新しいマツダのCMが放映されている。サッカー、セリエA・インテルナツィオナーレ・ミラノ所属の長友が、暗いシャワールームで上半身裸、ピストンのように激しく足を上げ下げするところから始まる。エンジンの効率をさらに上げる試みを連想させるシーンだ。その後、研究者やエンジンなどのシーンに移り、最後に長友が何故か上を見る。ため息をついている感じだが、流れとしては違うようだ。
マツダの主張したいこと(ハイブリッドではなく、従来のエンジンの効率を高めた)は分かるが、全体として暗いし、ストーリーが難しい。長友とエンジンとの繋がり?視聴者がマツダの意図を感じるだろうか?仮に理解しても、新開発の車のイメージを持つだろうか?良い印象を持つだろうか?
確かにマツダの姿勢は素晴らしいが、CMではまず印象に残ることが目的であり、短いCMで難しいテーマを扱うことではない。印象に残れば、次のCMで興味深く見ようかとなる。
私なら、長友のもっとかっこよいシーン、例えばドリブルで素早くゴール近くまで駆け上がりシュートするシーンとマツダの新型デミオが高速で疾走するシーンを繋ぐ。あるいは、ユーモアたっぷりに、長友が古い機械を励まし高性能に変化させ、機械が私にはこんな能力が有ったのだと感謝するとか。話題になれば、それだけで成功。
私としては折角のCMなので、まだ見たことのないような長友のカッコよさでも見たかった。