班たちが捕まりました。
そして、臨海君、いきなりしょっ引かれ、牢に入れられてしまいました。
父親なのに、全く息子の事を信じていません。権力を狙う者としか見えないのです。
光海君は、チョン・チョルに抗議しようとしましたが、無駄でしたね。まだ器が違い過ぎる。
この一件は、デドンゲが誰を王に戴こうとしていたのかを突きとめたら決着する・・・とチョン・チョル。
その言葉で、兄臨海君がその犠牲者となってしまった事に光海君は気がつきました。
「知ろうとなさるな。何もなされぬよう。目をつぶり、耳をふさいで嵐が過ぎるのをまたれよ。それが光海君を、国の未来を守る道です。」
と、チョン・チョル。
自分はどうすればよいのか・・・。
天文図を公にすれば、兄臨海君は助かる。でも、ドゥソやカヒは・・・。
悩む光海君です。
この時、光海君は、知りあった若い両班が、カヒだと気が付いていました。
ある日、酔っ払ったカヒを介抱する時、例の緑の石が転がり出て来たんです。自分が星の形を彫り込んだものでした。
その瞬間、カヒとの思い出が甦りました。
と言うか、光海君も、ずっとカヒを探していたらしいのです。まさか、男装してるとは思いませんから、気付かなかったのも、無理はありません。
内官が、正体に気付いた事を何故カヒ本人に言わないのかと聞きました。
「男として生きねばならぬ事情がある筈だ。正体を知られたら、また姿を消すかも。名乗れなかったカヒ自身も辛い筈だ。」
デドンゲの印が5つ星だったのは、ドゥソがヨリプに自分の考えを話して聞かせたことが切っ掛けでした。
王と臣下、そして民が同じ大きさの星・・・と5つ星の意味を話したのです。
その考えが気に入ったヨリプは、その星を自分たちの思い“皆が等しい世”への道しるべだと思い、旗印にしたのです。
「龍顔秘書」を盗みに行かせたのは、ヨリプの側近のキム・ドチでした。
今の王は王であるべきではないという証拠が、書かれてると思ったからなのです。
それは、ヨリプが夢見る大同の世を実現させるためにも必要だと考えたからなのです。
でも、これが裏目に出ました。謀反の疑いをかけられてしまったのですから。
ヨリプは、ドチを逃がしました。後継者は、お前だ・・・と。
血だらけのマントをドチに渡し、言いました。
「これからはお前が私の代わりに新しい世を作れ。聖君になる方を探せ。必ず皆が等しい世を。副提学を訪ねろ。助けてくれる。」
ドチは、自分の勝手な行動が招いた事態に、後悔し、泣きました。
カヒは、又もコ・サンに会い、そこで女だと言う事を見破られてしまいました。
おまけに、王の側室になる運命だ・・・とも言われてしまって、大混乱です。
途方に暮れて帰っていると、光海君とばったり。
二人とも心に大きな悩みを持っています。何だかぎこちない雰囲気でした。
カヒとすると、謀反だとか何とか聞いて、父の事が心配でならなかったようです。
光海君に、大丈夫だと言われ思わず涙を流してしまいました。
「男なのに・・・。」
と言うカヒの姿が、光海君には痛々しく映ったでしょうね。
そこに馬が走って来たので、思わずカヒを抱きしめてしまった光海君。
カヒも驚きましたが、すぐ離れようとしました。
光海君は、離さず、反対にぐっと抱きしめました。
「カヒや・・・。」
その言葉だけで、カヒには全て分かりました。
じ~ん・・・としました