【新型コロナ】:最後の休日も渋谷にぎわう、全国6割で前週より増加
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【新型コロナ】:最後の休日も渋谷にぎわう、全国6割で前週より増加
政府が「勝負の3週間」として、新型コロナウイルス感染対策を呼びかけてから、最後の休日を迎えた東京・渋谷には、13日も多くの人出があり、にぎわいを見せていた。感染者数は高止まりを続けているが、街に春先のような緊張感や危機感は見られなかった。
感染者数の高止まりが続く中、依然として人通りが多い渋谷(撮影・沢田直人)
感染者数の高止まりが続く中、依然として人通りが多い渋谷(撮影・沢田直人)
この日の東京都では新たに480人の感染が報告された。入院患者のうち重症者は前日から2人増の70人。累計は4万7225人となった。NTTドコモがまとめた13日の全国主要駅や繁華街の午後3時時点の人出は、計95地点のうち6割に当たる57地点で前週6日から増加した。東京都では全12地点中9地点で人出が増加。銀座は感染拡大前(1月18日~2月14日)の休日平均と比べ1・3%減で、前週6日(4・8%減)から3・5ポイント上向いた。新宿駅や渋谷センター街でも前週から人出が増えた。
この日、渋谷を訪れていた20代男性は友人たちとの食事を楽しむといい「居酒屋だから感染するとは思っていない。生活しているだけでリスクがあると思う」と語った。3年ぶりに会う友人と待ち合わせをしているという20代女性は「本当は来たくなかったんですけど、中間地点が渋谷で」と不安を口にした。また、40代男性は「今日も大人数というわけではない。マスクや手洗い、うがいをすれば良いと思っている」と述べ、独自に感染対策を講じるという。
政府が呼びかけた「勝負の3週間」は16日まで。自粛などの対策の効果が表れるとされる2週間を過ぎたが、増加傾向に歯止めがかかっていない状況だ。医療体制の逼迫(ひっぱく)が深刻化する中、医療機関の受け入れ態勢が手薄になる年末年始を前に、個人に頼った感染対策は限界にきている。
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・新型コロナウイルスの感染拡大に伴う不安】 2020年12月13日 20:58:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。