【沖縄県】:辺野古巡り沖縄知事 米側に3者協議要請
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【沖縄県】:辺野古巡り沖縄知事 米側に3者協議要請
【ワシントン=共同】米国訪問中の沖縄県の玉城(たまき)デニー知事は十四日午前(日本時間十五日未明)、ワシントンの国務省で同省と国防総省の当局者と会談し、米軍普天間(ふてんま)飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古(へのこ)への移設に反対する意向を伝え、日米両政府と沖縄県による三者協議の場を設けるように要請した。
米側は辺野古移設の方針は揺るがないと表明。協議についても明確な返答はなかったという。米側で対応したのはナッパー国務副次官補代行とボスティ国防総省日本部長代行。会談後に玉城氏や国務省が明らかにした。
日本政府は十五日、辺野古沿岸部の本格的な埋め立てに向け、辺野古の米軍キャンプ・シュワブの工事用ゲートで約三カ月ぶりに工事車両による資材搬入を再開。準備作業を加速させた。
国務省の声明によると、玉城氏との会談で、沖縄がアジア太平洋地域で平和の礎である日米同盟の中心的役割を果たしたとして、米国の感謝の意も伝えた。
玉城氏によると、司法ではなく対話による解決を求めていると説明したのに対し、米側は辺野古移設が唯一の解決策とする従来の姿勢を示した。
政府が辺野古での土砂投入に向けた工事を再開する中、玉城氏は十一日から、米国の政府関係者や世論に辺野古阻止に向けて働き掛けるため、就任後初めて訪米している。
ニューヨーク大での講演では、在日米軍専用施設が集中する沖縄の現状を踏まえ、辺野古移設に反対する沖縄の民意で九月の知事選に圧勝したと強調した上で、日本政府が辺野古で「新基地建設を強行している」と指摘していた。
玉城氏は、杉山晋輔駐米大使や連邦議会議員らとも会談した。十五日に帰国の途に就く。
元稿:東京新聞社 夕刊 主要ニュース 政治 【地方自治・沖縄県・米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設問題】 2018年11月15日 15:15:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。