路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

《余録・12.05》:「小説に登場する主人公のモデルとなった少年たちを…

2024-12-05 02:01:30 | 【韓国・在韓米軍・従軍慰安婦問題・強制労働・島根県竹島(韓国名・独島)の領有権】

《余録・12.05》:「小説に登場する主人公のモデルとなった少年たちを…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《余録・12.05》:「小説に登場する主人公のモデルとなった少年たちを…

 「小説に登場する主人公のモデルとなった少年たちを含む無辜(むこ)の人々のおびただしい死が、今日の韓国の民主的な社会の尊い礎になった」。韓国の作家、ハン・ガン(韓江)さんの「少年が来る」を訳した井手俊作さんがあとがきに書いている

 ▲1980年5月、戒厳令下の韓国で軍が民主化運動を弾圧した「光州事件」がモチーフ。女性ではアジア初のノーベル文学賞の授賞理由には「歴史のトラウマに向き合い」という言葉があった

 ▲韓国映画にも現代史の闇に切り込んだ佳作が多い。学生運動家の拷問死事件を追った「1987、ある闘いの真実」。光州事件を生んだ全(チョン)斗(ドゥ)煥(ファン)元大統領のクーデターを描く「ソウルの春」。民主化の定着でタブーもなくなったのだろう

80年5月20日、光州市中心部の全羅南道庁前広場を封鎖する鎮圧軍とにらみ合うデモ隊=朝鮮日報提供

 ▲そんな韓国社会の現状とは懸け離れた不可解な暴挙に映った。尹錫(ユンソン)悦(ニョル)大統領が強行した45年ぶりの戒厳令。国会での野党の反対を「反国家行為」とみなし、力で封じ込めようとしても国民がついてくるはずもない

韓国国会前に集まり、戒厳令に反対してスローガンを叫ぶ人々=ソウルで4日、ロイター

 ▲軍が国会に派遣されたものの集まった議員や市民には手を出せなかった。国会決議を受け、尹氏は6時間で戒厳令解除に追い込まれた。人権が抑圧された時代を思い浮かべて反対に動いた人も多かったのではないか

 ▲「これからはあなたが私を導いていくように願っています」「明るい方へ、光が差す方へ、花が咲いている方へ」。事件で倒れた少年たちに祈るような冒頭の小説の一節である。歴史の歯車を戻すことはできない。一刻も早い政治の正常化を願う。

 元稿:毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【余録】  2024年12月05日  02:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《記者の目・12.05》:連載「大谷翔平とその時代」を始めて 21世紀の伝説、見つめて=田原和宏(専門記者)

2024-12-05 02:01:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

《記者の目・12.05》:連載「大谷翔平とその時代」を始めて 21世紀の伝説、見つめて=田原和宏(専門記者)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《記者の目・12.05》:連載「大谷翔平とその時代」を始めて 21世紀の伝説、見つめて=田原和宏(専門記者) 

 「大谷翔平とその時代」と題した連載を始めた。米大リーグ、ドジャースの大谷選手は同時代に生きる人々にとって、どのような存在か。これまで進化生物学者や冬季競技のオリンピアン、政治評論家らに取材し、分野や競技の枠を超えて、多角的に希代のヒーローを捉えようと試みている。

<picture><source srcset="https://cdn.mainichi.jp/vol1/2024/12/05/20241205ddm012070108000p/9.webp?2" type="image/webp" />9月19日、マーリンズ戦の七回に50号2ランを放ち、「50本塁打、50盗塁」を達成したドジャース・大谷翔平選手=マイアミで、共同</picture>
9月19日、マーリンズ戦の七回に50号2ランを放ち、「50本塁打、50盗塁」を達成したドジャース・大谷翔平選手=マイアミで、共同

 あえてこのような手法を選んだのには理由がある。海の向こうで活躍する大谷選手の動静は細部まで伝えられるが、内容は似たものばかり。ノンフィクション作家の鈴木忠平さんは昨秋、「スポーツライターよ、どこへ行く」と題したコラムを雑誌「世界」(岩波書店)に寄稿。独自の視点を持つ大切さを説いた。

 スポーツ記者を名乗るのであれば、大谷選手は無視できない存在だ。取材対象に近づくのが難しければ、遠くからでも分析すればいい。

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 元稿:毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【記者の目】  2024年12月05日  02:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《Scope・12.05》:「米国第一」と世界経済 格差と分断、「負の連鎖」懸念=木村旬(論説委員)

2024-12-05 02:01:10 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・ICC・サミット(G20、】

《Scope・12.05》:「米国第一」と世界経済 格差と分断、「負の連鎖」懸念=木村旬(論説委員)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《Scope・12.05》:「米国第一」と世界経済 格差と分断、「負の連鎖」懸念=木村旬(論説委員)

 <スコープ>

 「米国第一」を掲げるトランプ次期大統領が高関税の発動など保護主義政策の乱発を予告し、かつて国際協調をリードしていた超大国の面影はすっかり消えた。とりわけ懸念されるのは、自国最優先の米国に振り回され、世界経済が抱える「格差と分断」の問題が一段と深刻化する事態である。

 

 第二次大戦直後、荒廃した国際経済秩序の再建を主導したのは米国だった。柱の一つに据えたのは各国が関税を下げ、工業製品や農産物の取引を活発化させる自由貿易の推進である。もう一つは貿易を円滑に行うため、通貨で最も信頼されるドルを世界的な決済手段として使えるようにしたことだ。

 このシステムを支える多国間の枠組みも創設した。国際通貨基金(IMF)と関税貿易一般協定(GATT=ガット、現在の世界貿易機関=WTO)を中核とした「IMF―GATT体制」である。

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 元稿:毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【Scope】  2024年12月05日  02:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《木語・12.05》:「魔法使い」がFBIに=会川晴之

2024-12-05 02:01:00 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・ICC・サミット(G20、】

《木語・12.05》:「魔法使い」がFBIに=会川晴之

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《木語・12.05》:「魔法使い」がFBIに=会川晴之

 <moku-go>

 ちょうど4年前、再選を逃し失意のどん底にあったトランプ米大統領は、気にいらない政府高官をクビにして、忠誠心ある人物に置き換える作業に熱中していた。

 最初に国防長官を解任、続く標的はジーナ・ハスペル米中央情報局(CIA)長官だった。

 
  • トランプ次期米大統領が、次期米連邦捜査局(FBI)長官候補に指名したカシュ・パテル氏。前政権時代は、国防長官代行首席補佐官などを務めた=米国防総省提供
トランプ次期米大統領が、次期米連邦捜査局(FBI)長官候補に指名したカシュ・パテル氏。前政権時代は、国防長官代行首席補佐官などを務めた=米国防総省提供

 シナリオはこうだ。まず、たたき上げのCIA副長官を解任してトランプ氏の腹心を後釜に据える。ハスペル氏が反発して辞任すれば、一気に長官も代える。

 決行日は12月11日。大統領執務室で定例ブリーフを終えた後、ハスペル氏は大統領首席補佐官室に呼ばれる。メドウズ首席補佐官は「副長官を解任し、後任にカシュ・パテル氏をあてる」と告げた。

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 元稿:毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【木語】  2024年12月05日  02:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2024年12月03日 今日は?】:家庭用ゲーム機「プレイステーション」発売

2024-12-05 00:00:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【2024年12月03日 今日は?】:家庭用ゲーム機「プレイステーション」発売 

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2024年12月03日 今日は?】:家庭用ゲーム機「プレイステーション」発売

 ◆12月03日=今日はどんな日 

  国際障害者デー

 ◆出来事

  ▼南アフリカの病院で世界初の心臓移植手術。移植を受けた男性は術後しばらくして死亡(1967)▼日本電信電話公社(現NTT)が自動車電話サービス開始。月額基本料3万円、通話料6秒10円(1979)▼ソニー子会社が家庭用ゲーム機「プレイステーション」発売(1994)

 ◆誕生日

  ▼イルカ(50年=シンガー・ソングライター)

イルカ(1996年5月撮影)イルカ(1996年5月撮影)

 ▼古田新太(65年=俳優)▼高岡早紀(72年=女優)▼壇蜜(80年=タレント)▼京本大我(94年=SixTONES)▼入山杏奈(95年=女優)

  元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2024年12月03日 00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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