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両親は軽い怪我で済みました。
ヒウ自身も、無事でした。
そして、とうとう、ひき逃げ犯の正体が判明したのです。
なんとそれは、チョ・ヒョンソク。チョ・テソプの息子だったのです。
謎が一つ解けたとヒウは思いました。
杜撰な捜査しかされなかった理由が、これだったのです。
チョ・テソプが伏せたのでしょう。
前世でヒウとチョ・ヒョンソプは面識がありました。
検事になってから会ったのですが、その時、ヒウの身元は調べあげていました。つまり、自分がひき逃げして殺した相手の息子だと知った上で煽て上げたってわけだったのです。
この時からチョ・テソプとの悪縁が始まったと言えます。
運命は変わりました。
ヒウは両親を守り、チョ・テソプは息子を失ったのです。
チョ・テソプは、前世より冷酷で激情的な人間になる筈だと、ヒウは思いました。前世の自分がそうだったように。
ところで、この事故の揉み消しを主導したのは、キム検事長です。
この時はまだ次長検事でしたが。
やはり、チョ・テソプとかなり太いパイプだったみたいですね。
ヒウは、前世とは全く違う高校生活を送りました。
両親には優しく接するし、予備校での成績もトップで、韓国大学を目指すクラスに変えてくれるほど注目されるようになりました。
いつも苛めていた同級生にも、もう殴られることは無くなりました。記憶だけじゃなく、格闘技の実力も前世から引き継いでいたのです。
覚えていた記憶のなかに、同級生のキム・ギュリが倒れた事がありました。
前世では、発見が遅れたため、ギュリのその後の人生が変わってしまったと、噂で聞いていました。
その年の受験は出来なかったけど、翌年、韓国大学の法学科に進学したらしいという話でした。しかし、ヒウは、韓国大でも法曹界でも彼女の名前は耳にしていませんでした。
今回は、ヒウが駆けつけたおかげで、大事には至りませんでした。
また一つ、過去が変わりました。
もう一人、ヒウが人生を変えた人物がいます。
キム・ハンミと言う不良少女です。
父親が警察署長と言う不良同級生に薬物を飲まされ、酷い目に遭わされる寸前、救いだしたのです。
が、父親の警察署長が息子を庇って事件を捏造しようとしました。
その時、キム次長検事が乗り込んで来て、署長の息子を殴ってあっさり一件落着。
ハンミ、まさか、キム次長検事の娘?ヒウの記憶じゃ、キム次長検事に娘はいない筈みたいですが。
この事件の処理にもチョ・テソプの意向が絡んでいたようですね。
無事、韓国大学に合格したヒウ。
苦しい家計を助けるためにも、学費は自分で稼ごうと決めていました。
それを知った予備校教師が、自分の兄を紹介してくれました。
法律事務所の代表弁護士をしているカン・ミンソク。敏腕弁護士だとヒウも知っているほど有名な人物でした。
その時抱えていた案件の内容を知っていたヒウは、カン・ミンソクに助言しました。
そのおかげで、裁判が上手く行った感謝の印にと、カン・ミンソクはアルバイト代に加えて金一封をヒウに渡しました。
ヒウの二度目の大学生活が始まりました。
後に先輩検事になる人など、記憶にある人物も多々いました。
そこで、記憶に無い人物と出会いました。
自棄に老けたイ・ミンスです。マイペースでノー天気に見えますが、何か、意味ありげな人物です。
そして、キム・ヒア。
ただ、ヒアの顔には見覚えがあるヒウ。
が、思い出せません。
新入生歓迎会の二次会で、ミンスとヒアと3人でお酒を飲んだ帰り道。
一人になったとき、ヒウは誰かに後をつけられていると察しました。
振り向いたヒウは、あまりの驚きで言葉も出ませんでした。
何故なら、そこに立っていたのは、前世で自分を殺した男、その人だったからです
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