先週土曜日、飲み会で、しこたまビールを飲んで帰った。
たいして飲んでないようなふりをしてみるのは、ヨッパライの常だ。
そんなヨッパライが帰ると、妻は言った。
「月曜日、金環食を見たい。明日の日曜、関東のどこかに泊まって、翌朝の日食を見よう。」
なるほど。土曜の代休は、月曜日だから、2日間の連休になる。
「じゃあ、金環食を見に行こう!」
…てな訳で、ヨッパライはネットを使って、宿探し。
どこにしようか…とさんざん迷ったあげく、決めたのは、
「水戸!」
なぜなら、金環食が見られる範囲の中心線の近くに当たるから。
つまり、金環食が最も長く見られる場所の一つだから。
宿は、カプセルホテルでもないのに、2人で泊まって朝食付きで、
なんと5000円!
駐車料金300円がかかっても、2人で1食付きでこれはお得!
心配なのは、天気だった。
西日本や首都圏周辺はくもりで、雨もあると言う。
関東の北部や内陸部なら、晴れると言う予報。
果たして、水戸がどうか?
不安だが、行ってみないとわからない、と意を強くして出かけた。
安い宿は、意外と居心地がよかった。
ツインの、しかもセミダブルのベッドが2つ。
ゆったり寝れたのだ。
果たして、月曜の朝は―
快晴!
ホテルの窓からも、青空と朝の「元気な」太陽が見えた。
朝の6時30分過ぎから、太陽が欠け始めた。
ホテルを出て、どこかもっとよい観察場所を…と探して、偕楽園近くの千波湖に車を走らせた。
なかなか良い場所なのだが、湖面が光って意外と見にくい。
そして、やはり880円の観察本(2つの観察用眼鏡付き)に付いていた観察眼鏡では、写真が撮りにくい。
光が強く出過ぎて、形が肉眼で見えたものよりも太く見えていた。
うまく写真が撮れず、ぼけたりゆがんだりしてしまった。
それでもだんだん太陽の形が変わっているのがわかる。
7時を過ぎ、困ったことに、太陽の近くの空に、雲が出てきた。
光が弱くなって見やすくなったが、雲に隠れて見にくくもなっている。
7時35分頃、ついに、太陽の中に月がすっぽりと入った。
本当に、「ダイヤモンド・リング」という通り、細い指輪が出来上がった。
きれいだ。
これを見たくて、はるばる300km以上かけて新潟から水戸まで来たのだ。
やったあ!
そういう感激を味わいながら、デジカメで写真を撮ろうとするが、なんと光がふくらんで写るため、「ダイヤモンド・リング」と言うよりは、「目ン玉!」という感じ。
でも、約5分間、千波湖面を渡る冷たい風に吹かれながら、金環食をたっぷり見ることができた。
新潟にいたら、部分日食しか見られなかったはず。
完全な金環日食は見られなかったはずなのだ。
次の金環食は、18年後の北海道だと言う。
それまで生きていられるか、また、そのとき元気かどうかというのはわからない。
だから、一生一度の金環食をしっかり見たいと強く望んだ妻のおかげで、こうして見ることができたのは、大きな喜びであった。
妻に、感謝!
近くの黄門様の像に晴天を感謝しつつ、ホテルに戻り朝食を食べた。
金環食の終了を見届けてから、水戸をあとにしたのであった。
夕方、新潟に帰って、田んぼに夕陽が沈むのを見た。
朝は千波湖の湖面を光らせていたのが、田んぼを赤く光らせている。
金環食という大きな仕事を果たした一日の終わりを、自ら示す太陽であった。
夕陽が、心なしか微笑んでいるような気がして、笑ってしまった。
人生で一度、金環食をこの目で見ることができた一日であった。
たいして飲んでないようなふりをしてみるのは、ヨッパライの常だ。
そんなヨッパライが帰ると、妻は言った。
「月曜日、金環食を見たい。明日の日曜、関東のどこかに泊まって、翌朝の日食を見よう。」
なるほど。土曜の代休は、月曜日だから、2日間の連休になる。
「じゃあ、金環食を見に行こう!」
…てな訳で、ヨッパライはネットを使って、宿探し。
どこにしようか…とさんざん迷ったあげく、決めたのは、
「水戸!」
なぜなら、金環食が見られる範囲の中心線の近くに当たるから。
つまり、金環食が最も長く見られる場所の一つだから。
宿は、カプセルホテルでもないのに、2人で泊まって朝食付きで、
なんと5000円!
駐車料金300円がかかっても、2人で1食付きでこれはお得!
心配なのは、天気だった。
西日本や首都圏周辺はくもりで、雨もあると言う。
関東の北部や内陸部なら、晴れると言う予報。
果たして、水戸がどうか?
不安だが、行ってみないとわからない、と意を強くして出かけた。
安い宿は、意外と居心地がよかった。
ツインの、しかもセミダブルのベッドが2つ。
ゆったり寝れたのだ。
果たして、月曜の朝は―
快晴!
ホテルの窓からも、青空と朝の「元気な」太陽が見えた。
朝の6時30分過ぎから、太陽が欠け始めた。
ホテルを出て、どこかもっとよい観察場所を…と探して、偕楽園近くの千波湖に車を走らせた。
なかなか良い場所なのだが、湖面が光って意外と見にくい。
そして、やはり880円の観察本(2つの観察用眼鏡付き)に付いていた観察眼鏡では、写真が撮りにくい。
光が強く出過ぎて、形が肉眼で見えたものよりも太く見えていた。
うまく写真が撮れず、ぼけたりゆがんだりしてしまった。
それでもだんだん太陽の形が変わっているのがわかる。
7時を過ぎ、困ったことに、太陽の近くの空に、雲が出てきた。
光が弱くなって見やすくなったが、雲に隠れて見にくくもなっている。
7時35分頃、ついに、太陽の中に月がすっぽりと入った。
本当に、「ダイヤモンド・リング」という通り、細い指輪が出来上がった。
きれいだ。
これを見たくて、はるばる300km以上かけて新潟から水戸まで来たのだ。
やったあ!
そういう感激を味わいながら、デジカメで写真を撮ろうとするが、なんと光がふくらんで写るため、「ダイヤモンド・リング」と言うよりは、「目ン玉!」という感じ。
でも、約5分間、千波湖面を渡る冷たい風に吹かれながら、金環食をたっぷり見ることができた。
新潟にいたら、部分日食しか見られなかったはず。
完全な金環日食は見られなかったはずなのだ。
次の金環食は、18年後の北海道だと言う。
それまで生きていられるか、また、そのとき元気かどうかというのはわからない。
だから、一生一度の金環食をしっかり見たいと強く望んだ妻のおかげで、こうして見ることができたのは、大きな喜びであった。
妻に、感謝!
近くの黄門様の像に晴天を感謝しつつ、ホテルに戻り朝食を食べた。
金環食の終了を見届けてから、水戸をあとにしたのであった。
夕方、新潟に帰って、田んぼに夕陽が沈むのを見た。
朝は千波湖の湖面を光らせていたのが、田んぼを赤く光らせている。
金環食という大きな仕事を果たした一日の終わりを、自ら示す太陽であった。
夕陽が、心なしか微笑んでいるような気がして、笑ってしまった。
人生で一度、金環食をこの目で見ることができた一日であった。