路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【社説①】:安倍氏不起訴 捜査は尽くされたのか

2020-12-25 07:55:50 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【社説①】:安倍氏不起訴 捜査は尽くされたのか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:安倍氏不起訴 捜査は尽くされたのか 

 秘書は略式起訴だが、安倍晋三前首相は不起訴−。「桜を見る会」夕食会をめぐる東京地検の結論だ。家宅捜索などはせず、罰金で幕引きの構図である。これでは捜査は尽くされたのか疑問だ。
 政治資金の報告書に書くべき収支を書かなかった−それが政治資金規正法の不記載にあたる。検察はそう判断し、秘書の略式起訴を決めた。秘書は違法性の認識は持っていたようだ。
 安倍氏の事情聴取もしたが、「関与していない」と述べたとされる。だが、言い分を聞くだけならば上申書と同じでもある。家宅捜索など考えられる捜査を尽くした上での判断なら理解する。それを行わず、なぜ安倍氏の弁明をうのみにできるのだろうか。
 考えてもみてほしい。「桜を見る会」前日の夕食会は後援会が二〇一三年から毎年、地元の支援者らを招き開かれていた。一人五千円の会費で足りないから、安倍氏側が一六〜一九年の四年間に限っても計約七百万円を補填(ほてん)していた。つまり表面化すれば違法性が問われる事態を、安倍氏を守るべき秘書が続けていたというシナリオが信じられるだろうか。
 不記載額が約三千万円で「少ない」との判断があったと伝えられるが、これが検察の正義なのか。国民は到底、納得できまい。安倍氏が真に迫って「補填はしていない」「明細書もない」と国会答弁を重ねていたが、これが虚偽だったとは、自分の事務所や秘書を統制すらできないことを意味するからだ。にわかに信じ難い。
 確かにまだ検察審査会による異なる判断もありうる。だが検審とて証拠がなくては、検察の不起訴判断を覆すことは困難だ。その意味でも今回の「一件落着」には疑問を持つ。
 今回、簡裁は略式命令で秘書に罰金刑を科した。正式な裁判は開かれず、補填に至った経緯や原資などについて法廷で明らかにされることはなくなった。公判審理を選ばなかった簡裁の判断は極めて残念だ。
 安倍氏の国会での説明についても単なる弁明に終わらせてはなるまい。明白な虚偽を国民は聞かされてきたのである。今回のようなケースこそ、偽証罪に問われうる証人喚問の形で、それを実現させねばならない。
 「桜を見る会」の問題の本質は、支援者らを特別に招く権力の私物化にある。法にも触れかねない問題だ。国会軽視の姿勢といい、その罪はより重いと考える。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年12月25日  07:55:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説②】:特措法の改正 罰則の効果は疑問だ

2020-12-25 07:55:40 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【社説②】:特措法の改正 罰則の効果は疑問だ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:特措法の改正 罰則の効果は疑問だ 

 政府は新型コロナウイルス感染症対策を強化するため、特別措置法の改正に向けた議論を始めた。罰則の導入も検討課題とされているが、国民の協力を得られるか、慎重な議論が必要だ。
 新型コロナの新規感染者は全国で増加が止まらない。英国を中心に感染力を強めたとみられるウイルスの拡大も問題となっている。感染拡大が収まらない中、事業経営の悪化も深刻化している。
 必要な対策は迅速に実施することが求められているが、議論の場である国会は閉じられ、来年一月に召集予定の通常国会まで待たねばならない。国会は責務を果たしているとは言い難い。
 政府は、対策分科会に特措法の改正に向けた論点を示し、議論を始めた。課題は、感染拡大の要因の一つと指摘されている店舗などの対策だ。現行の特措法では営業時間の短縮や休業は都道府県の要請、指示にとどまる。従わなかった場合の罰則もない。
 分科会での議論では、対策の実効性を高めるために協力した事業者への「協力金」など経営支援の制度化と、罰則の導入が検討される。経営支援と罰則の導入は全国知事会が求めていた課題だ。
 営業の自粛を求める以上、それに見合う支援は不可欠だろう。
 その一方、「営業の自由」を罰則を伴って規制する考え方には疑問が残る。自由主義社会では私権制限は常に抑制的であるべきだ。
 協力して営業を自粛すると生活が立ちゆかなくなるため、営業を続けざるを得ない事業者もいるだろう。罰則にどれくらいの感染防止効果があるのか、政府は明確に説明する責任がある。
 また、従業員に対しても休業補償を拡充するなど、雇用対策の見直しも考えたい。
 感染症対策を効果的に進めるには、現場で対策を担う自治体が市民との協力関係を築かなければ、社会全体で取り組めない。そうした努力をせず、懲罰的な対応を優先させても理解は得られまい。
 そもそも「Go To事業」の一時停止判断をはじめ、流行状況や対策実施の判断を巡っては、政府と自治体との間で権限の所在や役割分担がはっきりせず混乱した。連携の目詰まりを解消することこそ先だろう。
 協力することで得られる支援が明確になれば、事業者は経営の見通しがつき、感染症対策に協力しやすくなる。分科会からも「社会の合意を得る議論」を求める意見が出た。当然であろう。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年12月25日  07:55:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗】:<目とじても片隅に咲く月見草>。劇作家寺山修司が「誰か月見…、

2020-12-25 07:55:30 | 【裁判(最高裁・高裁・地裁、裁判員制度・控訴・冤罪・再審請求、刑法39条】

【筆洗】:<目とじても片隅に咲く月見草>。劇作家寺山修司が「誰か月見…、

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:<目とじても片隅に咲く月見草>。劇作家寺山修司が「誰か月見…、

 <目とじても片隅に咲く月見草>。劇作家寺山修司が「誰か月見草を思わざる」という一文の中に記している。夜の間咲いているその花に重ねているのは袴田巌さんである。静岡県で四人が殺害された五十四年前の事件で、死刑を言い渡されたその人だ▼プロボクサーだった袴田さんを何試合か見ている寺山は、事件を知って驚き、その取り調べに「ボクサーくずれ」への偏見があったのではないかと疑問を強くした。支援の活動にも加わっている。夜ひっそり咲く花に見ていたのは、死刑判決を受け、無実を訴えながら、暗黒の日々を生きる姿だったようだ▼その袴田さんに再審の可能性をもたらす最高裁の決定である。決定を知らされた袴田さんは、「こんなもの来るはずない」と話したという▼死と隣り合わせの生活が心にもたらした影響は、地裁の再審開始決定で六年前に釈放された後も残っているようだ。暗黒の日々の長さを思わざるをえない▼最高裁は、再審開始を認めなかった高裁の決定を取り消した。事件の一年以上も後に見つかり、有罪の最大の根拠となった衣類。血痕の変色などについて審理が尽くされていないとし、高裁に再検討を求めた▼疑わしきは被告人の利益は原則だろう。寺山が「打たれ強いボクサー」であったと記した袴田さんも八十四歳である。夜は終わったわけではない。急がなければなるまい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2020年12月25日  07:55:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【菅首相の一日】:12月24日(木)

2020-12-25 07:55:20 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【菅首相の一日】:12月24日(木)

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【菅首相の一日】:12月24日(木) 

 【午前】6時47分、官邸。官邸の敷地内を散歩。7時27分、東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急。レストラン「ORIGAMI」で秘書官と食事。8時25分、官邸。9時58分、東京・高輪のグランドプリンスホテル新高輪。宴会場「飛天」で内外情勢調査会全国懇談会に出席し、講演。11時5分、衆院第2議員会館。27分、官邸。30分、田野井一雄自民党横浜市議、遠藤吟翠全日本新芸書道会会長。
 【午後】0時1分、桜田謙悟経済同友会代表幹事と会食。1時13分、東京・大手町の経団連会館。経団連審議員会に出席し、あいさつ。42分、官邸。2時、日本医療研究開発大賞表彰式。記念撮影。59分、全国警備業連盟の青山幸恭理事長、橋本満副理事長。和田政宗自民党参院議員同席。3時14分、木原誠二同党衆院議員。30分、鈴木宗男日本維新の会参院議員。44分、厚生労働省の樽見英樹事務次官、福島靖正医務技監、迫井正深医政局長。54分、高村正彦自民党憲法改正推進本部最高顧問。4時11分、プロ野球のBCリーグ「神奈川フューチャードリームス」の藤本伸也社長、鈴木尚典監督。21分、秋田県町村会の佐々木哲男会長ら。31分、北村滋国家安全保障局長、滝沢裕昭内閣情報官、山田重夫外務省総合外交政策局長、防衛省の岡真臣防衛政策局長、鈴木康彦統合幕僚副長。39分、北村国家安全保障局長、和泉洋人首相補佐官。5時20分、金融庁の氷見野良三長官、中島淳一総合政策局長、古沢知之企画市場局長、栗田照久監督局長。6時3分、藤井健志官房副長官補。26分、報道各社のインタビュー。31分、衆院第2議員会館。40分、木村弥生自民党衆院議員。7時34分、東京・赤坂の衆院議員宿舎。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・首相の一日】  2020年12月25日  07:50:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:普天間爆音3次提訴 今度こそ根本的な救済を

2020-12-25 06:01:20 | 【米国・在日米軍・安保・地位協定、犯罪・沖縄防衛局・普天間移設・オスプレー】

【社説】:普天間爆音3次提訴 今度こそ根本的な救済を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:普天間爆音3次提訴 今度こそ根本的な救済を

 米軍普天間飛行場の周辺住民4182人が25日、米軍機の夜間の飛行差し止めや騒音被害の賠償などを国に求める第3次の普天間爆音訴訟を那覇地裁沖縄支部に起こす。

 4千人を超す原告が求めるのは、静かで不安のない環境の中で暮らしたいというささやかで、当たり前の願いである。憲法が保障する生存権が侵害される住民の立場に寄り添い、今度こそ司法による根本的な救済を求めたい。
 原告数は第2次訴訟の提訴時からさらに千人増えた。年代別では40代が589人で最も多く、20歳未満の世代が911人を占める。子育て世代の訴訟参加が全体数を押し上げたとみられる。
 3年前の2017年12月には宜野湾市で緑ヶ丘保育園に米軍部品が、普天間第二小学校の運動場に米軍ヘリの窓が落下する事故が立て続けに起きた。子どもたちが安心して過ごすはずの場所が、危険と隣り合わせだという基地の島の異常さを改めて意識させられた。子を持つ親として危機感を募らせるのは当然だ。
 普天間飛行場からの爆音が日常生活を妨害し、精神的苦痛、睡眠妨害、高血圧などの症状を生じさせていることは、これまでの訴訟でも認められている。裁判所は「受忍すべき限度を超える違法な権利侵害」と違法性を認め、第1次は約3億6900万円、第2次は約21億2千万円の賠償を国に命じた。
 その一方で、飛行差し止めについては「第三者行為論」の前に、住民の訴えは退けられてきた。普天間飛行場で航空機を運航させ、騒音を生じさせているのは米国であるから、制限できる立場にない日本政府に差し止めを請求することはできないという門前払いの理屈だ。
 だがこれでは、最高法規であるはずの憲法も、日米安保の前には無力だと司法が自ら認めているに等しい。
 普天間飛行場の爆音は激しさを増している。防衛省によると19年度の外来機による離着陸回数は2678回で、前年度より千回以上も増加した。17年度に滑走路が補修され、負担軽減に逆行して基地機能の強化が進んでいる。
 最新鋭ステルス戦闘機F35やFA18戦闘攻撃機など普天間所属機以外が頻繁に飛来し、耳をつんざく騒音をまき散らしている。午後10時すぎの夜間飛行も相次ぎ、騒音防止協定は形骸化している。
 過去2次の司法判断は、爆音被害の歯止めになっていない。騒音発生の原因である航空機の飛行差し止めに踏み込まずして、被害の根本的な解決はない。周辺住民の生活や健康が犠牲になっていることを裁判所が認めながら、第三者行為論を盾に爆音の発生を野放しにするならば、住民に対する差別である。
 これまでの司法判断に忍従せず、三度訴訟を起こす住民の訴えは重い。裁判所は人権侵害から国民を救済するという責務に向き合うべきだ。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年12月25日  06:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【金口木舌】:4000人の「静かな夜」を

2020-12-25 06:01:10 | 【米国・在日米軍・安保・地位協定、犯罪・沖縄防衛局・普天間移設・オスプレー】

【金口木舌】:4000人の「静かな夜」を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌】:4000人の「静かな夜」を

 家具ががたがたと音を立てて揺れる。バタバタという低い音が耳の奥に響く。中城村南上原の自宅は午後10時を過ぎても米軍機が低空を飛行する。CH53大型輸送ヘリやオスプレイなどだ
 ▼2歳の息子は空に小さな機影を見つけると「飛行機!」と指さす。しかし、緑ヶ丘保育園や普天間第二小学校の事故を思い出すと、笑顔で応じられない。洋上から接近するヘリは崖の上にある集落の上を驚くほど低空で飛び、普天間飛行場に戻っていく
 ▼第3次普天間爆音訴訟が提起される。国が指定したうるささ指数(W値)75以上の区域に住む4千人超が原告となった。第1次、2次訴訟と同様に夜間の飛行差し止めなどを求める
 ▼過去の判決は騒音被害への賠償は認めたが、騒音の原因である米軍機の飛行差し止めは退けた。基地が返還されない限り被害は続くが、損害賠償は過去分のみを認めた。W値のコンター(分布図)外に住む原告への騒音被害も認定していない
 ▼今回原告となった人々は本紙連載「4千人超の願い」で「孫たちが耳を押さえずに済むような環境を取り戻したい」などと語る。被害救済のために「声を上げ続けないと変わらない」とも
 ▼沖縄戦と米軍基地建設で土地を奪われた人々。騒音被害や落下物の恐怖にさいなまれる人々。コンター外の住民。原告団の背後には「静かな夜」を願う多くの県民がいる。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】 2020年12月25日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【安倍前首相不起訴】:「秘書のせい」まかり通るのか 市民から疑問の声

2020-12-25 05:51:10 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【安倍前首相不起訴】:「秘書のせい」まかり通るのか 市民から疑問の声

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍前首相不起訴】:「秘書のせい」まかり通るのか 市民から疑問の声 

 「桜を見る会」前日に主催した夕食会の収支を巡り、東京地検特捜部が安倍晋三前首相を不起訴とした判断は妥当だったのか。市民からは「『秘書のせい』がまかり通るのか」と疑問の声が上がり、告発した人たちは検察審査会への審査申し立ての検討に入った。
安倍前首相の不起訴を伝える東京・新宿のモニター=24日、東京都新宿区で

  安倍前首相の不起訴を伝える東京・新宿のモニター=24日、東京都新宿区で

 ◆高級ホテル前で「1人5000円で済むはずない」

 「桜を見る会」前日の夕食会場となった都内の高級ホテル前。通り掛かった相模原市南区の会社員中村浩一さん(60)は「ここで会費が1人5000円で済むはずないのは常識。事務所がいくらか出したとすぐ分かる。安倍氏は知らないふりして秘書に責任を押しつけず、政界引退を」と厳しい。
 「桜を見る会」の会場・新宿御苑の周辺でも批判が聞かれた。会社員野口岳史さん(56)は「安倍氏が(夕食会の費用の)経緯を知らないわけはない」と疑う。「国会で説明するにしても、のらりくらり答弁するなら時間の無駄」と付け加え、不信感を隠さなかった。近くに住む無職藤塚有枝さん(82)も「結局、政治家は秘書のせいにする」と冷ややか。一方、近くで働く自営業男性(85)は「(補した)金額からして、不起訴は妥当」と東京地検特捜部の判断に理解を示した。
 コロナ禍でもクリスマスイブに向けた買い物客らが行き来した東京・銀座。世田谷区の家事手伝い鮫島いづみさん(57)は「昭和の時代から政治家は『自分は何もしてない』で事件が終わる。日本はそういう国」とあきらめ顔。相模原市南区の会社員小田卓司さん(47)も「いつものごとくトカゲのしっぽ切り。こんなことが続くから、政治への関心が薄れていく」と話した。
 ツイッターでは「#安倍晋三の不起訴処分に抗議します」のハッシュタグ(検索目印)を付けた投稿が24日午後6時時点で約17万件を数えた。(梅野光春、奥野斐)

 ◆「本当に捜査尽くしたのか」検察に失望と怒り

 安倍氏を政治資金規正法違反(不記載)の疑いなどで告発した弁護士有志らは24日、東京・霞が関の司法記者クラブで会見した。「本当に捜査を尽くしたのか」と検察への失望と怒りをあらわにする一方、処分を不服として検察審査会への審査申し立てを検討していると明らかにした。
 「安倍氏は刑事責任を問われるべきだ。今回の処分は納得できない。非常に手ぬるい」。有志の1人、小野寺義象弁護士は怒りをにじませた。
 特捜部は安倍氏を21日に任意で聴取し、わずか3日後に不起訴とした。
 小野寺弁護士は「共謀の有無は簡単に分かるものではなく、本来なら家宅捜索や押収などの強制捜査を行う」と疑問を示し、「安倍氏を不起訴とする裏付けを取るため、形式的に聴取したとしか思えない」と批判した。
 泉沢章弁護士は、特捜部が配川博之公設第一秘書を略式起訴にとどめ、東京簡裁も正式裁判を開かない略式命令で罰金刑を言い渡したことに触れ、「何年にもわたり政治資金収支報告書に記載しなかったことは非常に悪質。略式で終わらせるのは大問題だ」と非難した。(山下葉月)
 

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【話題・安倍首相主催の「桜を見る会」を巡る一連の疑惑に対する虚偽答弁】  2020年12月25日  06:56:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【安倍前首相主催の「桜を見る会」】:「罰金刑で済ませる話なのか」検察内部にも幕引きに疑問の声 安倍前首相らの処分で

2020-12-25 05:51:00 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【安倍前首相主催の「桜を見る会」】:「罰金刑で済ませる話なのか」検察内部にも幕引きに疑問の声 安倍前首相らの処分で

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍前首相主催の「桜を見る会」】:「罰金刑で済ませる話なのか」検察内部にも幕引きに疑問の声 安倍前首相らの処分で 

 夕食会を巡る疑惑で、東京地検特捜部は安倍晋三前首相の辞任後、捜査を加速させていた。長年繰り返された政治資金収支報告書の不記載に、検察内部にも「罰金刑で済ませる話なのか」と正式な裁判を求める声もあった。しかし、安倍氏は刑事責任を問われず、配川博之公設第1秘書が略式起訴されるにとどまった。
 

 ◆「証拠に基づき総合的に判断」

 東京地検の山元裕史次席検事が略式起訴を発表した24日の記者会見。「国会で虚偽答弁を繰り返し、社会を混乱させた結果は考慮しないのか」と質問が飛んだが、山元次席は「証拠に基づき総合的に判断した」と答えるにとどめた。特捜部幹部は別の場で「安倍氏が共謀して不記載をしたと認めるに足りる証拠は得られなかった」と淡々と語った。
 疑惑が持ち上がった昨年11月、市民団体らが安倍氏や秘書を刑事告発した。水面下で捜査を始めた特捜部は安倍氏側から参加者名簿などの提供を受け、今年春には夕食会の出席者らを任意聴取。ホテル側にも、見積書や明細書の提出を求めるなどしていた。
 そのころ、法務・検察当局への国民の信頼は揺らいでいた。安倍政権が1月、政権に近いとされた黒川弘務・元東京高検検事長の定年を半年延長し、さらに5月には定年延長を後付けするような検察庁法改正案の実質審議が始まった。
 黒川氏は賭けマージャン問題で辞職したが、「政権による検察支配」の懸念は残った。

 ◆「首相辞任でハードル下がった」

 特捜部が捜査を本格化させたのは、安倍氏が9月に辞任してから。ある検察幹部は「現役首相周辺への直接の捜査には慎重にならざるを得ない。辞任によりハードルが下がったのは事実」と話す。
 不記載が2013年以降、毎年繰り返されていたことが捜査で判明し、検察幹部の1人は「政治資金の透明性を長年損ねてきたことは重い」と厳しく批判した。だが、特捜部は不記載額が巨額ではないなどとして略式起訴にとどめ、安倍氏本人は不問にした。
 ある検察幹部は「安倍氏による具体的な指示があったという証拠がない以上、どうしようもない。政治とは一定の距離を保って捜査した」としつつ、「国民の理解が得られるかは別だが」と声を落とした。(山下葉月、小沢慧一)
 

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【話題・安倍首相主催の「桜を見る会」を巡る一連の疑惑に対する虚偽答弁】  2020年12月25日  06:56:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【東京地検】:「桜を見る会」 安倍前首相を不起訴 嫌疑不十分で特捜部

2020-12-25 05:50:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【東京地検】:「桜を見る会」 安倍前首相を不起訴 嫌疑不十分で特捜部

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【東京地検】:「桜を見る会」 安倍前首相を不起訴 嫌疑不十分で特捜部 

 安倍晋三前首相の政治団体が「桜を見る会」前日に主催した夕食会の収支を巡り、東京地検特捜部は24日、政治資金規正法違反(不記載)などの疑いで刑事告発された安倍氏を不起訴(嫌疑不十分)とした。安倍氏は同日夕、記者会見し、問題の会計処理について「私が知らない中で行われていた」と自身の関与を否定する一方で、「道義的責任を痛感している。深く反省し、国民の皆様に深くおわびする」と陳謝。議員辞職は否定した。安倍氏は25日、国会で一連の経緯を説明する。

 ◆公設第一秘書に罰金100万円の略式命令

 安倍氏の政治団体代表の配川博之公設第一秘書(61)=山口県下関市=について、特捜部は24日、補分を含む夕食会の収支3022万円を政治資金収支報告書に記載しなかったとして、同法違反罪で略式起訴。東京簡裁は同日、罰金100万円の略式命令を出し、配川秘書は即日納付した。
 特捜部幹部は、報道陣に「安倍氏が収支報告書の作成に関与し、共謀して不記載をしたと認めるに足りる証拠が得られなかった。配川秘書を略式起訴にした理由の詳細は差し控えるが、一般には不記載の額の多寡や供述状況を考慮する」と説明した。
 安倍氏は25日、衆参両院の議院運営委員会に出席し、首相在任中の答弁を訂正する。野党は、虚偽の答弁をすると偽証罪に問われる証人喚問を衆参の予算委員会で行うよう求めたが、与党は拒否した。

 ◆安倍氏釈明「当時の認識の限りを答弁」

 安倍氏は24日の会見で、首相在任中の国会答弁について「当時の私の認識の限りの答弁をしたつもりだったが、結果として事実に反するものがあった。国民の政治への信頼を損なうことになった」と釈明した。夕食会の費用を補した原資については「手持ち資金として事務所に私が払わせているものの中から支出した」と語った。
 夕食会は、政治団体「安倍晋三後援会」が2013年以降、地元山口県の支援者らを招き、東京都内の高級ホテルで毎年開いてきた。1人5000円の会費だけでは支払額に満たず、安倍氏側が不足分をホテル側に補していたことが明らかになっていた。
 起訴状によると、配川秘書は16~19年の4年間、後援会の収支報告書に夕食会の会費収入と、補分707万円を含むホテル側への支出3022万円を記載しなかったとされる。

 ◆公選法違反でも訴えられるが不起訴に

 全国の弁護士有志らが今年5月以降、安倍氏や配川秘書らを告発。有権者への金品提供を禁じた公選法違反(寄付行為)に当たるとも訴えていたが、特捜部はいずれも不起訴とした。公選法にある連座制の規定は政治資金規正法にはない。
 安倍氏は21日、特捜部の任意聴取に関与を否定し、配川秘書はこれまでの聴取に補や不記載を認めている。安倍氏は昨年秋の臨時国会などで「補した事実はない」と答弁。安倍氏の事務所関係者は「先月下旬になって初めて、安倍氏に補を告白した」と周囲に説明している。

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政局・東京地検・安倍首相主催の「桜を見る会」を巡る一連の疑惑】  2020年12月24日  22:39:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【安倍前首相】:25日の議運委に出席 野党「虚偽」答弁追及の構え

2020-12-25 05:50:20 | 【国会(衆議院・参議院・議運 ・両院予算委員会他・議員定数・「1票の格差」...

【安倍前首相】:25日の議運委に出席 野党「虚偽」答弁追及の構え

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍前首相】:25日の議運委に出席 野党「虚偽」答弁追及の構え

 安倍晋三前首相は25日午後、衆参両院の議院運営委員会に出席し、首相在任中の答弁について説明、訂正する。「桜を見る会」前日の夕食会の費用補填問題で公設第1秘書が略式起訴されたのを受け、安倍氏が24日に「国会答弁を訂正したい」と衆参議長に伝え、与野党側が応じた形となった。記者会見で補填を知らなかったと説明した安倍氏に対し、これまで「虚偽答弁」だと批判してきた野党は厳しく追及する構えだ。

 「桜を見る会」問題を巡る記者会見で、質問を受ける安倍前首相=24日午後6時50分、国会

 「桜を見る会」問題を巡る記者会見で、質問を受ける安倍前首相=24日午後6時50分、国会

 一連の問題では、事務所による関与や費用補填について、安倍氏が事実と異なる答弁を少なくとも118回繰り返したことが衆院調査局の調査で判明している。

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政局・国会・安倍首相主催の「桜を見る会」を巡る一連の疑惑に対する虚偽答弁】  2020年12月24日  22:21:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【記者会見詳報】:「5000円で全てまかなっていたんだね、と…」「秘書の連絡・連携が不十分だった」 安倍前首相の「桜を見る会」夕食会

2020-12-25 05:50:10 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【記者会見詳報】:「5000円で全てまかなっていたんだね、と…」「秘書の連絡・連携が不十分だった」 安倍前首相の「桜を見る会」夕食会

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【記者会見詳報】:「5000円で全てまかなっていたんだね、と…」「秘書の連絡・連携が不十分だった」 安倍前首相の「桜を見る会」夕食会 

 本日午前中、私の政治団体である「安倍晋三後援会」の政治資金収支報告書の2017年、2018年、2019年の3年分の修正を行ったと、私の秘書から報告を受けた。「桜を見る会」の前夜に行われていた夕食会の開催費用の一部を後援会として支出していたにもかかわらず、それを記載しなかったとの事実があったことから、その修正を行った。同時に後援会の責任者である公設第1秘書が政治資金規正法上の収支報告書不記載の事実により略式起訴され、罰金を命じられたとの報告を受けた。
「桜を見る会」問題を巡って記者会見する安倍前首相

  「桜を見る会」問題を巡って記者会見する安倍前首相

 こうした会計処理については私が知らない中で行われていたとはいえ、道義的責任を痛感している。深く深く反省するとともに、国民の皆さまに心からおわびする。
 
 夕食会については、令和元年秋の臨時国会、本年の通常国会で幾度も答弁した。その中で、安倍晋三後援会は夕食会の主催はしたものの、契約主体はあくまで個々の参加者であった。後援会としては収入もないし、支出もしていない、したがって政治資金収支報告書に記載する必要はないと認識していた。夕食会における飲食代、会場費を含め、支払いは個々の参加者からの支払いで完結していた。以上から、政治資金規正法などに触れるようなことはないとの認識である、という趣旨の説明を繰り返しした。事務所に確認し、当時の私の認識の限りの答弁をさせていただいたつもりだ。
 
 しかしながら、結果として答弁の中には事実に反するものがあった。それがゆえに国民の政治への信頼を損なうこととなった。このような事態を招いたことについて、当時の行政府の長として、また政治資金については率先して襟を正すべき自民党総裁として、何より国民を代表する一国会議員として、国民の皆さま、与野党全ての国会議員の皆さまに対し、深くおわびしたいと思う。
 
 先ほど大島衆院議長、山東参院議長に、先の国会で行った答弁をただす機会をもうけたいと提示した。国会にも答弁をただし、おわび申し上げなければならないと考えている。今般の機会を招いた私の政治責任はきわめて重いと自覚し、真摯に受け止めている。国民からの信頼を回復するために、あらゆる努力を行っていきたい。まずは私自身の政治活動、後援会、事務所における資金の透明性の確保につき、国民から一点の疑問も生じることのないよう私自身が責任を持って徹底する。そして深い反省の上に立ち、国民の皆さまに本当の意味で信頼され、政治家として国家国民の期待に真に応えることができるよう、初心に立ち返って研鑽を重ね、その責任を果たしていきたいと考えている。あらためて国民の皆さま、すべての国会議員の皆さまに深くおわび申し上げます。
 
 ◆<質疑応答>
Q 前夜祭の費用の補填の原資はどこから出していたのか。検察が認定したのは708万円、4年分だが、19年分の繰越金は460万円しかない
 
A 当該資金については、私のいわば預金から下ろしたものを、たとえば食費、会合費、交通費、宿泊費など私的なもの、そうした支出一般について、事務所に請求書が来る。そして事務所が支払うので、事務所に手持ち資金として私が預けているものから支出したということです。
 
Q 事務所に幾度も確認した、知らない中で行われていたというが、安倍前総理としていつ事実確認をしたか。野党から議員辞職に値する問題という指摘もある。議員辞職や離党の考えは
 
A 事実を確認したのは、捜査が始まった後、最近。責任者が聴取を受ける中で、その責任者に私は「5000円の会費ですべてまかなっていたんだね」ということを確認したが、「そうです」と責任者が答えた。その後も「会場代も含めてだね」と確認したが、「そうです」と答えていた。なぜそう答えてしまったのかというと、数年間にわたって載せるべき収支報告書に載せていなかったということがあり、私に真実を述べることができなかったということだった。ですから私は5000円ですべてまかなっていると確信していた。その後、当該秘書が聴取を受けた中で、どの段階か分からないが、私に真実を述べたいと申し出たところ、(検察が)私とはそういう相談というか、このことについて話をしないように、私には伝えないようにと言うことだったので伝えていなかったが、11月に報道があり、私から当該責任者に確認をとったところ、実はこういうことだったと。
 政治責任については極めて重いと自覚している。その上でどのような責任の取り方があるかだが、反省の上に立って、まずはしっかり国民から見て一転も曇りのないように、透明性を確保するため私自身が責任を持って徹底していく。同時に信頼を回復するため、本当の意味で信頼に足る政治家として、国民の皆様の訴えに応えられるよう初心に立ち返って全力を尽くすことで職責を果たしていきたい。
 
Q 捜査が始まった段階で確認したということだが
 
A 捜査が始まった段階では、われわれは口裏合わせをしてはいけないということで、当該責任者とは話をしていなかった。検察官に事実を伝えたいと言っていたが、それも含め話をしないようにと言われていたので、当該責任者は私には話をしなかったということ。
 
Q 明日で一定の区切りをつけるということだが
 
A 今般の政治的責任は重いものがある。まずは私自身が真の意味で国民の信頼を回復するために努力を重ねていかなければならないと考える。
 
Q 事実と異なる国会答弁があった。一連の答弁が生じた原因は何だったと総括しているか。問題を重く考えていなかったのでは
 
A そもそも前日の夕食会の運営は、総理大臣ですから、職務に専念しているのでかかわっていなかった。長年ずっと事務所の運営、選挙も含めて間違いがなかったので、責任者に任せていたということ。私が事実を確認した際、事実確認の仕方として私自身がホテルに当たることは考えられず、当然信頼している責任者に確認をとった。その際、真実について私に話してもらえればそこで収支報告書を訂正することになったわけだった。前もって訂正をしていればこうした事態にはならなかったということではないか。その後秘書が厳しく処分されることもおそらくなかっただろうと思う。もちろん国会で事実と違うことを述べるということにもならなかった。
 
Q (公設第1秘書の)配川さん自身に確認したことはなかったのか
 
A 基本的に私自身が確認したのは東京の責任者だった。東京の責任者が会の運営、ホテルとの交渉、支払いの立て替えを行っていたので、東京に確認した。当該の責任者以外にも何人かに確認しているが、地元の公設第1秘書に確認したという明確な記憶はないのだが、今回の取り調べの中で、当該第1秘書が私から確認があったと、その際「まかなわれている」と答えたというので、そうだったかもしれないと思う。
 
Q 総理大臣経験者が国会で答弁を訂正する異例の事態をどう受け止めるか。
 
A 答弁したものが事実と違ったことは、国会への信頼にかかわることで、私の政治責任も重いと痛感している。なので記者会見の形で説明をしているし、国会で答弁をただし、おわびしなければならないと考える。
 
Q 公設第1秘書に何らかの処分を下すのか。
 
A なぜこのようなことが起こったかだが、前日の夕食会については段取りの設定、ホテルとの交渉、立て替えの支払いなどは東京の事務所が行っていた。一方、「安倍晋三後援会」の代表は地元の公設第1秘書が行っていた。前任者が記載すべきものを記載していなかったことによって、後任の東京の責任者もそのまま放置してしまったということだった。東京の事務所と地元の事務所が連絡・連携が不十分であったことから、こうしたことが長年行われた。本来のせておけばよかったが、載せていなかったことになった。地元の第1秘書としては、もし東京から支払いについて何か言ってきてくれれば、ということだったかもしれないが、同時に開催に費用が生じていることは認識していたということであり、後援会の代表であり責任を持つ者として厳しい指摘、処分を受けたということだ。第1秘書は私の父の時代から秘書として勤め、今日まで身を粉にして私のために仕事をしてきた人物で、私も信頼してきた。今回の処分を受けて公設第1秘書を辞職した。東京の私設秘書も辞職した。
 
Q 補填の事実を知ったのはいつか。本当にすべての処理を秘書に任せていたのか。報告書に目を通したことはなかったのか。夕食会に関する奇才がないことに疑問は持たなかったのか。
 
A 11月23日に報道があり、私は問いただした。それまでは私は5000円ですべてまかなっていたものと認識していた。それは載せればよかった。5千円でまかなっていたと認識していたわけで、総理の職とは全く関わりがないということになる。総理として8年間在職した中で、事務所に行ったのは1回か2回。議員会館に行ったのも1日以下2回。総理大臣の職に専念していた。そうしたものは責任者に任せている。そもそも「安倍晋三後援会」の代表は公設第1秘書であり、会計責任者は別途いるわけなので、そこで完結する。そういう認識をしていた。そもそも前日の夕食会について、どのようになっているかについて、私が目を通していたということは全くない。開催の段取りは3月ですから、国会では予算委員会が連日行われ、予算の最終局面ですからとてもそんな余裕はない。
 
Q 検察からの任意の事情聴取はいつ受けたか。どう説明したか
 
A 事情聴取については捜査について誠意を持って真実を明らかにするため協力していくと従来から申し上げた。そういう対応をしている。事情聴取を行ったかどうか、いつ、どこでは、捜査に関わるのは私が申し上げるのは適切ではないだろうと思う。
 
Q 結果的に真実と違う答弁になり、国民をあざむくことになった。地元の有権者にどんな思いか。先週末、地元に戻った時、支持者とどんなやりとりをしたか。
 
A 帰った段階では処分が終わっていないので、適切ではないと考え、お話ししていない。今回のことについては多くの地元の皆さまにご迷惑をおかけしたと思う。心苦しい思いをされた方もたくさんいると思う。検察の聴取を受けた方も大変多くいて、ご迷惑をおかけしたと思う。一国会議員に戻ったので、地域の代表としてしっかり仕事をすることで責任を果たしていきたいと考える。
 
Q 原資は個人名義の口座から下ろしたものか。そうなら私費が有権者に利益として渡ったことになる。
 
A 事務所に参りませんので、事務所にほとんどの請求書が行くことになっている。そこで支払いにおいて、政治資金から私の私的な費用を回すわけにはいかないので、あらかじめ事務所に預けている。そこには政治団体から下ろしたものも含め、日々の運営に必要な共有資金を置いてある。その中で、私のものについてはそれを使うことになっている。そこから立て替えたということ。いずれにしても利益を供与したことには当たらないというのは、検察が最終的にそう判断していると考える。
 
Q 秘書が載せるべきものを載せなかった理由は。
 
A 今の東京の責任者の前任者がおり、この職員は何年も前に高齢を理由に退職した。最初の3年間はこの職員が夕食会の支払いなどを行っていた。載せていなかったのだが、載せる最終的な責任は地元の第1秘書だが、運用をやっている東京の最初の責任者が載せるように連絡をしていなかったので、後任の東京の責任者も放置して今日に至ったと説明を聞いている。その段階で明確にすればよかったが、地元の「安倍晋三後援会」の代表が最終的に載せる責任を負うわけだが、実際に運営をしていたのは東京の事務所であり、連絡が不十分であり、また責任者が交代したこともあり、そのまま放置してしまったということ。
 
Q 補填を隠すなど理由があったはずだが。
 
A 載せるべきものを載せていれば問題なかった。東京の事務所が運用を行っていて、支払い、立て替え払いも行っていた。地元の秘書としては東京の事務所から言ってこなかったということで、載せてこないということが何年も続いたということ。しかし当該の地元の秘書も「載せるべきものがあるのではないか」という認識はあった。載せるべきものを載せていればいい。
 
Q 他に補填したイベントがあるのでは。
 
A 「桜を見る会」と別の件は問題ないと承知している。
 
Q 記者会見と国会の説明で責任を果たしたと考えるか。国民の納得、理解は得られるのか。
 
A 今日の記者会見で国民の皆様にご説明し、今までの答弁が間違っていたと明確にし、おわびしなければいけないと考えた。明日の国会では、答弁をただし、謝罪をしなければならないと考えた。それで済むと考えているかというと、そうは考えていない。本当の意味で国民の信頼を得るためにこれから努力を重ねなければいけないし、初心に立ち返り研鑽を重ねなければならないと考えている。
 
Q 納得できない、疑問の声などが多く上がった場合、今後も丁寧に説明するのか。
 
A できるかぎり、知りうる限りのことを説明している。今後も必要となればご説明したい。
 
Q 地元に戻って説明する予定はあるか。
 
A コロナで集会などが開きにくい状況がある。地元の皆さまには文書など配りたいと思う。コロナの状況、今日も東京が過去最高なので、なかなか機会つくりにくいが、可能となったら地元の皆様に詳しくお話させていただかなければと考えている。
 
Q ホテル側からの明細書の発行がなかったという答弁の真偽は。
 
A 明細書は、事務所に確かめたところ残っていないということだった。明細書を見たという記憶はない、認識がないということだった。ただ、ホテル側は明細書と請求書を渡していると、ホテル側が言っているのではないかということだが、そうであればそういうことだったのかもしれないが、事務所の者は請求書を見て、それで支払いを行ったということだった。ホテル側の認識はそうだったということで私も承知している。ホテル側の認識がそうなら、私もそうかもしれないと思っている。
 
Q 会見は平河クラブで人数を絞っているが、もっと広い部屋で開かれた会見であってもいいのではないか。あえてこういう会見にした理由は。
 
A あえてこういう会見ということではなくて、今回会見を開いて、できる限り質問に答えたいと思っている。
 
Q 昨年11月8日の参院予算委員会で、自ら前夜祭の会計処理に言及したのはなぜか。
 
A その段階で私自身は会費5000円を徴収している、それでまかなっているという認識があったので、そのようにお答えさせていただいた。
 
Q 法に触れる可能性は認識していなかったのか
 
A すべてそれでまかなっていると認識していた。なので、5000円の領収書を発行し、飲食代と書いて参加者にお渡ししていた。そこで完結しているという認識だったのでそうお答えした。
 
Q 国会で、ホテル側からの回答を文書で得るように求められたのに、がんとして応じなかった理由は。ホテルに確認しなかった不作為では。
 
A 明細書は事務所にはなかったということ。事務所の秘書が明細書を見た認識がなかったということだった。請求書に対して支払いしている。ホテル側は、公開を前提にするのであれば営業の秘密にかかわるので出せないということ。
 
Q ある、なしの確認をなぜしなかったのかということ。
 
A 明細書はホテルにはあるんです。ただ、営業の秘密があるから出せないと。明細書がないというのは、事務所には残っていないということ。確認というのは、明細書を出してもらいたいということですから、営業の秘密にかかわるので、公開するという前提で明細書を出すことはできないとお答えをしている。明細書がないということではなくて、とお答えしている。
 
Q 政治と金の問題で政治不信を高めた。今回の問題が内閣や自民党の支持率に与える影響をどう考えるか。
 
A どのように影響を与えるかは、私はお答えのしようがない。いずれにしても政治に対する信頼、我が党に対する信頼について回復すべく努力をしていきたいと思っている。
 
Q 配川氏は私設秘書として事務所に残るのか。
 
A 公設第1秘書を辞職するということであります。本日、解職届けを提出した。本人も厳しく反省をしているところ。今後どうするかについては、本人も当分の間、謹慎していきたいと考えているということ。
 
Q 自民党の出身派閥から復帰への期待がある。今回の問題で復帰の判断、時期に影響はあるか。
 
A 総理を辞職してまだ日が浅い中において復帰ということについては考えていない。こうした問題もあるので、復帰については考えていない。
 
Q 原資についてふに落ちない。預貯金があって事務所が補填に充てて、報告なしに補塡に流用されている。そんなことがあり得るのか。秘書が総理に報告なく可能なのか、なぜ気付かないのか。どういう仕組みか。
 
A 先ほどご説明させていただいたように、日々の支出が発生する。政治資金から出すべきではない、非常にプライベートに近いものについては私的に出す。私に限らず、私の妻の出費もそう。私の自宅に関わるさまざまな費用もある。下関と長門に自宅があり、そうしたものにかかる費用が発生する。宿泊費なども夏の間、たとえば休暇で休んだときの宿泊費もある。そうしたものの支出について、まとめて年に1回、一枚紙で、食費がいくら、交通費がいくらなど支出について説明があるが、それ以上のブレークダウンした説明はなかった。つまり、その中で私も了としている。総理大臣として仕事に専念している中で、さまざまなことについて、ある程度責任者に任せていかないと日々回っていかない。その中で任せていた。
 
Q 懇親会の費用で1人5000円の費用は、ホテル側が設定したと発言していた。事実としては誰が設定したのか。昨日付で訂正された政治資金収支報告書で、参加者から集めた総額や事務所側が補塡した支出でいいか。
 
A 2問目についてはその通り。1問目については、それは、ホテル側と私どもの担当者が交渉する中で、飲食費については5000円でお願いしますということで行っていた。領収書に飲食費と書き、5000円の領収書をホテルから発行していた。
 
Q 菅政権への影響。今回のことで、官房長官時代に結果的に事実と違う答弁をした。菅さんへの思い、気持ちは。
 
A このことについては、当時の菅官房長官も私が事務所から聞いた事を前提に答えるしかなかった。結果として違う答弁をすることについて、菅総理にも申し訳ないと思っている。
 
Q 本人に伝えたか。
 
A それについては電話でお伝えしております。
 
Q 法的責任では不起訴という一定の判断がでたが、何度も政治的責任、道義的責任とおしゃっている。この会見で一定の説明果たせたか。
 
A 私の知りうる限りのこと、私の認識していることについてお話をさせていただいている。私が知っていることすべてをお話しさせていただいているつもり。
 
Q 秘書の説明を理解した理由は。不自然な会計処理に疑問をもつことはなかったか。
 
A まず、5000円ですべてまかなっていたという認識は責任者に確認している。領収書を参加者に発行している。参加した人とホテルとの関係で、いわば完結していると理解していた。5000円について、後援会に入れていない。預かり金として事務としてホテルには渡している。そのように認識している。
 
Q 800人規模の会合で常識的に考えられない。配川氏の説明がおかしいと思わなかったか。
 
A 事務所が会場費を負担しているという認識は、私にはなかった。その上でホテル側と合意に基づいて、私の事務所が1人5000円を集金しているということ。ホテル名義の領収書をその場で発行し、受け付け終了後に集金したすべての現金をホテル側に渡し、ホテル側への支払いがなされたと事務所から聞いていた。
 夕食会の費用といえるのは会費だけであり、当事者は参加者個人とホテルという認識だったので、そのように答弁をさせていただいた。
 
Q いつから不記載が行われたか。
 
A 前夜祭(夕食会)については13年から。
 
Q 前夜祭以外での補塡は他のイベントではないか。
 
A (うなずく)
 
Q 13年からということだが、13年は「晋和会」の記載で「安倍晋三後援会」に記載はない。14年から両方とも不記載。14年に書かなくなった心当たりは。
 
A 3年間は、前任者が担当していた。高齢ということで、すでに退職した職員。初年度は本来は「晋和会」ではなくて「安倍晋三後援会」と記載することが正しかった。「安倍晋三後援会」と記載して、ずっと記載していれば問題がなかった。
 翌年、記載がない。その翌年も記載がなかったわけであります。この当該担当者も地検にご協力をさせていただいている。聴取を受けて説明をしている。我々は、元職員とこのことについて相談したり、話をしたり、報告受けたりしないように言われている。今日まで接触をしていない。どうしてそうだったかはわからない。前任者がしていなかったがために後任の責任者が、その後の担当者も放置をしてしまった。
 
Q 昨年の臨時国会、通常国会の答弁で、事務所を通じてホテルに確認したところ、補塡の事実はなかったと述べている。事務所の確認が不十分だったという指摘がある。本人が確認が現実的ではないまでも、ほかの秘書に確認を指示すべきではなかったか。確認は十分だったか
 
A 十分だったかどうかについては、私も忸怩たる思いがある。私の確認の仕方が、いわば「5000円ですべてまかなっていたんだね」という確認の仕方だった。本人は「そうです」と。今まで記載をしていなかったということがあったので、事実でないことを答えてしまった。
 最初から、5000円でまかなえていないという前提に、ただしていればそうでなかったかもしれないという思いはある。何度か確認した。結果、ホテルに私から直接確認しようがない。ホテルに確認しろといっても、その人物が責任をもってやりとりをしている。立て替えもしている。それは意味のないことだったと思う。
 
Q 桜を見る会では参加者の名簿がないという説明だった。再調査は。
 
A もう政府の長ではない。再調査を命じる立場にはない。
 
Q 受け入れる考えは。
 
A いや、そもそも私が再調査を命じる立場にない。本会におきましては、私や当時の官房長官が答弁していた通り。
 
Q 晋和会の13年に82万円、38万円を支出している。これは補塡の一部なのか。
 
A それは今、そのときの事実も、実はそうであったというのも調査があってわかったこと。当該責任者が検察側から指摘されて、その事実を知った。13年については。それまで誰も知らなかった。前任者から十分に引き継いでいなかった。不十分であった。お答えのしようがない。
 
Q わからないということか。
 
A ですから13年について晋和会ではなくて、安倍晋三後援会とすべきところを、晋和会で計上していた。
 
Q 前夜祭のお金なんですね。
 
A それはそういうこと。想像でございます。
 

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政局・安倍首相主催の「桜を見る会」を巡る一連の疑惑に対する虚偽答弁】  2020年12月24日  21:45:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【安倍前首相】:野党、「虚偽答弁」と批判 「憲政史上の汚点」

2020-12-25 05:50:00 | 【国会(衆議院・参議院・議運 ・両院予算委員会他・議員定数・「1票の格差」...

【安倍前首相】:野党、「虚偽答弁」と批判 「憲政史上の汚点」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍前首相】:野党、「虚偽答弁」と批判 「憲政史上の汚点」 

 野党は24日、「桜を見る会」前日の夕食会費用補填問題で安倍晋三前首相が不起訴処分となったことを巡り「安倍氏は国会で虚偽答弁を繰り返した。憲政史上の汚点だ」(立憲民主党の安住淳国対委員長)と批判した。安倍氏は衆参両院議院運営委員会で説明を尽くすべきだとの声も上がった。
 記者会見する共産党の志位委員長=24日午後、国会

 記者会見する共産党の志位委員長=24日午後、国会

 安住氏は安倍氏の不起訴処分に関し「納得がいかない話だ。国民から見れば、ふに落ちない」と国会内で記者団に強調。「安倍氏は秘書が費用補填したのを本当に知らなかったのか。素朴な疑問だ」と述べた。

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政局・安倍首相主催の「桜を見る会」を巡る一連の疑惑及び国会での虚偽答弁】  2020年12月24日  21:41:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【安倍前首相】:国会答弁訂正し陳謝 「桜」費用補填「道義的責任」

2020-12-25 05:49:50 | 【国会(衆議院・参議院・議運 ・両院予算委員会他・議員定数・「1票の格差」...

【安倍前首相】:国会答弁訂正し陳謝 「桜」費用補填「道義的責任」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍前首相】:国会答弁訂正し陳謝 「桜」費用補填「道義的責任」 

 安倍晋三前首相は24日、「桜を見る会」前日の夕食会費用補填問題を巡り国会内で記者会見した。政治資金収支報告書に補填分が記載されなかった会計処理を知らなかったと釈明し「道義的責任を痛感する」と述べた。
 「桜を見る会」問題を巡る記者会見で、頭を下げる安倍前首相=24日午後6時6分、国会

 「桜を見る会」問題を巡る記者会見で、頭を下げる安倍前首相=24日午後6時6分、国会

 現職首相としての国会答弁が事実に反していたと認め「国民、全ての国会議員に深くおわびする」と陳謝した。衆院議員辞職や自民党離党は否定した。会見は1時間余りだった。25日に衆参両院の議院運営委員会で答弁を訂正する。首相経験者として異例の対応となる。
 
 安倍氏が公の場で答弁の誤りを認め、陳謝したのは初めて。刑事処分では不起訴となったが、結果的に国会軽視が鮮明となった。

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政局・安倍首相主催の「桜を見る会」を巡る一連の疑惑及び国会での虚偽答弁】  2020年12月24日  20:55:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【菅首相】:安倍前首相の「虚偽答弁」の原因は「私はよく分かりません」 

2020-12-25 05:49:40 | 【国会(衆議院・参議院・議運 ・両院予算委員会他・議員定数・「1票の格差」...

【菅首相】:安倍前首相の「虚偽答弁」の原因は「私はよく分かりません」 ■ 「桜」の再調査は否定

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【菅首相】:安倍前首相の「虚偽答弁」の原因は「私はよく分かりません」 ■「桜」の再調査は否定 

 「桜を見る会」前日の夕食会の費用補塡問題で、菅義偉首相は24日、官房長官として安倍晋三前首相を擁護する発言をしてきたことについて「事実と異なる答弁になってしまった。国民の皆さんに大変申し訳ない」と謝罪した。官邸で記者団の質問に答えた。
菅義偉首相(11月)

                 菅義偉首相(11月)

 自身の発言について「安倍前首相が国会で答弁したことについて必要に応じて確認しながら答弁していた。それにつきる」と釈明。安倍氏の国会答弁が「虚偽答弁」となったことの原因を問われると「私はよく分かりません」とする一方で「事実が違ったということは重く受け止めたい」と述べた。
 
 桜を見る会問題を再調査するかどうかについては「そうした予定はない」と語った。
 

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政局・安倍首相主催の「桜を見る会」を巡る一連の疑惑及び国会での虚偽答弁】  2020年12月24日  20:55:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【安倍前政権】:長期政権が招いた腐敗 「カネ」で6閣僚辞任、安倍前首相も当事者に

2020-12-25 05:49:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【安倍前政権】:長期政権が招いた腐敗 「カネ」で6閣僚辞任、安倍前首相も当事者に

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍前政権】:長期政権が招いた腐敗 「カネ」で6閣僚辞任、安倍前首相も当事者に

 安倍晋三前首相の在任中に開かれた「桜を見る会」前日の夕食会を巡る費用補填ほてん問題は、第2次安倍政権で相次いだ「政治とカネ」を巡る不祥事の延長線上にある。7年8カ月に及んだ前政権では10人の閣僚が辞任。このうち、6人は「政治とカネ」の問題が引き金だった。(生島章弘)

◆甘利元再生相、河井元法相、西川元農相…

 安倍氏の側近で、経済再生担当相として環太平洋連携協定(TPP)交渉を取り仕切っていた甘利明氏は16年1月、口利きを依頼してきた建設会社から現金を受け取ったことの責任を取ってポストを退いた。昨年の参院選を舞台にした買収事件で裁判中の河井克行元法相や、代表を務める政党支部への違法献金が取り沙汰された西川公也元農相も、内閣改造など閣僚交代のタイミングを待たず辞任に追い込まれた。
 これとは別に、22日に辞職した吉川貴盛前衆院議員は18~19年の農相時代の現金受領疑惑で捜査を受けている。安倍氏が刑事告発された「桜を見る会」前日の夕食会を巡る問題も、首相在任中の出来事だ。

 ◆説明を尽くさず「勝てば官軍」

 安倍氏は前政権で閣僚の不祥事が起こるたび、任命責任を認める一方、真相究明への取り組みは消極的で、説明責任を果たす姿勢も乏しかった。官房長官として首相当時の安倍氏を支えた菅義偉首相を含め、政治への信頼に関わるという重大性を認識せず、早期の事態収拾で政権への打撃を抑える「危機管理」の視点で対応していたからだ。
 実際、内閣支持率は一時下落しても持ち直すことが多く、不祥事が起きた後の国政選挙でも連勝を重ねた。当時の政権幹部は経済が好転すれば支持率は上がると見込み、「政治とカネ」の問題を軽視する姿勢は改まらなかった。
 

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政局・7年8カ月に及んだ安倍前政権の「政治とカネ」の問題・安倍首相主催の「桜を見る会」を巡る一連の疑惑及び国会での虚偽答弁】  2020年12月24日  18:46:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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