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何故広陵が花咲徳英に負けたのか 監督の必死さの差と油断采配

2017年08月24日 18時22分57秒 | スポーツ
 広陵はスーパースラッガーの中村捕手という強力な破壊力を持つチームである。決勝までの試合ではあの清原を上回るホームラン数を記録した中村を含む打線で、仙台育英や天理を打ち破ってきた。

 一方の花咲徳英は投手力と言い、レベル高くムラの無い打撃と言い、総合力の非常に高いチームだ。優勝最右翼だった東海大菅生を破った力は本物であった。そうかといって14対4という圧倒的な点差がつくほどの差は無かったはずだ。

 何がこの結果を作ったのか。一番は岩井監督の必死さだった。試合前、岩井監督は「埼玉県700万人の悲願を、勇気に変えて臨みたい」と語っている。何が何でも勝とうというこの意気込みが凄いし、全選手にいきわたっていた。

 僕が驚いたのは例えば、綱脇が中村に投じた超スローカーブだ。決勝戦などでこんな変な投げ方は見たことが無い。西日本のチームならやりかねなかったが、何と関東のチームがやったのだ。

 僕は毎日バッティングしているから分かるが、球筋や速度は記憶に残り、一度感覚が狂うと、暫く影響が残る。この意表を突いた一つの出来事(何としても勝ちたいと岩井監督が十分考えた作戦だろう)が全体を象徴している。

 一方で、広陵中井監督は平元を先発に廻した。また、降格させていた丸子を4番に戻した。これが裏目に出たね。僕は少なくとも花咲のバッターが一巡するまでは山本を投げさせたかった。何故なら、山本はプレートの右端を踏んで投げる変則投法。

 対戦経験の無い相手は面食らう。実は、天理が広陵に負けた理由の一つが山本の先発と思う。天理の時は中村のホームランとの相乗効果だった。何とか山本の球を打とうとして合わせると微妙に感覚がずれて来る。

 花咲が1回に点を取ってきた実績は分かっているので、これを乱す必要が有った。平元は慎重に入るから、調子が出る前に狙い撃ちされた。

 山本で乱しておいて平元に変更し、最後はまた山本というのが良かっただろう。天理戦では巧妙に投手を交代させ弱かった投手力をかく乱作戦で乗り切った。平本は気が弱い。山本は平然としている。森の速球は回転数が少なく打ちごろ。

 1回裏、中村の2塁打で1アウト2,3塁になった時の、丸子の3回の空振りはこの試合を決定づけた。中村の後の4番打者が非常に難しいのは分かるが、同じ球を3回空振りは4番の仕事ではない、6番か7番あたりで楽にバッティングさせた方が良かった。

 中井監督にアドバイス。丸子が同じ球(外角のスライダー?)を2回空振りした後で、信頼出来るピンチヒッターに交代させ、バントさせれば良かった。中村の後の4番が大穴だから中村の破壊力は半分以下になった。歩かせるつもりで楽に攻められる。

 僕は中井監督が、優勝の可能性を感じていたから油断したと思う。広島で活躍した平元や丸井に頼りたかったのか。天理戦の前では「試合巧者であるところを見せたい」と語り、勝ったので気分的にも良かった。

 更に今後もチャレンジするのなら、決定力の有る投手を2人以上育てる事でしょうね。
コメント (1)
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