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コ・ゴンは平原王の言葉に従うことにしました。
王室を思いのままにするためには、まず太子のウォンの信頼を勝ち得、それによって平原王の信頼を得ようと考えたのです。
コ・ウォンピョは、息子の考えを確かめ、口を挟みませんでした。
ケル部族の後継ぎとして生きると父に言いました。
ピョンガンは王室から持ってきた兵法書をオン・ダルに読ませ、剣も教え始めました。
オン・ダルは、サ氏夫人には武術を習うことは秘密にしておくと言いました。
昔から、サ氏夫人は、オン・ダルを武術とは無縁な人生を歩ませようとして来ましたから。悲しませるに違いないと思いました。
ところで、サ氏夫人は、まだピョンガンを受け入れていません。
王女ともあろう者が、こんな山の中に住む薬草売りの男の元に嫁ぐはずは無いと思いました。
何か魂胆があると疑っているのです。
拒絶されても、ピョンガンがくじけずに何かと家事をしようとするので、サ氏夫人は手を変えました。
あれこれとこき使って、嫌気がさして出て行くのを狙う事にしたようです。
でも、ピョンガンはへこたれませんでした。
武術の練習に、慣れない家事でピョンガンの手は荒れてしまいました。
オン・ダルは心配ですが、それでもいつも傍にピョンガンがいることが嬉しくてたまりません。
ピョンガンは幽霊村の村長にスンノ部族の再興すると言う計画を打ち明けました。平原王も納得していると。
今のまま部族長たちの思うがままのやり方では、高句麗は内側から崩れてしまうとピョンガンは言いました。
それを防ぐためにも、平原王を支え、コ・ウォンピョたち部族長から権力を奪わなくてはいけないと。
自分の一存では無理だと村長は言いました。村人たちの意見を聞かないと・・・ね。
それに、事を起こすには、やはり人数が多くないと無理です。
それらにかかる資金も莫大になるでしょう。
ピョンガンは、自分が持ち出した自分の装身具を売って、資金にしようと考えていました。
財宝を売るのは、へ・モヨンに依頼していました。
へ・モヨンは、ヒョン妃に売りつけようとしています。
ヒョン妃は、自分に子供がいない事が気になっていました。
で、へ・モヨンに、良く当たる占い師に祈祷をしてもらえないか、話を聞いて来てほしいと頼みました。
天誅房のトゥ・ジュンソのことです。
トゥ・ジュンソは、直接顔を見ないと、祈祷などできないと言いました。大金を積んでも動きませんでした。
しかし、側室です。そう簡単に王宮を出る事等出来ません。
トゥ・ジュンソとへ・モヨンはお互いが並の者ではないと察しました。
どちらも相手について詳細に調べることに。
で、あっという間に調べ上げましたね。
天誅房だということ。そして、新羅の密偵だということを。
ウォンは、ピョンガンが王宮を出て以来、部屋に閉じこもっていました。
コ・ゴンが武術の師範となった事を聞いても、部屋から出て来ませんでした。
業を煮やした平原王が、修練をするよう命じたため、嫌々出て来ました。
「王に武芸なんて必要ない。将軍に命じれば済むことだ。」
と、ウォン。
「将軍も兵も皆、先頭で戦わない王には従いません。」
と、コ・ゴン。
コ・ゴンはピョンガンとの修練の話を聞かせました。
ウォンは、気持ちを変えました。
修練に励むようになったのです。
平原王は、満足そうに、嬉しそうに見ていました。
ピョンガンがコ・ゴンとの縁談を蹴って出て行って以来、コ・ウォンピョの評判は落ち気味でした。
息子のコ・ゴンですら、平原王に就いたと見られています。
チン妃の父クァンノ部族長チン・ピルは、散々けなしています。
しかし、ソノ部族長へ・ジウォルは何か考えがあるのだろうと慎重な考え方をしています。
村長とピョンガンは、村人たちを集め、スンノ部族の再興の話をしました。
村人たちは、賛成しました。
初めて剣を握ったオン・ダル。
なかなか上手く行きませんが、少しずつ形になっていました。
ある日、偶然出会った僧侶に散々バカにされてしまいました。
バカにされてムッとしたオン・ダルが詰め寄ろうとすると、あっという間に弾き飛ばされちゃった。
で、立ち上がったオン・ダルが見回した時、既に僧侶の姿はありませんでした。
僧侶はウォルグァンでした。
オン・ダルはスンノ部族再興の話を聞いて複雑な気持ちになりました。
亡き父の後を継いで将軍になるべきだと思うし、ピョンガンの望みだから反対ではありません。
しかし、村人たちは世の中が怖くて逃げ込んできた人たちです。何とか生き残れたのに、また危険な目に遭ったりしたら・・・と、オン・ダルは不安なのです。
民が生甲斐を感じて怯えないような世の中に変えたいとピョンガンは言いました。
「それこそ、私たちが目指す国、新たな高句麗よ。」
ピョンガンの気持ちは分かるけど、まだ吹っ切れないオン・ダルでした。
コ・ゴンは平原王の信頼を勝ち取り、親衛隊の隊長に任命されました。
トゥ・ジュンソがへ・モヨンを呼び出しました。
新羅の密偵だと知っているとトゥ・ジュンソが言いました。
しらばっくれようとしたへ・モヨンですが、脅されたことで、自分の手も見せました。
天誅房の頭だと知っていると。
正体を知られたら殺すしかないと、トゥ・ジュンソ。すぐにヘ・モヨンを殺そうと手下を追わせました。
へ・モヨンもなかなかの腕前ですが、相手の方が腕は上。追い詰められました。
しかしそこにコ・ゴンが。
コ・ゴンによって、危ない所を助けられました。
へ・モヨン、“新羅の密偵”だと相手が言ったのをコ・ゴンに聞かれなかったか、それだけが心配でした。
コ・ゴンは知らないフリをしました。
しかし、本当は聞いていたのです。へ・モヨンに興味が湧いたようです。
サ氏夫人が、オン・ダルが剣術を習っていることを知りました。
オン・ヒョプ将軍の言葉が蘇りました。
「タルには血にまみれた人生を歩んでほしくない。」
将軍の息子にもかかわらず、剣術を習わせなかった理由がそこにありました。
オン・ダルとピョンガンに激怒しました。
「タルを人殺しにするつもりなの」
ピョンガンに食って掛かるサ氏夫人をオン・ダルが止めました。
父のような立派な将軍になりたいから習っているんだと。
高句麗一の将軍の言われた父と違う自分にしたのは母さんだと。
サ氏夫人はオン・ダルの頬を叩き、泣きながら言いました。
「将軍さまは、お前が一生剣なんか握らずに、バカな田舎者でいることが願いだったんだ」
オン・ダルは父の気持ちが分かりませんでした。