まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『半分の半分~声で繋がる愛~』完観

2022-03-13 00:28:54 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

イヌクは吹っ切れたようです。

農園に戻っているスノに会いに行きました。

そして謝りました。

感謝もしていると言いました。

ハウォンにも・・・と言うと、スノが自分から伝えると言いました。

 

ソウはハウォンと離れることを決心しました。

イヌクが言ったように、少し離れたら自分とハウォンの関係も分かると思ったようです。

ハウォンの会社に行きました。

電話をしました。家にいると嘘をつきました。だからすぐには会えないと。

でもね、その嘘はハウォンにバレバレ。

エントランスの大きなスクリーンの前に立っているソウは、スクリーンの裏側にいるハウォンからは見えているからです。

マジックミラーのようになっていて、エントランス側からは巨大スクリーンだけど、内側からはエントランスの様子がクリアに見えるようになっているのです。まるで秘密の通路から見ているようです。きっと社員だけが通る通路になっているのでしょう。

 

ソウの表情を見て、ハウォンは何かあると察しました。

「話して。」

ソウは自分の思いを話し始めました。

自分が混乱してる理由が分かったの・・・とソウ。我慢できないの・・・と。克服もできない・・・と。

「私は悲しむことが怖いの。あなたを見ているととても悲しくなる。私の問題よ。あなたは何も悪くない。少しの間、離れさせて。少しだけ。」

一気に言いました。

ダメだ・・・とハウォン。

「少しの間、離れましょう、私たち。その間に出来る事をして。あなたが元気が出る事を。」

ハウォンはスクリーンの向こうのソウに手を伸ばしました。

耳の下で脈をとって・・・・とハウォン。

いつもはハウォンがしてる事です。

「脈打つたびに思い出して。君をとても愛しているし、君が大事だ。くじけないで。待つよ。いつまででも。必ず連絡して。」

そうする・・・とソウ。耳の下で脈をとる度にあなたを感じるわ・・・。

 

家に帰ると、そこにはソウが残した物がたくさん。

ハウォンは泣きました。泣かないと言ってたハウォンなのに。

 

ハウォンとソウは距離を置くことにしました。

 

イヌクは公演会を開きました。

会場の真ん中に3つ、空席がありました。

あれは、ハウォンとスノと、ソウの?それとも、ジス

公演会は大成功でした。

会場にジスがいる気がしました。確かにそこにいて、笑顔で聞いていてくれたと。

 

スノはスタジオに戻りました。

 

ソウは半地下の部屋から上の階に移りました。

 

ソウの声と性格をインプットしたAIが出来上がりつつありました。

その反応点が“明け方の人”だと分かりました。

反応点には共通することがあると分かってきていました。人生の転機になるような事柄だと。

それが自分だと分かったハウォン。

「大事な人と出会ったから、俺も変わらないと。ソウさんと出会ったから、行く気になれた。」

そうスノに言って、ハウォンはノルウェーに旅立ちました。

 

実は、ソウはまだジスのデータを削除していませんでした。

デバイスを壊そうと思いました。で、ハンマーをウンジュから借りようとしました。

壊してくれと頼まれた物があるの・・・と。

すると、ウンジュは、そんな変な頼みは断りなさいとキッパリ。ソウの様子が尋常じゃなかったから。

ソウは頷きました。

ウンジュの話を聞いたら、壊さなくても良いと思えて来ました。

消すのを止める代わりに、誰にも見つからない場所に隠そうと思いました。

忘れることも止めようと。

そしてデバイスはスタジオにたくさんある植木鉢の一つに飾りのように埋められました。

 

ソウから力を貰ってハウォンが行ったとスノが言いました。

どこに?と聞いても、スノは教えてくれません。

ハウォンと出会わなければ、自分がいけなかった場所は・・・と考えてみました。

それは、故郷です。両親が住んでいたあの家です。

だとしたら、ハウォンが行ったのは、ノルウェーしかないと、ソウは察しました。

 

ノルウェーの家にハウォンはいました。

冷静に母の事を思う事が出来ました。ジスを思い出す事も出来ました。

ソウに電話しようと思いました。でもやはり躊躇してしまって・・・。

でもその時、ソウから電話が入ったのです。

ソウは、ハウォンの家にいました。

 

「少し元気になったわ。声を聞いてもっと元気になれた。声だけでも十分効果的ね。」

と、ソウ。

「会えば完全に回復する。」

と、ハウォン。

「いつ会える?」

「明日。明日だ。」

 

ハッピーエンドです。

良かったわぁ、ホント。

まさか、離れたままになったりしないよね・・・と少々不安だったんです。

 

AIが重要な役割を果たすこの作品。

近未来的な内容かと思いきや、とてもとても情緒的。ある意味、レトロな雰囲気。

ドロドロ感全く無しの、私好みの展開でした。

韓国で視聴率が低かったというのが、ちょいと不思議。

確かに、スローな展開なので、好みは別れると思いました。

私は楽しく視聴出来ました。結構泣けるシーンもありましたし。


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『半分の半分~声で繋がる愛~』23話まで

2022-03-12 16:40:00 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

ジスのAI、ソウがまだ持っていたんですね。

勿論、データも生きています。

 

イヌクにつかみかかったハウォン。

自分が何をしたのか分かってるのかと、胸倉を掴み、言いました。

「自分が何を奪い何を壊したのか。俺がどんな思いで一日一日を生きていたのか。お前は分かっているのか

そして、お前とソウは違うと言い、ジスの手紙を叩きつけて出て行きました。

イヌクは何も言い返せませんでした。

ジスの手紙は彼を打ちのめしました。激しい後悔に苛まれました。今、何をどう謝っても、どう反省しても、ジスは戻ってこないのだから。

ジスを死なせてしまったのは自然の力だけど、自分が追いやったとも言えます。

ジスは立ち直り自分の傍に居続けようと決心してくれたと言うのに・・・。

イヌクはジスの手紙を抱きしめて泣きました。

 

ソウは、スタジオから出て来たハウォンを見ました。

怒りや悲しみに苛まれているハウォンの背中を見たのです。近づくことは出来ませんでした。

そして、イヌクを救ったのが、よりによってハウォンだったということが無性に腹が立ったようです。イヌクのせいで一番苦しんだハウォンが救ったということが我慢できないと感じたのです。

ハウォンが悲しすぎると。可哀そうすぎると思えるから。

 

ハウォンが帰ってくると、門の前にソウがいました。

両手を広げてハウォンを抱きしめました。

ハウォンはジスの本心をイヌクに伝えたことで、もうジスは心安らかに眠れると思いました。

そう思う事で、ハウォンの中では、イヌクを許そうと思ったのかも。

ソウが抱きしめてくれましたし。

 

ミンジョンは新しい仕事を始める事にしました。

だから、ウンジュの下宿を出る事になったのです。

せっかく親しくなったのに・・・とウンジュもジンスも寂しがりました。

お別れ会をしている時、ウンジュが下宿を続けている理由をミンジョンに話しました。

本当は5年で止めようと思っていたけど、今はソウが上の階に移るまで続けようと思っています。

そう言えば、以前から度々ソウに半地下の部屋から上の階に移れと言ってましたよね。でもその度にソウはここが良いと、移りませんでした。

ソウは両親が亡くなって以来、自分だけが幸せになるのが申し訳ないと感じるようになってしまったようです。上の階に移れた時、それを乗り越えられたと言えるんだとウンジュは考えています。

「その時が来るまで止められないわ。」

と、言いました。

ミンジョンはそういうウンジュの優しさを理解しています。

 

ある日、ソウはAIが起動している事に気が付きました。

実は少し前に、ソウの部屋の引き出しに入っていたデバイスをウンジュが見つけて、机の上に出しておいたのです。その時、イヌクの演奏を着信音にしているウンジュの携帯が鳴りだしちゃって。それが反応点となって起動していたのです。

ジスはソウに頼みがあると言いました。

イヌクの声と演奏が聞きたいと。

この時の話から、イヌクが10年もの間ジスに片思いしていたと知りました。

あぁ・・・だから、いつもジスの傍に居るハウォンを嫌っていたのね

ソウは気づきました。AIの反応点は、ハウォンではなく、“イヌクの片思い”だと。

だから、ソウがハウォンに片思いしていると気付いて喋り始めたのです。

 

ソウは断りました。今、イヌクに会いたくないからと。

でも、ジスは一生懸命頼みました。声が聞きたい・・・と。自分が死んだことも気づいていました。

 

渋々スタジオに行ったソウ。

冷たい態度でイヌクに相対しました。

怒りでも何でもよいから、何とか喋らせようとしましたが、イヌクは言葉少なくて・・・。

仕方ないので、練習を始めたイヌクにメールで告げました。

“ジスさんがいると思ってください。後で説明するので言うとおりに”

イヌクは気づきました、デバイスがあると。

“デバイスが?”

ソウは頷きました。

“自分の死を悟りました。カン先生の声が聞きたいと。ジスさんの願いです”

 

イヌクは自作曲を弾き始めました。

「この曲はジスを思って書きました。そしてこの曲も。」

そう言って別の曲を弾きました。

「ジスが俺の存在を知る前も、片思い中も、初めて俺を見つめてくれた時も、そして結婚後も、いつもジスを思いながら演奏をした。愛してるし、会いたいです。」

ジスに聞こえるように、イヌクが言いました。

そして、涙をためて演奏を始めたのです。

く~っ このシーン、本当に泣けました。イヌクの後悔が沁みてくるようなシーンでした。

 

ジス・・・AIがソウに言いました。

「最後のお願い。私を消して。私は消えるべきなの。だからお願い。」

嫌よ・・・とソウ。

でも、じゃぁハウォンに・・・と言われると、それだけは出来ないソウでした。ハウォンをこれ以上悲しませたくないから。二度目の別れをさせることになるから。

ソウ、引き受けるしかありませんでした。

 

引き受けたものの、ソウは悩みました。

胸が痛みました。

混乱して、ハウォンの顔を見る事も出来ませんでした。

 

ハウォンはソウの苦しみの原因を問いただそうとはしませんでした。

静かに抱き寄せ、ソウから話してくれるのを待ちました。

ソウは、ハウォンがイヌクを救う事になったのが可哀想で・・・と言いました。

「皆のためにああしたんだ。悲しまないで。」

と、ハウォンは言いました。

ソウ、ジスが消してくれと言ったことは打ち明けられませんでした。

 

ソウは苦しんでいました。

ハウォンもジスも優しすぎることが悲しくて。自分が傍に居て良いのか、分からなくなっていました。

その気持ちが、イヌク曰くの“2人の絆には勝てない”と言う感情と同じだと思いました。

あなたの気持ちが今分かります・・・とソウがイヌクに言いました。

「少し離れて見れば分かります。自分もその絆で結ばれていたのか。」

と、イヌクが言いました。


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『半分の半分~声で繋がる愛~』22話まで

2022-03-11 16:53:43 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

チャンソプが下宿を出て行きました。

もしかしたら、よりを戻すのかと思ったけど、そうはしませんでしたね。

ウンジュはソウやミンジョン、ジンスのお陰で前を向いて生きて行けそうです。

それは、チャンソプにも言える事かもしれません。

 

スノは、イヌクに会いに行きました。

籠りっきりでいると察していましたからね。

遠慮しようとするイヌクを話があるからと外に誘いました。

今回の公演の評判が良いと伝えました。

そして、ハウォンと会ってケリをつけるように・・・とも。

イヌクはこんな状況にあっても、気になるのはハウォンとジスが会ったかどうかということ。

スノに言われるまでもなく、自分でも呆れていました。

スノは呆れながら言いました。

今考えることは、昨日の公演のことと、叔父さんのことだと。

しかし、イヌクはこれが自分だと開き直ったように言いました。

「ジスを苦しめても俺は変われませんでした。」

スノははっきり言いました。2人は会わなかったと。

ハウォンは母を失くし、何も持っていない状況にもかかわらず、ジスをも失ったわけで。しかし、自棄になる事も無くただ一生懸命に真摯に生きて来たとスノは言いました。

自分はそれを見て来たと。

「それがあなたがついた嘘で母を失った叔父さんの9年です。」

イヌクは、何も言えませんでした。自分の罪を改めて感じ、自分の情けなさをより一層感じました。

 

ジスからの手紙がマンションにも送られてきているのにスノは気づきました。

開封しようかと思ったけど、止めました。

これはハウォンが読まないと・・・と。

 

イヌクは、偶然、スタジオで声を録音していたAHの社員を見かけました。

デバイスに声を録音している事を知ったのです。

人格と声をコピーしたAIを開発していると社員から聞きました。

その瞬間、思い出しました。以前、スノからそう言う仕事をしている会社があるといいうことを。

そして、スタジオでジスの声を聞いたことを。ソウがデバイスらしきものを持っていた事も。

 

すぐさま、スノに確認しようとしました。

でも、スノは何も教えてはくれませんでした。

 

ハウォンは、マンションでジスの手紙を見つけました。

それは、ムン領事の家に告白文を送った後に書かれたものでした。

最後の一通だとジスは書いていました。気持ちの整理が出来たと書いてありました。

『苦しむなと言いたいです。イヌクさんの力になりたいです。結論が出て、心は穏やかです』

ハウォンの心も少し穏やかになりました。

少なくとも、ジスは亡くなる瞬間、この事で苦しんではいなかった事が分かったからです。

 

ハウォンは夢を見ました。

雪の中を、自分とジスのために長靴を抱えて急ぐ母を。

そして、ジスが、待ち合わせたカフェから自分を避けて飛び出していく後ろ姿を。

手を伸ばしても、呼んでも母には届きません。

知らず知らずのうちに手を伸ばしていました。泣きながら母を呼んでいました。

 

ところで、ハウォンが探していた曲ですが。母がよく弾いていた曲なんだけど、曲名が分からないと言ってたんです。

鼻歌で歌った曲の一節を聞き、ソン医師が気づき、ソウが拙いピアノで聞かせてくれました。

「冬ソナ」で聞いた曲でしたね。久しぶりに聞きましたよ、あたくし。「すみれ」です

冬のソナタ 挿入歌 [ スミレ / Ryu ]

懐かしい~っこんなところで聞くとはね。

 

嬉しそうにソウのピアノを聞いた後、ハウォンは言いました。

「愛してる。」

ソウは俯きました。複雑な表情を浮かべています。

私は何か分からない不安を感じたんですけど・・・。

 

スノから電話が入りました。

ずっと気マズイ雰囲気のままだったスノとハウォン。

でも、お互いのことを心配していました。

それに、気まずく思ってたのはスノだけで、ハウォンはスノの事を十分理解していましたから、特に機嫌を損ねているわけじゃなかったのです。

祖母が支援している人には絶対に会わないと決めていたスノが、唯一会った人がハウォンでした。

「俺にとってお前はかけがえのない家族だ。価値はあり過ぎる。」

スノは泣けて来ました。

 

イヌクは、スタジオのソウの録音ファイルを調べました。その中にジスの声があると思ったのです。

でも、見つかりませんでした。

出勤してきたソウに聞きました。ジスのデバイスはどこに?と。

ありません・・・とソウ。

背を向けたソウの腕をイヌクが掴んで引き留めました。その拍子に、ジスからもらったユーカリの植木鉢が落ち、粉々に。

イヌクは、デバイスを渡してくれと言いました。最後に彼女の話を聞いてあげたいからと。

でも、ソウは突っぱねました。

今更?と。

その言葉に、イヌクは苛立ち、売り言葉に買い言葉のように言い放ちました。

「忠告します。ハウォンとジスの絆には誰も勝てない。」

とっくに分かってるわ・・・とソウ。

それは、多分一番ソウが苦しんでいる事なんでしょう。嫌と言うほど分かっているけど、考えたくもないし、触れられたくもない事。そこを突かれたのです。

 

スノから連絡を受けたハウォン。すぐさまスタジオにやって来ました。

呆然と座り込んでいるソウの後姿を見ました。

声をかけずに、イヌクのところに行きました。

そして、つかみかかったのです。

 

辛くて辛くて・・・


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『半分の半分~声で繋がる愛~』21話まで

2022-03-11 14:20:39 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

ハウォンとソウだけだったら、どうやっていつもの2人に戻れたか分かりません。

丁度、ウンジュとミンジョンが下宿から散歩のために出て来ましてね。

2人を強引に散歩に誘ったので、一旦冷静になれました。

愉快な2人の会話に巻き込まれ、辛さを少し忘れられたし、癒されました。

その時だけでも・・・。

 

イヌクの公演の日になりました。

二回公演が予定されていました。

その内、一回目の公演はチケットが完売されていました。

ところが、時間になっても観客は一人として現れません。

スノとソウ、チェ監督が不安になった時、一人の観客が会場に入ってくるのを、ソウが見つけました。

ハウォンだとすぐに分かりました。

スノは気づきません。

彼女たちがいる調整室の窓からは見えない位置にハウォンが座ったからでしょう。

ソウはスノに言いませんでした。言えば止められると思ったのでしょうね。

 

イヌクが舞台に登場しました。

観客がいないことに衝撃を受けたようですが、すぐにハウォンの姿に気が付いたようです。

一瞬怯んだ表情を浮かべましたが、一礼して演奏を始めました。

 

ハウォンが立ち上がり、舞台に歩み寄りました。

その時、スノがハウォンに気づきました。

会場に行こうとするスノを、ソウが止めました。

「二人きりにして。誰にも聞けなかったことを聞けるんです

 

ハウォンは階段を降り、一番前の席に座りました。

イヌクは演奏を一瞬中断しましたが、また弾き始めました。

「カン・イヌクさん。」

ハウォンが呼びかけました。

イヌクは弾くのを止めません。

「カン・イヌク。」

もう一度ハウォンが呼んだ時、イヌクは演奏を止めました。

ハウォンは立ち上がり、聞きました。

「あの日、何を見て、何を聞いて、何をした?答えろ。」

 

「雪が降って、あなたのお母さんに会った。つい韓国語で返事をしてしまった。そして言った、“ハウォンが来ます”と。」

大雪なので避難を指示されていたようです。なのに、まだハウォンが避難せずに帰宅しようとしてると、ハウォン母は思ったのです。

ハウォンの分とジスの分の長靴を抱えて、森への道を急ぎました。

一旦は、“韓国人”であるハウォン母と関わりたく無いがために咄嗟に嘘をついてその場を離れたイヌク。

でも、直後についた嘘の大きさに気づいたのです。

すぐさま、ハウォンの家に駆けて行き、母親の姿を探しました。しかし帰っていません。

悪い予感がしたイヌクは、すぐに森に向かいました。

ハウォン母の姿を見つけました。

必死に声をかけました。引き留めたくて大声で叫びました。

しかし、ハウォン母の耳には届かなかったのです。あまりにも吹雪いていて。

何度も何度も声をからして叫びました。

そして、ハウォン母は死んでしまったのです。

 

「止めろ。」

ハウォンは話を止めました。

母の死に至った状況が分かりました。

涙がこぼれ落ちました。

 

イヌクは、舞台から下がりました。

しかし、二回目の公演はやり遂げたようです。

大きな拍手を浴びることが出来ました。

 

控室に戻って初めてイヌクは泣きました。

必死に堪えていた涙がこぼれ落ちました。

イヌクは、ハウォン母の帰りをずっと待ち続けたようです。無事に帰ってきてくれるのを必死に期待したのでしょう。

 

ソウは、イヌクへの怒りがこみ上げて来ました。

悲しむな、堂々と怒れと、チェ監督が言ってくれました。

だから、ソウはイヌクの控室に乗り込んで行きましたが、何も言葉は出ませんでした。

そのまま踵を返したのです。

 

一人で母の思い出に浸っていたハウォンの元にムン領事から電話が入りました。

スノから電話をしろと言われた・・・とムン領事。どうしたの?と聞きました。

「母さんの話を聞かせて。」

ハウォンが言いました。忘れてしまいそうだから・・・と。

 

家に帰ると、ソウが待っていました。

何も聞かず、優しく抱きしめてくれました。

いつもと変わらない一日の話をしました。自分が好きな事を挙げました。

「自分が何に喜びを感じるかは、しっかり考えないと分からないわ。」

と、ソウは言い、坂道で振り返った時の風景が好きだとか、季節の移り変わりに気が付くのも好きと例を挙げました。

「君が好きな事を聞くのが好きだ。」

と、ハウォンは言いました。

ハウォンは気づいていました。ソウが本当は別の話があるということに。

 

何か言いたいことがあるんでしょ?言って・・・とハウォン。

「カン・イヌクに復讐するわ。」

そんな事じゃ無いとハウォンは分かっています。そう言うと、ソウは次にスノの事を変だと言いました。

ハウォンは、代わりにソウが本当に言いたかった言葉を口にしました。

「“大丈夫?”・・・いいや、大丈夫じゃない。俺は大丈夫じゃないよ。」

ソウはハウォンの両手を握りしめました。

「元気になるわ。季節と同じように変われる。今日は寒くても明日は暖かい。」

ハウォン、少し心が楽になったようです。

 

この静かな2人のシーンが好きです。


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『半分の半分~声で繋がる愛~』20話まで

2022-03-10 23:09:26 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

イヌクは、MV撮影場所を探していました。

撮影監督が決めて来た所謂“映える”場所は、音響がとても悪く、イヌクは気に入りませんでした。

それを指摘すると、監督は、クラシック奏者でもないのに・・・などと、イヌクをバカにする発言をしました。

流石にその場で怒ることはありませんでしたが、やはり自分で納得できるMVにしたいと撮影は中断しているってことでしょうかね。

 

以前、友達がとても音響が良いと言った場所があるとソウが言った事がありました。

イヌクが確認すると、その友達と言うのが、どうもジスのようで・・・。

ジスはその家に行ってはないけど、音響が良いと言ったのは本当の事だ・・・なんて、ソウの話はイマイチ曖昧で理解出来ません。

イヌクはその家に行きたいと言いました。

しかし、ソウは難しいと断ったのです。

 

イヌクは、その家がスノの“叔父さん”の家だと察しました。

以前、大荷物を持ったソウを近くまで車で送った事がありました。その後、ソウと“叔父さん”が付き合っていて、“叔父さん”の家の場所が送って行った場所の近辺だとスノから聞いたからです。

素晴らしいです、凄い推理力

だから、スノに家の見学をさせてもらえないかと頼みました。

音響が良いと聞いたし、“叔父さん”にも挨拶をしたいから・・・と。

スノ、舞い上がりました。

イヌクをハウォンに紹介できると思いました。イヌクの仕事に適してるのなら、一石二鳥って思ったかも。

 

家に2人で行きたいと連絡すると、今来てくれ・・・と言うハウォンの返事。

スノから連絡を受けたイヌクは、すぐさまスタジオを飛び出しました。

ソウには、急用ができたからと言って。

そして、直後に電話でピアノの上の楽譜はそのまま置いておいてくれと連絡が入りました。

その時、スノの声が聞こえたので、2人が一緒だとソウは察しました。

 

ソウは散らばっていたイヌクの楽譜を片付けようとしました。

その時、見てしまったのです。曲のタイトルを。

『ミシリョンの夕焼け』

ソウの脳裏をジスとイヌクの言葉が駆け巡りました。

どうして気づかなかったんだろう。全ての言葉やエピソードがこの事実を指し示していたのに。

ジスの夫がイヌクだという事実を。

 

ソウはハウォンに連絡しようとしました。

しかし、電話に出ません。

ハウォンは庭に出ていたのです。

 

ハウォンはあの家で待っていました。

緊張していました。庭で門を見つめていました。イヌクが入ってくる筈の門を。

しかし、イヌクとスノは来ませんでした。

 

ソウは、次にスノに電話しました。

「ダメですその家に行かないでくださいカン・イヌクでした。キム・ジスの夫です。」

スノ・・・呆然としました。

「絶対に会わせちゃダメですいいから行かせないで

嘘よ・・・とスノは電話を切りました。

必死に落ち着こうとしました。そして咄嗟に決断したのです。

「止めましょう。」

イヌクにそう声をかけて家に背を向けて歩き出したのです。

不審がって追ってきたイヌクに、今日はダメだそうです、勝手だわ・・・とか、住所を間違えた・・・とか支離滅裂な言い訳をしました。

スノにはそれが精一杯でした。

 

証拠を送って・・・と、スノからソウにメールが届きました。

ソウは、楽譜に挟まれていたジスとイヌクの並んだ笑顔の写真を撮って送りました。

 

スノはイヌクに奥さんの名前を教えてと言いました。

イヌクが答える前に、ソウから返信が。

写真を見て、スノはジスに見覚えがある事に気が付きました。会ったことがある女性でした。

“叔父さん”の名前は?とイヌクが聞きました。

「あなたが好きです。」

突然、スノが言いました。告白と言うより、宣言のような言い方です。

イヌクは驚きました。

何故俺なんかを?とイヌクが言うと、私だから・・・とスノが答えました。

深いわ・・・。

 

翌朝、出勤したソウは、真っ先にスノに会いに行きました。

どうするつもり?と聞くと、仕事に励むのみよと、スノは答えました。

そして、ジスの秘密は守るべきだと言いました。以前とは正反対です。

ソウも正反対の事を言いました。

ハウォンに知らせ、判断を委ねるべきだと。

スノはイヌクの苦しみを聞いています。だから、これがどれほど深刻な事か、ソウより分かっていました。

やっとスランプから立ち直って演奏家として踏み出そうとしているイヌクを邪魔したくないと言う気持ちが強いのです。

公演が終わったら、自分から伝えるとスノは言いました。だから、数日待って・・・と。

 

しかし、ソウはイヌクと仕事は出来ないと思いました。ソウはハウォンの苦しみを知っているから。

だから、公演の担当から外してほしいとチェ監督に頼みました。

 

イヌクはソウに、音響が良いと言っていた家に入れてもらえなかったと言いました。

「私の友達はその家に入っていません。ジスさんは、入ってません。友達の名前はキム・ジスです。」

イヌクは衝撃を受けました。

ソウが秘密まで知っていると思ったようです。

 

「いい天気だと気付いてた?」

と、ソウはハウォンに電話しました。今、癒されたいの、会えると。

 

「バンボギよ。つかの間の幸せ。」

そう言って微笑んだソウ。

しっかりとハウォンが抱きしめました。

ソウはイヌクの事を話しませんでした。スノの頼みを聞くことにしたのです。

 

ハウォンは、キム・フンから隠していた手紙の内容を聞きました。

キム・フンも、イヌクがジスの夫だと知った以上、隠しておく必要は無いと思ったようです。

イヌクに会って、ハウォン母の死とどう関わったのか聞けと、言いました。

 

ハウォンはイヌクに会いにスタジオに行きました。

スノは、それを察して、イヌクにスタジオには来るなとメールを送りました。

今は、どうしても会わせるわけにはいかないと思っていますから。

ハウォンはイヌクがジスの夫だと知ったとスノに言いました。

スノは頑なにイヌクに会わせようとしません。

 

どれほど自分が苦しんだか、知っているお前がと、ハウォンはスノに言いました。

真相さえ分かれば、二度とカン・イヌクには会わないとハウォン。

「謝罪も復讐も望んでない。」

それでも、スノは引きませんでした。

諦めてスタジオで待とうと思ったのでしょうかね。階段を上りかけたハウォンの耳に、音楽が聞こえました。

スタジオに誰かいる

イヌクは、スノのメールを読んだ時、既にスタジオに来ていたのです。

 

ハウォンがスタジオのドアを開きました。

イヌクは振り向いて、そこに立っているのがハウォンだと分かったようです。

スノが必死に駆けて来て、ハウォンの目の前でドアを閉めました。立ちはだかりました。

 

どけ・・・とハウォン。

「話をさせろ。奴だけが知る真実を聞き出すんだ。奴が忘れてても。」

あの人はやっと克服して公演をするの・・・とスノ。

「克服?」

克服なんて出来るわけないとハウォンは感じて来ました。なのに、克服したと?・・・ですよね。

ハウォンの気持ちを十分過ぎるほどに分かっているスノ。でも、今はイヌクを優先したいのです。

「明日まで待ってほしいの。」

お前が、この状況であんまりだ・・・とハウォンは泣きました。

スノはハウォンの顔を見る事が出来ませんでした。

ただひたすらに、今はダメだと言い張ったのです、俯いたままで。

 

イヌクはスタジオの中で凍り付いていました。

 

そして、ソウも、この話を聞いてしまったのです。

 

建物から出て行ったハウォンの後を追ったソウ。

何処にもいません。

町中を走り回って探したけど、見つかりません。

諦めて下宿に帰って来ました。

いました、ハウォン。

昔、母がそうだったように、下宿の前に置いた椅子に座っていました。

そして、ソウを見ると立ち上がり、両手を広げました。

ソウはその中に飛び込みました。

泣けた~っ ホント、泣けた~っ


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春の便り( *´艸`)

2022-03-10 16:36:55 | その他

かてぃから千葉の自宅の写真が届きました。

定期的にチェックしてくれていて、この時期は、庭に一人ぼっちで咲いている梅を写メに収めて送ってくれるのです。

有難いです

おかげさまで、今年も千葉の庭にも春が来たなぁと知ることが出来ました。

コロナのヤツ~っと、毎日のように思う私です。


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『半分の半分~声で繋がる愛~』19話まで

2022-03-10 16:18:16 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

こんなにイヌクとジスとのエピソードや言葉が重なるのに、2人を結び付けて考える事が出来ないのは、どーしてなんでしょうね。

まさかそんな偶然あり得ないという考えが働くせいでしょうかね。

 

スノは、ジスの手紙をソウにも見せました。

ソウは、ハウォンには秘密にしておいてほしいと言いました。ジスが隠していた事なんだから、自分たちが話すのは間違ってると。

でも、スノはハウォンにも知らせて、ジスの夫を捕まえて詳細を確かめないとと、語気を強くしました。

 

ハウォンは考えていました。

そして、やはりこのまま知らずにいようと思いました。

ジスが秘密にしていたんだから、知らなくて良いと。

 

スノは、ソウにハウォンとのことを確かめ、イヌクについての情報も伝えました。

一応、イヌクを担当しているので、覚えておいた方が良いと。

イヌクのスランプを克服させ、クラシック演奏家に戻る道筋がつけられたと、スノは嬉しそうに言いました。

それを聞いて、ソウは、スノがイヌクに好意を抱いていると察しました。

本人は否定しましたが。

 

ソウは、ハウォンを探しました。

なにせ、携帯を置いて行ってるので、居場所が掴めないのです。

携帯の無い時代はどうしていたんだろうと思い出せない程、便利になり過ぎてる現代ですね。

家に行っても、いません。

帰ってくるのを待ち続けました。

玄関前の街路灯のスイッチの接触が悪く、点滅を繰り返している事に気が付いたソウは、必死に手を伸ばしてスイッチを入れようとしました。

が、届きません。

携帯を使って手を伸ばしてみても、ぎりぎり届きません。

その時誰かがソウを抱き上げました。

ハウォンです。

 

やっと会えました。

 

ここに住む?とハウォンが言いました。仕事が終わったら、ここに帰ってきて・・・と。

「俺が待ってるし、俺の事も待ってて。」

ソウに異論はありません。

 

ウンジュとミンジョン、そしてジンスはすっかり良い飲み友達になっています。

悩みや苦しみを察し合える良い関係です。

そこに、ソウが帰って来ました。

帰ってきたと言うよりは、ウンジュにハウォンとの同棲を打ち明けようと考えたわけです。親代わりのようなウンジュですから。

ところが、既に宴会が始まっちゃってて・・・。

結局、ハウォンも加わっての宴会となってしまったってわけ。

この時、ミンジョンとハウォンは病院で顔を合わせてお互いの事を知っているにもかかわらず、そのことに関しては一切触れませんでした。

そういうところが、この作品の好きなところです、あたくし。

 

ハウォンとソウの同棲は、焦らずにゆっくりと自然に始めることにしました。

こういうところも・・・好きです。

 

実は、チャンソプは別れを切り出したことを後悔し始めています。

ウンジュがどれほど良い人か、こういう状況になって更に分かって来たからです。

でも、今更・・・と躊躇してます。

ウンジュは下宿を引き払ってほしいと言うし、誰も止めてくれないし・・・。気は焦るのですが。

 

ジスが最後に聞いた曲に名前をつけなくてはと、ソウがイヌクに言いました。

 

ハウォンが定時に退社しました。

社員たちは、これまで見た事の無いハウォンの行動に驚いています。

 

家では、ソウが待っていてくれました。

ウンジュにたくさんの家財道具を持たされていました。

まるで新婚夫婦のようです。

2人は並んで仕事をしました。

お互いが傍にいることがとても心地よい雰囲気です。目をやるとそこにソウがいて、ハウォンがいるという環境が。手を延ばせば、触れる事の出来る距離が。

 

スノは、ハウォンにジスの手紙を見せようと決心しました。で、話があるからスタジオに来てほしいと連絡しました。

ところが、ハウォンが来た時、別の用事で少し外出しちゃってたんですよね、スノ。

待ってる間に、ハウォンはイヌクの宣伝用動画を見てしまいました。

そこで、知ってしまったのです。

ジスの夫がイヌクだということを。

見たのは先日撮ったMVではなく、昔の動画だったのです。それには、演奏しているイヌクと、譜面をめくるサポートをしているジスが映っていました。

 

スノよりもソウよりも先に、ハウォンがイヌクとジスの関係を知ってしまったのです。

 

スタジオに戻ろうとしたスノに、イヌクから連絡が入りました。

で、食事をしているイヌクのところに立ち寄ったスノ。

その時、ハウォンから、キャンセルの連絡が入ったので、スノは結局イヌクと食事をすることになりました。

イヌクは言いました。

次の公演は、スノの努力に報いるためには頑張ると。

スノは嬉しく思いました。自分のイヌクへの想いをきっと意識しているのでしょうが、イヌクはまだ亡き妻を忘れてはいないことも知っていますから、それ以上近づくのは良くないと考えているのでなないでしょうかね。

 

ハウォンは、イヌクに会いたいと思いました。母の死の秘密を聞きたいと思いました。

一度は知らずにいようと決心してのですが、その決心がいとも簡単に崩れてしまいました。

ソウに会いに行きました。

こんな時は、ソウに会うことが癒しになるからです。

そして、忙しくて数日帰れないと伝えました。

「でも、時間があれば会いに来るよ。」

スノとぎくしゃくしても仕事を辞めないで・・・とハウォン。

これは、この先自分がイヌクに会う事でスノとの関係が微妙なものになると言う予感があったからでしょうね。

 

ハウォンはスノにイヌクと二人きりで会いたいと連絡しました。

スノがイヌクに本気だと気付いていますから、“義理の叔父”としてイヌクに会いたいというニュアンスで言うと、スノは信じました。

 

事態が動き始めました。


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『半分の半分~声で繋がる愛~』18話まで

2022-03-09 22:07:28 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

ソウは“ジス”を・・・AIを返しそびれていました。

ある日、スタジオでジスに別れを告げようとしました。

ジスが好きだったスタジオで、ジスが好きだった雰囲気で、別れの挨拶をしようと。

スイッチを入れると、AIが話し始めました。

ハウォン、データを削除したと言っていたけど、削除していなかったのね。会社にあったデータは削除させたけど、自分は持っていたってことです。

 

AIがジスの声で話し始めたのを、偶然やってきたイヌクが聞いちゃった

そりゃぁ驚きますよね。

一日たりと忘れた事の無いジスの声ですから。

驚いてすぐにスタジオのドアを開けました。

ソウはAIを隠しました。

誰と話をと、イヌクは血相変えてソウを問い詰めました。

でも、ソウは誤魔化したようです。第一スタジオにいたのはソウだけですから。

イヌクは、自分がおかしくなったと感じました。とうとう幻聴まで・・・と。

 

話を聞きます・・・とスノがイヌクに言いました。

「俺の後悔は、話したことです。」

と、イヌクは言いました。

韓国に帰国してようやくイヌクの仕事が認められかけた時でした。

ジスと二人で祝杯をあげた日、つい、打ち明けてしまったのです。今ならジスも理解してくれると思ったのです。

ハウォンの母が死んだ理由を。自分が嘘をついたせいだと。

 

ハウォンとジスがノルウェーにいた頃、イヌクもやはりいたのです。

しかし、韓国人だと知られたくなくて、関りを一切持っていなかったようですね。

でもある大雪の日。偶然会ったハウォン母にハウォンが今避難して来ていると、咄嗟に、大した理由もなく、言ってしまったのです。既に避難しているのを知っていたのに。

で、ハウォン母は心配して迎えに行ってしまった・・・そんな状況だったのかな

イヌクも、悪意を持って嘘をついたわけでもなかったし、そんな大ごとになろうとは思ってもみなかったのでしょう。

しかし、自分のついた些細な嘘が元で、ハウォン母が死んでしまったことは事実で・・・。

だから、誰にも言えずに、ずっと苦しんで来たのです。

その重荷を下ろせるかと思ったのでしょうね。ジスなら理解してくれると。

が、ジスは理解してはくれませんでした。

それを聞いた瞬間から、ジスはイヌクを拒否し続けてしまいました。

今からでもハウォンに謝ってほしいと言い続け、自分も謝りたいと思い続けたジス。

そしてそのまま死んでしまったのです。

 

「理解します。大丈夫です。」

スノは、そう言ってイヌクの手を包んであげました。

イヌクは泣きました。

 

その頃、キム・フンは、休暇を取って、ハウォンの養母でスノの祖母であるムン領事の田舎の家にいました。

ゆっくりと過ごしていたのですが、スノから倉庫の片づけを頼まれたので、古い荷物をチェックしていたのです。

そこで、思いもよらないモノを見つけてしまいました。

ジスからムン領事に充てた手紙です。

たくさんありました。

その中に、ジスの不幸の理由について打ち明けている物があったのです。

 

ハウォンが差し入れを持ってやってきました。

そして、キム・フンが隠す前に、ジスの手紙を見つけたのです。

でも、咄嗟に一番重要な手紙をキム・フンは隠すことが出来ました。

ハウォンが読んだのは、ジスが近況報告をしている手紙と、ハウォン母の死の真相を知ってしまったと告白する手紙だけ。肝心な事は書かれていませんでした。

“ハウォンに会いたい。会って謝りたい、全てを”

という言葉だけ。

ハウォンは必死になって他の手紙を漁りました。

書斎も探しました。

しかし、何の手掛かりもありません。

 

ハウォンはムン領事に電話をかけ、母の死について尋ねました。

何通もジスが手紙を送っていたんだから、何か知っているに違いないと言いましたが、ムン領事は知らないと言いました。

そして、世の中には、知らない方が良い事も多いの・・・と。

「真相を知ることで何か起こっても構わない。俺が一番怖いのは、真実を知れない事だ。」

と、ハウォンは言いました。

 

キム・フンはハウォンに話すつもりはありません。隠せるならば、ずっとこのまま隠し通したいと思ったようです。それが、ハウォンを傷つけないで済む方法だと。

でも、真相を確認しようとは思ったようです。

スノに相談しようと考えました。

 

ソウは、ハウォンの家にAIを持って行き、ここでお別れを言おうと考えていました。

AIは、イヌクの演奏を聴かせてほしいとソウに言いました。

ジスが人生の最後に聞いた曲です。

分かった・・・とAIが言いました。ジスが何故皿を売っていたのか、理由を思い出した・・・と。

ジスしか知らない過去や思いを、AIはインプットされなくても分かるの?

それとも、ジスが話したの?AIに・・・。

ジスが好きな場所、好きな雰囲気、好きな夕暮れ時、美しいと言った曲・・・。そのどれが、或いは何がジスを刺激して記憶が戻ったんだろうと、ソウは思いました。

 

ハウォンは連絡をされないために、携帯を置いてソウルに戻りました。

そして、ソウに会いに行きました。

連絡が取れなかったので、直接ウンジュの下宿に行ったのですが、ソウはスタジオに出かけた後でした。

ウンジュは、ソウの片思いの相手だと察し、無理やりに朝食を食べさせました。

ソウに会うと気が楽になるので会いたくて来た・・・とハウォン。

ウンジュは嬉しそうに微笑みました。

 

ところが、スタジオにもソウはいません。

ソウはイヌクのMVを撮る現場に同行していたのです。

スノからソウに会いに来た理由を聞かれ、さらっと答えました。

「会いたくて。」

きゃぁ~っと、スノは大興奮です。

 

スノはすぐさまソウを問い詰めようとしましたが、丁度キム・フンから連絡が入ってしまいましてね。

植物が枯れてるって話だったので、慌ててソウと一緒に祖母の家に。

ま、それはスノを呼び出す嘘だったんですけどね。

キム・フンはジスの手紙を見せ、事情を説明。

 

キム・フンが隠した手紙にも、夫がハウォン母の死に関わりがあるとだけしか書かれていません。

詳細は不明。

スノは、すぐにでもジスの夫を捕まえなくちゃと意気込みました。

でも、キム・フンは反対しました。証拠も無いのに、ハウォンを無駄に苦しませるだけだからと。


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『半分の半分~声で繋がる愛~』17話まで

2022-03-09 16:13:49 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

ソウは“ジス”のAIを元あった場所に返さなくては・・・と思いました。

で、こっそりとハウォンのマンションに行きました。暗証番号、メモってたみたいですね。

ところがですよ。

誰もいない筈なのに、そこにはハウォンがいて・・・。

 

ハウォンは駆け引きしてるの?と揶揄うように言いました。

ソウは、おろおろしながら、はい・・・と答えました。

そんなソウも好ましい・・・そう言う表情のハウォンです。

「会いたい、一緒にいたい、手をつなぎたい、両想いは初めてだ。」

呆然と突っ立ったままのソウ。

帰ります・・・と部屋を飛び出して行きました。

 

ところでスノは、イヌクのフォローをすることに使命感を持ってしまったようです。

本人は、妻のいるイヌクに恋する筈はないと思い込んでいますが、どーもそれだけじゃなさそう。

少々強引ですが明るくしっかりしたスノに、イヌクも馴染んで来たみたいです。信頼できる人だと分かってきたからでしょうね。

たまに苦笑が漏れたりしています。これまでは全く笑顔なんて見せたことが無いイヌクなのに。

「妻が残した唯一の物がここにあるなんて。救われた気持ちです。この曲を弾いて、少し心が晴れました。」

とイヌクが呟きました。そして、チェ監督以外の人に初めて妻の死を明かしたのです。

スノ・・・イヌクのスランプの原因がここにあると知りました。

口にしたことで、イヌクは少し心が軽くなったようです。

 

ソウはハウォンの家に行きました。

連絡せずに行き、門の前でハウォンの帰りを待ちました。

両想いなんだから、行ってはダメだという理由は無い筈・・・と自分に言い聞かせて。

ハウォンは、思いがけずソウに会えて、満面の笑みを見せました。

ちょっとぎこちない2人ですが、だからこそとっても初々しくて可愛い

ソウはベッドで、ハウォンはそんなソウの見える場所に置いたソファで眠りました。

子供の様に眠るソウを見つめながらハウォンは眠りにつきました。

 

明け方、ハウォンは雪の降る音で目が覚めました。

ソウも傍でうっすら積もった雪を眺めました。一枚の毛布にくるまりながら。

18歳を過ぎてから、雪の降る音が聞こえるようになった・・・とハウォン。母が亡くなった後ですね。

ハウォン母は、大雪で遭難したとか。

でも、これにイヌクが関わっているということですね。しかし、それをジス以外に知る人はいないということです。

 

イヌクの正式な録音の日が来ました。

ソウにとっても独り立ちする仕事です。

スノと、ベテラン調律師ウン・スジョンが見守りました。

イヌクにも満足のいく演奏が出来たようです。

聞かせたい人は?録音データを送ります・・・とソウ。

「いません。」

と、イヌクはあっさり言いました。

イヌクを見送った後、ソウたちはほっとしたように喜び合いました。

 

スノは、スタジオの鉢植えはソウのものなので、代わりに・・・とイヌクにプレゼントを持って行きました。

入っていたのは、たくさんのクラッカー。

本当は、その日の録音が終了した時に使いたかったようです。おめでたい日だから・・・と。

奥さんの話を聞く前に買っていたものです・・・とソウは言いました。

クラッカーを見て、思わずイヌクは苦笑しました。

鳴らしてみました。

 

ところで、ミンジョンは、すっかり明るくなりました。

昔の若かった頃のミンジョンに戻ったようです。

ちっくりとチャンソプに意地悪をしてます。ウンジュの代わりに・・・ってところのようです。

ある日、ミンジョンが自殺を考えてるんじゃないかと、誤解しちゃったことから、事態は一気に好転。

大騒動の挙句、ミンジョンはウンジュが幼い頃に下宿していた人だと分かったんです。

ウンジュにとっては昔馴染み、それも本当に親しかった親戚のお姉さんのような存在だったのです。

ウンジュにとっても、ミンジョンにとっても、本当に良かったです。

 

イヌクの演奏が配信されました。

ソウは、ハウォンにも送りました。ウンジュにも・・・。

そして、両親にも・・・。初めての仕事だと、自慢しました。

 

とうとうスノにハウォンとソウが知り合いだとばれました。

隠していたわけじゃないけど、何となく言いそびれていたんです。

ハウォンがスタジオに来ているところに、スノがやってきて、焦ったソウは何とか誤魔化したんですが・・・。スノにしか通じない誤魔化し方でしたね。

 

沢山の人からお祝いの言葉を貰って、ソウは本当に嬉しく思いました。

ハウォンは手料理をご馳走しました。

ソウは本当に幸せだと思いました。

 

ソウは、雪の降る音が聞こえ始めた理由をハウォンに聞きました。

母がソウの両親が亡くなったのと似てる理由で・・・とハウォンは言葉を選びながら言いました。

お祝いする日に、こんなことを言うのは・・・とためらいましたが。

「大雪で死んだ。でも、その理由が、その状況に・・・納得できないでいるんだ。」

その時から、雪が降るのを待った。理由が知りたくて・・・と。

 

ソウはそっとハウォンの手を取りました。

そして、歌を歌いました。あれは・・・何の歌

しっかりとハウォンが手を繋ぎました。

 

まさか・・・この時が、2人にとって一番幸せだったとかじゃないよね


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『半分の半分~声で繋がる愛~』16話まで

2022-03-08 11:44:02 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

“ジス”のデバイスを持ち出したことを、ハウォンには言えませんでした。

ソウにとって、そのデバイスは、ジスそのものだったのかもしれません。

 

ハウォンとソウは少しずつ、本当に少しずつ近づいています。

そのじれったいほどのゆっくりとした空気感が私は好きです。

たいていの作品では、主人公たちの恋愛はあっという間に表に出るし、あっという間に恋人同士になるところを、ハウォンとソウは本当に半歩ずつ進むような感じです。

でも着実に距離は縮まっていますし、ハウォンがソウを好きになる可能性が1%からかなり上昇しているのは確かです。

 

ソウは、イヌクの弾く自作曲を聴いている時に、ふいにジスのことを思い出しました。

ノルウェーから電話をかけて来た時、偶然、ホールで録音したイヌクのこの曲をスタジオで流していたのです。

「いい曲ですね。」

と、ジスは言いました。怖いのに、美しい・・・と。

雪に閉じ込められ、不安に苛まれているけど、その曲の美しさは分かると言ったのです。

デバイスのせいかも・・・とソウは思い、カバンの奥にデバイスを仕舞いました。

そして、これがジスが最後に聞いた音楽だとソウは気づきました。

 

その時、ハウォンから電話が入りました。

「場所でもなく、疲れでもなく、俺が眠れたのは、君がいたからだ。今もいてほしい。会いたい。」

ソウ・・・駆け出しました。

駆けながらジスに言いました。

もし、ハウォンがあなたを忘れたら、私が思い出すから・・・と。

だから許して・・・と言う気持ちだったのでしょうね。

ところが、ハウォンの家にもうすぐ・・・と言う時、デバイスがカバンから落ちたのです。

ソウの足が止まりました。

そして、引き返したのです。ジスが・・・ジスの魂が自分を止めたと感じたようです。

ハウォンは、ソウのそんな姿を見ました。

ここまで来てくれたのに、何故?と後を追いました。

 

ソウはスタジオに戻りました。

イヌクが気分を害していました。突然、何も言わずにいなくなったからです。

スタジオに急用ができたから・・・とソウはハウォンにメールしました。

ならよかった・・・とハウォンは返信しました。

拒否されたわけじゃないと思えたのでしょう。ただ、躊躇しただけだと思ったのかもしれません。深読みのハウォンですから。

 

イヌクは自作曲を何曲か用意し、ソウに選んでくれと言いました。

アルバムの前に数曲先行リリースするのはどうかと、以前ソウが提案していたのです。

ソウは、一枚の楽譜をイヌクに差し出しました。

あの曲です。ジスが最後に聞いていた曲。

それは、ソウが採譜したモノでした。以前ホールで録音した時、採譜していたのです。

ダメです、弾けません・・・とイヌク。

「この曲が誰かの苦しみを癒すかもしれません。数秒の間でも、私は救われました。」

その言葉を聞いて、イヌクは弾く気持ちになりました。

 

ハウォンは知り合いの医師に、存在しない筈の触感を作り上げる計画について助言を貰いに行きました。

実現できるかもしれないけど、医療だけに使われるとは限らない、悪用されることもある筈・・・と医師。

止めます・・・とハウォンは言いました。案外あっさりと決断しましたね。

 

ミンジョンがソン医師の治療を止めると申し出ました。

自分は健康だし、先生の指示に従う必要は無いと言いました。

ソン医師は、AIの事もあるし、中断したくはありません。あれこれと理由をつけましたが、ミンジョンはきっぱりと断りました。

最後の手段とばかり、ソン医師はAIの事を打ち明けました。

ミンジョンそっくりですよ、ただ陽気だと言う事を除けば・・・と。

ミンジョン、興味が湧きました。そのAIと話したいと言いました。

ソン医師はチャンスとばかり、ハウォンに承諾を得ようとしました。

丁度、ハウォンは医師に助言を得て帰ろうとしたときでした。グッドタイミングです

 

ハウォン同席の上、控室でAIと向き合ったミンジョン。

AIが反応して話を始めました。

明るい声のAIに、ミンジョンは怒りが湧いて来ました。

あまりにもノー天気なのが許せなかったのです。大切な娘を失ったと言うのに。最後に手も取ってあげられなかった母親なのに。

「どうして生きてるの

涙がこぼれ落ちました。

 

ミンジョンの娘は白血病で亡くなりました。

仕事ばかりでなかなか会いに行けなかった娘。

その娘の危篤が知らされた時、ミンジョンは娘の元に駆けだしました。

ハイヒールを脱ぎ捨て、必死に走りました。

だけど、一瞬、間に合わなかったのです。彼女が伸ばした手の先で、娘の伸ばした手が落ちました。

最後に母親の手を必死に求めていたのに。

手を握ってあげたかった・・・とミンジョンは泣きました。

伸ばしたミンジョンの手を、ハウォンがそっと握りしめました。

ミンジョンは、両手でハウォンの手を握りました。

誰かの手を握ったことで、ミンジョンは精神的に随分落ち着いたようです。

ハウォンは、やはり研究を続ける意味があるかもしれないと感じたかも。

 

ミンジョンが毎日SNSにアップしてるのは、娘が推薦してくれてたレストランやカフェの食事でした。

それを見て、娘はあれこれと批評してくれていたようです。

娘がいなくなった今、それらすべてが無意味だと感じていました。生きる事すら・・・。

 

この様子を目撃した人がいました。

控室で仮眠をとっていた医師がいたのです。唖然とした表情をしていました。

これが後々何か意味を持つのかしら?

 

ハウォンがソウに言いました。

ソウは歩いて10分、俺は車で10分、中間地点の陸橋、そこで会おうと。

“バンボギ”をしよう・・・と。

“バンボギ”と言うのは、女性が結婚後嫁ぎ先と実家の中間地点で母親と会う事だそうで。昔使われていた言葉だそうです。短くて切ない時間だとか。

 

ソウは、仕事中の合間を縫って陸橋に行きました。

手を・・・とハウォンが言いました。

ソウが手を差し出すと、それを優しく握り、言いました。

「短くて、切ない時間。」

それだけで、ハウォンは去って行きました。

ソウの心が温かく、それでいて落ち着かないトキメキに襲われたようです。

ハウォンの気持ちがどうなのか、考えましたが、確信が持てません。

 

仕事終わりに、ハウォンの家・・・一軒家に行ったソウ。

よく眠れるように助けに来たの・・・とか何とか、やけに焦った感じで言うソウ。

期待しちゃいけない・・・と言う感じです。

ハウォンは、ソウの気持ちの動き全てお見通しという表情です。

 

眠りにつくのを見たら帰るわ・・・とソウ。下宿が騒がしくて・・・と。

ウンジュたちの事です。

すると、眠る前にすることが・・・とハウォン。送って行く事だと言うじゃありませんか。

「眠りたくなったら、いつでも来て。俺が下宿に行くと騒がれる。」

え~とぉ・・・と言う表情のソウ。それをどう受け取ればよいのか分からないって表情です。期待して良いの?って。

「考えが読めるよ。君が今考えてる事、合ってるよ。」

きゃぁ~っ


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『半分の半分~声で繋がる愛~』15話まで

2022-03-07 22:28:27 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

チャンソプが突然ウンジュに別れを切り出しました。

ウンジュは思いがけない話に呆然としてしまいました。

下宿です。大声で話したら、筒抜けなんでしょう。ミンジョンはその話を聞いてしまいました。

心配そうでした。

で、ソウにそれを報告したんです。何とかできるのは、ソウしかいないと思ったんでしょうね。

 

スノは、ハウォンの自宅に住もうと考えています。

ハウォンはジスに会うために契約したわけですから、もう今ではここに住む理由も無いと思ったのです。

これまでも同じところに住み続けることは無かったようですね、ハウォンは。

でも、今度は違いました。

ここで暮らすつもりだと言いました。

スノも、ソウルで暮らすつもりになっています。演奏家のフォローをする仕事が気に入ったと言いました。

イヌクの件があったせいですね。

イヌクに対して支援すると言うより、個人的な感情があるのでは?とハウォンは疑っています。

結局、そのマンションはスノに譲り、あの一軒家に住むことに決めたようですね、ハウォン。

 

スノにしても、ハウォンにしても、それまでの習慣を変えて生きようとし始めているのです。

固まっていた人生が動き始めたって感じ。

 

ハウォンは先日、本当に久しぶりに熟睡出来たのが不思議でした。

あの一軒家が、自分に合っているのかと思いましたが、その夜は眠れませんでした。

場所じゃないんだと思いました。他の理由を考えてみようと。

 

ソウは、ミンジョンからウンジュとチャンソプの話を聞き、とにかくウンジュに話を聞かなくてはと思いました。

ウンジュは冷静に話しました。よくある話よ・・・と。

 

ハウォンはミンジョンの治療映像を見ました。

何かに向かって泣きながら手を伸ばすミンジョン。

握りたい人の手を握らせることで、不安は解消されるんじゃ?とハウォン。

幻視痛のように、手が無くても握られたと感じさせる仕組みはどうかと。

認知症の患者には有効かもしれないと、ソン医師も言いました。

 

イヌクはソウに演奏を録音してもらっています。

スランプは脱したものの、本人はまだ満足できる演奏には達していないようです。

少し休んでは?とソウが声をかけました。

 

イヌクはスタジオにあるユーカリの鉢植えについてソウに質問しました。

誰から貰ったんですか?と。

友達から貰ったとソウは答えました。

「私が一方的に友達だと思ってる人です。相手がどう思っているかは分からないから、一方的に・・・なんです。その人は遠くに行ってしまって、もう何も分からないんです。」

やっぱりジスだ・・・とイヌクは思いました。

でも、ソウが言うように、何もかも打ち明けるような友達だとは思えませんでした。やっぱり自分の考えすぎだと思ったでしょうね。

 

また黙り込んで動かなくなってしまったイヌク。

ソウは我慢強く待ちました。

すると、突然、イヌクが弾き始めたのです。

以前、ホールで弾いていた曲です。ソウが心惹かれて録音した曲。イヌクの自作のようです。

とても良いです・・・とソウが言いました。

 

ハウォンは腕立て伏せをしたり卓球をしたりして、体を酷使。

疲れさせて、熟睡しようと考えました。

ところが、失敗。

眠れない夜は、どうしてもソウの事を考えてしまいます。午前2時と午前4時に目が覚めて電話をかけてくるといっていたのを待ちました。

でもその夜は、ウンジュがソウの部屋で寝ていたので、ソウもかけられなかったのです。

場所でもない、疲れてもダメ・・・とハウォンは熟睡できる条件を一つ一つ確かめて行きました。

 

スノがハウォンのマンションに引っ越しました。

ソウも手伝わされました。

もう、AIはジスで反応はしません。スノに変更されていました。

スノは言いました。ハウォンがジスを忘れて行くのが寂しい気もすると。

「巷に溢れてる愛憎とは違って、“こういう愛もなきゃ”と、心が洗われる気がしてたの。」

ソウは、倉庫部屋でデバイスを発見。“ジス”と“ハウォン”の二つとも仕舞ってありました。

で、つい“ジス”を持ち出してしまったのです。


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『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』18話まで

2022-03-07 14:58:05 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

オン・ダルの苦しみが伝わって来ます。

ピョンガンも、十分それを理解しています。しかし、時代が平穏な時間を許してくれないのです。

 

王宮の門前で睨み合いとなったピョンガンたちとコ・ゴンたち。

ピョンガンが何と言おうと、コ・ゴンは引く気はありません。

父を連れて帰ると言い張りました。

 

平原王は、コ・ウォンピョに状況を伝えました。

降伏しろと言いましたが、こちらも従う気はさらさらありません。

ただ一つ、コ・ウォンピョにとっての計算外だったのは、クァンノ部族が王側についた事。

門前でコ・ゴンもそれを知りました。

 

クァンノ部族長チン・ピルは、ピョンガンに欺かれたと、この時になって知りました。

ソノ部族は計画通りケル部族に就いていると聞かされたからです。

今からでも・・・と、おろおろしますが、王妃は止めました。一旦欺いた輩をコ・ウォンピョが信じる筈は無いと思ったからです。

王子を助けるには、もうこのまま進むしかないと思いました。

 

コ・ウォンピョは一旦引くことにしました。

私兵を引き、投降するよう、コ・ゴンに伝えました。

一族を絶やしてはならないと思ったのです。

しかし、コ・ゴンはその指示に従えませんでした。父がそんなことを言う筈無いと思いました。

それに、自分の意思とは違うと。

そして、剣を抜いたのです。

一気に戦いが始まってしまいました。

 

そこに、コ・ゴンたちの後ろから矢が

オン・ダルたちが帰って来たのです。

この時の、オン・ダルの表情が凄かった。

返り血がまだあちこちに付いている状態での、雄たけび。

狂気に満ちていると思いました。誰も抗えない威厳と狂気・・・。そんな感じです。

コ・ゴンは捕らえられました。

 

へ・モヨンは養父へ・ジウォルと共に高句麗を逃げ出し、新羅に向かっていました。

そして、へ・ジウォルだけを逃がし、自分はコ・ゴンを救うために高句麗に戻ったのです。

チヌン王はへ・ジウォルを温かく迎え入れました。

戸惑いながらも、へ・ジウォルは新羅で生きる決心をしました。

 

ピョンガンは、オン・ダルの体中についた傷を見ました。まだ癒えてない傷から血が滲んでいました。

あれほど剣をとる事を躊躇していたオン・ダル。優しく温かく穏やかだったオン・ダル。

それが今、こんな事に・・・。

ピョンガンは済まない気持ちでいっぱいでした。全て自分のせいだと思いました。

オン・ダルが昔を懐かしがっていることも十分分かっています。

決して自ら望んで戦地に赴いているわけじゃないと分かっています。

全て、自分のせいだ・・・とピョンガンは謝りました。

「謝る事はない。お前が行けと言えば行く、止まれと言えば、止まる。」

ピョンガンのためだけに生きているわけです、オン・ダルは。

この時の涙が辛くてね~

 

コ・ウォンピョとコ・ゴンの処罰は、意見が分かれました。

平原王はやはり元王族を死刑とするのは・・・と躊躇しました。

しかし、臣下たちは、皆、王としての威厳を見せつけるためにも、処刑しなくてはいけないと主張。

結局、翌朝、処刑されることに決まりました。

 

その頃、サ氏夫人とウォルが都に到着していました。

オン・ダルはサ氏夫人を見ると、涙があふれて来ました。

サ氏夫人は、優しく抱きしめました。オン・ダルも泣きながら抱きしめました。

止めようと思っても、涙は止まりませんでした。

ウォルたちも、泣きながら見つめていました。

 

へ・モヨンは、トゥ・ジュンソを訪ねていました。

王宮に攻め入り、王を殺し、コ・ウォンピョとコ・ゴンを牢から救い出せと言いました。

王を殺す事しか頼まれていないとはねつけようとしましたが、以前モヨンによって作られた薬のせいで、既に命の危機は迫ってる状態です。

解毒薬を数日のうちに飲まなければ、復讐する前に命が尽きてしまう状況なのです。

従うしかありませんね。

 

オン・ダルは、サ氏夫人を王宮に連れて行きました。

ピョンガンは大喜びで迎えました。

サ氏夫人はスンノ部族でタルの活躍を聞かされていました。討伐を成し遂げたと。

しかし、それはタルが剣を持って人を殺したと言う事に他なりません。オン・ダルの精神が心配でした。

サ氏夫人があれほど嫌がっていた都に来たのも、オン・ダルのそう言う姿を夢に見続けた事が理由でした。

ピョンガンは、このまま都に住んでほしいとサ氏夫人に言いましたが、サ氏夫人は断りました。

それを聞いて、オン・ダルは気分を害しました。

 

平原王がサ氏夫人を呼びました。

和やかに話をしました。褒美を何なりと・・・と言われ、サ氏夫人がおずおずと申し出ました。

「お願いがあります。オン・ダルが私と一緒に帰れますよう、お許しください。国には十分尽くしたので、これからは山に戻って自由に暮らせるようにしてください。」

平原王もピョンガンも驚き戸惑いました。

オン・ダルは怒りました。

お前の気を楽にさせたい、母親だから・・・とサ氏夫人は言いました。

しかし、オン・ダルは自分は大丈夫だと言い張るのです。山奥に帰る気は無いと。

 

ピョンガンは、サ氏夫人が血を吐いたのを目撃。

サ氏夫人は自分の病は自分が一番知っていると言いました。だから、最後にオン・ダルに会おうと思って都に来たと言いました。

タルはどうしたんだ?とピョンガンに聞きました。私が知ってるタルじゃない・・・と。

ピョンガンは、謝るしか出来ませんでした。

「昔、オン・ヒョプ将軍に約束したんだ。何があってもタルを守ると。だから、私が守れなくなったら、王女様が守ってやってください。」

サ氏夫人はピョンガンの手を取って言いました。

涙をこぼしながら、ピョンガンは約束しました。

 

タラ・ジンがスンノ部族から離れて故郷に帰ると言い、出て行きました。

ところが、途中で天誅房に捕まってしまいました。

ピョンガンもタラ・サンも、そしてマ・テモもいない今、後継ぎとなれるのはタラ・ジンしかいないとトゥ・ジュンソは考えたわけです。

しかし、タラ・ジンは拒否。そのまま監禁されてしまいました。

トゥ・ジュンソは、そのまま王宮に向かいました。

 

その隙に、アジトにオン・ダルが。

タラ・ジンの後をつけて来ていたのです。

タラ・ジンから王とピョンガンが危ないと聞き、すぐさま王宮に取って返しました。

 

ピョンガンとオン・ダルはサ氏夫人をピョンガンの部屋の奥にある隠し部屋に匿いました。

一人で残すことにためらいはありましたが、仕方がありません。

 

天誅房が王宮に侵入しました。

おいおい・・・兵が弱すぎよ

一方で、へ・モヨンたちは、あっという間に、牢を破り、コ・ウォンピョとコ・ゴンたちを救い出しました。

 

激しい戦闘となりました。

 

コ・ウォンピョは天誅房の輩に王妃を殺されるなんてことは我慢できませんでした。

だから、王の元に行こうとする天誅房の刺客たちを殺し、自らの手で殺すために王妃の元に。

でも、結局、殺すことは出来なかったようです。もしかしたら、王妃への想いは、本物だったのでしょうか。

 

平原王の前にトゥ・ジュンソが現れました。

平原王は太子ウォンを逃げさせ、トゥ・ジュンソと戦いました。

が、腕を斬られてしまって。

絶対絶命と言う時、ウォンの放った矢が

オン・ダルに教わった通りにした・・・とウォン。

トドメを刺したのは、ピョンガン。

 

平原王とウォンを守って逃げようとした時、立ちはだかったのはコ・ゴン。

オン・ダルが相手をすることに。

ピョンガンは、平原王とウォンと共に、その場を離れました。

 

オン・ダルとコ・ゴンの一騎打ちとなりました。

 

そして、コ・ウォンピョの相手はピョンガンが。

平原王と王妃、そして王子を守るよう、ピョンガンはウォンに指示しました。

 

どちらの対戦も、なかなかの立ち回り。

このドラマの見応えのあるところの一つが、この戦闘シーン。

朝鮮時代を舞台とした作品によくある舞うような美しい武術ではなく、鬼気迫る戦闘なんです。形にこだわらず、力と力、勝ちたいと言う思いがひしひしと伝わって来ます。

重そうなオン・ダルの剣。女性とは思えないピョンガンの立ち回り。

凄いです

以前も書きましたが、キム・ソヒョンさんのアクション、なかなかのもんです

 

ピョンガンの剣がコ・ウォンピョを斬りました。

 

知らせを受けたコ・ゴンは、オン・ダルの相手を部下に任せ、父の元に向かいました。

 

呆然と倒れた父を抱き起したコ・ゴン。

俺が死んでもお前は引き続き戦え・・・とコ・ウォンピョ。

最後にコ・ウォンピョが言ったのは、息子の怪我を心配する言葉でした。大丈夫だと聞き、安心した様に目を閉じたのです。

泣けた~っ

コ・ウォンピョがどこまで息子を信頼しているのかイマイチ分からなかったのですが、ラスト近くなって、これもまた彼なりの息子の愛し方だったんだと思えるようになりました。

 

スンノ部族とチョルロ部族が駆け付け、反乱は鎮められました。

 

コ・ゴンはピョンガンの部屋に逃げていました。

そこで、隠し部屋に気づいてしまったんです。

サ氏夫人が潜んでいるのを見つけましたが、盲目の老婆とて、そのまま行こうとしました。

しかし、オン・ダルとピョンガンが危ないと察したサ氏夫人は、必死にコ・ゴンの足にしがみつき、行かせない様にしました。

が、今のコ・ゴンは抑えが効かなくなっています。

剣を握りしめたたーっ

 

もうねぇ、今回は辛かった~っ

だけど、この後はもっと辛い展開になりそうで・・・。


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『半分の半分~声で繋がる愛~』14話まで

2022-03-06 17:07:27 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

ミンジョンがウンジュの下宿に来ました。

あくまでも奥の部屋が良いと我儘を通したようで、ジンスが部屋を譲ることで何とか収まりました。

全く協調心の無さそうなミンジョンに、ウンジュは頭を抱えています。

ところがです。

ここで意外な事実が判明しました。

なんと、ミンジョンのAIの反応点は『ウンジュ』だったのです。或いは『ウンジュの下宿』。

ミンジョンが20歳のころ住んでいた下宿先の娘がウンジュだとAIが突然会話し始めたのです

ソン医師、驚きました。

AIは、まさしく彼女の患者キム・ミンジョンそのものでした。

 

AIにミンジョンの人格が現れたと連絡を受けたハウォンたち。

反応点は『ウンジュの下宿』だったと大喜びで報告するソン医師。

ハウォンは、その名前に憶えがあります。ソウの下宿ですからね。

 

ウンジュの下宿までソウを送ってきたハウォン。

何となく別れがたい雰囲気の2人。

その時、ハウォンの家にマットレスが届いたとのメールが入りました。

少し前から、ハウォンの家には、家具が届き始めていました。あれは、ジスとソウがチョイスしたモノたちですよね。

その中から、ハウォンが選んだってことかな?

一人じゃ運べないと言う理由で、ソウもハウォンの家へ。

 

全く家具が無く、空き家のようだったハウォンの家は、やっと人が住んでる家になりました。

ほっとしたソウは、ベッドに寝転んだのは良いけど、そのまま眠り込んじゃった。

一仕事終えたら眠たくなると以前ソウが話していた通りだと、ハウォンは苦笑しました。

ハウォンは、ソウをそのままにしておきました。

そして、ハウォン自身はソファーで眠りました。久しぶりにぐっすりと眠れたようです。

 

翌朝目覚めたソウは驚き焦りました。

そしてそっと出て行きました。

 

ミンジョンは、一人で朝ごはんを食べているウンジュを見て、急に自分も食べると言い出しました。

朝は食べないと言っていたようなのに。

でもね、それはウンジュを気遣っての事の様です。

一人で寂しく食べていると思ったのでしょう。お相伴をしてあげなくちゃ・・・って。

でもね、ソウから連絡が入り、故郷に帰ったことを聞いて一緒に喜んで上げているのを見て、そのまま出勤していきました。大丈夫そうね・・・と呟いて。

 

ソウの表情が明るいことにチェ監督も気づきました。

彼もソウの両親の不幸を知っているのです。それがトラウマになっているということも。

「トラウマを克服したな。」

と、チェ監督は喜んでくれました。

 

ハウォンが変わってきていることにキム・フンも気づいていました。

自転車に乗るとか、車の長距離運転をするなんてこと、これまでは考えられない事でした。

常に不眠症に悩まされて、疲れていましたから。

 

イヌクにハウスコンサートの仕事が入りました。

しかし、エンジニアとしてソウが入っている事を考えると、イヌクは会場に入って行く勇気が出ません。

ソウはどこまで知っているのか・・・と思うだけで体が震えて来るのです。

会場に到着したものの、車から降りられないでいるイヌクを見つけたのはスノ。

 

不安で・・・と呟くイヌクを見たスノは驚きましたが、何とかしてあげなくてはと思いました。

深呼吸して、落ち着いて・・・と声をかけました。

会いたくない人がいる・・・とイヌク。

スノはイヌクの手を取りました。力強く両手で握りしめました。

「今日の演奏を終えたらピアノを止めましょう。これが最後です。心配いりません。」

縋るような目でスノを見つめるイヌク。

ピアノの前に座りました。

 

しかし、やはりソウが気になります。

ソウは、優しく声をかけてくれました。それを、意外・・・と言うように見ました。

そして弾き始めました。

チェ監督は、イヌクが以前のイヌクに戻ったと感じました。スランプを脱したと。

実際、イヌクはかなり精神的に落ち着いたようです。自分でも不思議でした。

スノもソウもほっとしました。特にスノは心から嬉しく思いました。

イヌクは、今後も録音をソウに頼みたいと言いました。

 

ソウは機材を片付けにスタジオに戻りました。

録音した演奏を聴いている時に、そっとハウォンが入って来ました。

約束せずにここに来てみた・・・とハウォン。

「君がいるかと期待しながら来たんだ。初めての心地よい経験だった。」

心に響く言葉だわ・・・とソウ。確かに

 

せっかく良い雰囲気になりかけていたのに、その時イヌクから電話が入りました。

今日の録音をスタジオで聞きたいと言いました。

ソウは、仕方なくOKしました。久々の満足できる演奏だったからだろうな・・・とソウは思ったのです。

ハウォンは、待ってると言いました。

 

イヌクは、ソウをちらちらと見ながら、やはり緊張していました。

でも、ソウは全く秘密を知ってるようには見えません。

ジスのことを聞きたいのに、聞けない・・・イヌクは自分でもじれったく感じていたでしょう。

10分だけ・・・と言っていたのに、結局、演奏もしたいと言い始めました。切っ掛けを掴もうと思ってる

 

待たせてるハウォンが心配で、何度もスタジオを出てハウォンに事情を説明するソウ。

この時の2人の表情がとても良いです。

 

結局、イヌクは何も話せずに帰ったようです。

 

頻繁にメールを送るわ・・・とソウ。傍にいるみたいでしょ?と。

「私が役に立っているんですよね?私が救われているみたいだけど・・・。」

与えることがもらうことでもある・・・とハウォン。

俺も救われている・・・と。

「空気のように自然と自分に寄り添ってくれる存在。そんな人がいるだけで心強いわ。いくらでも傍にいるわ。お互いの気持ちを分かり合える関係のハウォンとソウだからできる事よ。」

俺も・・・とハウォン。

「俺もソウさんの傍にいる。」

 

恋人の様で恋人じゃない。友達と言うよりは深い関係。家族とも違う。

決して気マズイ関係じゃなく、お互いの存在と気持ちを尊重する関係。

そんな2人です。


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『半分の半分~声で繋がる愛~』13話まで

2022-03-06 15:49:28 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

少しずつ、登場人物たちの距離が縮まって来ています。

まだ「君の名は」的なすれ違いが多いですが・・・

ところで、ソウが両親との写真の自分の顔に絆創膏を貼っていたのは、法事をするとき、それしか写真が無かったからでした。全て焼けてしまって。

法事の時に、まだ生きている人の写真を飾るのは、縁起でもないと言う理由だったようです。

 

ソウは、ハウォンから、傍にいてほしいと言われ、頭が大混乱。

平常心じゃいられません。

で、思わず、傍にいなきゃ・・・と家を飛び出して行きました。真夜中だと言うのに。

偶然チャンソプが見かけて止めてくれたので、冷静になれましたが。

チャンソプからその話を聞いたウンジュは、またソウが・・・と慌てて飛んできました。

そうやってソウのことを理解して心配してくれる人が傍にいてくれるソウは、ある意味幸せ者です。

 

ハウォンは翌朝、自転車でスタジオに行きました。

ソウは、イヤホンをして仕事をしていました。眠たげでした。

ハウォンが来たことに気づきません。

ハウォンはそっとスタジオを出ました。

ソウからメールが届きました。何でもない、他愛のないことをメールするのが好きだとソウ。気遣われている気がするから・・・と。

ハウォンは、今スタジオでソウを見たとは言わず、何でもない話題でメールを続けました。

それがソウには嬉しかったのです。ハウォンも・・・でした。

ソウの口癖は、“聞かせてあげたい”だ・・・とハウォンは指摘しました。たった今、独り言をつぶやくのを聞いたところでしたから。

 

スノは、イヌクのことをそれとなくフォローし始めています。

ある時、イヌクが枯れた植木鉢の処分方法を聞きました。

写真を見たスノは、捨てるなら、農園で育てると言いました。

スノは、以前イヌクが買ったユーカリは大丈夫かと聞きました。自宅に無いことはイヌクも気づいていました。

スノは、スタジオにもあると言いました。ソウが誰かから貰ったものだと。

やっぱりジスとソウは何らかの関係があるとイヌクは思いました。

で、すぐさま、スタジオに確認に行ったのです。

その時、ソウは外出中でした。ある意味ラッキーだったかもしれません、イヌクには。

 

確かに自分がジスに贈ったユーカリでした。

その時、ハウォンが。

咄嗟にイヌクは録音室に隠れました。またニアミスで終わりました。

しかし、今度は、ソウがジスから全てを聞いているんじゃないかと言う疑心暗鬼に囚われ始めました。

 

散歩していたソウは、ふいに思い立って、故郷に行こうとしました。

バスターミナルまで行きましたが、結局、チケットを買う事は出来ませんでした。

足がすくんで、動かなかったのです。

 

今どこ?とハウォンがソウにメールしました。

ソウは、ハウォンの家・・・一軒家の家の前にいました。

故郷に行こうとしたけど、行けなかったとソウは話しました。

2人は何でもない話をしました。

ハウォンの亡き母がピアノ講師だったとこの時初めて聞いたソウ。

ハウォンは、聞く方専門だったけど、少しは弾けると言いました。ソウは録音すると約束しました。

ハウォンが疲れて見えるソウ。

「何かを失う事は辛いよね。何かを失うたび耐える方法を見つけないと。私は、誰かに理解してもらう事よ。誰かに包み隠さず打ち明けること。これまでは、ウンジュさんだった。」

 

ところで、例のAIは、今ソン医師の手元にあって、ミンジョンのデータを入力中でした。

しかし、まだ反応点が見つからないでいるので、AIは何の反応も示していません。

ソン医師は、ミンジョンの反応点は娘だと確信しています。娘は白血病で亡くなったようです。

生前、自分がいなくなった後の母親の事を常に心配していて、週に一度は会って欲しいと頼んでいたのです。

しかし、ミンジョンは娘の事を一言も話さないんだそうです。

ソン医師は悩んでいます。

 

植木鉢のことをあれ以来何も言ってこないイヌクの事を心配して、スノが訪ねて来ました。

門前払いしようとするイヌク。

が、近所の人が来るのに気づいて、スノを玄関に引っ張り込みました。妻の知り合いなので・・・と。

その様子から、スノはイヌクのスランプの理由が妻に関する事だと察しました。

 

ソウは約束通り、ハウォンのピアノ演奏を録音しました。

お世辞にもうまいとは言い難い演奏でした。

だからこそ、ほっとする時間になりました。

 

ソウは、故郷に向かう決心をしました。

一人でバスに乗りましたが、発車直前にやっぱり・・・と降りようとしました。

その時、ハウォンからメールが。

“気を付けて行ってきて”

ソウ、思い直して席に座りました。

故郷のバス停で降りました。

しかし、そこから一歩も動けなくなってしまったのです。

ベンチに座り、何本ものバスを見送りました。

その様子を、遠くからハウォンが見つめていました。車で追いかけて来ていたのです。

 

意を決したように、歩き出したソウ。

ハウォンもほっとしたようです。

実家は、まだ焼けたままでした。片付けされていなかったのです。ソウが戻って来ていなかったから・・・ですよね。

変わり果てた家を見て、ソウは泣きじゃくりました。しゃがみこんで・・・。

でも、携帯で自分が録音したハウォンの演奏を聴かせてあげたのです。聞かせてあげたいと思い続けていたから。

私は元気よ、心配しないで・・・と両親に呼びかけました。

帰って来たわ・・・と。

 

振り返って歩き出したソウ。

目の前には、優しい表情のハウォンが立っていました。

 

「そばにいてくれないと。帰りは一緒でいいだろ?」


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『半分の半分~声で繋がる愛~』12話まで

2022-03-06 11:00:17 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

スノは、イヌクに抗議したいところでしたが、ぐっと我慢しました。

ソウルで暮らしていくには、ここを我慢しなくちゃってね。

スタジオを経営していくためには・・・ってことでしょうね。

でも、誰かに言いたくて。

言う相手はハウォンしかいません。

淡々としてるソウが可哀想だと聞くと、ハウォンは我慢することは無いと言いましたよ。

その言葉に背中を押されて、ソウはスタジオに向かいました。抗議しようと決心して。

そしたら、何か、揉めたのか、エンジニアが腹を立ててスタジオから出てきたのに遭遇。

 

ソウが抗議すると、イヌクは、事情があって・・・と言いました。説明すると。

でも、ソウは受付ませんでした。

言いたいことだけ言って、スタジオを出ました。

 

その頃、ソウはぽっかり空いた時間を持て余していました。

ハウォンの事務所にしてる家に行ってみましたが、勿論ハウォンはいません。

陸橋に行きました。

しばらくそこで過ごして、帰ろうとしたら、ハウォンが階段に立っていました。

ハウォンは、ソウの行く場所がここだと予想したのかもしれません。でも、ソウはそうは思わなかったみたいです。

ジスと話がしたくて、ハウォンはここに来たんだろうと思ったのかも。

何も言わずにハウォンの横を素通りして行くソウ。ハウォンはソウの後について行きました。

 

イヌクはまだスタジオにいました。

カレンダーに書き込まれた予定に目が留まりました。

ジスの事は何も書かれていなかったようです。

 

イヌクはスノに時間をもらい、話をしました。

スノは、ソウに免じて、今週はスタジオを使って良いが、その後は別のスタジオに移っても良いと言いました。

ソウのことを大切にしているんだなとイヌクは言いました。

相手がソウだからというわけじゃないと、スノは言いました。自分が不愉快なのは、ソウを傷つけたことだと。

イヌクは、ソウとの関係を聞きました。そうやってソウと言う人とジスとの繋がりを知ろうと思ったのでしょう。

しかし、スノが、お皿を買った一件を話すと、身を乗り出しました。ジスが売っていたのを知っていますから。

が、相手がジスだと言う事も知らないし、結局、イヌクは自分の思い過ごしだと考えました。自分に呆れました。何もかもがジスに繋がると疑ってかかってしまう自分に。

 

2人でいる店に、偶然、ソウとハウォンがやって来ました。

ソウは相手がイヌクだと知り、入って行くのを躊躇しました。

その時、ハウォンはスノがイヌクの事で怒っていたとソウに打ち明けました。

スノは元々約束を守ることを人一倍大事にして来たようです。結婚を約束していた人を親友に奪われた過去があるから。その後、ソウルを離れ、ガーデナーになって長い間を過ごして来たのです。

結局、2人は店に入りませんでした。

ハウォンは、ソウに言いました。心配だった・・・と。

ソウ、ハウォンが陸橋に来た理由を知りました。

 

ソウとハウォンは、あのカフェに行きました。ジスと待ち合わせしたあのカフェです。

が、既に閉店間際。食事は出来ません。

でも、オーナーが常連さんの2人にラーメンをご馳走してくれました。

 

オーナーは、ハウォンがずっと待ち続けた相手が、ソウだと思い込みました。

で、待っていたと証言しましょうか?と言いました。

待ってたのは別の人です・・・とハウォン。

私の知人でもあります・・・とソウ。

「うちで待ち合わせた人は必ず会えるんですよ。」

と、慰めるようにオーナーが言いました。

ハウォンとソウは言葉が出ませんでした。

ハウォンが泣き出しました。泣かないと言っていたハウォンが。

 

オーナーが失言だったと反省するのを聞き、ソウは言いました。

「いいえ。泣くべきでした。」

 

オーナーはジスの事も覚えていました。印象深い人だったから。

そして、その人こそが、ハウォンの待ち人だったと知ると、あの時、カフェに来ていたと言ったのです。

ハウォンが1人で長い時間待っていた日に。

そう言えば、ジスは、カフェにいるハウォンに待つなと言ってくれと連絡してきた・・・とソウは思い出しました。

ちゃんと来ていたんだ・・・と気づきました。

 

ハウォンは、ソウと初めて会ったのは、スタジオじゃなく、歩いていて偶然聞こえて来た音楽に導かれるようにスタジオに入って行った時だと打ち明けました。

前のオーナーが、スタジオを閉鎖すると決めたので、ソウが後片付けをしている時です。外にいる人にも聞こえるように、大音響で音楽を流していた、あの日でした。

ソウは、窓から見えた人に聞こえるように音量を上げた事を思い出しました。あれがハウォンだったんだ・・・と。縁があるんだと、嬉しくなりました。

 

ソウを送って来たハウォン。初めてソウの部屋に入りました。

AIは廃棄した・・・とハウォン。

「辛くても寂しくてもジスを思うと耐えることができた。心の支えだった。でも今、ジスを思うと苦しい。もう諦める。諦めることで道ができる。ソウさんから教えられた。会う事の嬉しさを教わった。」

長い間好きな人と会えなくても思いは変わらなかったから、これまではそんな感情をハウォンは知らなかったようです。

「でも今は分かる。その嬉しさが。苦しい時こそ、嬉しい。」

何が?と、ソウ。ハウォンの言いたいことが理解出来なかったようです。

 

ハウォンはジスを思って苦しいとき、スタジオでうたた寝するソウを見ました。

陸橋でソウと会いました。あれ?じゃぁ、やっぱりソウを探してと言うのではなく、やっぱりジスと話したかったから陸橋に行ったってことになりますよね。私の誤解でした

その時、嬉しいと感じた・・・そういう意味でしょうね。

 

「1%なら可能性は十分だ。どこまで増えるのか、知りたい。」

ハウォンの表情が良いですね。

余裕があるような表情だし、既に今は1%以上に増えていると感じている・・・そんな表情です。

 

ソウは、カフェのオーナーから聞いた話を伝えました。

ハウォンが待っていたあの時、ジスもカフェに来ていたということを。

 

ハウォンは、ジスのSNSにあのカフェの写真があるのに気づきました。それには、確かに自分が写っていました。

ジスに気づくチャンスはありました。でも、それを逃していたハウォン。

諦めるよ・・・とジスに呟きました。

 

ソウは決心しました。すぐにハウォンに電話しました。

「諦めたわけじゃないわ。だからと言って、あなたに何も望んでないの。あなたはあなたのすべきことを見出して。」

見出したよ・・・とハウォン。

「諦め方についても。だけど、頼みがある。俺の近くにソウさんがいてくれるだけでいい。どんな感情か断言はできない。でも、君が必要だ。そばにいてほしい。お願いだ。」

ソウ、言葉が出ませんでした。

その時、部屋の家族写真に目が留まりました。

両親と自分が写った写真。その自分の顔に、絆創膏を貼っていたのですが、それがはぎ取られていたのです。

笑顔の自分が、笑顔の両親と写っていました。

ハウォンだ・・・とソウは気づきました。

 

良かったね~っソウや


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