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ハン内侍府長は、咄嗟に、ラオンの母に大きな借りがある・・・と言いました。
突然離れ離れになり、返す事が出来ず、ずっと探していたと。
つまりは、ラオンが女だということを知っているということです。
「その借りを返す時が来たようだ。」
と、ヨンが言いました。ラオンを頼む・・・と言いました。正体を明かす事無く、宮殿を出る時まで守れということですね。
承知しましたと言うしか無いよね、ハン内侍府長とすると。
その時、牢には以前天灯祭で天灯を買った子供が捉われていました。
親と一緒に野菜を宮中に納入に来た時、その荷の中から、檄文が見つかったのです。即、謀反人として捕まりました。文字も読めない幼い子なのに・・・。
ヨンは、釈放しようと言うのですが、大臣たちは年齢には関係無いと言い張ります。
結局、子供は釈放されました。
ところが今度は純祖の食事に毒が混入されていたという事件が起りました。
銀製の箸の色が変化したのです。
そして、怪しいとされたのが、なんと釈放した子供の父親だと言うじゃありませんか。
ヨンが釈放したから・・・という空気が流れました。
キム・ホンは純祖に主張しました。ヨンはまだ若い・・・と。未熟だと言う事ですね。このような事が続くと民心は動揺する、それを収めるには、婚姻しかない・・・と言うのです。
なーんか、理屈が通ってるのかどうかわからんわ。
純祖は、ヨンにその気が無いから・・・と言うのですが、キム・ホンはそんな事お構いなしって感じで、準備を勝手に進めているようです。
流石にヨンも、自分の判断に自信が持てなくなっていました。
亡き母が願ったような人を見る目を持ち、人の言葉の真偽を見極められるような王になれるかどうか・・・。
不安になったヨンは、ラオンに聞きました。
「目に見えるモノが本物かどうか、誰の言葉を信じるべきか、正しいと思っていた事が間違っていたらどうしよう・・・。あらゆることが困難な時、どうしたらよいのだ。」
「私の祖父によりますと、‘心が悲しいと全てを疑いたくなる’のだそうです。」
「ならば、お前が必要だな。楽しさで私の疑心を取り払ってくれ。」
こうですか?・・・とラオンはヨンの前に頬杖を突きました。
「ああ、ラオンで満たされた。」
そう言ってヨンは微笑みました。
キム・ホンはチョ・マニョンに釘をさしておく事も忘れませんでした。世子嬪は自分たちキム氏の家門からしか出さないって事です。
チョ・マニョンの選択は二つに一つ。キム・ホンの手を握るか、キム・ホンから牽制されるかです。
マニョンは、動揺しています。
そしてまたラオンが苦境に陥る事件が。
今回の謀反疑惑でラオンの持ち物を調べられた結果、女性用の衣服が出て来たのです。
ソ内官は、すぐに中殿キム氏に報告。
キム氏はイラついてる事もあって、またラオンを苛める種が出来たと・・・ひいてはヨンを苦しめるネタを見つけたとほくそ笑みました。
で、ラオンを呼び付け、服を脱げと言いだしましたよ。
女性のような綺麗な顔だからもしかしたら・・・なんて言うわけです。
その時、知らせを受けたヨンがやってきました。
中殿キム氏は、思った通りだ・・・と疑惑を追及しようとしました。そしたら、なんと、ヨンがおっしゃる通りに・・・と言いましたよ。
命令に従って服を脱ぐよう言ったのです。
え~っですよ。
万事休すかぁっ・・・と言う時、やってきたのがハン内侍府長。
なるほど・・・
ラオンを守れとヨンが言った言葉が、この時実行されたってことです。
やはりキム氏としても、純祖にこの事がばれて王妃としての品位や立場が悪くなる事は避けたいですよね。父キム・ホンの顔も潰してしまいますし。
内官の審査も通っているわけだし、何の問題があるのか・・・ってことで、結局、事は収まりました。
ヨンは、ラオンを傍に置きたいだけなのに、どうしてこんなに苦しめてばかりなのか・・・と思いました。
そんなヨンを見ていると、ビョンヨンはとてもラオンが探している娘だとは言えません。
ユンソンはビョンヨンにラオンへの想いを話しました。
ヨンがいても、引くつもりは無いという覚悟も。
「心底何かが欲しくなったのは、初めてだから。」
チョン・ヤギョンが宮殿にやってきました。ヨンを訪ねて来たのですが・・・。
この時初めてラオンが言う“祖父”が、ヨンの師であるヤギョンだと分かりました。
ラオンと母を兵からかくまってくれたのが、ヤギョンだったのです。ラオンが母と別れた後も、母親とは連絡を取り合ってるのかもしれません。ヤギョンの家からラオンの母が出て来ましたからね。
ヤギョンは医者だったのねぇ。
今回の純祖毒殺未遂事件について、ヨンが意見を聞こうとしたのです。
で、結局、銀の箸の色が変わったのは、単に食材の成分の所為で、決して毒物が混じっていたわけではないと言う事が分かったのです。
特に珍しい事では無く、医者ならば、すぐに分かりそうな事なんだとか。
つまりは、宮中の医官たちも皆敢えて毒を否定しなかったのです。混乱させるためですね。そして何でもヨンの責任にするために。
ヨンの味方は、宮中にはいないと言う事です。
疑いの晴れた父と子は釈放されました。
ヨンはほっとしました。
「私が一番幸せなのは、世子様が“ラオン”と呼んで下さる時です。」
と、ラオンは言いました。
私と同じだな・・・とヨン。自分も“ラオン”と呼ぶ時が一番幸せだと、ラオンが目の前に居る時だから・・・と言いました。
「だから、これ以上何も望みません。」
と、ラオン。
「私の所為で危なくなるのは嫌なのです。世子様の傍に女人としていられなくても恋い慕う気持ちは消えません。だから・・・これ以上国婚を拒絶しないでください。」
「やめろ。言うな。」
気分を害してヨンは去って行きました。
ラオンは我慢していた涙があふれて来ました。
ヨンはヤギョンに、女人と言うのがラオンの事だと打ち明けていました。
身分の差等の様々な障害を克服して家と両親を与えてあげたいと言ったのです。
でも、ヤギョンは言いました。
「あの娘に必要な人間は世子様ではありません。」
どういう意味なんでしょうか。
でも、ヨンはラオンにプロポーズしました。あれはプロポーズだよね?
今すぐじゃないけど、自分が新しい朝鮮を作った時、その新しい国の最初の一人はお前だ・・・と。それまで待ってくれるかと言いました。
ヨンはヤギョンからラオンの父について聞いたのかもしれません。
「母親をラオンに会わせる事で、自分が危険な状況に陥るかもしれない。何も知らないフリをしていれば二人は幸せになれるかもしれないのに。」
とヤギョンは言いました。
それでも、ヨンは母に会わせたのです。
「もしもの話しだ。とても厳しい瞬間に、何かを手放さなければならないとしたら、それが私であってはならない。約束してくれるか?」
ラオンは頷きました。
これで私の願いは叶った・・・とヨン。
ラオンの願いが叶う事がヨンの願いでしたよね。
「お母さんを見つけた。」
ヨンはそう言いました。
家の陰からラオンの母が姿を現しました。
ラオンは駆けより、母も駆けより、二人は抱き合いました。泣きました。
ヨンも泣いていました。