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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

ゲノム研究は遺伝子から急速にエピジェネティクス修飾の世界に広がる 進化論も新たな展開へ

2018年03月28日 21時26分59秒 | 生命
 ヒトゲノム解読プロジェクトは、このプロジェクトが病気や疾患など人類の多くの課題を解決するとの触込みで巨額の資金が集められた。解読は2000年に終了したが、実は期待に反して目標となる成果が得られなかった。

 その後、急速に解明が進んだのが、遺伝子以外のゲノムであるジャンクDNAに関するエピジェネティクスだった。遺伝子はタンパク質製造のコードを持ち、長きにわたって これこそが生命体の設計図と言われてきた。ところが遺伝子だけでは何もできない事が分かってきた。

 タンパク質の製造を制御し調整するのがエピジェネティクス修飾なのだ。この修飾はDNAのヒストン巻きつけやDNAのメチル化で実施される。要は目的とするタンパク質を製造したりしなかったりをエピジェネティクス修飾でやる。

 獲得免疫に関する遺伝子再構築なども遺伝子だけではどうにもならない世界だろう。免疫には旧来の自然免疫から、人間などで見られる獲得免疫が有り、獲得免疫では外敵に対して、個別に対応する抗体を大量生産するための遺伝子再構築が実施されるのだ。抗体はミサイルのようなものでウイルスなどを破壊する。

 エピジェネティクス研究者の一部には遺伝子は単なる化石だと言うむきも有るが、実際には両方とも同程度に重要であろう。新たな名称として従来の遺伝子を構造遺伝子、エピジェネティクスで修飾するゲノムを制御遺伝子と呼ぶようだ。

 僕がこのエピジェネティクスに興味を持ったのが今年の初めで、にわか研究ながら何故熱が入ったかと言えば、僕の進化論仮説への追い風になったからである。エピジェネティクスは特に人で注目されているが、実は原始的なレベルでも異なる方法での修飾がなされていたと予想されるのだ。

 エピジェネティクスは周りの環境要因に対応する情報を記録し、継承してきた(遺伝子て来た)事が明らかになってきている。ダーウィン説も見直しが迫られつつあると言える。
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