路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【HUNTER】:現実味を帯びる高島福岡市長の“入閣”

2018-11-05 07:20:00 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【HUNTER】:現実味を帯びる高島福岡市長の“入閣”

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER】:現実味を帯びる高島福岡市長の“入閣”

 今年6月、安倍晋三首相が3選を果たした直後の組閣で、高島宗一郎福岡市長を復興担当大臣に登用するという話があることを報じた。
 市長周辺が火消しに走ったことで鎮静化していたが、総裁選の結果が見え始めたことで、入閣話が再燃。産経新聞のインタビューに答えた首相の“ある発言”が現実味を持たせる形となり、市役所周辺に波紋を呼んでいる。

 ■再燃した入閣話
 高島市長の入閣話は、6月頃から市役所周辺で広まった。3選を果たした安倍首相が人心一新を図るため、情報発信力に定評のある高島氏をサプライズで入閣させるというもの。次の都知事選で小池百合子現知事の対抗馬として担ぎ出すという、未来予想まで囁かれていた。

 高島氏周辺は「市長が『閣僚になってみたい』と冗談で言ったことが、麻生太郎副総理から首相に伝わり、が一気に広まった。ジョークですよ」と火消しに躍起となっていたが、先週から「入閣話現在進行形総裁3選確実安倍首相は、高島氏登用真剣に考えている」(自民党関係者)、「入閣は本当らしい。市長は市長選に出ない」(市幹部OB)といった情報が飛び交う状況となっている。

 ■火をつけたのは首相の発言
 再燃した入閣話に説得力を持たせたのは、他ならぬ首相の一言。今月3日の産経新聞朝刊に掲載されたインタビュー記事の中で、“ポスト安倍”について聞かれた首相は、こう語っていた。
 「首長の中にも優れた人材がいる」(*下が産経新聞9月3日朝刊の紙面。画像加工はHUNTER編集部)

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 全国の首長の中で、もっとも安倍と近いと言われているのが高島市長。両者の関係は極めて良好で、毎年正月には市長が首相の地元である山口県下関市の神社に出向き、一緒に記念撮影するのが恒例となっている。昭恵夫人とも昵懇で、2016年にはハワイでオバマ大統領(当時)との会談に臨んだ安倍首相側から声がかかり、私的にハワイに出向いていた。

 天神ビッグバンや起業支援といった国家戦略特区制度を最大限利用した福岡市の施策は、安倍―高島ライン強固なつながりで実現したもの。福岡を「安倍政権の実験場」(市関係者の話)にした高島氏の功績は、政権幹部も認めるところだという。首相の言う「首長の中の優れた人材」が、高島氏である可能性は高い。

 産経新聞の首相インタビューはすぐに話題となり、「入閣への伏線」(前出・自民党関係者)、「要注意。入閣の可能性は否定できない(全国紙記者)などと報道関係者も交えた入閣騒ぎは拡大する一方。市長周辺は打消しを図っているが、市長選まで2カ月余りとなった現在も出馬の意思を示そうとしない高島氏態度首をかしげる市幹部は少なくない。サプライズはあるのか――?

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・社会 【社会ニュース】  2018年09月06日  08:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政府】:新元号も平成も商標不可…便乗防止へ基準見直し

2018-11-05 06:30:30 | 【皇室・天皇・褒章・皇后・皇太子・元号・宮家・皇室財産・皇族の戦争責任】...

【政府】:新元号も平成も商標不可…便乗防止へ基準見直し

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政府】:新元号も平成も商標不可…便乗防止へ基準見直し

 ■特集皇室

 政府は来年5月1日の改元をにらみ、元号に関する商標登録の審査基準を来年2月にも見直す。商標登録できない対象を「現元号」から「元号」へと改める。改元前に公表予定の新元号や、改元後に旧元号となる「平成」を利用した商法を防ぐ狙いがある。

 特許庁は商標法に基づく「商標審査基準」で商標登録の要件を定めている。商標権者は登録された名称を独占的に使用できる。今の審査基準は、元号について「商標が、現元号として認識される場合(「平成」「HEISEI」等)」は登録できないとしている。

 実際の審査では、現元号に限らず、「昭和」などの過去の元号でも商標登録を受け付けていない。例えば、「昭和まんじゅう」のような場合、元号として認識されることを理由に却下している。一方、明治ホールディングスなど世の中にすでに広く知られた社名などは例外的に認めている。

 元稿:讀賣新聞社 主要ニュース 政治 【政策・皇室・来年5月1日の改元】  2018年11月05日  06:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【JRバス】:高速バス、バックで30m逆走…乗客連絡で発覚

2018-11-05 06:22:30 | 【経済・産業・企業・起業・関税・IT・ベンチャー・クラウドファンティング

【JRバス】:高速バス、バックで30m逆走…乗客連絡で発覚

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【JRバス】:高速バス、バックで30m逆走…乗客連絡で発覚

 ジェイアールバス東北(仙台市青葉区)は3日、JR高速バス「仙台―古川線」が、東北道の上り線で道を誤り、約30メートル逆走したと発表した。乗客17人にケガはなかった。

 発表によると、バスは同日午後3時50分頃、仙台市青葉区の仙台宮城インターチェンジ(IC)で降りるべきところを通過。約30メートル行ったところで男性運転手(51)が気が付き、路側帯にいったんバスを止めた後、バックして、同ICから出たという。

 同日、乗客から同社営業所に連絡があり、発覚した。運転手は「考え事をしていた」と話しているといい、同社は「再発防止を徹底する」とコメントしている。

 元稿:讀賣新聞社 主要ニュース 社会 【話題】  2018年11月05日  06:22:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【厚労省】:同一労働・賃金の指針案 基本給の差 是正は限定的

2018-11-05 06:15:55 | 【雇用・正規、非正規・パート・賃上げ・失業率・求人・労働組合・労働貴族の連合】

【厚労省】:同一労働・賃金の指針案 基本給の差 是正は限定的

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【厚労省】:同一労働・賃金の指針案 基本給の差 是正は限定的

 格差は縮小されるのでしょうか。 (編集委員・上坂修子)

写真

 Q 正社員と非正社員の待遇差は大きいのですか。

 A 非正社員の賃金水準は正社員の六割弱にとどまります。パートや有期契約の非正規で働く人は二千万人を超え、労働者全体の約四割まで増えているので、政府は格差を是正したいと考えています。

 Q どのくらいまで格差を縮めたいの。

 A 「欧州並み」の八割程度に縮める目標を打ち出し、不合理な待遇格差の禁止を盛り込んだ「働き方」関連法が先の通常国会で成立しました。大企業と派遣社員は二〇二〇年四月、中小企業は二一年四月に実施されます。その前に、どんな場合に違法となるかを示すのがガイドラインです。

 Q 具体的な内容は。

 A 有期契約社員やパート、アルバイトの場合、時間外労働手当や通勤手当、出張旅費などの手当は正社員と「同一の支給」を求めています。慶弔休暇の取得や食堂、休憩室の利用など福利厚生でも、同じ待遇にすべきだとしています。

 Q 賃金の大きな比重を占める基本給については。

 A (1)能力や職業経験(2)業績・成果(3)勤続年数-の要素ごとに評価し、評価が同じならば同水準、違いがある場合は違いに応じた支給としています。能力や職業経験に客観的な評価基準はないので、是正の効果は限定的だとの見方が強いですね。賞与に関しても、業績への貢献に応じた支給とし、違いを認めています。

 Q 派遣社員に関してはどうですか。

 A 有期契約やパートと同様の方式が原則です。派遣会社が労働者の過半数と労使協定を結べば、賃金などの待遇を決められる仕組みもあります。この場合、派遣社員の賃金が「同種の業務で働く一般労働者の平均額を下回らない」という条件が付いています。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政策・厚労省・正社員と非正社員の不合理な待遇差を是正する「同一労働同一賃金」】  2018年11月05日  06:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:安田純平さん いくつもの教訓がある

2018-11-05 06:10:55 | 【報道=事実に裏打ちされた報道、ファクトチェック(事実検証)・フェイク(偽...

【社説①】:安田純平さん いくつもの教訓がある

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:安田純平さん いくつもの教訓がある

 自己責任と言われようが、紛争地の現実を伝える報道の意義は大きい。ただ、身の安全確保、周到な準備は絶対におろそかにしてはならない。今回、起きたことからは、よく教訓をくみ取りたい。

 フリージャーナリストの安田純平さん(44)は二〇一五年、内戦下のシリアに入国後拘束され、先月下旬、三年四カ月ぶりに解放された。直後からネット上には「自己責任」を問う声が飛び交った。

 二日、日本記者クラブで会見した安田さんは解放に尽力した関係者に感謝し、「私の行動で日本政府が当事者になり、大変申し訳ない」と述べ、頭を下げた。

 長期間拘束され疲弊した人をこれ以上、バッシングする意味はない。ただ、安田さん自身も認めているように、行動の適否を検証する必要はあるだろう。

 過激派組織「イスラム国」(IS)の実態取材が目的で、「外国人義勇兵の心情、理想や出身国の問題を知ることが、これからの世界を見る上で参考になるのではないか」と説明した。

 安田さんのようなジャーナリストがいなければ、紛争地の悲惨や真実は伝わらないことは確かだ。

 ISに殺害されたとみられるジャーナリスト後藤健二さんのガイドらの仲介で、トルコから深夜、シリアに徒歩で入国する際、予定とは別の人物について行ってしまい、拘束されたという。「完全に私の凡ミス」と反省を口にした。

 紛争地に入るなら、徹底的に準備をし、慎重な上にも慎重に行動するべきだろう。信用できる護衛、身代金保険、複数者での入境といったことも考えられる。

 本人が放っておいてくれといっても家族や友人らは救出に動く。

 今回、日本政府がトルコやカタールに働きかけ、解放を実現させたことを評価したい。

 安田さんは拘束の二カ月後、グループから「日本側から金を払う用意はあるが、武器の提供は無理」と聞いたという。シリアの人権監視団体は、カタールが金を払ったとしている。

 日本政府は、身代金支払いを否定している。国連安全保障理事会は二〇一四年、身代金が新たなテロの資金源につながりかねないとして、支払いに応じないよう、各国政府に求める決議を採択している。

 どんなに準備しても、警戒しても、トラブルに巻き込まれる可能性はゼロではない。ケース・バイ・ケースではあろうが、詳細な検証はなお、欠かせないだろう。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2018年11月05日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説②】:高市氏の私案 国会の機能を弱めるな

2018-11-05 06:10:50 | 【国会(衆議院・参議院・議運 ・両院予算委員会他・議員定数・「1票の格差」...

【社説②】:高市氏の私案 国会の機能を弱めるな

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:高市氏の私案 国会の機能を弱めるな

 全国民を代表する国会の立法、国政の調査機能を強化するのならまだしも、高市早苗衆院議院運営委員長が目指す改革は、逆に国会を弱体化させかねない。考えを根本的に改めるべきではないか。

 開いた口がふさがらない。高市氏が先月二十五日、自民党の小泉進次郎厚生労働部会長ら国会改革を求める超党派議員に示した「私案」である。「議院運営委員長として実現を目指す事柄」と題する文書で政府提出法案の審議を優先し、議員提出法案の審議や一般質疑は「会期末前に残った時間」を充てるとの考えを示した。

 「審議の充実」や「議員立法の増加」を掲げてはいるが、政府提出法案の審議に協力しなければ、野党提出法案を審議する時間がなくなるぞ、と脅すも同然である。

 憲法は国会を唯一の立法機関と定める。政府提出法案の審議とともに、議員自らが必要な法律を制定する重い役割を課したものだ。

 しかし、国会では政府の法案審議が優先され、議員立法、特に野党の法案が成立する例は極めて少ないのが実態だ。七月に閉会した通常国会では原発ゼロ基本法案や児童虐待防止法の改正案など野党の法案は審議すらされなかった。

 議員立法の増加を目指すなら、政府提出法案よりも与野党に関係なく議員提出法案の審議を優先させるべきではないか。高市氏の私案は憲法の趣旨に逆行する。国会は政府の下請け機関でないことをあらためて自覚すべきだろう。

 国会が持つもう一つの機能が、国政の調査だ。憲法は衆参両院に「国政に関する調査」を行い、証人の出頭や証言、記録提出を要求できる権限を与えている。

 とはいえ国会がこの機能を十分に果たしているとは言い難い。改革するのなら、国政の調査や行政監視の機能を強化すべきだが、高市氏は、法案以外の課題全般を議論する一般質疑は会期末前の残り時間でやれと言う。そんなことで国会の役割を十分に果たすことは難しい。考え違いも甚だしい。

 高市氏の「改革」の狙いは、野党の質問時間を減らし、追及を封じ込めることにあるのではないかと疑われても仕方がない。

 野党側の反発で、高市氏は私案を撤回したが、「改革の気持ちは変わらない」とも述べている。今後、自らの立場を利用して強引に進めることがあってはならない。

 円滑な運営に努めるべき議運委員長自らが本会議開会を四十五分遅らせる原因をつくった。その責任の重さも痛感すべきである。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2018年11月05日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗】:英国の作家オスカー・ワイルドはこう書いている。

2018-11-05 06:10:45 | 【国連・ユネスコ・世界遺産・世界有形無形文化遺産・記念物遺跡会議

【筆洗】:英国の作家オスカー・ワイルドはこう書いている。

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:英国の作家オスカー・ワイルドはこう書いている。

 <人はそのままなら、自分に正直になれない。仮面を与えよ。そうすれば、真実を語るだろう>▼仮面は人に力を与える。非日常の世界に人を導く。世界共通の力ではないか。一部の行いではあるが、あのハロウィーンの度を越した騒ぎも、仮装で素顔が隠れて、荒っぽい地が出たからと思える▼仮面と仮装の力で、真実ならぬ神の言葉を日常にもたらす。ナマハゲをはじめ各地にあるのはそんな風習だろう。どこからかやってきた神が、多くはおそろしげな仮面の奥から人々を見つめ、怠惰を戒める。もてなす家は豊作を願い、新たな一年に気持ちを向ける行事だ▼国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に、わが国の「来訪神(らいほうしん) 仮面・仮装の神々」が登録される見通しとなった。今月下旬にも正式に決まりそうだ▼「男鹿のナマハゲ」を含め八県の十件である。写真などをみると壮観だ。「宮古島のパーントゥ」の南洋を思わせる異形の神など多彩さに驚く。民俗学者の柳田国男は列島各地の神々について<本来一つの根源に出(い)づることは…疑うことができぬ>(『雪国の春』)と書いた。確かに、同じ心象風景に収まる十件にもみえる▼継承に悩む土地も多いそうで、関係者は登録の正式決定に期待しているようだ。わが国の仮面と仮装も大切にしたいと思わされる。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2018年11月05日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【私設・論説室から】:おいしいぶどうジュース

2018-11-05 06:10:40 | 【中国・共産党・香港・一国二制度・台湾・一帯一路、国家の個人等の権利を抑圧統治】

【私設・論説室から】:おいしいぶどうジュース

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【私設・論説室から】:おいしいぶどうジュース

 二十三年ぶりに中国を訪れた。北京、杭州、深センを回り、現地のIT企業やメディア関係者らを取材した。

 改革開放の出発点となった深セン。夕刻、中心部に林立する六百メートル級を含む超高層ビル群が一斉にライトアップされた。極彩色の光の渦がビルの間を乱舞する。改革開放四十周年を記念して連夜行われている光のショーだ。メディアの業界団体幹部は「あれはお金の色です」と肩をすくめた。ショーの最中、近くにいた日本人が「勝負あったな」とつぶやいた。確かにその時、北海道の大地震での停電や、電源確保の議論を思い出した。経済の規模を競い合うという意味では勝負はついたと思う。

 メディア関係者との懇親会で、別の幹部が「腐敗防止の指示もありますので」といい、乳酸菌飲料で乾杯した。その直後、ワイングラスが配られ「深紅の液体」がつがれた。みなで「おいしいぶどうジュースだ」などと言いながら酔った。中国は矛盾を内包しながら突き進んでいる。政府による上意下達は隅々まで行き届いている。だが平気でその指示を換骨奪胎してしまうおおらかさもある。

 杭州のホテルでNHKを見ていると、アナウンサーが「ウイグル」と言った瞬間、画面が消えた。聞いてはいたが実際に体験するとショックだった。巨大経済の中に仕込まれた鋭い「針」を垣間見た気がした。(富田光)

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【私設・論説室から】  2018年11月05日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:週のはじめに考える ガラスの天井は破れる

2018-11-05 06:10:35 | 【女性が輝く社会と社会参画・選択的夫婦別姓・女性差別・女性を取り巻く諸問題】

【社説①】:週のはじめに考える ガラスの天井は破れる

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:週のはじめに考える ガラスの天井は破れる

 不正入試や女性閣僚が一人の内閣。この国のガラスの天井の厚さにあらためてびっくりです。その閉塞(へいそく)感は女性だけの不運、不幸でしょうか。

 まずはニーブという一人の赤ちゃんの話から始めることにします。お母さんはニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相。九月には国連総会にも一緒に行きました。お父さんのクラーク・ゲイフォードさんはツイッターでこんな投稿をしています。

 ◆移民の夢が変化を促す

 <昨日、国連の会議室でおむつを替えてる最中に入ってきた日本の代表団のびっくりした顔を写真に撮れれば良かったんだけど>

 ニーブの初めての海外旅行は、世界の人にも(少なくとも日本の代表団には)初体験となる驚きをもたらしたのでした。

 人口四百七十万人余の小さな国ニュージーランドはいくつもの「世界初」を生み出しています。一つが女性参政権。一八九三年九月に法律が可決されました。中心的な役割を果たしたのはケイト・シェパードという女性です。

 父の死後、英国からニュージーランドに移住し、雑貨商の夫と結婚。キリスト教系の女性団体で参政権獲得に奔走しました。「人種や階級、信条や性別など、あらゆる分断は克服されるべき」と訴え集めた署名は三万人以上。人手不足の移民国家で、女性が貴重な労働力として存在感があったことも参政権実現を後押ししたと考えられています。

 移民たちには新天地を「旧世界」とは違う国にする夢もありました。八時間労働制は、大工が「一日の三分の一は睡眠、三分の一は好きなことに使う」と主張したことが始まりです。出身の英国では十二時間労働が当たり前でしたが「ここはロンドンじゃない」と朝六時から働けという依頼主の命令を突っぱねたそうです。

 ◆「公事」と「私事」壁厚く

 シェパードが求めたような分断の克服を模索する政治は、最低賃金制度や児童手当法などを世界に先駆けて実現させていきます。現在、国会の女性議員比率は40%近くに達しています。仕事以外の人生を大切にする価値観も尊重され、家族との時間を確保したいと辞任した男性の首相もいます。ニーブは百二十五年かけて積み上げられた多様性のゆりかごに揺られているのです。

 さて、翻って日本です。実は、ニュージーランドよりも早い一八八〇年に区会選挙で女性参政権が認められた町が高知県にあります。夫と死別した楠瀬喜多という女性が「戸主として納税しているのに、女だから選挙権がないのはおかしい」と国に訴え出たのです。高知は自由民権運動がさかんで、楠瀬も「民権ばあさん」と呼ばれました。

 しかし法改正で参政権は四年で消滅し、次に女性が一票を投じることができたのは戦後。衆院での女性議員比率はいまだ10%台にとどまっています。

 女性参政権の空白期間となっていた一九三〇年、女性史の創始者、高群逸枝は「公事」「私事」という言葉を使って女性を阻む天井の正体を考察しています。「支配階級を益する労働」である公事が尊いとされる社会では、生活にまつわる私事は「支配者への奉仕率を低減する」として蔑視されます。そのため出産などで公事から脱落する女性は、男子より低い地位におかれるというのです。

 九十年近くたった今も、病院の運営を優先し、女性が医学部の入試で差別されるような事態が続いています。それ自体も悲しいことですが、公事と私事の壁が分厚い社会で、公事に閉じ込められた人たちも長時間労働に疲弊し、過労死に追い込まれています。ガラスの天井の厚い社会は、別の壁もつくりだし、性別問わず人々の生きづらさを増しているのではないでしょうか。「生産性」にも決して寄与しないでしょう。人口減少など未知の課題に直面し、多様な知恵を寄せ合うことが必要なこれからの社会では、なおさらに。

 ◆一票の「滴」で少しずつ

 少しずつ変化は生まれています。新潟県津南町では二児のお母さん、桑原悠さんが三十一歳で全国最年少の町長になりました。ニュージーランドの研究者で、山形県酒田市の副市長に起用された矢口明子さん(51)は「日本一女性が働きやすい町」を掲げ、長時間労働是正などに取り組んでいます。

 ニュージーランドの十ドル札になったシェパードは、こんな言葉を残しています。

 「一票にたいした意味はないと考えないで。乾燥した大地を潤す雨も一滴からできているのだから」

 来年は統一地方選や参院選があります。一票という滴(しずく)には、天井や壁を破る力もあるはずです。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2018年11月04日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗】:どうして戦争をしてはいけないのか。いろんな答えがあるだろう。

2018-11-05 06:10:30 | 【憲法問題「護憲・改憲・違憲論争・緊急事態条項・九条の改正、自主憲法制定論議他】

【筆洗】:どうして戦争をしてはいけないのか。いろんな答えがあるだろう。

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:どうして戦争をしてはいけないのか。いろんな答えがあるだろう。

 人の道に反するから、命の重さゆえ、理由以前に…。ひとつ、とても簡単な回答法がある。パリ不戦条約以来、戦争は違法になったというものだ▼不戦条約は一九二八年、日本を含む大国が調印した。今年は九十周年の節目の年にあたる。ただ、忘れられた条約という呼び名もある。戦争違法化という画期的な内容に比べ、この条約のありがたみは薄いようにも思える▼条約は自衛権を認めていて、解釈の余地も残された。調印の十一年後に第二次大戦が始まっている。違法化といいながら、大戦を防げなかった。薄い印象の一因だろう▼最近、その見方を揺さぶる論考が登場した。米国の法学者二人による『逆転の大戦争史』(文芸春秋)によれば、条約を機に、経済封鎖などによる制裁が機能する、新しい世界秩序の時代になる▼戦争が合法だった条約以前、十カ月に一度もあった領土の征服は、大戦後に、千年に一、二度にまで減った。中東の内戦などで、戦火は絶えないという実感はあろうが、侵略は激減しているのだと研究成果は語る▼不戦条約の内容に似ているのが、日本国憲法の九条一項である。戦争をしてはいけないという新しい世界秩序の明確な表れだ。大国の一国主義が世界秩序を脅かしそうにみえるなか、重みを考える節目の年かもしれない。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2018年11月04日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:憲法公布の日に ワイマールの教訓とは

2018-11-05 06:10:25 | 【憲法問題「護憲・改憲・違憲論争・緊急事態条項・九条の改正、自主憲法制定論議他】

【社説①】:憲法公布の日に ワイマールの教訓とは

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:憲法公布の日に ワイマールの教訓とは

 きょう十一月三日は日本国憲法が公布された日だ。世界史に目をやれば百年前、ドイツでワイマール憲法が誕生する契機となった事件の日でもある。

 ドイツ海軍は英国海軍に制海権を握られて、海上封鎖にあっていた。第一次大戦の末期のことだ。ドイツ北部の軍港は敗色が濃厚で、もはや水兵らは厭戦(えんせん)的な気分になっていたという。

 戦艦は港に眠ったまま。潜水艦の攻撃も成功の見込みはない。それでも海軍司令部は大決戦を挑むつもりだった。攻撃命令が出た。まるで特攻作戦である。ところが、大勢の水兵が命令を拒否してしまった。

 ◆改憲は社会契約の変更

 水兵はただちに拘束され、キール軍港へ。軍法会議で死刑が予想された。緊張した空気の中、仲間の水兵らが釈放を求めた。そして、一斉に武装蜂起-。「キールの反乱」と呼ばれる、一九一八年十一月三日の世界史的な事件だ。

 ドイツ海軍の戦艦同士が大砲を向け合ったという。上官に従う艦と従わない艦と…。結局は水兵と労働者による評議会が形成され、キール市を支配下に置いた。

 反乱の火はドイツ全域に拡大し、九日には皇帝ウィルヘルム二世が退位に追い込まれ、オランダに亡命した。帝政ドイツの崩壊。そしてドイツ共和国が誕生した。

 帝政時代の憲法は鉄血宰相で有名なビスマルクらが制定した。だが、共和政へと国家の形が変われば新憲法がいる。それが一九一九年のワイマール憲法だ。つまり国民との社会契約が変わるとき憲法も変わる。

 明治憲法は帝政時代のドイツ(プロイセン)憲法を模範とした。戦後の日本国憲法も敗戦により、天皇主権から国民主権へと政体が変わったから、新たな社会契約として制定されたのだ。

 ◆自衛隊をなぜ明記?

 日本国憲法は英国の「権利の章典」、米国の独立宣言や合衆国憲法、フランスの「人権宣言」などの思想を踏まえる。ワイマール憲法との類似点もある。

 例えば生存権である。「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」の条文だ。その他、ワイマール憲法では主権在民や男女平等の普通選挙。教育を受ける権利しかり、自由権しかり、労働者の団結権もしかり…。

 ワイマール憲法は当時、世界で最も民主主義的で、輝ける憲法だったのだ。「平和主義」の日本国憲法も今なお世界最先端をゆく、輝ける憲法だと考える。

 だが、臨時国会で安倍晋三首相は「自民党総裁として」と断りを入れ、九条改正を促した。持論は自衛隊の明記だ。「自衛隊員の正当性の明文化、明確化は国防の根幹だ」と答弁した。

 不思議だ。自衛隊に正当性がないのか? 歴代政権は「合憲」と正当性のお墨付きを与えてきたではないか。国民の大半の支持がある。法制度も整っているのに。

 九条改憲案が国民投票で可決されても首相は「(現状に)変わりがない」と述べ、否決されても「(合憲に)変わりがない」と過去に言った。ますます不可解だ。改憲の動機が空疎なのだ。

 「平和主義」は戦後日本が国民との間で交わした最重要の社会契約である。しかも世界に、アジア諸国に向けた約束でもある。その社会契約を変更するには、説得できる理由がいるはずだ。

 首相がこだわる真の理由は何か。まさか「改憲したいから」ではあるまい。「国軍化」への一歩なのか。歴代内閣が守ってきた専守防衛の枠を超え、集団的自衛権さえ使う国になった。自衛隊の任務の境界が不明確になった。海外の戦争にまで踏み込むのか。

 平和主義を打ち壊そうとしているなら断然反対する。そもそも憲法改正には限界がある。立憲主義も国民主権も平和主義も基本的人権も権力分立も、憲法の根本原理だから改正不能でないのか。

 だが、憲法条文を無力化する方法が別にもある。緊急事態条項である。政府が「緊急事態」を宣言すれば、憲法秩序が止まる。

 輝けるワイマール憲法がわずか十四年で事実上、機能停止したのも、この規定のためだった。ナチス・ドイツ下では「民族と国家防衛のため」を口実に国家緊急権が乱用され、保障されているはずのさまざまな自由が奪われ、ユダヤ人の大虐殺も行われた。

 ◆「国民のため」は要注意

 自民党が考える改憲案には緊急事態条項も含まれている。為政者は権力を強めるためにさらなる権力を求める。だから条文で厳しく制約し、権力を鎖につなぐ。それが憲法の役割である。

 ワイマール憲法を教訓にすれば、政府が「国のため」「国民のため」というとき、実は危険な兆候なのかもしれない。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2018年11月03日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗】:「愛犬」「愛馬」という言い方がある。

2018-11-05 06:10:20 | 【経済・産業・企業・起業・関税・IT・ベンチャー・クラウドファンティング

【筆洗】:「愛犬」「愛馬」という言い方がある。

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:「愛犬」「愛馬」という言い方がある。

 説明するまでもなく自分が愛し大切にしている犬や馬のこと。いずれも生きものだが、物や道具に対しても「愛」の字を使用するまれな例がある。お気づきだろうか「愛車」である▼なるほど自動車は愛情を注ぐ対象か。大切に磨き、傷をつけられようものならば大騒ぎもする。手放さねばならぬときには共に重ねた日々を思い出し、感傷的になったりする。と、ここまで書いたが、どうやら、今の人は車にそこまでの思いを抱かないものらしい。確かに「愛車」という言葉も以前ほどは聞かぬ▼そういう時代の変化なのだろう。トヨタ自動車が好きな車を自由に選び利用できる定額制サービスと一台の車を複数の人が利用するカーシェアリング事業を近く開始すると発表した▼人口減による将来的な新車販売台数の落ち込み。特定の車を所有することへのこだわりが薄れる時代を見すえ、多様な使い方を提供し「まずは乗ってもらおう」という戦略らしい▼一九八〇年代、高級車クラウンの広告にこんなのがあった。「いつかはクラウン」。所有する夢をささやいていた▼定額制やカーシェアリングで「いつでも」「だれでも」のクラウンになるのか。悪い話ではなかろうが、自動運転化を含めて、車が単なる道具、移動手段になっていくご時世が時代遅れの「愛車」の世代には少々寂しい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2018年11月03日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【首相の一日】:11月4日(日)

2018-11-05 06:10:15 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【首相の一日】:11月4日(日)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【首相の一日】:11月4日(日)

 【午前】来客なく、東京・富ケ谷の私邸で過ごす。

 【午後】1時39分、東京・北の丸公園の国立公文書館。特別展「躍動する明治-近代日本の幕開け-」鑑賞。54分、報道各社のインタビュー。2時21分、東京・代々木神園町の明治神宮。参拝。参拝者らと写真撮影、握手。54分、報道各社のインタビュー。3時17分、東京・渋谷の美容室「HAIR GUEST」。散髪。5時5分、私邸。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・首相の一日】  2018年11月05日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【首相の一日】:11月3日(土)

2018-11-05 06:10:10 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【首相の一日】:11月3日(土)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【首相の一日】:11月3日(土)

 【午前】10時11分、公邸から皇居。文化勲章親授式に出席。11時19分、東京・富ケ谷の私邸。

 【午後】2時20分、東京・六本木のホテル「グランドハイアット東京」。「NAGOMIスパアンドフィットネス」で運動。5時57分、私邸。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・首相の一日】  2018年11月04日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【首相の一日】:11月2日(金)

2018-11-05 06:10:05 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【首相の一日】:11月2日(金)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【首相の一日】:11月2日(金)

 【午前】7時12分、官邸。20分、西村康稔官房副長官。8時27分、閣議。50分、国会。55分、麻生太郎副総理兼財務相、茂木敏充経済再生担当相。59分、衆院予算委員会。

 【午後】0時6分、官邸。38分、兼原信克官房副長官補、外務省の森健良外務審議官、金杉憲治アジア大洋州局長。54分、国会。1時、衆院予算委。5時30分、ミクロネシア連邦のクリスチャン大統領と懇談。西村官房副長官、兼原官房副長官補ら同席。47分、太田昭宏公明党前代表。6時2分、衆院本会議。7分、衆院の大島理森、赤松広隆正副議長、高市早苗議院運営委員長、与野党各会派にあいさつ回り。麻生副総理兼財務相、菅義偉、西村正副官房長官、森山裕自民党国対委員長同行。25分、官邸。31分、北村滋内閣情報官。54分、東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京。宴会場「プロミネンス」で異業種交流会「フォーラム21梅下村塾」総会に出席し、あいさつ。7時10分、官邸。11分、北村内閣情報官。23分、公邸。宿泊。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・首相の一日】  2018年11月03日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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