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チョ・テソプは若者の心を掴むことに長けています。
講演会は大盛況のうちに終わりました。
ヒウはチョ・テソプの最側近であるハン・ジヒョンに近づき、言いました。
「感謝しています。約束は必ず守ります。」
反射的にハン・ジヒョンが答えました。お願いします・・・と。
しかし、ハン・ジヒョンにヒウの記憶は無さそうです。ヒウの言う“約束”が何か、全く分かっていません。
と言うことは、自分より先に死んだのか?と、ヒウは思いました。
ヒアの正体が分かりました。
チョンハグループ会長のキム・ゴニョンの娘だったのです。
ヒウも、ヒアに見覚えがあった理由を思い出しました。
前世で父キム・ゴニョンの葬儀に出ている姿を、TVで見ていたのです。
それまでヒアの容貌等は公になっていませんでした。葬儀で見られたのが、お初の披露となったのです。
ヒアは、ヒウに自分の正体は秘密にしてくれと言いました。
ヒウがチョンハを手に入れたいと思っているのは、チョンハがチョ・テソプの資金源だったからです。
しかし、ヒアは常々チョ・テソプを気に入らないと言っています。
今後、ヒアは自分の味方になるに違いないと、ヒウは思いました。
一方、キム・ゴニョン会長は、部下からヒアの傍にいるヒウについての報告を受けていました。
並の学生ではないと、部下は言いました。
家庭は決して裕福じゃないが、成績はビリから1位になるし、格闘技の腕前もなかなかのものだと。
そして、ヒア自身も、ヒウに関心があると分かりました。
今のところ、キム・ゴニョン会長は、ヒアの気持ちを温かく見守っている状況です。
ヒアは、いつもヒウの傍にいるキム・ギュリにちょっと嫉妬してる感じですね。
ところで、ヒウが前世で出会わなかった友人の一人イ・ミンスですが。
医学部にも合格して通っていた時期があるとかで、見かけによらず、天才なのかもしれません。
ヒウは、イ・ミンスの医学部時代の友人ムン・ソンファンを、ある日紹介されました。
その名前に聞き覚えがありました、ヒウ。
話をしていて思い出しました。
後に革新的なアプリを開発したものの、他社との知的財産権争いで敗北し、突然留学してしまった青年実業家でした。
1人で開発しているものの、金銭的にも業務的には限界を感じていまして、チョンハテレコムの支援プロジェクトに応募したと言いました。
結果発表前だと言うのに、チョンハテレコムのキム・チャニル社長から直接連絡が入ったんだとか。
ヒウ、思いだしました。
キム・チャニル社長は、ムン・ソンファンを唆して他社に移籍し、アプリを完成させ莫大な富と名声を手に入れていました。
キム・チャニルはチョ・テソプの手下で、産業スパイだった人物でした。
キム・チャニルが手にした富は、チョ・テソプに流れていたのです。
ヒウは、前世で別の罪でキム・チャニルを捕まえていました。
しかし、この一件を知っていたら、もっと重罪に出来たのに・・・と悔しく思いました。
今度は、もう少し早く叩きのめそうと決心しました。
ヒアを通じてキム・ゴニョン会長にアプリの情報を伝えました。
同時に、キム・チャニル社長が個人的に開発者のムン・ソンファンと接触しようとしてるようだと言う事も。
キム・ゴニョン会長は、すぐに事情を察しました。
で、チョ・テソプにそれとなくキム・チャニル社長の不正を知ったと伝えました。暗に、チョ・テソプと関係があると言う事も分かっていると匂わせたのです。
チョ・テソプとすると、この一件にこれ以上関わるのは得策じゃないと思いますわな。
ヒウとイ・ミンスは、ムン・ソンファンに事情を説明し、罠にかからないように助言しました。
地位のある者でも、汚い事をすることがあると知ったムン・ソンファンは、がっくりしました。
一方で、ヒウはチャン・イルヒョン検事にこの一連の事件を報告しました。
このところ、大きな事件を扱わせてもらっていないと愚痴っていたのを思い出したのです。
大企業が関わる事件の情報に、チャン・イルヒョン検事は目を輝かせ、俄然やる気になりました。
チョ・テソプが関わっているかもしれないとまでヒウが言うと、いっそう嬉しそうな表情になりました。
しかし、上司のキム次長検事に報告すると、誰にも知られずに処理しろと言う指示が下ったのです。
チャン・イルヒョン検事、キム次長検事の指示に関して、特に変だとは感じなかったようです。
気分が高揚していて、上に報告した時点で満足してしまったってことかしら
キム次長検事は、すぐさまチョ・テソプにこの件について報告しました。
チョ・テソプ、すぐに動きました。
キム・チャニル社長は、ヒウが前世で殺されたあの謎の男に連れ去られ、ヒウと同様、ビルの屋上から転落死させられたのです。
自殺として処理されたようですね。
ヒウは、ウ老人から預かったお金をこのアプリに投資しようと思い立ちました。
ウ老人に了解を得ようと説明すると、ウ老人はヒウに任せると、何も言いませんでした。
ムン・ソンファンに、今度はキム・ゴニョン会長から直々に連絡が入りました。
今回のことを謝ったキム・ゴニョン会長は、投資の提案もしたようです。
ムン・ソンファンは、その提案を受けるつもりだとヒウに言いました。
ヒウはチョンハはチョ・テソプと繋がっているという認識があります。だから、複雑なんでしょう。
また騙されてしまうんじゃないかと、ムン・ソンファンが心配でもあるんでしょうね。
何故僕を信じたのですか?と、ムン・ソンファンに聞きました。
3つ理由があると、ムン・ソンファンは言いました。
「1つ目は、ヒウの言うとおりキム・チャニル社長が僕を騙そうとしてた。2つ目はミンスだ。実はあのアプリの発案者はミンスだ。成功したら金をやると言ったら断られたんだ。その気になれば富豪になれるからって。3つ目は、キム・チャニル社長に会う前にメールが来て、“キム・チャニル社長に気を付けろ。プルート”と言う。」
チョ・テソプがキム・チャニル社長を切る決心をしたのは、検察が捜査に動いていると言う情報とは別に、キム・ゴニョン会長の助言もあったからです。
チョンハが通信事業においてトップにたつため、手を組もうとキム・ゴニョン会長が言ったのです。そのためには、必要のない人物は捨てた方が良いと。
そして、ムン・ソンファンと手を組むつもりだと。
ヒウは、ムン・ソンファンにメールしてきた“プルート”と言う人物を調べました。
イ・ミンスが、メールを送って来た携帯の持ち主をあっという間に特定しました。
コンビニのアルバイトで、客の女性に頼まれて貸したと言いました。
店の防犯カメラの映像に写っていたのは、なんと、ハン・ジヒョン