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ギョンレは、娘が何故謀反人としてお尋ね者になっているのか、理由を聞きたかっただけなのかもしれません。
妻にも生きている事を教えてはなかったようだし、白雲会のメンバーも、ハン内侍府長ですら知らなかったようですからね。
そこを、兵に捕まってしまったってことのようですね。
ホン・ギョンレが生きていた・・・そして捕まったと言う事を聞いた純祖は、あまりの驚きに倒れてしまいました。
一気にまた心の病がぶり返したようです。
その連絡を受け、結局国婚の式は取りやめとなってしまいました。
ラオンは、ハン内侍府長に父に会わせてほしいと頼みました。
宮中は危険過ぎます。だから、ハン内侍府長も反対したのですが、ラオンは意志は固かったのです。
初めて会う父です。それがおそらく最期となるでしょう。
何としても会って声が聞きたかったのです。
ビョンヨンに手引きされ、兵の恰好をしてラオンは宮中に入りました。
で、牢に行き、父の後ろ姿を見ました。
ところが、その時、ヨンもやって来たのです。
物音を聞いたビョンヨンは、ラオンを連れ出しました。
結局、この時、ギョンレの顔すら見る事が出来なかったわけです。ラオンは母が鷺草の刺繍をした手ぬぐいをそっと牢の中に落として行きました。
ギョンレは、すぐにそれが何か分かったようです。
ヨンはどうしてもギョンレの考えを直接聞きたかったのです。
ギョンレの行動の為に、自分はラオンを失ったわけですから・・・。
ギョンレは天が定めた王ではなく、民が選んだ民による政治のできる世を目指していると言いました。
民が選ぶ・・・というのが、ヨンには理解できなかったようです。
でも、民を思い、民の為の政治をしたいと思う事は同じだと思いました。
ビョンヨンは、ラオンをいったん以前のラオンの宿舎だったチャヒョン堂に連れて行きました。
その時、ヨンが来たのです。ラオンを見かけていたのかしら・・・。
チャヒョン堂には、あまり知られていない部屋がありました。ヨンの実母が時々使っていた部屋らしいです。
他の場所より安全だから・・・とヨンはラオンをそこに案内しました。
「看守が交代する時に、会わせてやろう。会いたい人には会うべきだ。」
と、ヨンが言いました。
ヨンにとってのラオン、そしてラオンにとってのヨン、ギョンレ・・・ですね。
ところがですよ。ラオンはキム・ウィギョにも目撃されていたんですよ。
厳戒態勢が取られ、宮殿から外に出るのは至難の業となりました。
宮中にも、ラオンの人相書が貼られたことから、内官の同僚たちは、ラオンが女だったと言う事を知りましたし、ハヨンもまた、ホン内官の正体を知る事になったのです。
ユンソンも危機感を募らせています。
ハヨンは、ヨンの腕に入れていた飾りと同じようなモノをラオンも腕につけていたのを知っていました。街で流行っているから・・・と、その時は二人の関係に気付かなかったようです。
でも、ラオンが女だと知った今、ヨンが愛している人というのが、ラオンだったと分かりました。結婚できない相手だというのも当てはまります。
二度と入らないようにと言った庭園も、おそらくラオンとの思い出の場所だったんだと思いました。
ハン内侍府長は、ビョンヨンに命じてギョンレの脱獄とラオンの出宮を指示しました。
純祖が直接尋問することになってるので、尋問が始まったら、脱出はいっそう困難になってしまいます。その前に・・・と計画しているのです。
ラオンはギョンレに会いに行きました。
「ホン・ラオン・・・‘楽しい’と言う名前をつけたのに、辛い思いをさせて済まない。」
一目で我が子だと分かったギョンレがラオンが名乗る前に言いました。
お前がそんな男の形をしなくても良い時代になったら、会いに行こうと思っていた・・・とギョンレ。
世の中を変えなくても、傍で父親として我が子の力になれた筈です・・・とラオン。
我が子には、よりよい世の中で生きて欲しかったのです、父親として・・・。
ラオンは、ソ内官にも姿を見られてしまいました。それも、ヨンと一緒のところを。
すぐに中殿キム氏に報告したソ内官。
キム氏は、内禁衛に連絡するよう命じ、自分も騒動を見に行こうとしました。
それを止めたのは、ユンソン。
キム氏が産んで捨てた実子の事を持ちだしました。勿論、キム氏は全面否定しました。
でも、生きているんですからね、その子は。キム氏は動けなくなりました。
チャヒョン堂でヨンとラオンは話しをしました。
自分たちが出会う前からこじれていた縁です。ラオンに責任はありません。
謝らなくて良い、何も言うな・・・とヨンは言いました。
「誰も知らないここに居る間だけは、そばにいたい。」
ヨンは静かに言いました。
想いは変わらず、募るばかりだけど、どうしようもない現実があって・・・。だから今だけは何も考えず、ただそばにいるだけで良いのです。同じ空間で、手を伸ばせば触れる事ができる距離でいることだけで。
純祖の精神はますます混乱してきました。悪夢にうなされ続けるのです。
で、飛び起きた純祖は、尋問をすぐに始めると叫びました。
予定より早く尋問が行われる事になり、ハン内侍府長やビョンヨンは計画が狂ってしまいました。
それでも、何としてもギョンレとラオンを助け出すつもりでいます。
尋問が始まりました。
純祖やヨン、そしてキム・ホンたち重臣が居並ぶ中で、尋問が始まりましたが、ギョンレは堂々と自分の意見を述べ、謀反だとか暴動を起こしたつもりは無いと言いました。
純祖は激し、拷問を加えろと命令しました。
ヨンをはじめとした面々は、流石に顔を背けました。
それでも、ギョンレは、王である純祖の罪、そして私腹を肥やして来た重臣たちの罪を訴えたのです。
純祖はいっそう興奮して叫びました。この場で首を斬りおとせ
ヨンが必死に止めました。落ち着いてください、尋問を終えてから刑を決めても遅くはありません・・・と。
ここで、キム・ホンはヨンとラオンの関係を持ちだしました。
ヨン、何も言えません。
そして、その場にラオンが連れて来られました。捕まっちゃってたのよぉ
ユンソンも、一足遅かった・・・。
ヨン、凍りついて言葉が出ません。
認めるわけにはいきません。かと言って、知らないとラオンを突き放すことも、ヨンには出来ませんから。
ギョンレは、この時ヨンと娘ラオンの想いを知ったのです。
関係が無いのなら、この場で娘を斬ってください・・・とキム・ホンが言いました。
斬れる筈ありません、ヨン。
何も言わず、固まったままのヨンに業を煮やした純祖が、兵に斬れと命じました。
ラオンは、思いました。この瞬間、自分の事は逆賊の娘として記憶してほしい・・・と。決して想いを残さないでほしいとヨンに言いたかったでしょう。ヨンを巻き込むわけにはいきません。
‘愛する者を守れなかったという酷い苦しみを世子様に与えたくありません’
ラオンはひたすらそれを思っていました。
何も言えないヨン。必死に手を握り締めて耐えていました。
そしてそんな息子を不安げに見詰める純祖。
皆が凍りついたような次の瞬間、ラオンを斬ろうとした兵が、後ろに控えていた別の兵に斬られたーっ
この時、ヨンもビョンヨンの剣を抜こうとしていたんです。
やっぱり止めようとしたんです。
尋問場は大混乱となりました。
白雲会の仲間が入り込んでいたんですね。
王様と世子様を守れ・・・という声に、ビョンヨンはヨンの前に立ち、兵の方に剣を構えました。
睨みあいとなったんだけど、圧倒的に白雲会の方が少人数です。
その時、ビョンヨンがヨンに剣を突きつけました。こうでもしないと、仲間は全滅ですし、ギョンレもラオンも死ぬ事になるのは目に見えていました。
驚いたのはヨンです。
これまで何度かビョンヨンを疑ったことがありました。
でも、そのたびに思いなおして来たのです。
「世子の命が惜しければ刀を捨てろ。」
ビョンヨンが叫びました。
ヨン・・・愛する人だけじゃなく、信頼してきた友まで失う事になるの