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スジェは爆風に吹き飛ばされ、一瞬気を失いましたが、意識を取り戻すと、すぐに通報しました。
そして自分はその場を離れたのです。
コン・チャンがソン・ミリムからスジェの行き先を聞いて駆け付ける途中、スジェの車とすれ違いました。
コン・チャンはタクシーをUターンさせ、後を追いました。
そして、信号で追いつき、運転を代わったのです。
冷静を取り戻したように見えましたが、コン・チャンの目には大きな動揺を必死に押さえているように見えたのでしょう。
既にこの時点で、8班では様々な証拠からパク・ソヨンの携帯を盗んだのも、スジェを襲ってUSBを奪ったのもホン社長だと断定されていました。
元々、ホン社長はハン会長との繋がりが噂されていました。
しかし、スジェを襲った事件直後にジュワンと会っている監視カメラ映像が出て来たため、事は更にややこしくなっていました。ハンスグループの指示でホン社長が動いたとは断定できなくなってきたからです。
ユンサンは、兄のジュワンの姿を見て、苦悩の表情を浮かべました。
優先すべきはパク・ソヨンの事件だということで、まずはパク・ソヨンのお腹の子の父親を調査することになりました。現在の時点では、一番可能性があるのは、ハン会長でした。
スジェを自宅に送って行ったコン・チャンは、8班の捜査結果の報告をしました。
コン・チャンはその夜、スジェの家に泊まりました。
帰るよう言われても、無理やりに・・・。
やはり、心配だったのです。
深夜、スジェは一人お風呂場で膝を抱えて泣きました。
パク・ソヨンとホン社長の目の前での死は、スジェを打ちのめしました。
いったい誰が何故自分を苦しめているのか・・・と。
コン・チャンは、そっとスジェの隣に座りました。
「ダサいですよ。教授はカッコいい人なのに。人はたくさんの顔を持っています。その一つがダサくても、カッコ良いのは変わりません。だから、泣きたいときは泣いてください。」
スジェは言いました。自分の人生に腹が立つと。
「怖くて辛い・・・。」
そう言って泣き出したスジェ。
コン・チャンは、そっと肩を抱きしめました。
翌朝スジェが起きた時、既にコン・チャンは帰ったあとでした。
朝食が用意してありました。
『ちゃんと食事してちゃんと寝てください。無事でいてください、心も体も』
と言うメモがありました。
警察署長がチェ会長を訪ねて来ました。
スジェの事情聴取をすると前もって報告に来たのです。
チェ会長は、特に止めることはしませんでした。
チェ会長は、スジェが育ててやった恩を忘れて、TKを自分のモノだと勘違いしていることが癪に触っています。
自分しかスジェを助けてやれる者はいないと思っているのです。
ユンサンはコン・チャンがスジェと一緒に居たことが気に入りません。
喧嘩腰で話すユンサンを見て、彼のスジェへの気持ちをコン・チャンもはっきりと理解しました。
そして、ユンサンは父と兄への勝手な憶測は止めろとも言いました。
本当は一番ユンサン自身が疑っているんですけどね。
2人の言い争いを聞いた8班のメンバーは、初めてユンサンがチェ会長の息子だと言う事を知りました。
スジェも警察が自分を疑う事を予想しています。それが自然な流れだと思うからです。
だから、打てる手を全て打っておこうと思いました。
ここで一つ、新しい事実が描かれました。
ペク院長は時々、療養院にいるウンソと言う女性の元を訪ねていました。
ウンソは、どうもペク院長の娘のようですね。でも姓が違うから、庶子
ある時、SPパートナーズのユン代表がウンソを訪ねて来ました。
親しげですが、ユン代表が肩掛けを着せ掛けた途端、ウンソはパニックを起こしてしまいました。
ウンソは交通事故に遭って重傷を負ったようです。
その時、暴行を受けていたことも判明しました。
それが元で、今のような状況に陥っているようですね。
もしかしたら、ユン代表がチェ会長とハン会長、イ議員を目の敵にしているのも、これが関係あるのかもしれません。
「何から何まで同じようにやり返します。」
と、ユン代表はペク院長に言いました。
チェ会長は、警察署長が手を出せないようにしてやるとスジェに言いました。
その代わり、イ議員を大統領にするために作った会に入れと。
大物が所属する会だとかで、警察署長だけじゃなく、誰も手出しできなくなると言いました。
が、スジェは断りました。
刑事がスジェを緊急逮捕しました。
パク・ソヨン殺人教唆、ホン社長の自殺ほう助の容疑です。
ロースクールに押しかけて来ていたので、8班のメンバーだけじゃなく、大勢の学生たちが見ている前でのことでした。
コン・チャンは、手錠をかけられたスジェの手を、自分が巻いていたマフラーで包んであげました。
警察署にはマスコミが詰めかけていました。
口々にスジェに質問を浴びせかけました。
こうなった今も罪悪感は無いのかと問われたスジェ。
「全く。」
と、冷静に答えました。
ユンサンは、父のところに押しかけ、怒りをぶつけました。
実はユンサン、家にある隠し部屋を見つけていました。パク・ソヨンの事件を調べる過程で浮上した、父と兄に対する疑念を払しょくするためか、或いはその証拠を見つけるためか、探っていたのです。
チェ会長は、ユンサンのそんな動きなどお見通しでした。
しかし、息子だから我慢して見て見ぬふりをして来たのです。
ああ見えて、チェ会長は息子たちに対する愛情はかなり深く強いモノがあります。
チェ会長は、この隙にスジェの家からUSBを奪い返すつもりのようです。
スジェが緊急逮捕された大きな理由は、ホン社長の罪を告白する動画が発見されたからです。
その中で、ホン社長はスジェに強要されたからパク・ソヨンを殺したと告白していたのです。
そして、罪悪感に苛まれて続けるから、自殺すると。
強要された事実を示す証拠として、スジェとの間で交わされた電話の音声も入っていました。
スジェは収監されました。