華政[ファジョン](ノーカット版)DVD-BOX 最終章 | |
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あれファイ、ホン・ジュウォンの名前を忘れちゃってるの
何の反応も見せません。
その後に起きた出来事の衝撃から比べると、ジュウォンの名前というのは、些細な事なのかもしれません。
とにかく、ファイは、朝鮮に帰るために利用する相手としか考えてないみたいです。
ファイが硫黄鉱山で働いていると聞いたジュウォンは、闇取引の相手として考えているイダチとの仲立ちを頼めないかとファイに聞きました。
勿論、ファイの一存で引き受けられる相手じゃありません。なのに、ファイ、引き受けちゃった。
イダチと言うのは、役所に硫黄を収める買いつけ業者だそうで、まぁいわば幕府御用達商人
でも、裏では明とも闇取引をしているんだそうです。
そんな大物に朝鮮との闇取引を・・・と仲立ちするなんてと、マルノはびびります。
でも、結局は、イダチに会えるよう取り計らってくれました。
これまでマルノはファイのお陰で儲ける事が出来た事も多々あるようで。だから頼りにしているところもあるのです。
それに、ファイが朝鮮に戻りたいと考えているのも、知っていました。
自分に尽くしてくれた事を考えると、ファイの望みも叶えてあげたい気持ちになったのです。
悪徳商人ってわけじゃないのね、マルノって。
宮廷では、ゲシの権力は側室をもしのぐほどのモノになっていました。
中宮ですら、強気には出られないみたいです。
ゲシは、光海君の治世が安泰に続く事だけを考えていて、その為なら本当になんでもするんですね。
側室には妊娠しにくくする薬を飲ませたりしてます。
と言うのは、既に、正室ユ氏から生まれた世子ジルがいるからです。
一人しか男子が居ない事を案じている周囲に対して、ゲシはそれで良いと考えているのです。宣祖の場合、たくさんの息子がいたために、後継者争いが激しくて、光海君も散々苦労してきたからです。
中宮は、ゲシにそう言われると、何とも言えなくなりました。
ところで、カン・ジュソンの妻が中宮に取り入ってるようです。
ジュソンは、通信使の一行と共に日本に行っていましてね。光海君がジュウォンに何を託したのか、それを探ろうとしています。
ジュウォンの前では、まだまだ親友の父親であり、モノ分かりの良い存在のフリをし続けています。
光海君は、国境の兵に火器や弾薬を届けるに当たって、自分の同行することにしました。
王様自ら行かなくても・・・と、行く理由が他にあるのではとイチョムなんぞは勘ぐっています。
それを光海君に尋ねたら、一蹴されてしまいました。
暗に、宣祖毒殺の一件をにおわすような言い方をするので、イチョムもそれ以上には聞く事が出来ませんでした。
でも、何かあると、気になって仕方が無い様子です。
実際、光海君、別働隊を率いて何か企んでますよ。
インモク大妃は、屋敷に軟禁状態です。敷地の中は自由に動けるようですが、外には出られない様子。
訪ねてくる人も殆どいなくて、寂しい日々を送っています。
でも、光海君への憎しみは薄れる事無く彼女の胸にあります。
国境に向かう光海君の行列をじっと見つめていました。
顔を忘れそうになっている今、憎しみ、恨みを忘れないためにも、顔を見ておく・・・と。
世子のジルは、少々気が弱そうな雰囲気です。
光海君の留守中、側近と共に政治を行わなければいけないのですが、物凄く不安そうに見えます。それを見て、光海君は二人だけで言葉を残しました。
「怖いか?だが誰にも悟られてはならない。それが国王というものだ。そなたの思惑や意図だけでなく、恐怖心も決して悟られてはならない。そして、望むものを必ず手に入れろ。それを手に入れた時にすべき事を考えながら。」
ジャギョンが用意してくれた着物に着替えて、ジュウォンとファイはイダチに会いに行きました。
ちょいと余談ですが。
イダチを演じているのは大谷亮平さんなんですが。なんだか、日本語下手になったこの作品は、比較的多数の日本人の俳優さん、或いは日本語達者な方たちが出ています。
この江戸のシーンは東京や太秦の撮影所での日本ロケだったそうですね。
だから、様々な江戸情緒あふれる町人やら遊女やらが登場し、普通の日本語が聞けるので、安心します。でも、一方で韓国ドラマなのに、何故字幕が必要無いのかと混乱したりもします。
その中で、大谷亮平さん演じるイダチが登場した時、日本人だと分かっているのに、イマイチ日本語が聞き取れなかったし、韓国訛りが強いと思ってしまった私。
勿論、全部じゃありません。端々の発音が韓国人の発音になってる事があるように思えます。
ジュウォンは光海君から指示された通り、かなりの好条件を提示しました。
それでも、明との付き合いが長いし、信頼を失いたくないからと、イダチは取引を拒否。
その時、ファイが言いました。
「商人なんだろ?商人に義理なんかないだろ。」
その言葉に怒ったイダチ。
でも、相手は朝鮮通信使のものたち。乱暴な事は出来ません。
結局、イダチは取引に応じる結論を出しました。条件が一つある・・・と言いましたが、それはまだ分かりません。
ジュウォンは、通信使としての役目も果たしていました。
つまり、日本と言う国の風俗や生活を記録すると言う事です。ファイと一緒に江戸の町を歩き、物珍しそうに書き留めて行きました。
ジュウォンのこの動きは逐一カン・ジュソンに報告されていました。
ジュソンは、光海君の狙いが硫黄の闇取引だと気付きました。
それを失敗させるために、その取引を公にするつもりかしらね。朝鮮国王自ら闇取引をしようとしている・・・と。
明に知られたら大ごとでしょうね。