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ソ教授の一件で、コン・チャンたち8班はぐっと親しくなりました。
スジェは、望み通りリーガルクリニックのセンター長に就任しました。
そして、クリニックのメンバーに、8班のメンバーを抜擢。ソ教授のセクハラ事件に積極的に関与したと言うのが、その理由でした。
リーガルクリニックでは、無料で法律相談を受けることになっていました。
ソン・ミリムも客員弁護士として参加することになっています。
自殺したパク・ソヨンの妹パク・ジヨンがロースクールにやってきて、スジェは姉を殺した殺人犯だと主張し始めました。
多くの学生たちが見つめる中、一瞬驚いたスジェですが、冷静に対応しました。
あなたは、お姉さんが何の職業だったか知らなかったの?無能な親は知らなかったんでしょうね・・・とスジェ。
「あなたと両親は皆お荷物だったのよ。口を開けて餌が運ばれるのを待ってる無能で重いお荷物。よく聞きなさい、パク・ジヨン。お姉さんを殺したのはあなたたち家族よ。」
ジヨンは言葉も出ませんでした。
しかし、そのまま行こうとしたスジェに向かって自棄になったように叫びました。
「あなたが姉を殺した。証拠を持ってる」
スジェは振り向きもせず、そのまま行きました。
が、ショックを受けているのは確かでした。
直後に、パク・ソヨンとスジェが屋上にいる姿を映した動画がネットに流れました。
2人が話している姿が映っていて、その直後に悲鳴が聞こえたところで、動画は終わっていました。
誰もが、スジェが犯人だと噂しました。
実は、スジェ、確かに事件の夜、屋上でパク・ソヨンと会っていました。
これは待ち合わせたわけではなく、偶然でした。帰ろうとしたエレベーターの中に自分と同じ靴の飾りが落ちているのを見つけたスジェは、それがソヨンの靴のモノだと察しました。
エレベーターが上から降りて来たのを知っているので、見当をつけて上がって行ったのです。
スジェに侮辱されたから、ここから飛び降りてやるとソヨンは言いました。そうしたら、スジェが世間から非難されるだろうからと。
でも、スジェにはそれが嘘だと分かりました。誰かに会いに来たんだと思いました。
誰と会うつもりなのか言ったら、助けてあげるとスジェ。
しかし、親も助けてくれないのに・・・とソヨンはその言葉を信じませんでした。
その直後、ソヨンは叫び声を挙げました。
決してスジェがつき落としたとかと言うのではなく、ソヨンは自分の惨めさや苦しみを吐き出すために叫んだのです。
スジェには出来の悪い2人の兄と、自分の事しか考えていない母親がいました。
スジェを打ち出の小づちとしてしか見ていない連中です。
スジェは、決して彼らの言いなりになってはいないのですが、話すだけで気が滅入り、苛立つだけでした。
パク・ジヨンのことがあった直後ですから、猶更でした。
そんな時、コン・チャンからメールが入りました。
“教授、大丈夫ですか?”
少しだけ心が落ち着きました。
スジェの凄いところは、この状況までも教育に活かそうとしたところです。
授業で、パク・ソヨンと自分が映っている動画を使い、生徒たちにこの場合の弁護士がどんな罪になるのか、自殺ほう助と自殺教唆との違いを考えさせたりしました。
自分は無実だからこそ、敢えて題材に選んだのでしょうが、それでも並の精神力じゃありません。
そうは言っても、やはり興味の対象となるスジェを、コン・チャンは擁護しました。
「動画のせいで心を痛めないでください。」
コン・チャンの想いを、スジェは勿論、ユンサンもひしひしと感じていました。
帰り、突然の雨に傘が無くて困っていたスジェに、コン・チャンが傘を貸しました。
その傘、急に開いてしまうと言う故障がありました。
だから、運転中に急に傘が開いてしまって、危うく事故を起こすところだったスジェ。
たまたま、コン・チャンの先輩チョガプの店の近くだったこともあり、そのまま食事をご馳走になることに。
この時のスジェの食べ方が、とってもお上手。
流石、これまで食べるシーンの多いドラマに出ていただけあります。私、その食べっぷりゆえに、ソ・ヒョンジンさんのファンになった経緯がありますので
コン・チャンと関わる時は、スジェの自然な笑顔が見られます。
ハンスグループのハンスバイオと言う会社の売却問題が以前から挙がっていました。
その件を、以前はスジェが担当していて、既にハンスバイオ社内部の者から重要な資料を引き出していました。
現在は、チェ会長の息子で代表弁護士となったジュワンが担当しています。
受け取った資料の中に、“想像以上のモノ”があるとSPパートナーズのユン代表から聞かされていたので、それを見つけるまでは、ジュワンに渡すわけには行きません。
チェ会長は、ジュワンに資料をスジェから何としても受け取るようせっついています。
どうも、かなり重要な資料のようです。
スジェ、突然チェ会長から呼び出されました。
スキャンダルの火消しを命じられたのです。
その相手と言うのが、ジュワンとどうもハンスグループのハン会長の息子、そしてイ議員の息子のようです。
麻薬事件です。
これが初めてじゃないようですね。
しかし、スジェは断りました。気乗りしない件は断ろうと決めたんだと言いました。
チェ会長は、スジェにしか頼めない事だと分かっています。
だから、必死に頼みました。父親としての頼みだ・・・と。
スジェは、引き受けることにしました。
「会長のためでも、ジュワン代表のためでもありません。TKの名が汚されるのは不本意だからです。」
「君がTKで、TKは君だからか?」
と、怒りを込めてチェ会長が言いました。
スジェは微笑むだけで、何も答えませんでした。
そして、あっという間にスジェはこの件を処理したのです。
チェ会長とハン会長、そしてイ議員は手を組んではいますが、心の中ではお互いを信じているわけではありません。
利益があるからこそ手を組んでいるわけで、そうじゃ無いと分かれば、おそらくさっさと手を切るでしょう。
チェ会長は、ジュワンだけが大事なのです。ジュワンを守るために、ハン会長とイ議員と手を組んでいるだけなのです。
ジュワンのためなら自分は手を汚しても良いと考えているのです。
スジェ、とうとう、“想像以上のモノ”を発見しました。
それは、チェ会長の言葉を借りれば、“3人にとっても、TKにとっても、スジェに見られてはいけない資料”だそうで。
それさえあれば、ハン会長とイ議員にへつらう事は無いと、チェ会長は言いました。
「私の事を調べて。」
と、スジェはコン・チャンたち8班の学生たちに言いました。
コン・チャンは、スジェが真犯人を探せと言っているのでは?と、思いました。
学生たちは、それぞれに得意分野を当たり、様々な証言や事情を探り始めました。
いろいろな情報が学生たちから得られました。
中でも重要な事がありました。事件当時、ジヨンが現場にいたことが、防犯カメラの映像から確認できたことです。
ジヨンへの疑いが浮上しましたが、コン・チャンはそれを否定。ジヨンは心から姉の事を慕っていたと分かったからと言いました。
パク・ジヨンは誰かに自分の話を聞いて欲しかったんじゃないかと、コン・チャンは言いました。
誰も信じてくれないから・・・と。
多分それは自分の過去の経験から、共感できる苦しみなのでしょうね。
パク・ジヨンが逮捕されました。
コン・チャンはすぐにスジェに確認しに来ました。
自分たちが調べた情報を、警察に流したのか?と。
「教授を信じてるから、“違う”と言ってください。」
スジェはコン・チャンの想いを、面白いし感謝もしたけど、もうやめてほしいと言いました。
俺が何か望みましたか?と、コン・チャン。
「教授が好きです。好きだから心配するし、大丈夫なのか気になるし、守りたくなるんです。それにあの日は辛そうだった・・・。」
警察に伝えたのは、何か理由があるんだと信じています・・・と。
「僕の告白にも答える必要はありません。片思いだから。たとえ気に入らないと言われても、線を超えます。俺の気持ちだから。」
あまりにも真っ直ぐで純粋なコン・チャンの想いに、流石のスジェも言葉が出ませんでした。
動揺しました。
コン・チャンが部屋を出た後、お茶を飲もうとしたのですが、うっかりカップを落として割ってしまいました。
思わず声が出てしまったスジェ。
コン・チャンが引き返して来ました。
そして、スジェを机に座らせると、後片付けを始めたのです。
コン・チャンを見つめるスジェの目に涙が。
あなた何なの?と、スジェ。
コン・チャンにkissしました。涙が一筋スジェの頬を伝いました。