華政[ファジョン](ノーカット版)DVD-BOX 第二章 | |
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インモク大妃が会ったのは、イ・ドッキョンでした。
領議政の彼に、協力してほしかったのです。
公主の縁組でした。
その相手として、候補に挙がったのが、ホン・ジュウォンとカン・イヌでした。
ドッキョンに、双方の親への仲だちを依頼したのです。
それが永昌大君のためにも、光海君の為にも、そして公主のためにもなると大妃は考えているのです。まぁ、永昌大君の後ろ盾ですな。
当事者たちは、偶然、出会っていました。
公主と永昌大君は、街の食堂で食事を取ったのですが、お金を支払わなくてはいけないモノだと言うのを知らなかったのです。
ま~・・・何と言うか。
宮中で育って外の世界を知らないと、こうなるのかねぇ。
無銭飲食で殴られそうになった時、助けてくれたのが、ホン・ジュウォン。代わりに支払って、店主と話しもつけてくれました。
公主が、偉そうに名前を聞き、父親を出世させてやろうなんて言ったので、ジュウォンは厳しく注意しました。
初めてでしょうね、あんなに厳しく言われたのは。
実は公主、ジュウォンを見たのはこれで二回目。以前、王宮の木に上ったとき、偶然外を通りかかった彼を見かけていたのです。
公主、食堂で男たちが話していた事にも腹を立てていました。
王様が臨海君を殺したと、そして次は永昌大君だと言っていたのです。
男たちを見つけ、それを咎めたら、反対に馬鹿にされてしまいました。そんな事、誰でも知ってる・・・と。
ショックでした。
単なる根拠の無い噂話だと思ったのに、民は皆それを信じてるなんて・・・。
呆然として歩いているうちに、時間はどんどん経ち、王宮に戻るのが随分遅くなってしまいました。
その頃、外出から帰ったインモク大妃は、永昌大君と公主が居ない事を知り、パニックに。
家臣たちも総出で探しますが、見つかりません。当たり前ですが・・・。
光海君も知らせを聞いて探しました。
そのうち、誰ともなくこれが光海君の仕業では・・・と思い始めるのです。
大妃は勿論、大妃の父やその派閥の者たちは、そうとしか思えなくて、光海君に詰め寄りました。自分たちも捜す・・・と。
光海君を疑っているのを、隠そうとしません。
ここまで溝が深まっているなんてね。
光海君は、ひたすら争いを避けようと考えているというのに・・・。悪い方へ悪い方へと事が転がって行きます。
公主と永昌大君捜索の指令が捕盗庁等にも伝えられ、ジュウォン父ホン・ヨンも出動しました。
その様子を見て、ジュウォンは思い出したのです。昼間会った世間知らずの女の子と男の子を。
イヌが、“王宮に帰りたい”とか“大君”とか言ってるのを聞いていたようですし。
イヌと共に関係先に知らせました。
そして自分も捜しているうちに、見つけたのです、二人を。
大君を背負って歩き続けていた公主は、とうとう倒れてしまいましてね。
大君も、どうすればよいのかと途方に暮れていた時でした。
無事に王宮に戻った二人を、大妃たちが大勢出迎えました。
そこに、光海君も駆け付けたのですが、誰ひとりとして王様である彼に注意を払う者はいませんでした。
何て寂しい王様なんでしょう。
光海君は、公主の元を訪ねようとしました。
元気かどうか、会って確かめたかったのです。でも、止めました。
混乱を生じさせてはいけないと思ったのでしょうか。
踵を返そうとした時、公主が出て来ました。
元気そうな公主を見た時の光海君の表情が良かったです。本当に愛しい者を心配していた表情です。
でもね、公主は王様と呼び、正式な対応をするんです。
それが光海君には寂しかったのです。
二人だけで話すうちに、公主は耳にした恐ろしい噂を単なる噂に過ぎないと感じるようになりました。
目の前の王様は、昔のままの“兄上”だ・・・と。
噂は嘘だと。
「兄上。」
と、何年かぶりに公主は呼びかけました。
光海君、本当に嬉しそうでした。
そんな二人の様子をインモク大妃が見つめていました。
公主が兄を慕っているのは、昔からだと大妃は知っています。
でも、ナム・サゴが予言したのです。
永昌大君が生き残れるならば、世の真の主になるだろう・・・と。だから、守れと。
イ・ドッキョンは、ホン・ヨンとカン・ジュソンに、公主との縁組の話をしました。
それを、ジュウォンとイヌも聞いてしまいました。驚きました。
驚いたのは公主も同じ。
まだ13歳。結婚なんぞ、考えてもいませんし、第一、母大妃や永昌大君の傍を離れることなんて考えられません。
嫌だと言いました。
でも、大妃は言ったのです。
それが、永昌大君を守ることになると。公主と生まれた者の務めだと。
候補の一人がホン・ジュウォンだと聞いて、公主は驚きました。あまりよい印象を与えてはいませんからね。
キム・ゲシは先輩に当たるノ尚宮から何かを受け取り、それを女官に指示して宣祖の妃の墓に置いてこさせました。
それが一体何なのかは分かりません。
ただ、極秘事項のようで、使った女官をすぐさま殺してしまいましたよ。
ゲシが光海君にここまで忠誠を尽くすにはやはりイ・イチョムなんぞとは全く別の理由がありました。
ゲシは貧しい親に売られた娘でした。
買ったのがノ尚宮。だから、ゲシはノ尚宮のことを“オモニ”と呼んでいます。
ノ尚宮に引き取られて女官となったゲシですが、器量がさほど良いわけじゃ無かったことから、本当に目立たない一人の女官でした。
でも、ある日、若き光海君と言葉を交わす偶然が起ったのです。
光海君が書物を探しに書庫に来た時、偶然ゲシがいたのです。ゲシは勉強が好きだったようです。
だから、内官がなかなか探し出せない書物を、一文を聞いただけで、あっという間に探し出して見せたのです。おまけに、光海君の間違いまで訂正しました。
内官が、ゲシの無礼を叱ろうとするのを制し、光海君は自分の間違いを素直に認め、単なる一女官にすぎないゲシの名前まで呼んでくれたのです。
ゲシと言うのは、犬の糞という意味があるそうで。
それを、お前には似合わない名前だ・・・とまで言ってくれたのです。
その時から、ゲシは光海君の役に立つ事なら何でもするようになったのでしょう。
公主の結婚相手探しが本格的に始まりました。
それを知った光海君の正室ユ氏の兄ユ・ヒボンは焦りました。
光海君を支持する大北派以外の派閥が手を組んでいることを知ったからです。おまけに、イ・ドッキョンが間に立ってる事を知ると、やはりじっとしてはいられないのです。