路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【兵庫県】:斎藤知事 告発職員を会見で「嘘八百&公務員失格」糾弾の“パワハラ“ぶりに批判再燃…橋下徹からも「辞めるべき」指摘

2024-11-20 06:43:50 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【兵庫県】:斎藤知事 告発職員を会見で「嘘八百&公務員失格」糾弾の“パワハラ“ぶりに批判再燃…橋下徹からも「辞めるべき」指摘

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県】:斎藤知事 告発職員を会見で「嘘八百&公務員失格」糾弾の“パワハラ“ぶりに批判再燃…橋下徹からも「辞めるべき」指摘

 パワハラなどの疑惑を告発され、各方面から辞職要求が相次いでいる斎藤元彦兵庫県知事(46)。改めて、当初の対応の“パワハラ”ぶりに注目が集まっている。

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                (写真:時事通信)(WEB女性自身)

 ■ 【写真あり】魚を釣る斎藤知事

 ことの発端は今年3月12日、兵庫県の元西播磨県民局長だった男性が知事らのパワハラ疑惑などを告発したこと。

 すると3月27日、同月末で退職の予定だった男性職員に対して“退職保留処分”が下された。同日行われた会見で、斎藤知事はこの人事について「県民局長としてふさわしくない行為をしたということ。そして本人もそのことを認めているということなので、本日付で県民局長の職を解かしていただくということにしました」と語った。さらに、告発した男性職員について「不満があるからと言って、業務時間中に“嘘八百”含めて、文書を作って流す行為は公務員失格です」と厳しい言葉で糾弾した。

 県は5月7日には内部調査の結果を発表。告発文は“事実無根”だとして、男性職員は「停職3カ月」の懲戒処分に。たが、5月15日に公表された丸尾牧兵庫県議員(無所属)が県職員を対象に独自に行なったアンケートでは斎藤知事のパワハラに関する証言が寄せられていた。

 その後6月にはパワハラ疑惑などを調査する百条委員会の設置が決定。告発者の男性職員も証人として出席する予定だったが、7月7日に同県姫路市の空き家だった生家で亡くなっているのが見つかった。自殺とみられていて、「死をもって抗議する」という趣旨のメッセージとともに、百条委員会で発言する内容をまとめた陳述書と、知事が出張先の首長に「また折をみて、よろしくお願いします」とワインを要求したとみられる音声データを残していた。

 職員による告発を、公の場で”嘘八百””公務員失格”と糾弾した斎藤知事。7月10日の会見では「嘘八百という発言が強い言い方だったと、そこは反省しなきゃいけないという点はあります」と反省する様子を見せたものの、世間の不信感は拭えないようだ。X上では改めて、当初の振る舞いこそが、“パワハラ”だと非難を呼んでいる。

 《内部告発者を「嘘八百、公務員失格」と切捨てた斎藤知事と側近こそ「公務員失格」》

 《「嘘八百」と詳しく調べないうちから処分したことが最大のパワハラ》

 《内部告発に「嘘八百」と言って断罪するのは、パワハラです。これ以上のパワハラは無い》

 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(55)は、7月17日にXを更新。同日の『旬感LIVE とれたてっ!』(関西テレビ)での自身の発言をまとめたネットニュースを引用し、斎藤知事について《事実解明は必要。その範囲で斎藤さんは知事職を全うすべきで、県政を立て直すのは斎藤さんの仕事ではない》と指摘。

 さらに《嘘八百と特定の部下を公で罵り、知事職を辞めるべき程度の事実かどうかは別として、少なくとも告発は嘘八百ではなかった。そして罵られた職員が自死した。自死との法的因果関係は別として、いきなり公で部下を嘘八百と罵り、関連して職員が自死したならトップは辞めるべき》と自身の考えを述べた。

 その上で《辞職すべきパワハラやおねだりの事実がなくとも、嘘八百発言は辞職に値する。とりあえず事実解明までは陣頭指揮を執るが、調査結果が出た時点で辞職すると宣言すべき。事実解明が優先なのではなく、事実解明までは自分の責任でやるという話》と、告発者を誹謗中傷した挙句、懲戒処分まで下し、結果として自死に至った時点で、知事は責任を取るべきであると主張した。

 7月18日にも、改めて辞職を否定した斎藤知事。果たしてどのように責任を取るのかーー。

 【関連記事】

  元稿:光文社 週刊女性自身 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治・兵庫県・斎藤知事によるパワハラ疑惑】  2024年07月18日  17:51:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【兵庫県知事パワハラ疑惑】: 県幹部、知事の意向で元局長の処分急がす 通報の調査結果待たず

2024-11-20 06:43:40 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【兵庫県知事パワハラ疑惑】: 県幹部、知事の意向で元局長の処分急がす 通報の調査結果待たず

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県知事パワハラ疑惑】: 県幹部、知事の意向で元局長の処分急がす 通報の調査結果待たず

 兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題で、告発文を作成し公益通報もした元県西播磨県民局長の男性(7月に死亡)の懲戒処分について、知事の意向を受けた幹部が公益通報の調査結果を待たず、処分検討急がせたことが関係者への取材で明らかになった。県は処分理由で「(文書は)核心的な部分が事実でなく、誹謗(ひぼう)中傷に当たる」としたが、県議会の調査特別委員会(百条委)が実施した職員アンケートで告発内容と符合する証言が相次いでおり、処分妥当性問われる事態となっている。 <button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button><button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26">兵庫県の斎藤元彦知事=神戸市中央区の県庁で2024年8月23日午後1時14分、幸長由子撮影</button>

兵庫県の斎藤元彦知事=神戸市中央区の県庁で2024年8月23日午後1時14分、幸長由子撮影(毎日新聞)

 ■ 【写真で見る】兵庫県知事、どんな人?  

 関係者によると、23日に非公開で実施した百条委の証人尋問で、事情を知る職員が当時の総務部長ら幹部に「公益通報の手続きがなされた以上、その調査結果を待たないと処分はできないのではないかと進言し、部長らを通じて『知事も了解した』と聞いた」と説明。ところが、しばらくして「総務部長を通じて知事の方から調査結果を待たずに処分ができないのかと言われた」と証言した。これを受け、人事当局は県側の弁護士に相談し「法的には可能」との回答を得たという。  

 元局長は3月、パワハラなど七つの疑惑についての文書をまとめ県議や報道機関に送付。4月4日には県の公益通報窓口にも通報した。人事当局が総務部長らに慎重な対応を進言したのが4月上旬。部長が、処分の検討を急がせたのは4月中旬だったという。  

 証人尋問では、5月2日の処分案を決める会議(綱紀委員会)でも県幹部3人から公益通報の調査結果を待つよう進言があったが、当時の総務部長が弁護士の見解を得ているとして「問題ない」と発言したことが明らかになっている。県は5月7日、「核心部分が事実でない」との内部調査結果を公表し、元局長を停職3カ月の懲戒処分とした。  

 一連の経緯について証言した職員は「『懲戒処分をすれば自身に対する批判の風向きが変わるのでは』と知事が言っていると聞いた」と話しているという。  

 知事は告発文書の存在を把握した翌日の3月21日、片山安孝副知事(当時)ら県幹部と協議し、告発者の特定を含む内部調査を指示。総務部長が22日、人事課に元局長のメールの送受信記録を調査させ、25日には片山副知事が元局長を事情聴取するとともに公用パソコンを調べ、文書のデータを確認したとされる。27日の記者会見で知事は文書について「うそ八百」と全否定したが、後に県議会で「表現が行きすぎだった」とを認めた。  

 公益通報者保護法は「事実と信ずるに足る相当の理由」があるなどの場合、通報者が不利益を受けないよう保護することを規定。報道機関への「外部通報」も認めており、同法指針には通報者捜しの禁止も盛り込まれている。【中尾卓英、山田麻未】  

 ◇脇田滋・龍谷大名誉教授(労働法)の話  

 対応通報者人権手続きを守るという視点がなく、公益通報制度労働法趣旨真っ向から踏みにじるものだ。通報者は誰かという「犯人捜し」をすること自体おかしい処分よりも、慎重な調査を優先すべきだった。公益通報やハラスメントの告発を受けた調査では、県側の弁護士以外の弁護士に意見を求めるなど、客観的で第三者性のある手続きを担保すべきだ懲戒処分に当たっては、告発された知事側処分権限があり、より慎重になるべきだった。

  元稿:毎日新聞社 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・兵庫県・兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題】  2024年08月25日  18:07:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【兵庫県知事によるパワハラ疑惑】:「当初していたのは外部通報をした“犯人捜し”」、斎藤知事“パワハラ疑惑” に新事実 元幹部職員の告発は本当に“公益通報”の対象外なのか?

2024-11-20 06:43:30 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【兵庫県知事によるパワハラ疑惑】:「当初していたのは外部通報をした“犯人捜し”」、斎藤知事“パワハラ疑惑” に新事実 元幹部職員の告発は本当に“公益通報”の対象外なのか? ■調査初動の問題点を専門家が解説

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県知事によるパワハラ疑惑】:「当初していたのは外部通報をした“犯人捜し”」、斎藤知事“パワハラ疑惑” に新事実 元幹部職員の告発は本当に“公益通報”の対象外なのか? ■調査初動の問題点を専門家が解説

 ■一連の日程から浮かび上がる疑問…県の初動の調査に問題は無かったのか?

県の公益通報の対応について百条委員会で検証 ©ytv© ytv

 兵庫県・斎藤知事の“パワハラ疑惑”に関して、百条委員会は、県の公益通報の対応について検証を行う方針です。この百条委員会は関係者を呼んで証言させたり、必要な資料を提出させたりする強い権限を持っていて、ウソの証言をした場合は、3か月以上5年以下の禁錮、理由なく証言を拒否した場合は6か月以下の禁錮または10万円以下の罰金が科せられます。8月23日には県職員、30日には斎藤知事などへの証人尋問が予定されています。

知事、3月20日には「告発文」を把握 ©ytv© ytv

 今後この「公益通報」が大きなポイントとなりますが、時系列で整理しますと、2024年3月12日、元幹部職員は『告発文』を報道機関などに送付しました。そして3月20日には知事は「告発文」を把握していたということです。翌21日、県の職員らと文章の内容を共有し、元幹部職員の関与の可能性が浮上しています。さらに23日、県の人事課が元幹部職員の公用メールから文章の骨子となる内容を発見しています。

元幹部職員3月25日から計6回事情聴取 ©ytv© ytv

 そして、25日には県側が元幹部職員を事情聴取し、以降5月7日までの間に計6回聴取が行われたといいます。また、25日に県は元幹部職員の公用パソコンを引き上げています。そして3月27日、県の人事課は3月末に迎える予定だった元幹部職員の定年退職を取り消し、役職を解任しています。同じ日に斎藤知事は「嘘八百は公務員失格」などと強い発言をしています。

4月4日 元幹部職員県の窓口に通報 ©ytv© ytv

 4月4日、元幹部職員は公益通報制度を利用して、県の窓口に内部通報を行い、担当部署が手続きを開始しました。4月中旬に県・人事課はここで初めて弁護士に相談をし、「公益通報に当たらない」との見解を確認できたということです。つまり、4月中旬まで公益通報に当たるか当たらないかを確認していなかったのではないか、との指摘を受けています。

亀井正貴弁護士 ©ytv© ytv

Q.県側は、4月の中旬に弁護士が「公益通報に当たらない」という見解を出す前に、粛々といろんなことを進めていますが、これはどうなんですか?

(亀井正貴弁護士)

 「非常に問題だと思います。通報の対象は知事ですから、県側の知事や幹部は実質『利害関係人』なんです。当初しているのは、外部通報した“犯人捜し”です。人事課を使っていますが、本来外部通報と人事課による懲戒処分というのは対立・拮抗するものです。懲戒処分から守るのが公益通報制度なんです。県側の人事課に調査させたということは、客観性も保てないし公平性も保てないのです。結局は犯人探しをして、自分たちを攻撃している側を潰そうとしたというふうにしか見えません。通常、内部通報の場合は人事課を排除して対応するのですが、外部通報の場合はその辺がちゃんとできていないということも、本件をややこしくしている要因だと思います」

 ■なぜ元幹部職員の告発文は「公益通報」保護の“対象外”になったのか?

「公益通報」保護の“対象外”の理由 ©ytv© ytv

 なぜ「公益通報」保護の“対象外”になったのでしょうか?8月7日に開かれた会見では、「告発文」の内容について、①「具体的な供述や根拠が示されていない」、②元幹部職員への事情聴取で「ウワサ話を集めて作成した」と供述があった、③県の弁護士の見解で「法律上保護する公益通報に当たらない」、からだとしています。

「公益通報者保護法」 ©ytv© ytv

 「公益通報者保護法」は「単なる憶測や伝聞等ではなく、通報内容が真実であることを裏付ける証拠や、関係者による真実性の高い供述など、相当の根拠が必要」だとしています。

「後から公益通報の手続きをしても、保護されることにならない」 ©ytv© ytv

 また、斎藤知事は「後から(県の)公益通報の手続きを取ったとしても、それ以前に行われた文章の配布行為が遡って公益通報として保護されることにならない。懲戒処分も逃れられない」としています。

「公益通報者保護法」は通報者への不利益な取り扱いを禁じる ©ytv© ytv

 「公益通報者保護法」では、通報先を①事業者内部、②権限を有する行政機関、③その他の事業者内部(報道機関等)となっています。斎藤知事は「内部通報は、真実相当性がそこまでなくても受け付けられる。一方外部通報は、真実相当性が要件となっている」と話しています。

 Q.内部通報の場合は保護のハードルは低く、外部通報の場合は真実相当性などハードルが高いのはなぜですか?

(亀井弁護士)

 「内部通報だと違法性はないのですが、外部通報だと例えば自分が属している企業の名誉棄損や信用棄損、誠実義務違反などだけではなく、場合によっては刑法や民法に触れる恐れもあるので、その違法行為を消すのであればそれなりにハードルを上げるということです」

 ■懲戒処分の調査権と懲戒権を持ってる人事課が初動の調査…そこに問題点はなかったか?

元幹部職員の懲戒処分の理由 ©ytv© ytv

 県は元幹部職員に対しての懲戒処分の理由として、「外部への文章、配布があった」、「人事データ専用端末の不正利用」、「個人情報の不正取得・持ち出し」、「勤務時間中に私的文章を多数作成した職務専念義務違反」、「特定職員の人格否定の文章を送付したハラスメント行為」などを挙げています。

通報を受け調査・是正要求へ ©ytv© ytv

 県の公益通報の担当部署によると、2024年4月の通報を受けて調査をし、一部強く叱責を受けた職員を確認した。ハラスメント研修や贈答品の受領基準の明確化など是正措置を求める方向で検討していくということです。

「人事課が確認していくのは正しいプロセス」 ©ytv© ytv

 県・人事課の内部調査に問題はなかったかについて、斎藤知事は、「人事課が非違行為に該当する事案を把握した場合には、あくまで人事課が懲戒処分の調査権と懲戒権を持っているので、彼らがまずは事実関係を一つ一つ確認していく。然るべきタイミングで弁護士に相談、リーガルチェックをしていただくのは正しいプロセス」としています。

初動の対応は誰が判断したのか? ©ytv© ytv

 また、初動の対応は誰が判断したのかについては、「(「告発文」に関して)信ずるに足る相当の理由が我々は確認できなかったので、一連の対応をさせていただいた」と話しています。

 Q.懲戒権を持っている人事課が初動の調査をしたのが問題では?

(亀井弁護士)

 「利害関係人である知事の指揮の元にあって、懲戒処分をするであろう機関を使っています。あくまで中立的な機関でしっかりと公正妥当な判断ができるところを使わないといけません。内部であっても完全に独立した機関で調査しないとだめだと思います。その辺が外部通報についての整備が甘いと感じます」

 Q.内部通報だけだと事実が表に出てこないと思ったから、外部通報したのでは?

 (亀井弁護士)

 「私は、元幹部職員は『内部通報をしても握り潰される』と感じたので、外部に通報したのではないか、と思います。調査の過程で、もし『〇〇から聞いた』というと、それらも全部潰されますし、情報提供者にも迷惑をかけるわけです。外部通報に関する調査はちゃんとできてないと思います」

事情聴取で食い違う証言…斎藤知事のいう「嘘八百含めて文章を作った」はは事実かそれとも…

「告発文の内容はウワサ話」に反論 ©ytv© ytv

 そして新たな火種として、事情聴取の食い違いがでてきています。3月25日の県・人事課の 事情聴取で、「元幹部職員は『告発文の内容はウワサ話を集めて作成した』と供述した」としていましたが、4月1日、元幹部職員は「私と人事当局間でなされた意味のあるやり取りは、3月25日、職員局長へ電話で『告発文は自分一人で作成した。他に関係者はいない』と伝えたのみ」と反論しています。

元幹部職員「一方的にきめつけている」 ©ytv© ytv

 また、3月27日、定例会見での斎藤知事の「本人も認めていますが、事実無根の内容が多々含まれている。嘘八百含めて文章を作って流す行為は公務員失格」という発言に対して、元幹部職員は「私への事情聴取も内部告発の内容の調査も十分なされていない時点で、公の場で告発文章を『誹謗中傷』『事実無根』と一方的にきめつけている」としています。

 Q.この食い違いをどう思いますか?

 (亀井弁護士)

 「告発した元幹部職員としては、自分を潰しに来る人間が調査するわけで、その人たちに情報源を明かすと情報源の人に迷惑が掛るし、潰されるということがあるので、調査する側もそういった事情を汲まないといけないと思います。もしかしたら、知事や幹部は分かった上でこういう発言をしているのかもしれません」

担当者「懲戒処分を前提とした調査」 ©ytv© ytv

 元幹部職員が停職3か月の懲戒処分を受けたことについて、懲戒権を持つ県・人事課の担当者は「人事当局としては、懲戒処分を前提とした調査を行うにあたって、関係者の供述だけではなく裏付けとなる物的な証拠もできる限り集めている。のべ8時間にわたる聴取を丁寧に行っているので、我々としては適切な調査を尽くした」と説明しています。8月7日、斎藤知事は「懲戒処分“ありき”の調査をしたという認識はない」と答えています。

県・人事課 説明なく職員の私物スマートフォンを見せるよう要求か? ©ytv© ytv

 一部報道で、「人事課の調査で、職員の私物のスマートフォンのSNSの履歴を調査の必要性など説明なく見せるように要求」とありました。これに対して斎藤知事は「しっかりと調査するようにということを指示したが、具体的な調査内容までは指示はしていない。一般的に、任意での開示依頼に対して、相手方が協力的に調査に応じた場合は、調査手法として法的に問題がない。これは県の特別弁護士にも確認している」と発言しています。

 Q.「任意で」と人事課から言われたときに、本当に任意になりますでしょうか?

 (亀井弁護士)

 「知事の発言は、断片的な部分だけを取り出しているので、これ自体を間違いとは言えないのですが、大きく見ると間違いだと思います。“捜査”ではないので、調査に当たってどういう目的でしているだとか、スマートフォンは完全にプライベートなものですので、出さなくても良いという前提で説明しないといけませんが、そういうことはしていないのではないでしょうか」

■更なる疑惑…阪神・オリックスの優勝パレードでの、“補助金還流疑惑”

補助金をパレードの資金として還流? ©ytv© ytv

 2023年の阪神・オリックスの優勝パレードの資金不足を補うために、兵庫県が信用金庫などに補助金を増額し、その見返りにパレードの資金として寄付を受け取ったのではないかという「還流疑惑」が出ています。

1億円を4億円に増額 ©ytv© ytv

 2023年11月14日、兵庫県から信用金庫などへの補助金が総額約1億円ということで知事の承諾を得たのですが、前年と比べて減額しているので増やそうという話になり、片山元副知事が“口頭”で指示し、2日後の16日には総額約4億円に増額されたということです。

斎藤知事「寄付を集める行為と補助金事業は別」 ©ytv© ytv

 すると翌日17日以降には、複数の信用金庫などから兵庫県に寄付金が集まったということです。斎藤知事は「寄付を集める行為と補助金事業は別。適切に対応した」とコメントしています。

 Q.補助金増額の翌日に寄付金が集まっているというのはどうなんでしょう?

 (亀井弁護士)

 「時系列的に見て間接的なところを考えると、これは一体としたものだろうと推測しますよね。補助金の支給についても、寄付についても、それだけ取り出すと違法とは言えないのですが、補助金というのは、公平にかつ適正に使われる必要がありますので、変な目的が入るとまずいわけです。知事も信用金庫も利害関係人ですので、そういった人たちの間で目的が適正かどうかを疑われるような措置というのは問題だと思います」

 (「情報ライブミヤネ屋」2024年8月13日放送)

 元稿:読売テレビ 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治・兵庫県・県議会百条委員会・斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題】  2024年08月20日  14:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【斎藤元彦兵庫県知事】:パワハラ告発を把握直後に調査指示…「公益通報とは認識していなかった」

2024-11-20 06:43:20 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【斎藤元彦兵庫県知事】:パワハラ告発を把握直後に調査指示…「公益通報とは認識していなかった」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【斎藤元彦兵庫県知事】:パワハラ告発を把握直後に調査指示…「公益通報とは認識していなかった」 

<button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button><button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26">内部告発への対応について記者会見で説明する斎藤知事(7日、兵庫県庁で)=増田博一撮影</button>
 内部告発への対応について記者会見で説明する斎藤知事(7日、兵庫県庁で)=増田博一撮影(読売新聞)

 ◆制度ないがしろ

 ◆臨時の県市長会、厳しい声相次ぐ

  元稿:読売新聞社 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・兵庫県・県の元幹部職員が知事のパワハラ疑惑などを告発した問題】  2024年08月08日  09:20:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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【兵庫県・百条委】:斎藤前知事「風向きを変えたい」発言で元局長の処分早める 前総務部長が証言

2024-11-20 06:43:10 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【兵庫県・百条委】:斎藤前知事「風向きを変えたい」発言で元局長の処分早める 前総務部長が証言

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県・百条委】:斎藤前知事「風向きを変えたい」発言で元局長の処分早める 前総務部長が証言

 兵庫県の斎藤前知事の疑惑を調査する百条委員会で、前の総務部長が知事の意向を受けて元局長の処分を早めたと証言したことが分かりました。

 ■斎藤前知事「風向きを変えたい」発言で元局長の処分早める 前総務部長が百条委で証言(関西テレビ) - Yahoo!ニュース

 斎藤前知事のパワハラ疑惑などを調査する百条委員会は非公開で開かれました。 疑惑を告発した元局長には公益通報の調査結果が出る前に、停職3カ月の処分が下されました。

 関係者によると、25日の百条委員会で、内部調査を主導した前の総務部長は調査結果を待つよう斎藤前知事に進言しましたが、「風向きを変えたい」などと言われ、元局長の処分を早めるために協議を行ったと証言したということです。

 【関連記事】

 元稿:関西テレビ カンテレ8 主要ニュース 政治 【地方自治・兵庫県・県議会百条委員会、兵庫県の斎藤元彦前知事を巡る疑惑が文書で告発された問題】  2024年10月26日  01:27:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【兵庫・斎藤知事告発問題】:おさらい 始まりは4枚の匿名文書

2024-11-20 06:43:00 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【兵庫・斎藤知事告発問題】:おさらい 始まりは4枚の匿名文書

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫・斎藤知事告発問題】:おさらい 始まりは4枚の匿名文書

 兵庫県政を揺るがす文書告発問題を巡り、県議会(定数86)から不信任決議を全会一致で突きつけられた斎藤元彦知事(46)。斎藤氏は26日午後3時から県庁で記者会見を開き、失職を選んだ後に出直し知事選に出馬する方針を明らかにする。注目の会見を前に、異例の経緯をたどった問題をおさらいする。

  • <picture><source srcset="https://cdn.mainichi.jp/vol1/2024/09/19/20240919k0000m010237000p/9.webp?1" type="image/webp" />兵庫県議会で不信任決議案が全会一致で可決され、投票結果を聞く兵庫県の斎藤元彦知事=神戸市中央区で2024年9月19日午後5時36分(代表撮影)</picture>
    兵庫県議会で不信任決議案が全会一致で可決され、投票結果を聞く兵庫県の斎藤元彦知事=神戸市中央区で2024年9月19日午後5時36分(代表撮影)

 ■不受理になった退職届

 パワーハラスメントにプロ野球の阪神・オリックス優勝パレードを巡る不正、贈答品の「おねだり」……。斎藤氏や「腹心」の県幹部に関する疑惑が表面化したのは、半年前の3月中旬だった。 

 「斎藤元彦兵庫県知事の違法行為等について」。こう題したA4判の文書計4枚が、一部の県議会議員や報道機関に匿名で届いた。

 配布したのは、県西播磨県民局長だった男性(60)=当時、7月に死亡=だ。文書には七つの疑惑が記されていた。(七つの疑惑とは

 斎藤氏が文書の存在を把握したのは3月20日。翌21日、片山安孝副知事(当時)らと対応を協議し、告発者の特定を含めて調査を指示した。

 間もなく、公用メールの履歴分析から局長の関わりが浮かぶ。

 25日、片山氏は県庁から70キロ以上離れた西播磨県民局(兵庫県上郡町)に出向き、局長に何度も「自白」を迫った。この対応は公益通報者保護法が禁じる「告発者捜し」にあたる可能性が高い。(「誰に聞いたんや」

 片山氏はこの席で、告発前から提出されていた局長の退職願の不受理も通告していた。(決裁前に通告

 ■斎藤氏、徹底抗戦

 「内容はうそ八百」「公務員失格」。斎藤氏は告発者の特定を受けた2日後の記者会見で、局長を激しい言葉で非難した。退職も認めず、局長の職を解いた。 

 

=神戸市中央区で2024年9月6日午前10時38分(代表撮影)

 元局長は4月に入り、疑惑について県の公益通報窓口にも通報した。

 「公益通報の調査結果が出るまで処分しない方がいい」と進言する職員もいたが、県は公益通報者保護法の対象外として内部調査を進めた。

 県は5月、文書について「核心的な部分が事実ではなく、誹謗(ひぼう)中傷にあたる」とする調査結果を公表。元局長を停職3カ月の懲戒処分にした。

 県議会は6月13日、「調査は公平性、客観性に欠ける」として、51年ぶりに調査特別委員会(百条委員会)の設置を決めた。(「伝家の宝刀」百条委とは

 斎藤氏は記者団に「適切な時期に自分の言葉で文書に関する考えを説明し、出てきた課題を改善していきたい」と説明。元局長は「真実が明らかになっていくことを願っています」とのコメントを出した。

 百条委の設置から1週間後。斎藤氏は定例の記者会見で告発内容に関する自身の見解を初めて公表し、全ての項目を一つずつ説明しながら否定した。パワハラ疑惑は「業務上の指導の範囲内で適切に指導・助言している」と語った。

 事態が急展開したのは7月だ。7日、百条委に証人として出席予定だった元局長が親族宅で死亡しているのが見つかった。自殺とみられている。

<picture><source srcset="https://cdn.mainichi.jp/vol1/2024/08/30/20240830k0000m040137000p/9.webp?1" type="image/webp" />兵庫県職員を対象に実施したアンケート調査で、斎藤元彦知事のパワーハラスメント行為を目撃した職員らが自由記述欄に新たな疑惑を記している=神戸市中央区で2024年8月20日、矢澤秀範撮影</picture>
兵庫県職員を対象に実施したアンケート調査で、斎藤元彦知事のパワーハラスメント行為を目撃した職員らが自由記述欄に新たな疑惑を記している=神戸市中央区で2024年8月20日、矢澤秀範撮影

 この5日後、副知事の片山氏は県政が混乱する責任を取って辞表を提出。記者会見で「計5回、知事に『進退をお考えになりませんか』と進言したが、『選挙で負託を得た身なので任期を全うしたい』と断られた」と明かした。

 ■潮目変わった「道義的責任」

 2021年の県知事選で日本維新の会とともに斎藤氏を推薦した自民党からは、辞職を求める声が公然と出始める。一方、維新は百条委の真相究明を待つ姿勢を崩さなかった。

 百条委は19日から始まり、元局長が残していた計11ページの陳述書と1分弱の音声データが調査資料として採用された。(陳述書を公開

 百条委が県職員を対象に実施したアンケート調査では、さまざまな疑惑に対する新証言も寄せられた。(「お土産ない遠足は行かない」)  

 8月30日。斎藤氏は百条委の証人尋問に初めて出頭した。

 県職員への指示や叱責について「反省」としつつも、業務上の必要性を強調して従来の主張を展開。元局長の処分については「今も適切だと思っている」と訴えた。

 9月6日に実施された2度目の証人尋問で、斎藤氏は百条委の委員から道義的責任を問われると、「道義的責任が何か分からない」と発言した。

 自身の正当性を繰り返し、辞職を拒み続ける斎藤氏。「静観」してきた維新も次期衆院選が迫る中、世論の逆風に押されるように辞職要求に傾いていった。

 全ての県議86人は9月定例会の開会日を迎えた19日、斎藤氏への不信任決議を提案し、全会一致で可決された。

 斎藤氏はこの直後、「大変重く受け止めている。兵庫県にとって何が大事か、心の中で問いながら考えていきたい」と報道陣に語った。

 総務省によると、都道府県議会で不信任決議が可決されたのは5例目。過去4例はいずれも知事が失職・辞職しており、議会が解散された例はない。

 東大から総務官僚、そして首長へ。「エリート街道」から一転、四面楚歌(そか)の状況に追い込まれた斎藤氏の判断理由に視線が注がれている。(「暴君」?斎藤氏とは)【中尾卓英、山田麻未、山本康介、井上元宏】

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治・兵庫県・斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題と知事不信任決議が可決されての失職】  2024年09月26日  10:16:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・09.13】:潰された公益通報|兵庫・斎藤知事と鹿児島・野川県警本部長の大罪|上智大・奥山教授が指摘する共通点と違い

2024-11-20 06:41:40 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【HUNTER・09.13】:潰された公益通報|兵庫・斎藤知事と鹿児島・野川県警本部長の大罪|上智大・奥山教授が指摘する共通点と違い

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・09.13】:潰された公益通報|兵庫・斎藤知事と鹿児島・野川県警本部長の大罪|上智大・奥山教授が指摘する共通点と違い 

 兵庫と鹿児島で、悪行を指摘された組織のトップが真相をねじ曲げ、告発者を悪者に仕立てて自らの潔白を主張するという異常な事態が起きた。兵庫では告発者が自殺。鹿児島でも組織の暴走に絶望した通報者が、自らの命を絶とうとした。この国の「公益通報制度」の在り方が問われている。

 ■兵庫 ― 公益通報者が抗議の自殺

 兵庫県は今年4月、斎藤元彦知事のパワハラや「おねだり」といった7件の疑惑を告発した元西播磨県民局長を解任。定年退職を認めず、役職定年で降格させた上、停職3か月の懲戒処分を下した。知事は会見で、「職員の信用失墜、名誉棄損、法的課題がある。被害届、告訴も考えている。内容はウソ八百だ。ありもしない内容だ。県の業務上のダメージで看過できない」と発言。元局長を罵倒した。

 下は、ハンターが入手した元局長作成の告発文書――【齊藤元彦兵庫県知事の違法行為等について(令和6年3月12日現在)】である。(*黒塗りはハンター編集部)

 知事が「ウソ八百」と決めつけた記述内容の大半は、県職員へのアンケート調査や県議会が設置した百条委員会で事実だったことが判明。しかし、真相解明の場となる百条委員会に証人として出席予定だった元局長は、7月に抗議の自殺を遂げていた。

 百条委員会は、元局長が残した陳述書や知事がワインをねだった際の音声データなどを調査対象として採用。県職員のアンケート結果や証言などもあって、知事の「ウソ八百」発言こそが“ウソ八百”であることが証明される展開となっている。

 元局長が報道機関や県の公益通報窓口などに宛てた上掲の文書の記述内容が「公益通報」にあたるものだったことは明らかだ。しかし、斎藤知事は都合の悪い事実を握り潰すために元局長を犯罪者扱いし、自身の後ろ盾となっていた日本維新の会の県議らと組む形で公益通報潰しを図った。悪行を指摘された本人が、権力を濫用して正義の人を抹殺した格好。兵庫県で「公益通報制度」を踏みにじったのは、誰の目にも明らかなとおり斎藤知事である。

 ■鹿児島 ― 警察組織が公益通報潰し

 鹿児島県警を巡る数々の疑惑を白日の下に晒したのも「公益通報」だった。通報者は本田尚志元県警生活安全部長。通報文書は今年3月末、本サイトに寄稿している北海道のジャーナリスト・小笠原淳氏に郵送された。1枚目には「闇をあばいてください。」。郵便物の記述内容は、現職の警察官が犯した3件の違法行為が隠蔽されていることを示すものだった。

 巡回連絡簿から女性の個人情報を不正入手し、悪質なストーカー行為を行なっていた霧島署巡査長によるストーカー事案――。枕崎署員による盗撮事案――。そして幹部警察官による公金詐取事案――。本田氏が具体的に指摘した警官の非違事案はその3件だったが、通報文書にあった「署員によるストーカー事案2件を発生させた霧島署長」という記述が発端となり、新たな隠ぺい疑惑が浮上。別の霧島署員がクリーニング店の女性従業員にストーカー行為を行っていた事件で、被害相談初日の「苦情・相談等事案処理票」や防犯カメラ映像が消されていたことが判明する。

 さらに、県議会総務警察委員会での質疑から、2021年に起きた強制性交事件で、鹿児島中央署に告訴状を提出しようとした被害者の女性を門前払い(*)にしていたことが証明されるなど、波紋が広がり続けている。(*県警は、門前払いを「受け渋り」と説明)

 いずれも、警察組織による証拠隠滅や犯人隠匿の疑いが持たれる事案だが、本田氏の告発がなければ表面化していなかったことは明らか。県警の闇を暴こうとした本田元生活安全部長の行為は、公益通報以外の何ものでもない。

 しかし県警は、今年4月8日に別の内部通報の関係先としてハンターの事務所を家宅捜索した際、業務用パソコンにあった警官による犯罪の隠ぺいを示す告発文書を把握。そこから本田氏を割り出した。その後、県警は野川本部長指揮の下、本田氏が指摘した「隠ぺい」を糊塗するため、5か月も放置していた盗撮事案を先に処理。「公益通報」を否定するための形を整えたのちに、本田氏を情報漏洩の犯人に仕立てて立件している。

 前述した盗撮、2件のストーカー、公金詐取は警察官の犯罪行為であることから「本部長指揮」となったものだ。本田氏が勾留開示請求の法廷で明かしたように、それらの隠ぺいを指示できたのは、野川本部長以外には考えられない。

 その野川本部長を逃がすことで警察組織の体面を保とうとしているのは警察庁だが、「隠ぺい」の真相を闇に葬るため自分を逮捕しに来た県警の元部下たちの姿を目の当たりにして、本田氏が絶望の淵に立たされたことは想像に難くない。

 鹿児島県で「公益通報」の成立を阻止しようとしているのは野川本部長と、野川氏というキャリア警官を庇うため、なりふり構わぬ権力行使に走った警察庁である。

 ■上智大・奥山教授の話

 公益通報制度に詳しく、兵庫県議会の百条委員会でも意見陳述を行った上智大学の奥山俊宏教授は、兵庫と鹿児島で起きている事態について次のように話す。

 兵庫県庁の内部告発と鹿児島県警の内部告発には共通点があります。

 60歳まで勤め上げて、組織の最高幹部へと上り詰めた人が、組織トップの不正を明らかにする文書をジャーナリストに送る内部告発に、この3月に踏み切ったところがその第一。

 ところが、組織の管理者によってそれを把握されてしまい、組織の規律に反したと決めつけられて不利益に扱われ、自殺を図るところにまで追い詰められたところがその第二。

 公益通報者保護法が制定されて20年となる日本ですが、内部告発を自浄に生かすことのできる組織はまだ少なく、社会のためになる内部告発をした人への報復があとを絶たない現状があります。

 ただし、兵庫県と鹿児島県には違いがあります。兵庫県では県議会が地方自治法100条の調査権限を発動して百条委員会を設け、内部告発の内容や違法な報復の経緯について解明しようとしています。おそらくそこからは多くの教訓を得ることができ、制度改正への道筋を見いだすことにつなげられるかもしれず、兵庫県議会の行動は日本全体にとって有意義です。他方、鹿児島県では、そのような動きが見当たりません。

 なぜこのような事態が現代日本で起きるのでしょうか。知る権利の基盤となる公共情報の自由な流通を少しでも豊かにするために、兵庫県と鹿児島県でこの春に起きたことを真剣にとらえ、教訓を学びたいと思います。

 ■問われる公益通報制度の意義

 奥山教授の指摘は正しい。兵庫では、組織の中核にいた元西播磨県民局長が県知事のパワハラや“おねだり”を訴えるため内部告発に踏み切り、鹿児島ではやはり序列2位ともいえる県警生活安全部長を務めた本田氏が、本部長による隠ぺい指示を暴こうとした。二人とも、正義感から組織トップの不正を正そうとして逆に反撃を食らい、公益通報制度を無視した不当な権力行使によって追い詰められたという構図だ。

 また、奥山教授が言う通り、疑惑と向き合う「県議会」の対応は兵庫と鹿児島でまったく違うものになっている。

 兵庫県では県議会が百条委員会で疑惑解明に努めた結果、全議員が知事に辞職を申し入れるという状況になった。しかし、鹿児島県議会では自民党会派が百条委の設置に反対しており、強制力を持った質疑は遠のく一方だ。「公益通報」を否定する県警のシナリオに沿って動いた自民党鹿児島県議団は、“女性の敵”になる道を選んだことになる。野川本部長の指示で隠ぺいや証拠隠滅が行われたとみられる事件の被害者は、すべて女性なのだ。

 もう一つ相違点がある。兵庫県で問題になった前掲の告発文書に出てくる人物や法人はすべて実名表記。だが、告発した元西播磨県民局長は「守秘義務違反」に問われていない。懲戒処分の理由は、「誹謗中傷」ということになっている。他方、本田元生活安全部長を情報漏洩の疑いで逮捕した鹿児島県警は、逮捕理由を、事件化を望まなかったストーカー事件の被害女性の名前を告発文書に記したからだと説明している。兵庫ではたくさんの実名を記して咎められず、鹿児島では一人の名前だけで逮捕――。なんとしても公益通報を否定したい鹿児島県警の思惑に乗った、検察や裁判所の見識も問われるべきである。

 そもそも、内部告発を受け取った側が、個人名を黒塗りにしたり、事案の詳細を伏せるなどした文書やデータを信用するだろうか?少なくとも、ハンターは信憑性を疑ってかかる。正確かつ詳細な告発でなければ、取材や調査の対象にはなるまい。

 「公益通報者保護法」という法律が制定されたのは、内部通報者の行為や告発内容が事実なら、別の法やルールを逸脱する行為であったとても守らなければならないと解されているからだ。告発の内容に捜査情報や個人情報が含まれているという理由だけで告発者を逮捕したり処分したりすれば、法が規定した公益通報制度は成り立たない。

 兵庫ではすでに告発内容の多くが議会で証明されているし、鹿児島でも、本田元生活安全部長の告発文書によって県警の主張にいくつもの疑義が生じている。兵庫と鹿児島の2件の告発が、「公益通報」であることの証左だろう。告発対象となった知事や県警本部長といった組織のトップが、内部通報者を罪に問うようなマネを許してはいけない。(中願寺純則)

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【疑念・兵庫と鹿児島で、悪行を指摘された組織のトップが真相をねじ曲げ、告発者を悪者に仕立てて自らの潔白を主張するという異常な事態】  2024年09月13日  15:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・09.12】:斎藤兵庫県知事問題で注目される自民党県議二人の動向

2024-11-20 06:41:30 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【HUNTER・09.12】:斎藤兵庫県知事問題で注目される自民党県議二人の動向

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・09.12】:斎藤兵庫県知事問題で注目される自民党県議二人の動向 

 9日、兵庫県政を揺るがしている県政トップのパワハラやおねだり問題で、日本維新の会と同党県議団は、渦中の斎藤元彦知事に「辞職」を申し入れた。県議会では、12日に維新以外のすべての会派と無所属議員が共同で知事に辞職を申し入れる予定。86人の県議会議員全員が、斎藤氏の退任を要求する形となった。知事が辞職を拒否した場合、不信任案提出が視野に入る状況だが、そこで足並みが揃うかどうかに注目が集まっている。

                ◆   ◆   ◆

 維新は、2021年7月の知事選で自民党とともに斎藤知事を全面支援。選挙期間中、吉村洋文知事が何度も応援に入り当選に導いた。その吉村知事からも辞職を促されたというが、肝心の斎藤知事は動じることなく、「百条委員会に対応し、県政を前に進める」と繰り返すばかりで、まったく相手にしなかった。

 吉村知事のもとで大阪府の財政課長を務め経験がある斎藤知事と維新との結びつきについて、ある維新の兵庫県議は「結びつきは強い。ただそれは兵庫県の維新ではなくて大阪の維新。吉村知事や松井一郎元代表らとの関係だ。吉村知事が本気で乗り出さないと斎藤知事は辞めないだろう」と話していたが、それも空振りになった形だ。

 12日には自民党も斎藤知事に申し入れをする予定だが、斎藤知事の頑なな姿勢は変わらないとみられる。

 今月19日からはじまる兵庫県議会の定例会では、立憲民主党系の「ひょうご県民連合」が不信任決議案を出すことを明言。公明党、共産党なども同調する流れとなっており、焦点は自民党と維新の対応になっていた。

 兵庫県議会の定数86。現在の構成は、自民党37、維新21、公明13、県民連合9、共産党2、無所属4となっており、不信任決議案の可決には4分の3となる65人の賛成が必要だ。

 自民、公明、県民連合、共産に加え無所属も賛成となれば合計で65となり可決される。「うちは同調するつもりだ。しかし、全員が賛成するかどうか微妙なのが正直なところだ」とある自民党県議は打ち明ける。

                   ◆   ◆   ◆

 注目されているのは、斎藤知事に近いとされる内藤兵衛県議と石川憲幸県議の対応だ。斎藤知事の最側近だった片山安孝前副知事は、6月に百条委員会の設置が審議されている際、「私が責任をとって辞職するので、百条委員会はやめてほしい」と自民党県議団に依頼していたことが分かっており、片山氏自身もそれを認めている。

 斎藤知事自身も、9月6日の百条委員会で「内部調査を含めてしっかりやってきました。第三者委員会も設置する。何人かの議員に電話し、『第三者委員会でやらせてもらえれば』と言ったことはある」と発言。百条委回避に動いていたことを認めていた。

 前出の自民党県議によれば、「斎藤知事が電話できるとすれば内藤県議と石川県議でしょう。どちらも議長経験者で県議会の重鎮。影響力もあります。県議に対しても上から目線の斎藤知事ですから、その二人以外の1回生議員なんかに頼み事をするわけがありません」

 2021年の知事選で自民党は当初、井戸敏三前知事のもとで長く副知事として県政を支えた金沢和夫氏の推薦を決めた。しかし、菅義偉首相(当時)の意向を受けた兵庫9区が地盤の西村康稔元経産相が、斎藤知事を強引に押し込んだという。

 「真っ先に賛同したのが内藤県議でした。斎藤知事が就任後、内藤さんの地元によく視察にいっていることでも二人の関係がよくわかる。斎藤知事の首に鈴をつけられるのは内藤さんしかいないと多くの人が思っている。それほど斎藤知事に影響力がある人物だ」(前出の自民党県議)

 内藤氏は、斎藤知事とのツーショットをSNS上にアップするなど関係は深いとみられる。一方、石川氏は6月に百条委員会の設置を審議した県議会で、自民党議員としてただ一人「反対票」を投じた人物。そのせいで、党からは「役職停止」の処分を受けた。なぜ石川氏は造反したのか?

 2023年春、元国家公安委員長の谷公一衆議院議員が会長を務めていた兵庫県森林組合連合会が兵庫県から借りていた9億円の返済が滞っていることが明らかになった。連合会の副会長を務めていたのが石川氏。連合会は、兵庫県治山林道協会に所有するビルの土地を売却。その売却益など2億7千万円を兵庫県に返済し、残りの6億3千万円については債権放棄するというスキームが特定調停でまとまった。

 兵庫県森林組合連合会の「継承」として新たに法人登記されたのは「ひょうご森林林業協同組合連合会」。谷氏と石川氏が会長と副会長が就任していた(現在は辞任)。おまけに、ビルの土地を売却した兵庫県治山林道協会の会長も谷氏。同氏は現在もその職にある。そのあたりのカラクリについて、兵庫県の幹部が声を潜めてこう話す。

「谷と石川は、兵庫県民に6億円を超す巨額の負担をさせた。その二人は会長、副会長時代にそれぞれ報酬を受け取っていました。事件ではないかと県議会でも問題になりましたが、こんな酷い特別調停に同意したのが斎藤知事で、その頃の議長が内藤。ひょうご森林林業協同組合連合会は、今も兵庫県の補助事業を継承しています。石川は、百条委員会に反対した際に『個人として反対』と格好つけてコメントしていましたが、実際は兵庫県から刑事告発などを受けるのが怖くて、斎藤知事へのご機嫌とりで造反したのではないですか」

石川氏のブログには、2021年に斎藤知事を擁立した際、自民党を代表して出馬要請している写真が掲載されている。

                   ◆   ◆   ◆

 9月6日、小泉進次郎元環境相の総裁選出馬会見で「兵庫県知事による公益通報への対応が問題となっているが、小泉氏は総裁になれば内部通報に対して調査・検証など対応できるのか」との質問が出た。斎藤知事の問題が、国政にまで響き始めている証左だ。

 「内藤や石川がもし不信任に同調しない場合、解散総選挙では大きなマイナスになる。早く自民党として斎藤知事を説得し、辞めさせるべきだ。もちろん、斎藤知事を引っ張ってきた西村さんにも責任がある」(兵庫県選出の自民党国会議員)

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治体・兵庫県・前西播磨県民局長W氏が斎藤元彦知事のパワハラ、公職選挙法違反、贈収賄などの疑惑を内部告発した問題】  2024年09月12日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・09.09】:斎藤元彦兵庫県知事に「政治とカネ」の疑惑発覚

2024-11-20 06:41:20 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【HUNTER・09.09】:斎藤元彦兵庫県知事に「政治とカネ」の疑惑発覚

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・09.09】:斎藤元彦兵庫県知事に「政治とカネ」の疑惑発覚 

 パワハラや“おねだり”といった斎藤元彦兵庫県知事の疑惑を巡って設置された兵庫県議会の百条委員会が6日、2度目となる知事本人への尋問を行った。議会や会見で話すたびに世間との認識のズレを露呈させる斎藤氏だが、今度はその選挙資金に関する疑惑が発覚した。

               ◆   ◆   ◆

 昨年11月、兵庫県播磨町の県立考古博物館での会合に参加するため公用車で出かけた知事は、車止めのせいで入口に直接車を付けることができなかったことから、わずか20mだけ歩いたという。斎藤知事の前に百条委で証言した県幹部は、「なんでこんなところに(車止めを)置いているんや!と怒鳴られ頭が真っ白になった」、「激怒ぶりは、すっかり県庁内でも知られるところとなった」などと激しく叱責された経緯を振り返った。

 これに対し、斎藤知事は頑としてパワハラを認めず、「当時の認識では、(部下が)車止めをのけるのを忘れていたと思った。叱責はやむを得ない」と反論。元西播磨県民局長の内部告発については、「誹謗中傷だ、核心部分では真実ではない」と従前の主張を繰り返した。命を絶った元局長へのあまりに配慮のない知事の主張に、傍聴席からも「えー」という声。「県政を前に進めたい」と開き直った斎藤知事に対し、失笑が漏れた。

 兵庫県知事選は来年7月に予定されている。ハンターで報じたように斎藤知事が前回知事選で当選できたのは、4,000万円を超える巨額の資金が自民党の国会議員から寄附されたからだ(既報)。百条委員会では、自民党が斎藤知事を徹底追及しているため、「斎藤知事が辞職せず粘っても、次の知事選で自民党が応援することはない」(自民党の県議)という状況となっている。

                  ◆   ◆   ◆

 そうした中、斎藤知事の新たな「政治とカネ」の問題が判明した。2021年の知事選で斎藤知事が出した選挙運動費用収支報告書によれば、盛山正仁文科相はじめ自民党の県議や市議に「労務者報酬」として現金が支払われていたのだ。「買収」ともとられかねない“ばらまき”だった。

 選挙運動費用収支報告書から、職業欄に「衆議院議員」「県会議員」「市議会議員」と記された公職者をチェックすると29人に上る現職政治家の名前が浮上(*下の画像参照)。報酬の支払い日は、知事選の告示日である2021年7月1日。盛山氏はブログで「さいとう元彦候補のポスター貼りを頑張っています」と同年7月8日に綴っていたことが分かっており、ポスターを貼った報酬として、29人に対し総額204,300円ものカネを配っていたとみられる。

 また、報酬を受け取っていた神戸市議の動画サイトでは《兵庫県知事選挙 さいとう元彦 候補へ応援演説!弁士 衆議院議員 盛山正仁代議士》と斎藤知事の応援に駆けつけているシーンが残っている。

 盛山氏は、2021年の兵庫県知事選の3か月後、文科相という立場にありながら10月執行の衆議院選挙を前に旧統一教会(現在の世界平和統一家庭連合)の友好団体に対する「推薦確認書」に署名し、大きな問題に――。同氏は国会やメディアで追及されるも、斎藤知事と同じように「記憶にありません」ととぼけ、批判を浴びた。

 斎藤知事の選挙運動費用収支報告書に報酬6,000円と記載されている風早寿郎県議は、共同通信のアンケートに、旧統一教会との接点を認めている人物だ。報酬7,000円の坂上明三西宮市議は、旧統一教会が韓国で開催したイベントに6万円あまりの費用を負担してもらい参加していたことが暴露されている(*発覚後費用を負担)。

 また、斎藤知事の選挙費用として、個人や政党支部から寄附を行っていた渡海紀三朗政調会長、山口壮元環境相、山田賢司衆議院議員、大串正樹衆議院議員らも旧統一教会との関係を認めている。

 地元の後援会があまりに強固なゆえ「最強の国会議員」とひそかに噂される加田裕之参議院議員は、旧統一教会の関係者からパーティー券を買ってもらい、関連団体で挨拶していた。知事選の際には、斎藤知事の陣営に自身の秘書を送り込んでいたことが、選挙運動費用収支報告書の記載内容から分かる。斎藤知事は、旧統一教会とズブズブの議員たちから支援を受け当選したということだ。

 公職選挙法では、選挙区内の有権者にカネを配ることが禁じられている。支出状況からみて、斎藤知事が支払った「労務者報酬」に買収の疑いを持たれるのは言うまでもない。

 その原資の大半は、裏金事件で党員資格停止処分の西村康稔元経産相をはじめとする自民関係者から寄付されたもの。自民党のカネを、自民党内で還流させた格好である。

 ちなみに、2021年の知事選で自民党とタッグを組んで斎藤知事を推薦した日本維新の会の関係では、斎藤知事の選挙運動費用収支報告書に出納責任者として登場する正木克幸氏の名前が確認される。正木氏は、斎藤知事の実家の家業であるケミカルシューズ関連で親しくしている人物だといい、昨年、維新から明石市議選に出馬し当選している。斎藤知事のグレーな「政治とカネ」を、自民党と維新が支えていたことは確かだ。

 内部告発から始まった斎藤知事の疑惑は、底なしと言えるだろう。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治体・兵庫県・前西播磨県民局長W氏が斎藤元彦知事のパワハラ、公職選挙法違反、贈収賄などの疑惑を内部告発した問題】  2024年09月09日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・08.21】:「疑惑まみれ」斎藤兵庫県知事と西村元経産相への冷たい視線

2024-11-20 06:40:50 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【HUNTER・08.21】:「疑惑まみれ」斎藤兵庫県知事と西村元経産相への冷たい視線

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・08.21】:「疑惑まみれ」斎藤兵庫県知事と西村元経産相への冷たい視線 

 「岸田総理は総裁選で勝てないとわかると、さっと決断した。さすがだよ。それに比べて、うちの知事は権力の座に抱きついて離さない。地位に恋々として未練がましい」とあきれるのは、自民党のある兵庫県議。内部告発によってパワハラや公職選挙法違反などが問題視される斎藤元彦兵庫県知事への厳しい批判だが、県民の声を代弁していると言ってよさそうだ。

                      ◆   ◆   ◆

 斎藤知事は8月30日午後、文書問題特別委員会(百条委員会)に証人として出席、内部告発にあった7つの疑惑について徹底的に追及される見込みだ。

 「百条委員会でのらりくらりとかわそうというのが、斎藤知事の戦術でしょう。しかし、県職員も10人以上証人として出る予定。そこで爆弾発言があれば斎藤知事の命運は尽きる。来年7月には知事の任期が満了するので、選挙まで1年もない。正直、斎藤さんの再選はないので、県議が2人寄れば『次の知事』についての情報交換ですね」(前出の県議)

 「おねだり」がすっかり代名詞になった斎藤知事。そこで、2021年7月に行われた兵庫県知事選の選挙運動費用収支報告書、斎藤知事の政治団体「ひょうごを前に進める会」と「さいとう元彦後援会」の政治資金収支報告書をチェックしてみた。そこには、政治とカネの闇の一端が垣間見える。

 さいとう元彦後援会の2021年分政治資金収支報告書の「寄附」の記載を見ると、自民党の国会議員の名前や政党支部がずらりと並ぶ。それらを抜粋すると下の一覧表のようになる。

 さいとう元彦後援会への寄附の合計は約5,200万円。うち、自民党の政党支部や国会議員などが拠出した寄附は3,740万円だ。ちなみに、同じく斎藤知事を支援した「兵庫維新の会」の寄附額は約300万円。自民党側から受け取った巨額の選挙資金で斎藤知事が勝利したことがうかがえる。

 さらに内訳をみると自民党兵庫県連が2,000万円を支出、二番目に多い500万円を支出したのが西村康稔元経産相の自民支部となる。

 不可解な寄附もある。自民党兵庫明石市第1支部の松本隆弘氏(当時県議)の政党支部が2021年4月9日に200万円、6月10日に100万円と2度にわたり計300万円もの寄附をしているのだ。渡海紀三郎自民党政調会長の支部が100万円、松本剛明総務相が個人と支部の合計で130万円程度で、松本氏の支部の寄附額が突出しているのだ。県議の支部による寄附が国会議員より多いということに違和感を覚える。

 そこで、西村氏の政党支部「自民党兵庫県第9区選挙区支部」の政治資金収支報告書を検討してみた。すると、さいとう元彦後援会に300万円、ひょうごを前に進める会に200万円渡っている。一方、21年3月31日と4月6日に、同支部は松本氏の自民党兵庫明石市第1支部に合計560万円を寄附していた。西村氏側の政治資金が、松本氏の支部を通じて知事側に流れた形だ。

 また、さいとう元彦後援会は同年4月9日に松本氏の自民党兵庫明石市第1支部から200万円の寄附を受けたあと追加で200万円を借り入れ、同年9月24日に返済という摩訶不思議な記載もあった。500万円のカネが松本氏の自民党兵庫明石市第1支部から、斎藤知事側に動いたことになる。前述した西村氏側から松本氏側への寄附560万円のうち500万円がいったん知事側に渡り、200万円だけ松本氏側に戻されたということだ。

 ちなみに松本氏は、2023年春の統一地方選の兵庫県議選で落選しており、関係者からは「松本さんは県議会議長経験者ではありますが、選挙にも勝てないほどの政治家。大臣の松本氏や党三役の渡海氏をしのぐ500万円もの政治資金を、斎藤知事の選挙に突っ込むなんてありえません。誰もが西村氏のカネだろうと言っています」という声が聞こえてくる。

 すでに述べたように、西村氏の政党支部は、さいとう元彦後援会に300万円、ひょうごを前に進める会に200万円を寄附している。しかし、さいとう元彦後援会の政治資金収支報告書には、西村氏の政党支部から500万円を受け取ってとする記載があり、どちらかが「虚偽記載」をしている可能性がある。

 また、松本氏側から斎藤知事に流れた500万円にも疑問符が付く。本当の寄附者が松本氏の自民党兵庫明石市第1支部ではなく、西村氏側の資金なら「迂回献金」となりかねない。

 西村氏は知事選当時、物心両面で斎藤知事を懸命に支援していた(既報)が、21年7月11日に明石市内で行われた街頭演説の動画を入手した。西村氏は、「斎藤さんは改革ができる。(前任の)井戸知事、県政は5期20年やると風通しが悪い。県庁の風通しも悪くなっていた。斎藤元彦はまだ若い。若い職員の声を聞き一つひとつ県政を実行してくれる」と述べて知事を持ち上げていた。

 現実はどうか。斎藤知事はパワハラなどの問題で追い詰められた状態。県庁の風通しは“最悪”であり、県政が停滞していることは周知の通りだ。西村氏は「ウソ800」の応援で斎藤知事を当選させたということだ。まさに「大罪」ではないのか。前出の兵庫県議は、厳しい表情でこう話す。

 「西村さんは、斎藤知事について『あんなパワハラとは知らんかったわ』『いつやめるねん』とまるで他人事。裏金事件で自民党から処分を受け、党員資格停止で総裁選にも関与できないので、無所属出馬となる次の総選挙に当選することだけに腐心している。最大のライバルと目される前明石市長の泉房穂さんの後援者を自身の後援会幹部に登用。『斎藤知事の後は泉さん』とけしかけている。つまり、斎藤知事が辞職に追い込まれ、泉さんが知事選に出馬。当選すれば解散総選挙には出てこないという計算です。斎藤知事と一緒に責任をとらねばならないのは、西村さんではないのか。安倍派の裏金事件にも大きく関与していたんだから」

 斎藤知事は追い込まれつつある。百条委員会が実施した斎藤知事の疑惑についての県職員アンケートでは、9,700人中7割近い6,711人が回答を寄せたという。「私も斎藤知事のパワハラ、おねだりの疑惑で、知っていること、聞いたことをアンケート調査で回答しました。周囲の県職員もたいてい回答したようです。中には決定的と思われる内容を書いた同僚もいます」と県職員の一人は、ハンターの取材にそう打ち明けた。

 権力の座にしがみつく斎藤知事と西村氏。二人が「退場」する日は遠くないようだ。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治体・兵庫県・前西播磨県民局長W氏が斎藤元彦知事のパワハラ、公職選挙法違反、贈収賄などの疑惑を内部告発した問題】  2024年08月21日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・08.07】:疑惑の斎藤兵庫県知事擁護で元局長を追い詰めた維新の県議たち

2024-11-20 06:40:40 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【HUNTER・08.07】:疑惑の斎藤兵庫県知事擁護で元局長を追い詰めた維新の県議たち

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・08.07】:疑惑の斎藤兵庫県知事擁護で元局長を追い詰めた維新の県議たち

 元西播磨県民局長からパワハラなどについて内部告発され、辞職の時期と後継候補が焦点になっている兵庫県の斎藤元彦知事。その詳細については、報じてきた通りだ(既報1)。

 8月2日、斎藤知事の疑惑を追及する文書問題特別委員会(百条委員会)が開かれ、同月30日に斎藤知事の証人尋問を行うスケジュールが固まった。

 「本来なら、告発した元西播磨県民局長が証言して、内部告発がほぼ正しいという前提にたっての百条委員会になればよかったのですが……。斎藤知事からはもちろん、日本維新の会からの圧力も厳しかったのでしょう」と声を潜めるのは、兵庫県議のZ氏だ。

                      ◆   ◆   ◆

 百条委員会には、元局長が証言する予定だった「陳述書」が提出され、すでに公開されている。元局長は今年3月に内部告発して懲戒処分を下されたが、その理由に追加されていたのが公用パソコンの私的使用。生前、元局長は「申入書」を百条委員会に提出。公用パソコンのデータは「内部告発の関連だけに限定」するよう申し入れていた。なぜ弁護士まで雇い、そうした願いを出したのだろうか――。

 7月8日、百条委員会の理事会が開催されたが、ハンターはその際の「会議録」を入手。それには、維新が「パソコンのデータの全面開示」を迫っている様子克明に記されていた。

 《主な発言》として、「申入書」について「(内部告発の)真偽を明らかにすることが目的であるので、個人のプライバシーに関するものは不要だ」と複数から意見が出されたのが分かる。そこに反対意見を述べたのが、維新増山誠県議。彼はペーパーを読みながら、《本委員会の主たる目的は、元局長(*会議録では実名)の文書に記載の7項目にわたる告発の内容が真実かどうかを調査することである》、《プライベートだから公開してほしくないとは、あまりにも都合のよい身勝手な論理である。プライバシーに関連しているかどうかについて、元局長の代理人(*弁護士)が判断するのは不適切》、《(公用)パソコンの所有者は兵庫県であり、このパソコンに保存されているデータも兵庫県のもの》などと元局長意思否定する発言を行っていた。(*下が会議録の該当部分)

 他の理事から《元局長のプライバシーが守られる必要がないというのは少し暴論」と反論されると、増山氏に代わって百条委員会の副理事でもある維新岸口みのる県議が、《どこからが7つの(内部告発)項目に該当するのかということも我々が知らないところで勝手に決められたら困る》と全面開示を要求する。(*下の画像参照)

 その後、「法令を守るべき」、「(W氏のプライバシーを百条委員会であかすと)民事上の損害賠償の対象に十分なる」といった意見が出て、百条委員会の委員長である奥谷謙一県議が「調査目的は文書の真偽を確かめること。範囲を超えて資料要求することは委員会の権限の濫用にあたる」と話したところで、「賛同」という発言があったことも会議録でわかる。

 だが、岸口氏増山氏は引き下がらず、「少なくとも(パソコンのデータの)削除された文書のタイトルくらいは教えてもらわないと」、「マスキングしてもらえれば」などと最後までパソコンのデータの全面開示を要求していた。

 最後は採決となり、6人の理事のうち4人が内部告発に関するパソコンデータのみの開示に賛成。維新2人の要求は多数決否決された。しかし、この時すでに元局長は自ら命を絶ち、この世にはいなかった。

 6月14日に開催された百条委員会岸口氏はこう述べていた。「人事課による調査に対していろいろな疑念の意見が寄せられている。この審議過程を明らかにすることが必要だと思うので、人事課の調査、そこから得られた資料は全て開示をしていただきたい」――元局長の同僚だった県職員のYさんは、「岸口氏のこの時の発言を元局長は圧力に感じていたようでした」と振り返る。

 「万が一、岸口さんの発言通りに維新の要求が採用されたら、そんな状況には耐えられないと思い込み自死を選んだとんだと私は思います。なぜ、維新は全面開示を要求し、無理ならファイル名だけでもと理事会で粘ったのか。斎藤知事推薦して知事に押し上げた県政与党維新は、あらかじめパソコンのデータの中身を知っていたのではないでしょうか。公用パソコンの私的な使用はいけないことですが、私は維新が事前にデータの中身を知っていたとすれば、そちらの方も問題だと思います。斎藤知事無理やりパソコンデータを出させていたのではないかとも思えるのです。それこそ、百条委員会追及してほしいこと。元局長の懲戒処分は斎藤知事も了解して行われたわけですが、パソコンのデータの詳細を知っていたからこそ、ろくな調査もせずに処分踏み切れたのではないでしょうか。関係性から言って、斎藤知事維新リークしていたとしてもおかしくない。岸口さんは、ハンターでも疑惑指摘されており、『百条委員会追及できるような人物なのか?』と言っている県職員は少なくありません」(県職員のYさん)

 岸口氏の「疑惑」は先に報じた通りだ(既報2)。Y氏は、「元局長は斎藤知事をクビにしたいんか」、「パソコンのデータ、さらけださせて、百条委員会では(元局長を呼んで)叩いてやる」「やつ(元局長)はブーメランになるで」となどと維新県議どうしがそう県庁内で発言していたことを、記録にとっているという。その記録も。ぜひ百条委員会で「証拠」として提出してほしいものだ。

 維新パワハラ的言動が、元局長を追い詰めた可能性があることは明白。県職員からは、斎藤知事同時維新県議元局長に対する「パワハラ」も、百条委員会審議してほしいとのがあがっている。 

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治体・兵庫県・前西播磨県民局長W氏が斎藤元彦知事のパワハラ、公職選挙法違反、贈収賄などの疑惑を内部告発した問題と日本維新の会所属県議の闇】  2024年08月07日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・07.31】:斎藤元彦知事の後継探しが始まった兵庫県

2024-11-20 06:40:30 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【HUNTER・07.31】:斎藤元彦知事の後継探しが始まった兵庫県

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・07.31】:斎藤元彦知事の後継探しが始まった兵庫県 

 パワハラや「おねだり」で窮地に立たされている兵庫県の斎藤元彦知事だが、そうした事実の内部告発をした元西播磨県民局長のW氏が亡くなって、まもなく1か月になる。また、プロ野球・阪神タイガースとオリックスバファローズの優勝パレードにおける寄付金集めの担当だったH課長が3か月前に死亡していたことも、県庁内限定のネットワークで公表されている。

 さらに、「ひょうご震災記念21世紀研究機構」の前理事長・五百旗頭真氏が今年3月に亡くなった件に関する内部告発には、《お亡くなりになられた日の前日ですが、斎藤知事の命を受けた片山安孝副知事が五百旗頭先生を訪問。解任についての通告です。相談ではなく、通告です》、《嫌がらせ以外の何ものでもありません》と斎藤知事のパワハラが「起因」となったかのような記述があった。これも事実なら、兵庫県知事絡みで3人が亡くなっているということだ。

                  ◆   ◆   ◆

 “牛タン倶楽部”とも呼ばれてきたのが、斎藤知事の側近4人組。そのうちの一人だった片山副知事は7月末で退任。内部告発にあった高級トースターの「おねだり」がバレ、兵庫県警から事情聴取を受けたことを県議会で認めたのは原田剛治産業労働部長だ。亡くなったH課長に「ノルマ達成」を強要していたとされるのが井ノ本知明総務部長。4人目が内部告発以降、バッシングに体調を崩しているという小橋浩一理事である。

 W氏が文書問題調査特別委員会(百条委員会)に出した「陳述書」によれば、“牛タン俱楽部”の4人は《斎藤知事就任直後から「自分たちは別格、何をしても怒られない」と公言して憚らない》と斎藤知事の威光をバックに権勢を誇っていたという。ある兵庫県幹部がこう話す。

 「片山副知事が斎藤知事の命を受け、3人にやらせるという構図です。なのに、片山副知事が真っ先に逃げ出し、斎藤知事との間のクッションがなくなった。直接話もできないので、残った3人ともほとんど県庁には姿をみません。精神的に参っているとも聞いています」

 だが、肝心の斎藤知事は「県職員との信頼関係を取り戻して、県政を前に進める」というばかりで、関係者3人が亡くなり、“牛タン倶楽部”の4人が追い込まれていることが分かっていても、どこ吹く風と辞任する意思を見せてはいない。

 「牛タン倶楽部の4人組は百条委員会での追及にかなりビビっている。しかし斎藤知事は、毎日のように選任した弁護士と相談しており、百条委員会対策にも余念がありません。“乗り切れる”と自信を持っていると聞いています」(前出・兵庫県幹部)

 証人として求められそうな職員に対して兵庫県は、《百条委員会に関する各種服務について》という文書を発出。そこには《守秘義務免除の申請手続きを行う》という文言がある(*下の画像参照)。申請をしないと、県職員として守秘義務があり本当のことを証言できないというのだ。

 「百条委員会からの質問内容が分からないと、何が守秘義務に該当するのかわかりません。しかし百条委員会がすべての質問内容を事前に通告することはない。ここでも斎藤知事の、パワハラで県職員を抑え込もうとする意図が透けて見える」(前出の兵庫県幹部)。

 唯一の味方だった日本維新の会にも捨てられつつある斎藤知事だが、最後までパワハラで乗り切るつもりなのだろうか。

 議会対策も引き受けていた片山副知事は、維新の県議団長岸口実県議(⇒参照記事)とのホットラインで調整にあたってきたという。百条委員会が開かれるにあたって、W氏が懸念していた公用パソコンのデータ開示を最後まで要求していたひとりが岸口氏。徹底的にW氏を追い詰める姿勢だと県議会では見られていた。

 「斎藤知事は維新の県議団とは、話し合いや調整などしていない。そうした動きの大半を片山副知事が担っていたが、彼の辞任でその仕組みが崩壊し、斎藤知事と維新は満足に話し合いもできていない。維新は百条委員会でも徹底的に斎藤知事の擁護にまわっていたが、7月19日の百条委員会ではW氏が提出した陳述書などの資料提供を認めている。片山副知事と岸口さんの利害が一致したのではないか」――そう話すのは、斎藤知事の県政与党である自民党のX県議。その背景を次のように解説した。

 「岸口さんがハンターに暴かれたスキャンダルは、参院選に出馬したのがきっかけでした。岸口さんがなぜ維新の中で力を持っているかといえば、馬場伸幸代表との親しい関係、つまりホットラインがあるからです。かねてから参議院議員になりたかったという岸口さんは、ここに来て斎藤知事辞任に舵を切っている。斎藤知事の後釜として、知事選に維新の清水貴之参議院議員を出そうとしているのではないでしょうか。清水氏は元民放局のアナウンサーで、根強い人気があり当選が確実視されているほど。そうなれば、参議院の維新枠が空き、岸口さんは馬場代表のラインで出馬できるというのです。そして、副知事を辞任した片山氏は、兵庫維新の会の事務局長になると5月くらいから囁かれていました」

 ちなみに、近畿地方の維新の国会議員に聞くと「岸口が偉そうにしているのは確かです。国会議員がもの言うと、『何だよ』と暗に馬場代表との蜜月関係をひけらかす。そうした対応を何人もの人が経験している」と明かす。

 一方、自民党サイドから次の知事候補として聞こえてくるのは、元総務官僚のN氏や、元経産官僚G氏など官僚が軸。前出のX県議は、「清水が出馬すれば、維新が継続して知事の座を取るだろう。もちろん、スキャンダルさえなければの話だが。今の岸田政権の不人気では自民党から出馬したいという奇特な人は官僚OBしかいない。いや、それさえも難しいかもしれない」

 維新・清水氏VS自民党の官僚OBという構図になれば、結果は見えている。ただ、頻繁に名前があがる泉房穂前明石市長の存在もある。ある県会議員がこうつぶやいた。

 「清水に勝てる候補となれば、泉元市長しか見当たらない。泉さんも問題が多い人だが、維新よりはまだましだろう」 

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治体・兵庫県・前西播磨県民局長W氏が斎藤元彦知事のパワハラ、公職選挙法違反、贈収賄などの疑惑を内部告発した問題】  2024年07月31日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・07.25】:注目集める兵庫県議会百条委員会の議論と斎藤知事の去就

2024-11-20 06:40:20 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【HUNTER・07.25】:注目集める兵庫県議会百条委員会の議論と斎藤知事の去就

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・07.25】:注目集める兵庫県議会百条委員会の議論と斎藤知事の去就

 7月19日、兵庫県議会では斎藤元彦知事の内部告発にかかる「文書問題調査特別委員会」(百条委員会)が開催された。この日、勇気ある内部告発に踏み切った元西播磨県民局長のW氏が出席予定だったが、7日に自殺していたことが判明。この日は、生前、元局長が家族に託していた百条委員会あての「陳述書」や録音データを、資料として認めるかどうかの審議がなされた。

                   ◆   ◆   ◆

 公開されたのは、11枚の「陳述書」と《兵庫県議会文書問題調査特別委員会 委員の皆様Wの妻〇〇でございます》という書き出しではじまる元局長の妻のメッセージ。

 《主人がこの間、県職員の皆さんのためを思ってとった行動は、決して無駄にしてはいけないと思っています。主人は最後の言葉を残していました。そこには一死をもって抗議するという旨のメッセージとともに、19日の委員会には出頭できないが自ら作成した「陳述書」および参考の音声データの提出をもって替えさせてほしい》とあり、それらを公表するようにと求めるものだった。

 W元局長の陳述書から、すでに既報している本サイト既報の記事を熟読してくれていたことがよくわかった。

 内部告発にある《知事選挙に際しての違法行為》には、斎藤知事の側近である4人の県幹部が、知人らに対して投票依頼など事前運動を行っていたと記されていた。それは公職選挙法や地方公務員法に触れる行為だ。

 県幹部から投票依頼を持ち掛けられたという兵庫県内のある会社経営者で、地元商工会でも活動する有力者Xさんに取材したところ、次のように証言している。

 「ハンターの記事で内部告発文を見た時、『俺のことを言っているやん』と直感しました。内部告発に名前の出ているうちの2人から、私はハッキリと『知事選は斎藤で頼む。商工会でも応援してほしい』という趣旨のお願いをされましたから。保守分裂で話題になり、金沢氏の陣営からも支援を求められていました。うち1人に対して『金沢さんの方からも言われている』と難色を示すと『知事は斎藤に決まりや。こっちを応援しないとえらいことになるぞ』――。県民にそんなこと言ってええのかと思ったので、とてもよく覚えています。内部告発は事実。選挙前に県職員が選挙運動していいのかなと思いました」

 Xさんが、その場でスマートフォンを取り出し3年前のカレンダーをタップしたところ《〇〇から知事選で斎藤支援の連絡があり、ごまかそうとするとえらいことにといい、困ったものだ》と入力されていた。

 W元局長はハンターの報道について、「陳述書」で《※ニュースサイトHUNTERにおける職員2名による商工関係者X氏に対する投稿依頼についての記事あり》と書き込んでいる。そして、事前運動をしていた県幹部については《斎藤知事就任直後から「自分達は別格、何をしても怒られない」と公言して憚らない。「将来の副知事を既に約束されている」と周囲に漏らしており「以前からの知人」というだけでは通じない》と斎藤知事と県幹部の事前運動を厳しく糾弾していた。

 また、本サイトで指摘した阪神タイガースとオリックスバッファローズの優勝パレードに対する寄付集めでは、《兵庫県の割り当て分の収入見込みが厳しい状況にあり、知事、片山副知事が手分けして県内の頼みやすい企業への協賛金を必死で依頼》、《令和5年12月11日のトークイベントの席上で、〇〇が「知事から直接(寄付を)依頼された」と言われていた》などとパワハラまがまがいのカネ集めが行われていたことがよくわかる。

 この点についてX氏からは、以下のような具体的な証言を得ている。

 「優勝パレードに寄付した信用金庫がうちの会社の取引金融機関です。昨年12月の忘年会で信用金庫の幹部と話した時に、『兵庫県は、小さな信用金庫にまで寄付を求めてくる。すぐ返事しないでいると補助金がついた。そのお礼で寄付した。いい宣伝にはなったが、露骨だ』とぼやいていました。ハンターの内部告発記事などをSNSで送信してやったら、すぐに電話があって『こんなことが表沙汰になったら大変だ』と声は上ずり、すっかり動揺していました」

 また、すでに明らかになっている兵庫県内の有名企業から高級トースターを贈答させていた件については、別の部長がすでに兵庫県警の取り調べに応じていることが県議会で明かされている。陳述書では《「後日、ちゃんと相手方に送らせた」》と“おねだり”していたことを明かしている。

 斎藤知事のパワハラ事例は山盛りで、ある式典での井戸敏三前県知事への対応では《斎藤知事が「なぜ井戸さんを式典に呼ぶのか」と担当部局に詰問。かなり後ろの端の席を用意させた》いった具合。《職員に対するハラスメントは県政に関する重要事項とか施策遂行上の問題といった次元ではなく「知らなかった」「気に入らない」「配慮が足りない」「生意気だ」「自分より目立った」という知事個人にとっての不都合、不満が原因となった叱責、罵倒である》、《「そうですね」と答えた職員に「そうですよ、じゃないだろ」と机を叩いて罵倒》、《大名行列並みの随行者を従えての出張。その上、現場で気に入らないことがあれば、随行者を罵倒》と次々に明かされている。事実なら辞任が妥当だろう。

 陳述書の具体的な内容から、内部告発の信用性が格段に高まる状況。百条委員会で認められるのも当然だ。ところが、日本維新の会所属の岸口実県議は百条委員会にクレームをつけた。「SNSなどで自分が最後にW氏と電話で話をしていたと書かれている。携帯電話の番号も知らず事実誤認。W氏が電話をしていたのか、事実だったのか、その方が問題だ。百条委員会でW氏と接触していた人がいれば申告すべき」と述べたのだ。

 だが、ハンターで既報の通り、W元局長を死に追いやったのは、百条委員会で要求したパソコンのデータを全面開示と主張した維新だった可能性がある。元局長は全面開示を拒んでいたからである。また、百条委員会で調査するのは内部告発の文書についてであり、岸口氏がW氏に電話をしたのか、していないのかなど、個人的な問題を調査するのが目的ではない。まったく見当違いの維新・岸口氏の発言に、奥谷謙一委員長も「本件と関係ない」と切り捨てた。

 県議会の中からは、「百条委員会で抵抗すればするほど、『維新はおかしい』ととられかねない。やはり何かあるのではないかと勘繰りたくもなる」といった声さえ上がっている。

 内部告発しながら無念の死を遂げたW元局長のためにも、百条委員会において斎藤知事に関する問題究明がなされるべきだ。それを妨害することは許されない。注目すべきは、議論行方知事去就である。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治体・兵庫県・県議会100条委員会・前西播磨県民局長W氏が斎藤元彦知事のパワハラ、公職選挙法違反、贈収賄などの疑惑を内部告発した問題】  2024年07月25日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・07.18】:ついに自殺者|斎藤元彦兵庫県知事の土壇場

2024-11-20 06:40:10 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【HUNTER・07.18】:ついに自殺者|斎藤元彦兵庫県知事の土壇場

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・07.18】:ついに自殺者|斎藤元彦兵庫県知事の土壇場

 今年3月、兵庫県の前西播磨県民局長W氏が斎藤元彦知事のパワハラ、公職選挙法違反、贈収賄などの疑惑を内部告発。それに対して兵庫県が「口封じ」のためとしか思えない停職懲戒処分を課した。そのW氏が、7月7日にW氏が兵庫県内で自死していたことがわかり、大きな社会問題となっている。

                 ◆   ◆   ◆

 本サイト既報の通り、W氏の内部告発が真実であった可能性が高いことはすでに証明済みだ。W氏は7月19日、兵庫県議会が設置した調査特別委員会(百条委員会)に証人として出席する予定になっていたが、死の直前、斎藤知事の疑惑を追及する百条委員会向けの陳述書を作成、7月12日に兵庫県にメール送信していた。

 「広く県民の皆様にお知らせください」という趣旨の文言が記されており、「死をもって抗議する」という意味もあるという。それが報じられた直後、百条委員会事務局も「まずい」と思ったのか、7月15日の朝、関係する県議らにメールを送信していた。《休みの朝に失礼します》と最初にあり、W氏の死と陳述書によって事務局が慌てているのかよくわかる。それ以上に慌てているのが、日本維新の会だ。

 斎藤知事は、2021年の兵庫県知事選で、維新や自民党の裏金議員・西村康稔前経産相らの支援を受けて当選した。知事の疑惑を追及する百条委員会の設置を巡っては、自民党などの賛成多数で可決された一方で、維新反対に回っていた。

 W氏が、斎藤知事から内部告発について「ウソ八百」と言われた上に報復懲戒処分を受けた際の理由の一つが、公用パソコンを私的に使ったというもの。同氏は亡くなる直前、弁護士を通じて百条委員会に宛てた「申入書」を郵送していたが、パソコンのデータについては、百条委員会で審議される内容以外《本件告発文と関係ない資料も多数存在。委員会資料として利用されますとW氏のプライバシーが著しく侵害されます》として、公開しないよう求めていた。申入れのきっかけについては《(百条委員会の)委員の一人から、人事課調査にかかる資料はすべて開示すべきとの発言があった》と記しているのだが、この発言をしたのは維新のX県議だった。

 7月8日に百条委員会の理事会が行われ、維新の県議2人は最後までパソコンのデータを全面的に開示するよう訴えた。6人の県議で採決をとり、4対2でW氏の「申入書」通り関係ある部分のみの開示が決まった。しかし、その時点でW氏は、この世から去っていた。別の県議が次のように説明する。

 「W氏は県民局長という幹部なので、維新動向把握していたはずだ。何人かの県議に、維新の対応を聞いていたとも聞いている。百条委員会の設置には公明党も反対していた。“パソコンのデータを全面的に開示するという結果を聞きたくなかったから、自ら命を絶ったのではないのか”という声は少なくない。ちなみに、7月8日朝に開催された理事会では、W氏の自殺のことはまだ誰も知らなかった。百条委員会でも、採決までとったんですから……」

7月19日、W氏が証人として語るはずだった百条委員会が開かれる予定だ。先に書いたW氏の「陳述書」などが百条委員会に提出され、公開されるとみられている。

 「維新はすでにW氏が亡くなっており、陳述書などは必要ないという趣旨の話をしています。しかしすべてはW氏の内部告発からスタートしており、陳述書の公開は認められて当然。陳述書の中身がオープンになれば、斎藤知事は、内部告発で指摘されたパワハラ、公職選挙法違反、贈収賄疑惑などいついて認めざるを得なくなるでしょう。辞職カウントダウンがはじまっている」(前出の県議)

 そうした中、斎藤知事の最側近だった片山安孝副知事が7月末で辞職することを会見で表明した。W氏の内部告発に端を発した県政の混乱の責任をとるとしながら、「斎藤知事には、私も辞めるので進退をお考えに」と5回も進言したが、知事が応じなかったとも明かしている。別の保守系県議がこう話す。

 「自民党の県議団で斎藤知事の最大の後ろ盾でもあるN県議でさえ、『もうダメだ』と見放している。頼るとすれば維新しかありません。片山副知事の退任後は、『維新の事務局長になる』という話が以前から流れていたほどです。維新も、一時は『パソコンのデータで徹底的にW氏を追及や』などと意気軒昂だったんです。しかしW氏の死亡がニュースになると『斎藤知事の擁護はこのあたりまで』と突き放す議員も出るようになった。知事も維新も、世論批判には耐えきれないはずだ」

 W氏亡くなるきっかけを作った可能性がある維新X県議発言も、やがてその責任が問われるのではないだろうか。ちなみに、百条委員会の副委員長となっているのは維新岸口実県議。すでにハンターで「疑惑」を報じている人物だ。

 斎藤知事同様に、維新県議危うさが漂う。それでも同党の門隆志県議はXにこう投稿している。《百条委員会の設置に反対した一番の理由は百条委員会は職員に過度なストレスを与える為です》――W氏に過度ストレスを与えたのは、斎藤知事であり、維新ではないのか。

 ハンターでは大石賢吾長崎県知事の公職選挙法違反疑惑も報じているが、大石知事を支援したのも維新。この政党は、議員知事も「粗製乱造」のようだ。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治体・兵庫県・前西播磨県民局長W氏が斎藤元彦知事のパワハラ、公職選挙法違反、贈収賄などの疑惑を内部告発】  2024年07月18日  21:27:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・04.02】:兵庫県を揺るがす「告発文書」を入手|激怒した斎藤元彦知事の評判

2024-11-20 06:40:00 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【HUNTER・04.02】:兵庫県を揺るがす「告発文書」を入手|激怒した斎藤元彦知事の評判

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・04.02】:兵庫県を揺るがす「告発文書」を入手|激怒した斎藤元彦知事の評判 

 今月27日、記者会見した兵庫県の斎藤元彦知事は、西播磨県民局長だった渡瀬康英氏を解任し、3月末での退職ををいったん取りやめて役職定年で降格とする人事を行った。さらに、自己都合で退職予定だった産業労働部の女性次長の退職も取りやめるという異例の事態。斎藤知事を批判する文書を渡瀬氏が作成して、兵庫県警、県議、メディアに流したことが原因とされ、女性次長もそれに関与した疑いがあるという。兵庫県庁で、いったい何が起きているのか――。

                ◆   ◆   ◆

 記者会見で斎藤知事は「県民局長としてふさわしくない行為。本人もそれを認めている。事実無根の内容が多々含まれている。職務中に職場のパソコンを使用して作成したと本人も認めている。職員の信用失墜、名誉棄損、法的課題がある。被害届、告訴も考えている。内容はウソ八百だ。ありもしない内容だ。県の業務上のダメージで看過できない」と激怒。これまでにない厳しい姿勢を見せた。

 下は、ハンターが入手した渡瀬氏が作成したとされる告発文書――【齊藤元彦兵庫県知事の違法行為等について(令和6年3月12日現在)】――である。(*黒塗りはハンター編集部)




 告発文書を読んだ、ある兵庫県の職員がこう話す。

 「斎藤知事はすべてが事実無根という感じで記者会見では話していた。しかし、当たっているところもある、いやかなりの部分がその通りとの声もある。告発されているのは、パワハラ人事のこと。これには賛同する職員も少なくない。しかし、不満があるからといって、業務時間中にウソ八百含めて文書作って流すというのは公務員として失格」

 告発文書をよく読みこむと、到底怪文書扱いできない、つまり当事者でなければ知りうることができないと思えるような内容が書かれている。最後は《兵庫県が少しでも良くなるように各自のご判断で活用いただければありがたい》とある。判断材料として斎藤知事への告発文書をどうとらえるのかは、読者にお任せする。

 ちなみに、3年前の知事選挙で大阪府の吉村洋文知事はJR元町駅前、裏金事件の西村康稔前経産相はJR大久保駅前で支援のマイクを握ったことを付記しておく。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治体・兵庫県・斎藤元彦兵庫県知事の「疑惑」】  2024年04月02日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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