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時は第13代王明宗の時代。
気候に恵まれず、暗い時代だったようで。
明宗の母大妃ユン氏は、昭格署のチェ・ヒョンソ=イ・ソンジェssiに命じて、祈祷をさせていましたが、全く良くなる兆しは見えません。
世継ぎ世子がなかなか生まれない事も世の不安定さの理由の一つでした。
このころ、まだ明宗は自分で政治を行っていないようです。彼の後ろには垂簾聴政を行うユン氏が控えています。
私的な事にまで口を挟む母に、明宗は不満を抱いていますが、それを口にする事はありませんでした。が、シム氏との夜の関係にまで事細かく指示を出すに至って、とうとう怒りをあらわにしました。
おそらく初めての事だったのでしょうね、この反抗的な態度は。
大妃ユン氏も驚いていました。
ある日、明宗の中殿であるシム氏は、夢を見ました。
大きな黒い朱雀がお腹の中に入ってきたと言うのです。これは胎夢ではないかと喜ぶのですが、間違いでした。
がっくりしたのはシム氏より大妃ユン氏。
何の効果も無い昭格署より、星宿庁の巫女ホンジュの方が・・・と、呼び寄せました。
どうも5年前、ホンジュとヒョンソ、そして大妃ユン氏との間では、何か問題があって、ホンジュは宮中から出ていたようです。
先王仁宗が、ホンジュによって殺された・・・って感じの言い方をしていましたけどね。
調べてみると、仁宗の在位期間は短かったようです。
もしかしたら、継子の仁宗を退けて実子の明宗を王位につけようと大妃ユン氏が企んだってストーリーなのかしら?
ま、それはさておき。
ヒョンソは、ホンジュの行う黒魔術を不安に思っていました。だからこそ、大妃ユン氏からホンジュを遠ざけようとしていたようです。
でも、いつまでたっても世子が生まれないので、とうとうホンジュに頼ろうと考えたのです。
で、あっさりとヒョンソはお役御免となってしまいました。
ホンジュは、シム氏と会って、彼女が石女・・・つまり子供を産めない身体だと判断しました。
で、大妃ユン氏に提案したのが、別の女性を妊娠させ、その子をシム氏の身体に入れると言うこと・・・
なんやそりゃ~っですよ。
で、目をつけたのが、星宿庁にいるへランと言う女性。
へランは、元々霊感が強いようで。これから起こる事が、お告げのように聞こえるのです。
ある時、へランが明宗の体調が悪くなると言うお告げを聞いたことから、早い対処が出来、明宗が助かると言う出来事がありました。
その事でへランに目をつけたのです。
シム氏も、勿論この一件を承知していました。
自分が石女だと聞き、絶望した時、この策を聞いたわけです。世子を熱望する彼女は、迷いながらもその案に乗ったのです。
計画は上手く行き、へランは妊娠しました。
でも、本人にはその事実を知らせていません。
そして黒魔術が行われたのです。
それを察したヒョンソが阻もうとしましたが、無理でした。
へランのお腹の子は、黒い塊となってシム氏の身体に入ったのです。
へランは、直後に母親と弟と共に殺されてしまいました。
でも最期の最期、へランは予想を上回る霊力があったって事がわかりましたよ。
母と弟が目の前で殺されたのを見て、激怒し、ホンジュの首を絞めあげましたよ。ホンジュもそれを逃れる事が出来ないほどの力です。
ところが、へランを後ろから刺した者が。
なんと、シム氏です。
へランは血まみれになりながら、シム氏に近づき言いました。
「お喜び申し上げます。双子です。」
でも・・・とシム氏のお腹に手を当てて言いました。
「お子様たちは、17歳の誕生日を迎えた後、命を落とすでしょう。もし死を逃れても、死より辛い苦しみを味わいます。お子を愛する者は皆死に、その子が愛する者も同じく皆死ぬでしょう。」
そして、シム氏は実際に男と女の双子を産んだのです。
双子には痣がありました。
呪いだ・・・とホンジュは言いました。
一人に呪いを移し、その子を殺すしかない・・・とホンジュは言いました。
シム氏は、世子となる男の子を助けるために、その子の呪いを女の子に移すことに同意しました。
そうするしか彼女に道は無かったのです。
大妃ユン氏もです。
呪いを移す事は出来ました。
でも、女の子を殺すことは双子である男の子にしか出来ないとホンジュは言いました。
まだ赤ちゃんである男の子には無理な話です。
そしてもう一つの方法は、三昧真火で焼く事だと。それはヒョンソにしかできない・・・と。
ヒョンソは女の子を託されました。
そして、まるで鳥の巣のような木で編んだかごに乗せ、火をつけたのです。
この女の子王女さまがキム・セロンさんなんですね。