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ヒウは、前世の記憶を持ったままですから、今見ている事象がこの先どうなるのか、分かっている事も多々あります。
しかし、不幸な未来が待っているとわかってはいても、ヒウにそれを全て防ぐ力はありません。黙って見守るしか出来ない事の方が多いのです。
この間も、チョ・テソプは着々と地盤を固め、勢力を広げていました。
ヒウに新しい仲間が出来ました。
父親が殺人の濡れ衣を着せられたパク・サンマンと言う人物です。
前世で、事件発生後10年と言う時間が経った頃、一人で父親の無実の証拠を揃えてヒウに訴えて来たのがサンマンでした。
ヒウは、当時まだ高校生のサンマンに言いました。
自分がお父さんの無実を証明すると。
だから、サンマンは学校に行けと。
「長くはかからない。耐えるんだ。結果を見るまで信じられないだろうけど、信じてくれ。今の君にはお父さんを救えないから。」
サンマンは、初対面のヒウの言葉を信じ、学校に通い続けました。周囲からどんな偏見や非難の言葉をぶつけられようと、耐えました。
ヒウは、チャン・イルヒョン検事に知り合いの父親の事件だが、何か違和感を感じると持ちかけました。
流石に何度もヒウの言葉を真に受けるのは・・・と思ったのか、チャン・イルヒョン検事は最初半信半疑でした。
しかし、ヒウの言葉どおりに事件は解決したんです。
真犯人があっという間に見つかりました。
あまりにもヒウの言うとおりだったので、チャン・イルヒョン検事は改めてヒウと言う人間に興味が湧きました。
ま、どちらにしても、キム次長検事からも褒められ、チャン・イルヒョン検事の手柄になったことは確かです。ヒウと言う存在は自分にとって重要だと思ったでしょうね。
ヒウがチャン・イルヒョン検事に語った内容は、全て前世でサンマンが集めた証拠から知りえた事でした。
だから、サンマンが解決したと言っても過言じゃありません。
何も知らないサンマンは、釈放された父親を迎えに行き、遠くから見つめるヒウに気が付きました。
満面の笑顔でヒウに頭を下げたサンマンでした。
そしてこの後、サンマンはヒウにとって右腕となって活躍していくことになるのです。
キム次長検事の庶子であるハンミは、ヒウの特訓を受けて見事大学に合格しました。
自分にこんな人生が待っていようとは、ハンミは想像もしていませんでした。
ヒウには感謝してもしきれない気持ちです。
しかし、意地っ張りなハンミは、素直に感謝を表せません。
キム次長検事は、ハンミにひっそりと暮らせと言い続けて来ました。
だから、女子大に行けと言いました。
マスコミや公務員など、もってのほかだと。
しかし、ハンミは記者になろうとしています。
ここでちょっと笑っちゃったのは、ヒウに入隊通知が届いたこと。
勿論、前世で一度ちゃんと兵役を務めあげています。
が、生まれ変わったからと言って、兵役免除になるわけはなく・・・。
結局、ヒウは二度目の兵役に就くことになったのです。
ヒウは入隊前に、ウ老人に会いに行きました。
預かったままのお金を、兵役中、ウ老人に預かっておいてほしいと差し出しました。
ヒウが入隊する日、ヒアが訪ねて来ました。
ヒアもこのタイミングで留学することになっていました。
そしてあっという間の7年後。
ヒウは新人検事として江原地方検察庁キムサン支庁に着任したのです。
研修所を首席で出た者が地方勤務を希望するのは、極めてまれなことでした。
チョン支庁長に理由を聞かれたヒウ。
「ソウルにお連れします。」
と答えました。
チョン支庁長は、何らかの理由で左遷されたようですね。不審な目でヒウを見ました。
地方の良く言えばのんびりした・・・悪く言えばやる気の無さを感じさせる検察庁でした。
が、ヒウは初日からオ事務官にこの地域の過去6か月分の民事刑事全ての事件の資料を見せてくれと指示。
オ事務官は、これまでののんびりした気分を一気に吹き飛ばされ、仕事に追いまくられる日々が始まったのです。
ヒウは着任早々、市長や警察署長、国会議員、地域の有力者で暴力団組長の癒着の関係を目撃する羽目になりました。全員、賭博仲間なんだそうです。
チョン支庁長は、卑屈な感じで彼らに愛嬌を振りまいているように見えました。
法よりコネが強いんだと、先輩のチ検事が自棄になったように言いました。それが地方だと。
サンマンは、ウ老人の元で仕事をしていました。
性格も良く、明るいサンマンは、ウ老人の世話をしながら仕事を覚えていました。
そうやってヒウが研修院を出るのを待っていたのです。
そして、いよいよ、ヒウと共に“仕事”を始める事になりました。
ヒウはサンマンと共に、秘密の賭博場に乗り込みました。
勿論、客として。
そして内部事情をチェックした上で、改めて検事として摘発に臨んだのです。
1人で大勢の暴力団組員たちを相手に、ヒウは大立ち回り。
サンマンはセキュリティも難なく解除し、データを手に入れることが出来ました。
暴力団の用心棒だったヨンソクを、サンマンの下で働かせるためにスカウトするのも忘れませんでした。
現場が片付いたところに、チョン支庁長たちが到着。
一応連絡はしてありましたから。
いきなり、チョン支庁長がヒウを殴りました。