秘密の扉 OST (SBS TVドラマ)(韓国盤) | |
クリエーター情報なし | |
KT Music |
レビュー一覧は、こちらから。
英祖の譲位を思いなおして貰えるようにソンや重臣たちは寝食もせずに願い続けます。
そして、とうとう世子妃の父ホン氏が額を割っちゃって、気絶してしまうに至り、やっと英祖も願いを聞き届けました。
まぁ、英祖がどこまで本気で譲位を考えていたかは怪しいもんです。
ソンの貸本屋の営業、出版の許可の一件に英祖は反対だったのです。
勿論、400年もの間国法で禁止されてきた事を許可することによる混乱を危ぶんだというのもあります。でも、無理やり押しとおすことで重臣たちがこぞって辞表を提出し、政務が滞る事になる危険性もあるわけで。
英祖とすると、そちらを重要視していたようです。
確かに、ソンの意見は理想ではあります。でもまだ未熟・・・。考えが多方面に渡らないのです。
その点、困難な中で王という地位を守ってきた英祖は、やはり考えが深いと言えるでしょう。
見かけは、息子に政務をやってもらって、呑気に過ごしてる王に見えますが、その実は、違うんですね。ソンに対しては別の表情を見せます。
フンボクからの手紙には、貸本を受け取ってから王宮に行く・・・と書いてありました。命運を左右する重要な話しがあるので・・・と。
だから、ソンはずっと待っていたのですが、フンボクは現れません。
実は、ソンは、最近気に入った本がありまして、その筆者に会いたいから約束を取り付けてほしいとフンボクに頼んでいたのです。
だから、フンボクの話しとは、その事だと思っていました。
既に、殺されていたんですよ、フンボクは。
その現場を目撃したのが、ソンお気に入りの作家『氷愛居士』ことジダム=キム・ユジョンさん。
父が秘密の貸本製造の仕事をやってて、貸札の回収等の仕事を手伝っていたのです。そして、その傍ら、自分でも小説を書いていたのです。
彼女が、本を貸す約束の場所水標橋に行こうとした時、橋の上から人が落ちるのを目撃。
慌てて駆けよってみると、既に人物は亡くなってました。頸椎が折れた事によるものだとジダムはすぐに見ぬきました。
ところが、ジダムが役人に知らせに行ってる間に、遺体が消えてしまったのです。
キツネにつままれたようなジダムでした。
そして、彼女は、それがフンボクだと言う事も分かってました。顔見知りだった?
これは、キム・テクの指示でもないようです。遺体が無くなったと聞いて、彼も驚いてましたからね。
先王景宗の陵墓を詣でる儀式が行われました。
英祖、ソン、そして多数の臣下を伴っての大行列です。
陵墓に到着した時、英祖が、身を清めたいと言ったので、内官が井戸の水をくみ上げようとしました。
が、重くてなかなか釣瓶が上がりません。
何人もの臣下が手伝って引きあげてみたら、なんと、フンボクの遺体が引っ掛かっていた
衝撃的な光景です。
よりによって先代王の陵墓の井戸です。
反逆罪と言われても否定できない状況です。
英祖は遺体がフンボクだと知り、愕然としました。
実は、その直前、キム・テクに面会を申し込まれて会いに行ってました。その時、燃やした筈の連判状を目の前に突き付けられたのです。
持って来たのは、フンボクという図画署のモノだ・・・と。そして、世子の肖像画を描く役目のモノだ・・・と。
まるで後ろにソンが居て、英祖や老論派に脅しをかけているとでも言うような話しの仕方です。
英祖は、信じたくなかったでしょう。自分を操ろうとしてると思ったかも。
そんな時のフンボクの死です。恐怖を感じたかもしれません。
キム内侍長までも、ソンを疑うように話しを持って行くんですよ。父と子の間を裂こうとしてるとしか思えません。
フンボクの遺体の検視が行われ、水死したのではなく、井戸につるされる以前に既に死んでいたと判明。
ソンは、一刻も早く事件を解決し、犯人を挙げたいと思っているのに、重臣たちは、事件そのものより、どこの部署が扱うか・・・で揉めたりしてますよ。
ソンは自分の目の前で言い争う重臣たちに、堪忍袋の緒が切れました。
「民の死に目を向けず、主導権を取る事しか考えてないお前たちの方が逆賊と言えるのではないか?」
そう叫んだソンの気持ちは、全然重臣たちに伝わってませんでしたね。それさえ、ソンの王としての資質に欠けるなんて事につながってしまうのです。
そして、そんなソンが連判状の事をもし知っていたら、老論派なんぞはこの先ソンが王位についたら、自分たちの未来は無い・・・と考えているのです。
ホ図画署員は、フンボクが連判状を持っていた事を知っていました。
だから、彼の死は、連判状にまつわるモノではないかと疑ってます。で、ムンスに話しをしたいと思ってるのですが、なかなかその機会が無くてね。
悶々とし、おびえています。
弓を射る事で気持ちを落ち着かせようとするソン。でも、上手くは行きません。
そこに英祖が来ました。
弓を射て見せました。見事命中です。
重臣たちが党争に明け暮れてる状況を、ソンが如何に情けなく腹立たしく思ってるかを、英祖は充分認識していました。
「朝廷が分裂すれば、この国の将来が危うい。腹立たしいのも、もっともだ。だが、いくら心が乱れても表に出してはいけない。王になる者だからな。」
「父上もそうして来たのですか?いつも本心を隠して来たのですか?寂しくなかったのですか?」
そう、ソンが聞いた時、英祖は息子に柔らかい父親の表情を見せました。
「お前が私の心を分かってくれるだけで充分だ。」
そして、続けました。
「混み入った問題を前にしたら、原点に立ち返るがよい。」
今回の事件は、王陵を汚した。だから、王族で解決するのが良い・・・と英祖は言い、義父であるホン氏た担当するのが良い・・・と言いました。
ソンは、素直に父の言葉を受けました。
でもやはり老論派に任せるのは、気が進みません。
で、ソンの出した結論は、中立派に任せると言う事でした。白羽の矢が立ったのは、ホン・ゲヒ。捕盗庁の大将です。
事件の検挙率が高いということ、聖域を設けずに捜査する人物だということがその理由でした。
ところが、ゲヒにも老論派の手が・・・。
何やら彼にも弱みがあるようで。そこんところを突かれてるんです。フンボクを自殺として処理しろと言うのが命令でした。
一方、事件の目撃者のジダムは、どうしても事実を知ってもらいたくて、匿名の手紙をゲヒに渡るよう手配しました。
手紙を読んだ武官は、やはり何者かが水標橋で殺したうえ、井戸に投げ込んだに違いない・・・とゲヒに訴えました。
ゲヒ、正義感と保身の間で揺れてますよ。
でも、結局保身が勝ちました。ソンに報告されたのは、自殺の断定書でした。
ソンは、フンボクの家を訪れていました。母親がフンボクが逆賊だと言われた事でショックを受け、寝付いてると聞いたのでしょう。
医師を遣わし、看病の為に女官も・・・。
そんなソンの行動を、又もキム・テクは英祖にご注進。逆賊と言われる者のところに行くなんて・・・ですか。連判状の事もありますしね。
あ~ぁ、ソンと英祖の関係が、いつまで穏やかでいられるやら・・・。