まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『雲が描いた月明かり』11話まで

2017-02-09 21:52:25 | 韓国ドラマのエトセトラ

                         

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ハン内侍府長は、咄嗟に、ラオンの母に大きな借りがある・・・と言いました。

突然離れ離れになり、返す事が出来ず、ずっと探していたと。

つまりは、ラオンが女だということを知っているということです。

「その借りを返す時が来たようだ。」

と、ヨンが言いました。ラオンを頼む・・・と言いました。正体を明かす事無く、宮殿を出る時まで守れということですね。

承知しましたと言うしか無いよね、ハン内侍府長とすると。

 

その時、牢には以前天灯祭で天灯を買った子供が捉われていました。

親と一緒に野菜を宮中に納入に来た時、その荷の中から、檄文が見つかったのです。即、謀反人として捕まりました。文字も読めない幼い子なのに・・・。

ヨンは、釈放しようと言うのですが、大臣たちは年齢には関係無いと言い張ります。

結局、子供は釈放されました。

ところが今度は純祖の食事に毒が混入されていたという事件が起りました。

銀製の箸の色が変化したのです。

そして、怪しいとされたのが、なんと釈放した子供の父親だと言うじゃありませんか。

ヨンが釈放したから・・・という空気が流れました。

キム・ホンは純祖に主張しました。ヨンはまだ若い・・・と。未熟だと言う事ですね。このような事が続くと民心は動揺する、それを収めるには、婚姻しかない・・・と言うのです。

なーんか、理屈が通ってるのかどうかわからんわ。

純祖は、ヨンにその気が無いから・・・と言うのですが、キム・ホンはそんな事お構いなしって感じで、準備を勝手に進めているようです。

 

流石にヨンも、自分の判断に自信が持てなくなっていました。

亡き母が願ったような人を見る目を持ち、人の言葉の真偽を見極められるような王になれるかどうか・・・。

不安になったヨンは、ラオンに聞きました。

「目に見えるモノが本物かどうか、誰の言葉を信じるべきか、正しいと思っていた事が間違っていたらどうしよう・・・。あらゆることが困難な時、どうしたらよいのだ。」

「私の祖父によりますと、‘心が悲しいと全てを疑いたくなる’のだそうです。」

「ならば、お前が必要だな。楽しさで私の疑心を取り払ってくれ。」

こうですか?・・・とラオンはヨンの前に頬杖を突きました。

「ああ、ラオンで満たされた。」

そう言ってヨンは微笑みました。

 

キム・ホンはチョ・マニョンに釘をさしておく事も忘れませんでした。世子嬪は自分たちキム氏の家門からしか出さないって事です。

チョ・マニョンの選択は二つに一つ。キム・ホンの手を握るか、キム・ホンから牽制されるかです。

マニョンは、動揺しています。

 

そしてまたラオンが苦境に陥る事件が。

今回の謀反疑惑でラオンの持ち物を調べられた結果、女性用の衣服が出て来たのです。

ソ内官は、すぐに中殿キム氏に報告。

キム氏はイラついてる事もあって、またラオンを苛める種が出来たと・・・ひいてはヨンを苦しめるネタを見つけたとほくそ笑みました。

で、ラオンを呼び付け、服を脱げと言いだしましたよ。

女性のような綺麗な顔だからもしかしたら・・・なんて言うわけです。

その時、知らせを受けたヨンがやってきました。

中殿キム氏は、思った通りだ・・・と疑惑を追及しようとしました。そしたら、なんと、ヨンがおっしゃる通りに・・・と言いましたよ。

命令に従って服を脱ぐよう言ったのです。

え~っですよ。

万事休すかぁっ・・・と言う時、やってきたのがハン内侍府長。

なるほど・・・

ラオンを守れとヨンが言った言葉が、この時実行されたってことです。

やはりキム氏としても、純祖にこの事がばれて王妃としての品位や立場が悪くなる事は避けたいですよね。父キム・ホンの顔も潰してしまいますし。

内官の審査も通っているわけだし、何の問題があるのか・・・ってことで、結局、事は収まりました。

 

ヨンは、ラオンを傍に置きたいだけなのに、どうしてこんなに苦しめてばかりなのか・・・と思いました。

そんなヨンを見ていると、ビョンヨンはとてもラオンが探している娘だとは言えません。

 

ユンソンはビョンヨンにラオンへの想いを話しました。

ヨンがいても、引くつもりは無いという覚悟も。

「心底何かが欲しくなったのは、初めてだから。」

 

チョン・ヤギョンが宮殿にやってきました。ヨンを訪ねて来たのですが・・・。

この時初めてラオンが言う“祖父”が、ヨンの師であるヤギョンだと分かりました。

ラオンと母を兵からかくまってくれたのが、ヤギョンだったのです。ラオンが母と別れた後も、母親とは連絡を取り合ってるのかもしれません。ヤギョンの家からラオンの母が出て来ましたからね。

 

ヤギョンは医者だったのねぇ。

今回の純祖毒殺未遂事件について、ヨンが意見を聞こうとしたのです。

で、結局、銀の箸の色が変わったのは、単に食材の成分の所為で、決して毒物が混じっていたわけではないと言う事が分かったのです。

特に珍しい事では無く、医者ならば、すぐに分かりそうな事なんだとか。

つまりは、宮中の医官たちも皆敢えて毒を否定しなかったのです。混乱させるためですね。そして何でもヨンの責任にするために。

ヨンの味方は、宮中にはいないと言う事です。

 

疑いの晴れた父と子は釈放されました。

ヨンはほっとしました。

 

「私が一番幸せなのは、世子様が“ラオン”と呼んで下さる時です。」

と、ラオンは言いました。

私と同じだな・・・とヨン。自分も“ラオン”と呼ぶ時が一番幸せだと、ラオンが目の前に居る時だから・・・と言いました。

「だから、これ以上何も望みません。」

と、ラオン。

「私の所為で危なくなるのは嫌なのです。世子様の傍に女人としていられなくても恋い慕う気持ちは消えません。だから・・・これ以上国婚を拒絶しないでください。」

「やめろ。言うな。」

気分を害してヨンは去って行きました。

ラオンは我慢していた涙があふれて来ました。

 

ヨンはヤギョンに、女人と言うのがラオンの事だと打ち明けていました。

身分の差等の様々な障害を克服して家と両親を与えてあげたいと言ったのです。

でも、ヤギョンは言いました。

「あの娘に必要な人間は世子様ではありません。」

どういう意味なんでしょうか。

 

でも、ヨンはラオンにプロポーズしました。あれはプロポーズだよね?

今すぐじゃないけど、自分が新しい朝鮮を作った時、その新しい国の最初の一人はお前だ・・・と。それまで待ってくれるかと言いました。

ヨンはヤギョンからラオンの父について聞いたのかもしれません。

「母親をラオンに会わせる事で、自分が危険な状況に陥るかもしれない。何も知らないフリをしていれば二人は幸せになれるかもしれないのに。」

とヤギョンは言いました。

それでも、ヨンは母に会わせたのです。

「もしもの話しだ。とても厳しい瞬間に、何かを手放さなければならないとしたら、それが私であってはならない。約束してくれるか?」

ラオンは頷きました。

これで私の願いは叶った・・・とヨン。

ラオンの願いが叶う事がヨンの願いでしたよね。

「お母さんを見つけた。」

ヨンはそう言いました。

家の陰からラオンの母が姿を現しました。

ラオンは駆けより、母も駆けより、二人は抱き合いました。泣きました。

ヨンも泣いていました。

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『雲が描いた月明かり』10話まで

2017-02-09 16:24:46 | 韓国ドラマのエトセトラ

                        

レビュー一覧は、こちらから。

 

もうねぇ、一気にですよ。

「ラオナ。」

と、何度も呼ぶヨン。そして、笑顔を隠す事が出来ないラオン。

一応世子と内官ですから、表向きはそれまでと変わらない態度をとってますが、うきうきしてるのは誰の目にも分かりそうなもの。

見てるこちらも、一緒になってにやにや

 

ビョンヨンは、組織にはラオンを見つけたことを秘密にしています。

父親の事を全く知らずに育ったラオン。母親と二人苦労して来たのは、男の形をしてるだけでも想像がつこうというもの。

ヨンと心を通わせ始めたこともあるし、今、組織に無理やり入れるのは気が進まないのです。

 

組織の行動は激しさを増して来ました。

都にビラを撒いたのです。

『国の主は王ではなく歴史を生きる民だ。ホン氏の蜂起が再び始まる』

純祖は怯え、怒りました。10年前と同じように、王宮殿にも入り込むのではないかと。

純祖は首謀者を捕らえよと檄を飛ばしました。

民の中だけではなく、王宮殿にも潜んでいるかもしれないと言い、内官たちも女官たちも持ち物を調べられる始末です。

ヨンは、ビョンヨンにギョンレの娘についての情報を問いました。でも、ビョンヨンはヨンにも、何も報告はしませんでした。

 

ヨンはいっそう忙しくなりました。

東宮殿に戻ってラオンの顔を見た時、やっとほっとしました。

膝枕をしてもらい、眠れるまで昔話を聞きました。

そんな穏やかなひと時を持てるようになっただけ、ヨンは幸せでした。

 

純祖は、このままではヨンも自分と同じように身動きがとれなくなってしまうと不安になりました。

一刻も早くヨンの本当の味方を作らねば・・・と。

婚姻です。

で、純祖が考えたのが、礼曹判書チョ・マニョンの家門。娘はハヨンです。ユンソンとの縁組が保留になっていますが、それを分かってて敢えて声をかけたのです。

 

チョ・マニョンは今のところキム・ホンと同調していますが、浮動票と言っても良い立場でもありました。

ハヨンは、父からその話を聞き、即、決めました。世子ヨンの嬪となりたい・・・と。自分の事を愛してくれなくても、四面楚歌状態のヨンを助ける事が出来るのならば、それで良いと考えたのです。

ハヨンが優しい娘で良かったと思います。

このままの優しさを持ってて欲しいです。今後、ラオンとヨンとの関係を知ることになるんでしょうが、その時にラオンに辛く当らないでほしいです。

しかし、すんなりとこのまま世子嬪になれるわけではありません。他にも何人かの候補者を選び、その中から試験なんぞをして選ぶのが通常です。

キム・ホンたちは、何とかして止めようと策を練っています。

 

ところで、ドクホですが。

なんと、首席だったのねぇ。びっくりですよ。

首席の場合、直々に世子からお褒めの言葉を頂けるようで。東宮殿にやって来ましてね。

そこでラオンと再会しました。二人とも思わぬところでの再会に、驚きました。

 

ヨンは純祖から婚姻の話を聞き、拒否しました。

勢力拡大のために妻を迎えるのは嫌だ・・・と言いました。

自分なりの方法で味方をつくるから、考え直してください・・・と。でも、そう簡単に拒否できるのかしら。出来ないよねぇ。

 

中殿キム氏も、焦り始めました。

お腹の中の子を、王位につけるためには、ヨンを廃位しなくてはならないのに、ヨンに王子が出来てしまったら、もうその可能性はなくなってしまいます。

実は、巫女にみてもらったら、お腹の子は女子だと言われているのです。これは父キム・ホンにも秘密にしていました。

キム・ホンには、男子だと思わせているのです。

中殿キム氏は、ホンと妓女との間の子のようです。ホンとすると、使える者は娘でも使う・・・という性質で、純祖の傍に送り込んだようですね。だから、どうあっても男子を生まなくてはいけないのです。

なのに・・・女子とは。

中殿キム氏、以前、妊娠が分かった女官を、密かに宮中に軟禁していました。そのお腹の子が男だと思われているのかしらね。ほぼ同じころに出産のようです。もしかしたら、すり替えようと考えているの

父の役に立とうと考えての事なのか、はたまた父に認めて貰いたいと言う気持ちなのか・・・。

 

ヨンは婚姻のことをラオンに話せないでいました。

先日、ラオンが聞かせてくれた西洋の「人魚姫」の話の最後はどうなのか・・・とラオンに聞きました。

王子が別の女性と結婚したため、水の泡となって消えてしまった・・・とラオンは言いました。

あまりにも自分とラオンと重なるので、言葉が出ませんでした。

この時、ヨンはラオンをおんぶしていました。上の写真です。ラオンが足をくじいてしまったためです。

世子の背中に乗るなんて・・・とラオンは尻込みしましたが、ヨンは命令だと言いました。

 

ユンソンも、世子に妃を迎える話しを聞きました。

ユンソンは、ラオンの気持ちがヨンに向かっている事に気づいています。

この話を知ったら、どれほどラオンが傷つくか・・・と心配になりました。

案の定、いつもの場所でラオンが考え込んでいました。

知らぬフリをしようとしたユンソン。ラオンもまた平気なフリをしていました。が、隠せません。

 

ヨンは、チョン・ヤギョンに側近として仕えてほしいと頼みに行きました。

率直な意見を述べてくれる人物が必要だからです。そしてもう一つ・・・。

「ある女人を逃さないよう、助けてほしいのです。」

 

ユンソンはヨンに会いに行きました。

悩みました、臣下として頼むか、友として宣戦布告するか・・・とユンソン。

「国婚の準備が始まりました。その過程を傍で見ながら苦しみながらも、世子の前で平気なフリをして笑っている人。私がその人を恋い慕っています。」

世子の所為で傷つく姿を見たくない・・・と言いました。いや、ただ見てはいません・・・と。

ヨン、険しい表情になりました。

 

ビョンヨンは組織に呼び出されました。既にラオンのことは知られてしまってました。

黙っていた理由を、問われました。

世子に渡すつもりも、キム・ホンに渡すつもりも無い・・・と言いました。

苦労して来た娘で、自分と同じ苦しみを味わわせたくない、父親の事は何も知らないんだから・・・と。

 

ビョンヨンは本当はこの組織白雲会の間者としてヨンの傍に送り込まれたのです。

彼の父親は、謀反の濡れ衣を着せられて、彼の目の前で殺されてしまいました。飢える民の為に蔵を開いてやったというただそれだけの理由で。

その時、彼に手を差し伸べてくれたのが、純祖の側近であるハン内侍府長でした。

そして、ハン内侍府長は、この白雲会の首長でもあったのです。だから、ラオンの素性にピンとくるモノがあったってことですね。

ハン内侍府長は、次の白雲会の会合に、ギョンレの娘であるラオンを絶対に連れて来ると言いました。彼らが結集するための旗印ってことですね。

 

ヨンの元に、チョン・ヤギョンから手紙が届きました。

ラオンとの事を解決する方法を見つけたという内容です。ラオンと一緒に来てくれと書いてありました。

 

待ち合わせ場所でラオンが待っていました。

そしたらそこに現れたのは、ハン内侍府長。

「ラオン。」

と呼びかけました。

ラオン、びっくりですよ。そして、丁度来合わせたヨンも。

 

せっかくな可愛い二人が見られると思っていたのに、又も切ない事態になりそうです。

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『雲が描いた月明かり』9話まで

2017-02-09 13:23:04 | 韓国ドラマのエトセトラ

                         

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ヨンが自分が女性だと言う事を知った上で、告白した・・・と知ったラオン。

このまま恋人同士になるのかと思ったら、そうは簡単じゃなかったですね。

これからは、ラオンを女性として世界で一番大切にする・・・とヨンは言いました。

でも、ラオンは男としてずーっと生きて来たのです。男として内官になって、宮中に入ったのです。

今日から女性として生きろと言われても、現実を考えると、そうはいきません。

 

この二人を、ビョンヨンが見てしまいました。

ビョンヨンは、以前ラオンが一緒にいた旅芸人の男から、ラオンはサムノムと言う名で宮殿に内官として入った・・・と聞き、急いで戻って来たのです。

ヨンからも、仲間からも、ラオンを確保するよう言われています。

どちらを優先するのか、そしてラオンの意志は・・・と混乱しています。

 

ラオンは、ヨンを避けるようになりました。

 

ヨンは、ラオンに何度も何度も心を訴えました。

 

科挙はこの時期、形だけのモノで、合格者はあらかじめ決まってるようなモノでした。つまり、キム・ホンたち有力両班たちの親族で占められていたのです。

それを変えようと、ヨンは科挙をやめ、独自に試験を行おうと考えているのです。

でもそれは科挙での合格を目標としている儒生たちにとっては将来の道を閉ざすようなものです。儒生たちが大挙して王宮殿の前に押しかけ、正座して変更を求めました。

ヨンは迷いました。

大臣たちも、ヨンの考えに反対し、出仕してこない状況が続いていました。

で、チョン・ヤギョンに意見を求めました。

「目的は科挙の不正をただし、良い人材を求める為だった筈。しかし、今の状況は・・・。目的は勝利ですか?変化ですか?」

ヤギョンの言葉を聞いて、ヨンの迷いが消えました。

科挙は行う・・・とキム・ホンに告げました。原理原則に従って・・・と。

 

ヨンは、あらかじめ決められていた問題を試験直前に変更しました。

受験生たちは、出題の内容を前もって探り、それに対しての合格答案を作って来ていた者が殆どでした。試験場では、用意して来た模範解答文を、書きうつすだけだったんですね。

それを出来なくするために、試験が始まる直前に、問題を変えたってわけです。

以前、ラオンに恋文の代筆を依頼していたドクホも、受験生としていました。彼は、アンチョコなんぞを作らずに来ていたようで。案外真面目な人物だったのですね。正々堂々と問題に臨み、見事合格していました。

初出仕の日、ドクホはミョンウン公主と偶然出会いました。

なんと、公主、ダイエットに成功したようですよ。すっかりお顔が小さく美しくなっちゃって もしかしたら、ドクホとの意外なラブストーリーがあるのかも

 

ラオンは、ヨンを避け、雑用をこなす日々でした。

ある時、ヨンウン翁主がかくれんぼの遊びをしている最中に居なくなってしまいました。

キム・ホンの姿を目撃し、恐怖のあまり隠れた部屋に、何も知らない女官が鍵をかけてしまったんです。声を出せないヨンウン翁主は、助けを求める事も出来ず、じっと固まっていました。

筆談をするために持ち歩いている筆が、部屋の前に落ちているのを見つけたラオンが、泣き声に気が付いて救い出す事が出来たのです。

 

ヨンウン翁主がキム・ホンを怖がる理由。それは、7年前、ヨンの実母ユン氏の死にありました。

ユン氏はやはり毒殺で、それを指示したのはキム・ホンだったのです。それを知った尚宮が、ヨンに報告しようとしたのを知って、殺したんですが・・・。

その現場に、たまたまヨンウン翁主がいて、全てを目撃してしまったんです。

その時も、彼女はかくれんぼしていて、戸棚に隠れていました。その目の前で、惨劇が行われたわけです。キム・ホンの顔をしっかりと見たヨンウン翁主。

戸棚の戸がわずかに開いている事に気付いたキム・ホンが開けようと近づいてくるのを見たヨンウン翁主は、恐怖のあまり、声も出せませんでした。寸前で、翁主を探す女官の声が聞こえたので、見つからずに済みましたが・・・。

だから、キム・ホンは目撃者がいたなんて知らないわけです。

 

心を閉ざし、言葉も出なくなった翁主に文字を教えたのはヨンでした。

そのおかげで、必要な事は筆談で伝える事ができるようになったのですが・・・。心は閉ざされたままでした。

誰かに打ち開けたいけど、恐怖でそれも出来ず・・・。

そんな翁主を温かく支えようとしたのがラオンでした。

自分も、秘密をたくさん抱えている・・・と翁主に話したラオン。

「翁主様の気持ちが少し分かるような気がします。なぜなら私も閉じこもっているから。隠れているのに扉を開けられたら、ばれてしまうんじゃないかと恐怖に震えているのです。私たちはいつ扉を開けてでられるのでしょうか。」

翁主は、涙ぐんでラオンを見つめました。初めて自分と同じ気持ちを持った人に出会えたからでしょう。

 

ヨンは日常の行動のすべてが把握されています。今どこにいるか、何をしているか・・・と。

だから、ラオンがヨンと会わないように動くのは容易いことでした。

でもね、ヨンはラオンに会いに来ました。

ラオンは腕飾りを返しました。

「宮殿から出していただけたら、その恩を忘れず幸せに暮らします。申し訳ありません。」

 

「お前の望みはそれか?お前の望みを何でも叶えてやりたいのに、それが望みか?私から離れたいというのが、最初で最後の望みか?!」

悲痛な表情で問うヨン。

そうです・・・と、ラオンはうつむいて言いました。

「分かった。」

ヨンは静かに言いました。

 

「後悔している。お前に気持ちを打ち明けた事を。」

後日、ヨンが言いました。

ずっとお前を傍に置いておく事だけを考えれば良かった・・・と。気持ちを分かってやれず、済まなかった・・・と。

でもね、ヨンはそれでもラオンに傍にいてほしいと頼んだのです。

 

純祖は、国政が動き始めたことでほっとしました。

そして、息子ヨンのために、味方を一人でも多くの味方を作ってやりたいと考えました。

自分にはそう言う言存在がいなかった。だから孤独だったし、精神が安定しなかったのだと思ったのです。

それにはやはり婚姻だと。

あいや~っ、ヨン、結婚が決まりそうです。

と言うか、朝鮮時代ってもっと早い年齢で結婚するんじゃなかったっけ

末期は、そうでもなかったのかしら。

 

ある時、ヨンウン翁主が、ラオンの手を引っ張って、ある場所に連れて行きました。

そのまま行ってしまった翁主。

笑いながら辺りを見回したら、遠くにヨンが。何やら臣下から報告を受けているようでした。

礼をして、下がろうとした時、ヨンが少し近づいたのに気がついたラオン。

目を挙げると、ヨンが手を動かしていました。手話です。

 

実は、ラオンはヨンウン翁主との間で、意志の疎通をもっと便利にしようと手話を考えていたのです。

文字だけじゃなく、手の動きでも、気持ちを伝えられるように・・・と。

ヨンウン翁主は、とても喜びました。で、ヨンにもその話をしたんです。

ヨンは、自分にも教えてほしいと頼み、練習していたようです。

 

“私はお前が好きだ。いや、恋い慕っている。だから頼む。行くな。私のそばにいろ”

ラオンにも充分伝わりました。

ヨンの切実な願い、想いが・・・。

 

ラオンは母に聞いたことがありました、いつまで男のフリをしていなくてはいけないのか・・・と。

自分で自分を守れるようになるまで・・・と母は言いました。

「お母さん、私、もう大丈夫でしょ?」

ラオンは、服を着替えました。

そして、ヨンの前に立ったのです。

 

「女人のお前を何と呼べばよい?」

と、ヨンは尋ねました。

「ホン・ラオンです。」

「ホン・ラオン・・・ラオナ。」

ヨンは優しく呼びました。

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