今日の夕方、「モバアルZメルマガ」として届いたのは、契約満了の報せだった。
当クラブでは、鈴木孝司選手(35)と2025年2月1日以降の契約を締結せず、今季をもって契約満了とすることを決定いたしましたので、お知らせいたします。
うーん、そうか。
この30日が、今季ホームの最終戦だ。
例年ホーム最終戦では、退団する選手とのお別れのセレモニーが行われるということから、誰かアルビレックス新潟を退団する選手が出てくるかもしれないとは思っていた。
鈴木孝司選手は35歳であり、前季も今季もケガで離脱したことがあった。
ポジションはフォワードでゴールを期待されるのだが、今季はリーグ戦18試合出場で2得点のみであった。
もしかしたら、と思っていたけど、やっぱり鈴木孝司選手と契約を更新しないのか。
さびしいなあ、と思ってしまった。
4年間新潟に所属していたが、最初の2年間は攻撃をけん引し、J2からJ1に新潟を引き上げる働きをした。
そして、この2年間はJ1での戦いとなったが、けがもあっていい数字は残せなかった。
だが、今季、チームメートにけが人が多く出た春から夏の時期には、彼がチームの中心となってがんばっていたことが印象に残っている。
あの時期は、若い選手たちが続々と試合に出るようになったが、試合の中や後にそういう選手たちにたくさん言葉を交わすなど、ベテランとして渋い働きをしていた。
プロ意識の高い選手だった。
人柄もよく、子煩悩。
子どものことになるとデレッとして、子どもが大好きな父親だということがいつもよく伝わってきた。
人間性豊かな選手だと、いつも頼もしく思っていた。
その彼が、新潟を去るのだなあ…。
発表されたコメントは、長くはないが、彼の人間性とチーム愛、サポーターに対する感謝の気持ちがあふれていた。
■コメント
4年間ありがとうございました。
苦しみの中に幸せな瞬間がある、そんなあっという間の4年間でした。
2022シーズン、新型ウイルス禍から日常を取り戻す過程のアウェイ栃木SC戦で、サポーターの皆さんの声出し応援を初めて聞き強く胸を打たれ、新潟に来て良かったと改めて感じることができたあの日は忘れられません。
スタジアムで感じる応援の力、街の中でサポーターの皆さんからかけていただく温かい声。新潟での生活は、どんな時もサポーターの皆さんに支えられていました。これからも熱い愛で選手たちを包み込んでほしいです。
アルビレックス新潟の活躍を心から願っております。
新潟最高!
彼のフォワードとしてのプレー同様に、コメントも全く無駄がない。
サポーターたちに対する感謝の思いがあふれている。
チームを去るというのに、
「アルビレックス新潟の活躍を心から願っております。」
「新潟最高!」
という言葉は、泣かせる。
そんな素晴らしい彼だから、これからまたどこかのチームで活躍してほしいと思う。
そして、仮に選手でなくなっても、人柄を生かしていい仕事をするだろうと、確信している。
今まで4年間ありがとう、鈴木孝司選手!
これからまたチームを去る選手が出てくるのだろうなあ。
毎年のこととはいえ、つらい時期だなあ…。