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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

ベンツな日々

2013年06月18日 22時07分17秒 | スポーツ

 ベンツファンではなかったが、四駆のスペック(右ハンドルも含め)にこだわり、世界中の市販車を検討し、合格するモデルを待ち続けた結果がベンツMLとなった。ま、凄い車ですね。四駆ディーゼル(ヨーロッパでは70%がディーゼル)の文句なしの世界一です。

 納車から3か月近く、既に6500kmを走った。今回、MLのメンテで、代車のCLSを違和感なく運転できたところから、ベンツスタイルがすっかり自分になじんできたことを感じた。

 CLSは流線型でパワーも強い。雨天で踏み込むと、FRのせいで、後輪が滑る。重心が低いから、カーブは楽だ。ピカピカのBMWの7をゆっくり抜いたら、BMWは嫌がって消えてしまった。しかし、セダンがそんなにいいのかな。私は、四駆でタイヤのグリップが強く、目線の高いMLの方が好きだ。

 ランクルからベンツMLに乗り換えて、毎日が新たな発見の日々だった(裏腹に慣れぬことの苦労の連続でもあった)。ランクルの良さは何といっても安定感と乗り心地の良さだろうね。それ以外は全てベンツMLが優れているといってよい。同じディーゼルでもMLは別格だろう。何で振動が無いのか分からない。CLS(ガソリンのみ)よりマイルド。

 圧巻は、脅威のトルク。特に上り坂では他の追随を許さない。BMWもボルボもアウディーも、スポーツカーもあっという間に抜き去る。それでいて、燃費は悪くて(相当アクセルを踏んで)8.6km/リットルぐらい。それは法律違反でしょうとの声が聞こえそう。平地だと10km/リットルは超えるか。

 速いが、常時パワードライブでは飽きる。王者としての走りを心掛けると、静粛でスムーズな車の良さをいかんなく発揮し、満足感に浸れることを知った。隣の車が飛び出そうとした時だけ、ちょっとアクセルを踏み、2m前を行く。すると隣の車は諦めてしまう。開けた前の風景を軽やかに切り開くのだ。

 最新テクノロジーの詰まった車はスイッチだらけで(飛行機のコクピットに近づいた)、加えてドイツスタイルの操作方法。最初は分からないことが多く、大いに戸惑った。色々逆らい、試し、結局、ドイツスタイル(センターの回転スイッチで操作)に躾けられてしまった。

 驚異的トルク、省エネ、振動の小ささは既に記述した。その他にベンツのこれが最高と言えるのは、①簡単で合理的な電子ミッション。指で下げれば前進、上げればバック、もう、他の車には乗れない。②ブレーキは良く効く。その代りパッドがすり減ってホイールが汚れる(トヨタはブレーキが効かない)。③ハンドルの安定性は抜群、信頼感が有る。

 ④何もかもが自動(ワイパー、照明、安全ベルトのテンション確認など)、⑤セキュリティーシステム:毎回変更されるイモビライザーの暗証番号、ショックで発生する音や照明によるアラーム、⑥親切な情報発信:液や油などの不足、パンク、部品の異常などを早めに知らせてくれる、⑦音響は迫力や広がりが有る、流石 受賞のシステム。

 ⑧エアコンは強力で立ち上がりが大変早い、⑨電圧制御により照明、エアコン、ワイパーなどが安定している、⑩ベンツの本革は優れているらしい、⑪3年間メンテフリーは助かる。

 この他に、ベンツが誇る安全性(トンネル内で、160km/hで壁に?衝突し殆ど怪我が無かったとか)が挙げられ、四輪の一つが完全に宙に浮いていても正常に走る(ML)などはベンツしかできない。

 勿論、課題も有る。①ナビは使いにくい。タッチパネルにし(ベンツは拒否している)、曲がる場合はサイバーナビのように「ここです」と言って欲しい、②ディーゼルの加速音(ちょっと踏み込んだ場合)は気にすると耳につく、③乗り心地は良いが、高速を滑るように走るランクルには劣る(扁平タイヤのせいもある)。

 ④鳥観モニター(BMWに装備、周囲との平面関係が分かる)は開発中らしい、⑤顔は精悍になったが、共通なのでモデル毎に変更して欲しい、⑥バックからベンツが認識しにくい、⑦スイッチ操作が多いのでややこしい(例えば、駐車スイッチ一つでエンジン切り、パーキングモード、ブレーキロック、降りた後のドアロックの全操作ができないか)

 ⑧ドアミラーは四駆用としては小さすぎる、⑨前後の近接センサーは距離が分かるようにして欲しい、⑩左足をもっと広げたい、⑪センターの物入れはやや小さい、⑫ニュアルは読みにくい。分からない(国産車が長かったのと山のようなスイッチ類で戸惑いが多かった)。

 要望はきりがないが、幅と高さを5cm大きくできないか、エアまたは油圧のサスペンションを採用し より快適にできないか、悪路で10cm床を上げられないか。

 ベンツはネガティブなイメージを抱く人も多い。しかし、やくざは完全に締め出され、現在、やくざご用達はレクサスになっている(ヤナセとやくざの熾烈な戦いの歴史が有ったらしい)。

 全体だけでなく、一つ一つの機能に世界一を追い求め、こだわるベンツの姿勢、その成果としての車に毎日乗れることの満足は、コストには替え難い。安全性も勘案するならベンツは安い買い物だろう。