路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

《社説①・12.06》:企業団体献金の禁止 あきれた首相の消極姿勢

2024-12-09 02:03:50 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

《社説①・12.06》:企業団体献金の禁止 あきれた首相の消極姿勢

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説①・12.06》:企業団体献金の禁止 あきれた首相の消極姿勢

 自民党派閥の裏金問題で失われた国民の信頼を取り戻す覚悟はあるのか。石破茂首相の姿勢に疑念が拭えない。

 自民が衆院選で大敗した後、国会で初めて予算委員会が開かれた。焦点は政治資金規正法の扱いである。

衆院予算委員会で答弁する石破茂首相=国会内で5日午後3時55分、平田明浩撮影

 立憲民主党の野田佳彦代表は、「平成の政治改革」に立ち返って、企業・団体献金の禁止を求めた。改革では国民の税金を原資とする政党交付金を導入し、企業・団体献金を禁止することになった。 

 1994年に政治家個人向けが禁じられた。政党向けは5年後に検討されることになっていたが棚上げされたままで、政党交付金との「二重取り」が続いている。

<picture><source srcset="https://cdn.mainichi.jp/vol1/2024/12/06/20241206ddm005070112000p/9.webp?1" type="image/webp" />衆院予算委員会で立憲民主党の野田佳彦代表(左)の質問に答弁する石破茂首相(右)=国会内で5日午前10時29分、平田明浩撮影</picture>
衆院予算委員会で立憲民主党の野田佳彦代表(左)の質問に答弁する石破茂首相(右)=国会内で5日午前10時29分、平田明浩撮影

 にもかかわらず、首相は「政党交付金を導入する代わりに、企業・団体献金が廃止の方向となった事実はない」と強弁した。

 さらに、「政党が過度に公的な資金に依存するのは正しいのだろうか」とも述べ、民間団体からの献金を正当化しようとした。

 政治資金収支報告書で公開すれば透明性を確保できるとも説明するが、資金力のある企業や団体の意向によって、政策がゆがめられる懸念は消えていない。 

 改革に後ろ向きな対応は、これにとどまらない。

 政党から政治家個人に支出され、使途公開の義務がない「政策活動費」についても踏み込み不足だ。自民案は廃止をうたいつつ、外交上の秘密など配慮が必要とされる費用を「要配慮支出」として認めている。事実上、不透明な資金の枠組みが温存されかねない。

 政治とカネの問題を巡り、衆院の過半数を占める勢力がない「宙づり国会」で、野党が結集する動きもある。立憲、日本維新の会、国民民主など野党7党は政活費を全面廃止する法案を提出した。

 注目されるのは、国民民主の動向だ。少数与党である自公政権と政策ごとに協力する「部分連合」の協議を進めている。キャスチングボートを握る立場を生かし、企業・団体献金の禁止でも影響力を発揮すべきだ。

 政治資金規正法の抜本改革は衆院選で示された民意だ。先送りは許されない。与野党は今国会で、国民の納得が得られる結論を出さなければならない。

 元稿:毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年12月06日  02:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《社説②・12.06》:再生医療の規制 患者守る運用が不可欠だ

2024-12-09 02:03:40 | 【先端医療・臓器移植・ゲノム医療・難病・IPS細胞の活用・再生医療・抗癌治療他】

《社説②・12.06》:再生医療の規制 患者守る運用が不可欠だ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説②・12.06》:再生医療の規制 患者守る運用が不可欠だ

 細胞などを使って病気や事故で失われた機能を取り戻す再生医療への期待は大きい。だが、健康被害などでひとたび信頼を失えば、普及が滞りかねない。

 がん予防をうたった再生医療で、2人が重大な感染症にかかったとして、厚生労働省が10月、クリニックの治療提供を一時止めさせる緊急命令を出した。 

再生医療の審査体制のチェックを強化することなどを盛り込んだ改正法が可決、成立した参院本会議=国会内で2024年6月7日、平田明浩撮影

 細胞などを使って病気や事故で失われた機能を取り戻す再生医療への期待は大きい。だが、健康被害などでひとたび信頼を失えば、普及が滞りかねない。

 
再生医療安全性確保法に基づく再生医療実施の仕組み=厚生労働省のホームページより

 がん予防をうたった再生医療で、2人が重大な感染症にかかったとして、厚生労働省が10月、クリニックの治療提供を一時止めさせる緊急命令を出した。

 医療機関は事前に計画を作成し、安全性と実施の妥当性について大学や医療機関が設置する有識者委員会の審査を受け、厚労省に届け出る。トラブルがあれば国に報告する。

 法施行後に届け出があった計画は約6000件に上る。研究は約100件で、残りは患者が治療費を全額負担する自由診療だ。届け出制のため、効果の検証が十分とはいえない。

 審査する委員会のチェックが甘いケースも明らかになっている。安全性の根拠が不十分だったり、専門以外の医師が治療を担当していたりする計画が多数存在することが、国立がん研究センターなどの調査で分かった。

 先の通常国会では、ずさんな審査がされていないか、委員会の事務局などに国が立ち入り検査できるよう法改正された。

 クリニックによる広告のあり方も問題になっている。

 「厚労省の承認を受けた」など、あたかも国の「お墨付き」を得ているかのような文言や、効果を過大に期待させる内容のものが確認されている。いずれも医療法に反する恐れがあり、日本再生医療学会は患者に誇大広告への注意を促す声明を出した。

 安全意識の乏しい治療や法律を軽視した情報発信が広がれば、社会の信頼を損なうことになる。国には、患者が不利益を被らないよう規制を厳格に運用することが求められる。

 元稿:毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年12月06日  02:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《余録・12.06》:石破茂首相の地盤である鳥取県は明治期…

2024-12-09 02:03:30 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

《余録・12.06》:石破茂首相の地盤である鳥取県は明治期…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《余録・12.06》:石破茂首相の地盤である鳥取県は明治期…

 石破茂首相の地盤である鳥取県は明治期、政府の方針に翻弄(ほんろう)されたことがある。1876(明治9)年に府県統合が行われた際に島根県に編入され、いったん消滅してしまった。士族らから再設置を求める運動が起こり、やっと復活したのは5年後の81(明治14)年だった

 
国と地方の協議の場の会合を終え、記者の質問に答える全国知事会の村井嘉浩会長=首相官邸で2024年11月27日午後6時5分、平田明浩撮影

 ▲時が移っても、中央が地方を左右するパターンは変わらない。年収「103万円の壁」の見直し方針に伴い、自治体の地方税収に与える影響が焦点になっている。減額幅が大きくなれば住民サービスなどに支障を来しかねないと、知事らから懸念を訴える大合唱が起きている

 ▲自主財源の地方税が歳入全体の3~4割にとどまり、「3割自治」とやゆされてきた日本の地方自治である。約20年前、国と地方の「三位一体の改革」で地方側は国と渡り合い、3兆円の税源が国から移された。ところが、国から地方に配られる交付税が5兆円削られた

 ▲そんな過去もあるだけに、地方側には決着の行方に根深い不信感があるのだろう。折り合いをつけようと与党では「103万円の壁」見直しにあたり、住民税の基礎控除を対象から外す案も検討されているという。知事からは見直しには賛成し、穴埋め措置を求める声もある

 ▲ちなみに明治の鳥取県問題は、政府の実力者、山県有朋が現地を視察して不平士族をなだめ、復活を後押ししたことが決め手となったとされる

 ▲国と地方に降りかかった難題。自治体の財源はどうあるべきか、基本に立ち返る議論が乏しいのはさみしい。 

 元稿:毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【余録】  2024年12月06日  02:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《記者の目・12.06》:COP29を取材して 温暖化対策、日本は責任を=山口智(くらし科学環境部)

2024-12-09 02:03:20 | 【地球温暖化・排出量取引・国連気候変動枠組み条約COP・IPCC・海水温上昇

《記者の目・12.06》:COP29を取材して 温暖化対策、日本は責任を=山口智(くらし科学環境部)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《記者の目・12.06》:COP29を取材して 温暖化対策、日本は責任を=山口智(くらし科学環境部)

 アゼルバイジャンの首都バクーで開催された国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)は、地球温暖化対策で途上国を支援する「気候資金」の新たな目標に合意して閉幕した。現地取材で目に付いたのは、対策強化に後ろ向きな日本の姿勢だ。国内では温室効果ガスの新たな削減目標の策定に向けて議論が大詰めだが、国際的な共通目標を達成するには不十分な素案が示されている。対策を否定するような先進国の動きもある中、日本は責任ある削減目標を掲げてほしい。

 

COP29の会議終盤の夜に、交渉が行われている会議室の近くで議長国提案の合意文書案に反対の意を示す環境活動家ら=アゼルバイジャン・バクーで2024年11月、山口智撮影

COP29の会議終盤の夜に、交渉が行われている会議室の近くで議長国提案の合意文書案に反対の意を示す環境活動家ら=アゼルバイジャン・バクーで2024年11月、山口智撮影

 合意した資金目標は、先進国主導で2035年までに年3000億ドル(約45兆円)を支援する内容。現行目標の3倍に増額したものの、対策に必要とされる金額よりも低い額で決着した。採択直後には「あまりにも低すぎる。受け入れられない」(インド)、「これはジョークか」(ナイジェリア)など失望の声が相次ぎ、それに賛同する拍手や指笛がわき起こり、先進国との溝が浮き彫りになった。

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 元稿:毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【記者の目】  2024年12月06日  02:03:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《金語・12.06》:国際法が泣いている=小倉孝保

2024-12-09 02:03:10 | 【第二次世界大戦・敗戦・旧日本軍・広島、長崎原爆投下・国策犠牲・戦後補償

《金語・12.06》:国際法が泣いている=小倉孝保

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《金語・12.06》:国際法が泣いている=小倉孝保

 <kin-gon>

 どうすれば個人の戦争責任を問えるのか。国際社会は20世紀以降、この課題と向き合い、何度も挫折してきた。

 第一次世界大戦後の1919年、米英仏などの連合国は敗戦国ドイツとの間にベルサイユ条約を結んだ。

 独皇帝を退位したウィルヘルム2世を特別法廷で裁くと規定したものの、亡命を受け入れたオランダが、「十分な法的基盤がない」として引き渡しを拒否した。

 第二次大戦(39~45年)ではニュルンベルク、極東国際軍事両裁判が開かれ、独日両国の指導者が訴追された。それぞれ45年8月に採択されたロンドン協定と、46年1月に連合国軍最高司令官マッカーサーが出した命令などを根拠としている。

 ■この記事は有料記事です。残り680文字(全文977文字)

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 元稿:毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金語】  2024年12月06日  02:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【新刊紹介】:ザイム真理教と闘う! 救民内閣構想

2024-12-09 00:04:40 | 【財務省・財政予算健全化・基礎的収支・会計検査院・国債・国と地方の借金】

【新刊紹介】:ザイム真理教と闘う! 救民内閣構想 ■国民負担を減らし、日本を元気にする秘策

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【新刊紹介】:ザイム真理教と闘う! 救民内閣構想 ■国民負担を減らし、日本を元気にする秘策

 ■内容

  財政政策、金融政策、消費税、ベーシックインカム、エネルギー政策、
原発再稼働、太陽光発電、外交、安全保障、食料安全保障、農業政策、
少子化対策、東京一極集中、政治家のリーダーシップ、
政権奪取へのスケジュール、女性の社会活躍の促進方法、
若い日本人に期待すること・・・、タブーなく、命がけで、この国の課題を議論した!

ザイム真理教と闘う!救民内閣構想

 ■目次

  第1章 政治主導で健全な財政を取り戻す
  第2章 医療や農業も広い意味でセーフティネットになる
  第3章 タブーなき社会への道筋
  第4章 現実を知らない官僚たち
  第5章 東京一極集中をどうするか
  第6章 諦めを希望に変える救民内閣構想
  第7章 政治の力を信じるために
  第8章 次世代へのバトンタッチに際して

  発売日:2024/11/1

  本体価格:1,600円+税

 ◆はじめに


森永卓郎

 泉房穂さんとお話しして感じたのは、日本にも、ようやくまともな政治家が登場したなということだ。泉さんの主張の根底は、市民あるいは国民が幸せになることを最優先した政策だ。一見、とても普通で、既存の政治家も、選挙のときには、同じようなことを言う。ところが、選挙が終わった途端に、財政当局や業界からの圧力に屈して、あるいは自分の利益を優先するために、市民や国民生活のことが二の次になってしまう。

 ところが泉さんは、明石市長を務めた12年間で市民生活の改善を最優先した政策をブレずに実行し続けてきた。そして、そのときに確立した政治手法を用いて、10年計画で日本の経済社会全体を変えようとしている。しかも、その改革は、選挙を通じて、段階的に構造転換を図るという、とてつもなく「まとも」なものだ。

 私自身も、国民生活最優先の政策に転換すべきという思いはまったく同じだ。ただ、そこに向けての取り組みは、泉さんとは全く異なる。泉さんが、いわば「正規軍」をつくろうとしているのに対して、私がいまやっているのは「ゲリラ戦」だ。

 ゲリラ戦に取り組む理由の一つは、私が終末期のがんであることも影響している。あとどれだけ生きられるかは、正直言ってよく分からないのだが、10年後まで生き残れる可能性は、ほとんどないので、短期勝負に出ざるを得ないのだ。

 もう一つは、私の信念として、これまで一貫してやってきたのが、「誰とも共闘しない」ということだ。共闘をすると、仲間に巻き込まれてしまうリスクがあるし、自分が仲間を巻き込んでしまう可能性もある。そして仲間をつくるということは、仲間以外を「仲間外れ」にすることを意味する。私は常にオープンでいたいのだ。オープンでいないと、正確な政策評価ができないからだ。

 その意味で、オープンな立場からみても、泉さんの「救民内閣構想」は、閉塞感が広がる日本にとって、希望の光となる実に出来のよいグランドデザインだと思う。論理的で、実績を踏まえた実現可能性があり、何より国民生活を確実に改善する力を持っているからだ。

 だから、私は泉さんの改革に心から期待しているし、成功を祈っている。ただ、その一方で、例えば泉さんの政治活動に参加する人に選挙で推薦を出したり、応援演説をしたり、ましてや私自身が活動に参加することは、絶対にない。そんなことをしたら、せっかく生まれた本当の改革ビジョンが、私のせいで壊れてしまう可能性があるからだ。

 泉さんは、とてもバランス感覚にすぐれた人で、どこまで言ったら、マスメディアで干されてしまうかをきちんと計算して、干されないギリギリのラインで発言を続けている。一方の私は、リミッターを完全に外してしまったため、すでに大手メディアの報道・情報番組や記事からは、完全に干されている。

 だから、私の役割は、救民内閣構想が確実に歩みを進められるように、単独ゲリラとして、既得権益者たちに先制攻撃をかけることだと考えている。泉さんは長距離ランナー、私は短距離ランナーだ。短距離ランナーは、食事や水分補給のことなど考えない。息継ぎのことさえ気にせず、ただただ全速力で走り抜けることだけを考える。

 だから、泉さんと私の活動は、一見、何のつながりもないようにみえて、実は目指しているゴールはまったく同じだったということが、後から判明する。それが、私が考える泉さんの救民内閣構想への最大の応援だと考えている。そうした背景があることを前提に本書を読んでいただければ、2人の発言をより深く理解していただけると思う。

 ◆おわりに


 憧れの森永さんの思いを引き継いで
 泉 房穂

 命を燃やしている。
 お会いする前からずっと憧れの存在だった森永卓郎さんと、ラジオ番組とこの対談で数回のお話をすることができ、私の心に浮かんできたのはそんな言葉です。

 お話をさせていただくと、真摯な思いと使命感が満ちていて、同時に、ある種の心地よさとか、純粋な好奇心や愛情に基づいているのが伝わってきます。病気を抱えているとはいってもまったく悲壮感がなく、好きなこと、やるべきことをひたすら追求していらっしゃる姿はうらやましいくらいです。まさに「誰よりも生きている」。そんな思いになります。

 もともと大学の先輩ですし、昔からご活躍は存じ上げていましたから、忖度せずに自分の主張をはっきりおっしゃる姿は憧れでした。以前、話題の『ザイム真理教』を手に取ったところ、国の子育て支援や介護負担の軽減が進まないことを訴えた私のツイートを取り上げてくださっている数行を見つけ、感激に心が震えたものです。

 そして、2023年末、ステージ4のすい臓がん(当初)で抗がん剤治療を始めるというニュース報道を目にして、そこに「桜の花が見られないかもしれない」という余命宣告があったことに、心からの思いを込めて「ぜひ桜を見てほしい」というツイートをした立場ですが、夏を過ぎても、誰もついていけないようなスピードで、膨大な仕事量をさばきながら、どんどん前に向かっている姿を後ろから追いかけている気持ちです。

 何より尊敬を覚えるのは、早い段階から自分の目を信じ、経済アナリストとしての信念と庶民の目線を貫いて、忖度せずに、長年にわたって第一線で社会的影響力をお持ちになっていることです。よく冗談めかせて、干されたなんておっしゃいますが、著書のシリーズは飛ぶように売れていて、「伝えるべきことを」というブレない姿勢を見るにつけ、手放しに「なんて格好いいのだろう」と感じます。

 しかも、楽しんでいて、お声が明るく、人間的な魅力にあふれていらっしゃる。誤解を恐れずにいえば、ご病気になられてからは、さらに加速して走り続けている姿に凄みを増していると思うばかり。そんな森永さんと、私にとっても大事な局面で対談して本を出せるなんて、こんなに光栄なことはないと思っています。

 私は、国民のもとにお金を残す政治をしたいと思っていて、どんな場面でもそれを伝え続けています。財務省をはじめとする官僚政治や、前例主義、横並び主義にまみれた行政や政界のあり方にはつくづく嫌気がさしていて、いいかげんにしてほしいと思うのです。

 だからといって、私は諦めていません。腹をくくって、体当たりで日本の病巣をはっきりと指摘し、根本から変えていかないとこの国はダメになると声を上げる森永さんとは共通の思いがあり、何をどう変えていったらいいか、真剣にご相談申し上げてきました。

 そこで思い浮かぶのは、アンデルセンの「裸の王様」の物語です。ピかピカの新しい洋服で着飾ることが大好きな王様なのですが、世界で一番の布が織れると名乗る詐欺師がやってきて、「これはバカには透明で見えない特別な布なのだ」と言います。王様は自分がバカだと認めなくないために「素晴らしい布だ」と言い、大臣たちは王様に忖度し、ただ持ち上げているだけ。そこに1人の少年がやってきて、「王様は裸だ!」と見たままを告げるというお話です。

 そのお話で言うなら、森永さんは、自分は王様は裸だと叫ぶ少年だと言います。私は、これから20年を切り開いていかなければいけないと思っていますから、王様が裸であることを認識しつつ、どうやってまわりに王様が裸であることがわかってもらえるだろうかと、冷静に考えている状況です。「見てごらん、王様は裸だよ」と言っても、信じてもらえるとは限りません。

 今の日本は、本当は裸なのに、誰もそれが言えない状況なのです。多くの人は心の中で(見えないけど、もしかして裸じゃないのかな?)と思いながら、自分の目を信じられず、周りの噂だけを信じて、「きれいなお召し物やね、色は何色なの?」とまわりに聞いているのですが、真実は裸なのですから、見えるはずがないのです。

 そこで私の役割は、「ねえ、みんな、本当は裸なんやで、こそっ」という感じで、少しずつ真実を明らかにしていく。その味方をもっと増やさないといけないと思っています。もし味方が少ない状態で乗り込んでも、王様やまわりの家来たちが逆切れして「逮捕だ!」と捕まるだけじゃなく、一族郎党含めて抑えつけられてしまったら、一巻の終わりです。

 闘いは闘いです。そこは勝たなくてはいけませんから。森永さんとは「王様が裸である」ことの認識は一致しているんです。今の日本を鑑みると、裸でありながら王様であり続けているのを「もう王様の時代は終わりだよ」と引導を渡すことが必要です。「あんな裸でいる王様なんて」と噂をしたり、ただはやし立てるだけではだめなんです。

 ザイム真理教は、見えない衣装を褒め称え、「素晴らしい布でできていますね」と持ち上げ、王様に噓と誤解を吹き込み、裸で歩かせている愚かな家来でしょうか。裸でありながら、そのことに気づかない王様と、自分の都合のいいように王様を操ろうとする家来たちにこの国をゆだねず、そして王国から共和国に変えて、自分の意見を自由にいえる公平な世界をつくり、その中から選ばれた代表が王様にかわって国を率いていく、そんな未来を思い描いています。

 森永さんは、おろかな支配者たちを突き上げるだけでなく、リスクやギャンブルに身を任せることの危険を真摯に訴えます。そして、食べるものやエネルギーを自分でつくり、自然を愛でながら、豊かに暮らす方法も指し示してくれています。森永さんが切り開いた道と、そこにかける思いをしっかりと受け継いで、それを広く伝えていく使命を感じています。可能な限り、ともに進んでいきたいという気持ちです。

 元稿:総合出版ビジネス社 主要出版物 社会・国際・政治 【話題・著書「ザイム真理教と闘う! 救民内閣構想」】  2024年11月01日  09:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【新刊紹介】:国家は葛藤する ■なぜ日本は貧乏くさい国になったのか? 国運衰退にはセオリーがあった!

2024-12-09 00:04:30 | 【新聞社・報道・公共放送NHKの功罪・マスコミ・雑誌・世論調査】

【新刊紹介】:国家は葛藤する ■なぜ日本は貧乏くさい国になったのか? 国運衰退にはセオリーがあった! タガの外れた国難的危機をいかに抜け出すか?

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【新刊紹介】:国家は葛藤する ■なぜ日本は貧乏くさい国になったのか?  国運衰退にはセオリーがあった! タガの外れた国難的危機をいかに抜け出すか?

国家は葛藤する 「いい加減」で乗りきれ!日本の未来 池田清彦/著 内田樹/著 オピニオンノンフィクション書籍の商品画像

 第1章●政治家の劣化が加速し迷走する日本
 第2章●日本の岐路、あり得た未来を考える
 第3章●葛藤国家・日本の誕生
 第4章●エリート教育に失敗した日本
 第5章●葛藤国家・日本の未来

はじめに


池田清彦

 内田樹さんとは短い対談を何度かしたことがあったが、今回少し長い対談をして、日本をどう立て直すべきか、という構想がよく似ていることを知って愉快であった。内田さんも私も「いい加減」にやろうという考えなのである。「いい加減」って何となくネガティヴなコトバのように聞こえるが「良い加減」と発音すると、いきなりポジティヴなコトバになるから不思議だ。同じことなんだけどね。

 「いい加減」とは無矛盾性を追求しないで、今使える社会的リソースを駆使して、人々が今より多少とも幸せになるには、とりあえず何が一番緊急の課題かという、すぐれてプラグマティックな方法論なのだ。多くの日本人はかなり真面目なので(相当なおバカという意味でもあるが)、首尾一貫性をとても良いことのように思っている人が多いけれども、状況は刻々と変わるのだから、首尾一貫性は滅びへの道なのである。

 太平洋戦争は典型で、一度決めたことを変えることができなかったので、戦況が悪くなっても戦争継続以外の選択肢に目を塞ぎ、ひたすらクラッシュに向かって突き進んだ。結果310万人もの日本人が殺されたわけだからひどい話である。今、規模が小さいとはいえ、大阪万博も同じ道を歩んでいるように見える。アメリカの哲学者のエマソンは「首尾一貫性は小人の心に宿るお化けみたいなものだ」と喝破している。「いい加減」の価値を知らない日本人にはエマソンのコトバは理解不能かしらね。

 「いい加減」でない人は損切りができない。今までつぎ込んだ資金や努力を捨てることができない。ここでやめたら今までの努力が水の泡だから、もっと頑張らなければ、というパトスは滅びへの道だ。太平洋戦争を途中で切り上げられなかったのも、ここで白旗をあげたら今までに戦死した兵士の命が無駄になるという思いに拘泥したためだ。それで、それまでとは桁違いの人が亡くなったのだ。

 歴史が我々に教える最大の教訓は、すべての政治システムは崩壊するということだ。長い歳月に耐える政治システムは存在しない。システムに合わせて状況が変わるわけではないので、状況が変わればそれに合わせてだましだまし生き延びるほかはない。

 私事になるが、結婚式のとき(結婚式の費用は親父が金を出してやるから、やれというのでイヤイヤやったのだ)、牧師がムニャムニャと御託を並べて、最後に「永遠の愛を誓いますか」聞いた。女房は「はい」と言ったが、私は「わかりません」と言って、牧師はちょっとびっくりしたようだった。

 私の友人の昆虫分類学者は、自分が記載した新種の虫の学名に奥さんの名前を付けたが、しばらくして離婚した。学名は永遠だが、愛は永遠ではないのである。「君が代は千代に八千代に……」と続くわけだが、永遠という甘美な響きは頭の中にだけある妄想であって、騙されると痛い目にあう。

 ヒトの個体の寿命はせいぜい100年、人類という種の寿命はせいぜい200万年。未来永劫のことを考えても詮無せんないのだ。余命が50年の人は50年つつがなく生きられる方途を考えるのが一番重要で、100年後のことを考えるなとは言わないが、未来のために今の生活を犠牲にするのは本末転倒だ。

 瀕死の病人は、とりあえず命が助かることが最重要課題であって、それ以外のことは命が助か ってから考えればいいのだ。というわけで、内田さんとは今の日本が直面している待ったなしの問題のいくつかについて意見を交換した。食料問題、少子高齢化問題、日本の国力がノンストップで下がり続けている根本原因、教育の崩壊をどう立て直すべきか、日本人のコモンセンスをどのように担保するか、などなど。

 私が今一番心配しているのは食料自給率が38%しかないという現状だ。内田さんもこれについては異存はないと思う。国民の生活にとってもっとも大事なものは食料である。気候変動や、火山の大爆発によって、世界的な食糧難になったときに、自給率38%はいかにも危うい。

 食糧輸出国でも自国民の食料が足りなくなれば、日本に売る分はないというに違いない。そうなると日本人の半分は飢えに直面するだろう。私の試算では減反前にコメの生産量を戻せば、自給率は60%近くまで回復する。これは早急にやるべきだ。軍事費をいくら増強しても、戦闘機は食えない。

 少子高齢化は期間限定の問題で、あと15年〜20年もたてば、自然に解消されるので、恒久的なシステムを作らずに、その間だけ老人にベーシックインカムを配るなどのアド・ホック(一時しのぎ)な政策で乗り切ればよい。これも「いい加減」の見本のような話だけれど、内田さんは賛成してくれるだろう。

 日本が、天皇制と立憲デモクラシーという矛盾する統治原理を上手く折り合わせるにはどうすべきかも、この対談の重要な論点だ。過激なリバタリアンの私は、究極のところでは天皇制に反対だけれども、天皇は日本人のコモンセンスの範例としてとても優れているので、とりあえずは潰さないほうが賢そうだ。二つの矛盾した統治原理を、矛盾したままでだましだまし使うというのが「いい加減」の極致のやり方で、矛盾を解消しようと思うと大体、ろくなことにはならないのだ。

おわりに


内田 樹

 池田清彦先生とは養老孟司先生が主宰する「野蛮人の会」ではじめてお会いしました。もう20年くらい前だと思います。「野蛮人の会」というのは僕が勝手に命名しているだけで、そういう名前の会があるわけではありません。

 最初に養老先生のご招待で「ふぐ」をごちそうになったときに、同席している人たちについて「先生、この人たちをどういう基準で人選されたんですか?」と伺ったら養老先生が「全員、野蛮人てことだろう」と呵々大笑されたことにちなんでおります。

 その中に池田先生もいて、賑やかにお酒を飲んで、ふぐを食べて、大声で笑っていました。池田先生とはそのときにはじめてお会いして、「なんだかやたらに楽しそうな人だな」と思いました。それから養老先生の招集する会で毎年お会いするようになりました。

 あるとき、池田先生とおしゃべりしていたら、池田先生が「養老さんは内田さんのこと『内田さん』て呼ぶだろ? でも、オレのことは『池田君』て呼ぶんだよ」と言って実にうれしそうに笑ったのを覚えています。なるほど、見渡すと「野蛮人の会」で養老先生から「君」で呼ばれているのは池田先生だけなんです。

 2人の距離感は特別なんだなと思って、すごくうらやましくなったことを覚えています(もちろん、池田先生は僕を『うらやましがらせる』ためにそう言ったのです。ぐむむ)。池田先生はそういう「少年」ぽい人なので、おしゃべりしていると、なんだかこちらも大学生に戻ったような気になります。

 それから二人で対談を何度かすることになりました。池田先生の話はどんどん暴走するのですけれど、僕も「話をまとめる」とか「わかりやすい結論に落とす」ということにはぜんぜん興味がないので、たいてい2人して話をさんざん散らかしたまま、「おや、時間となりました」で終わってしまいました。企画した人には申し訳ないけれど、こればかりは性癖なので仕方がありません。

 だから、この本の企画が持ち込まれたときにも「大丈夫かしら」と思いました。編集者には「こんな本を作りたい」という何らかの心づもりがあってのことなのでしょうけれど、たぶん「そんな本」にはならないと思ったのです。実際、企画書に書いてあることとはぜんぜん違う話を2人でしゃべっているうちに規定の時間を使い果たしてしまいました。でも、こうやって文字起こししてみると、それなりにまとまった対談になっていたので、ほっとしました。

 「まえがき」で池田先生が書いてくださっているように、先生と僕の意見が合うのは、「アド・ホック」ということについてです。ad hoc はラテン語原義は「これのために」(for this)で、「とりあえず」とか「その場限りの」という意味で使います。本邦の表現に言い換えると「臨機応変」です。

 僕は関西弁でいう「イラチ(せっかち)」です。それも「病的な」と形容がつくほどのイラチです。だから、無駄なことで時間を費やすことができません。そういう病的イラチの人間がたどりついた実践的な教訓は「複雑な話は複雑なまま扱うほうが話が早い」ということです。

 誤解している人が多いのですが、「複雑な話を簡単」にするとたいていの場合、「話が遅く」なります。複雑な現実を無理やり簡単なスキームに押し込めば、たしかに話が簡単になったようには見えますが、現実は相変わらず複雑なままです。そのうち現実は「簡単なスキーム」ごと吹き飛ばして、一層複雑なものになって再帰してくる。そういうものなんです。話を簡単にした分だけ結果的には無駄をしたことになる。僕はそういう無駄ができない人なので、いきおい「話を複雑にしたまま話を進める」ことになります。

 話を複雑にしたまま話を進める場合でも、「複雑な話」にちょっとガムテープを貼ったり、糸で縫ったり、ホッチキスで止めたりということはします。そういう手当をしておかないと「複雑な話」は持ち運びできませんからね。でも、それはあくまで「一時しのぎ」であって、長持ちはしない。だから「アド・ホック」なんです。でも、そういう「その場しのぎ」を続けているうちに、複雑な話の複雑さを保ったまま、けっこうな距離を踏破することがあります。

 そして、そうやって時間稼ぎをしているうちに話を複雑にしていた要素のうちのいくつかがなくなるということが起きます。事態を紛糾させていた人物が死ぬとか、支配的だったイデオロギーが飽きられるとか、磐石に思えたシステムが壊死えしするとか、いろいろです。話を簡単にしたがる人たちはこの「一定の時間複雑なまま放っておくと、いつのまにか自然に問題が簡単になっていることがある」ということにあまり気づいていないようです。

 話を簡単にしたがる人は、「まず話を簡単にして、そこから複雑な話に進む」ということが知性の働きだと思っているようですけれども、それは違います。複雑な話の複雑さを毀損きそんしないまま、それを「ペンディング」する作法を工夫するところに知性は発揮される。僕はそう信じています。

 例えば、レヴィナスの「他者」という哲学的概念はきわめて難解であり、意味がよくわかりません。だから「レヴィナス哲学を論じるにあたって、まずキーワードを一意的に定義しようではないか」というようなことを言われるととても困ります。そんなことできるはずがない。

 何十冊からレヴィナスを読み込んだあとに、ようやくその概念の手触りがわかるような難解な概念については、「ペンディング」しておくほうが話が早いんです。だから、「まあ、『他者』と言ったらとりあえず『他の人』だわな」くらいのアバウトな了解にしておいて、じゃんじゃんレヴィナスを読んでいくほうが話が早い。これが池田先生の言われる「アド・ホック」の骨法だと僕は理解しております。「まあ、とりあえず……だわな」で話を進める。

 本書では、日本が天皇制と立憲デモクラシーという二つの両立しがたい統治原理をなんとか折り合わせていくためにはどうしたらいいのかという話が重要なトピックの一つとなっていますが、こういう複雑な問題については「これが正解」というシンプルな解を提示してみせてもあまり意味がありません。

 例えば天皇制は「是か非か」について「まずこれを決してから、次にその具体的手順について話を進めよう」と言っても、無理なんです。「天皇制を廃止する」ことについての国民的合意を形成しようとしたら、膨大な政治的リソースをこのために投じなければならない。それ以外の政策的課題をぜんぶ後回しにして、ひたすら「天皇制は是か非か」を論議しなければならないし、結果によっては深刻な国民的分断を招きかねない。

 僕はそんなことをしている余裕は日本にはないと思っています。そんな暇があったら、それ以外の、具体的に日本のためになること(食糧とエネルギーを自給するとか、地方移住・地方分権を進めるとか、学術的発信力を高めるとか)を優先的にしたほうがいい。ものごとには優先順位というものがあります。

 火事の現場で「なぜ火事は起きたのだろう」と熟慮する人間も、「被災者たちを慰藉するために私たちは何をすべきだろう」と熟慮する人間も消火活動の邪魔になります。そういうときは、「いいから火を消すの手伝えよ」と言われる。火事の原因を究明することも、被災者を支援することも、たいへんに大切なことではありますけれど、現場では「火を消す」ことが優先する。

 「アド・ホック」というのは「その場しのぎ」というだけの意味ではありません。「とりあえず」とか「さしあたり」とかいうことがきっぱりと言えるためには「ものごとの優先順位」がわかっていないといけない。これはきわめて叡智えいち的な営みなのです。

 池田先生と僕がこの対談の中で話していることは、よく読むとわかって頂けると思いますが、「とりあえず」なすべきことと、なぜその優先順位が高いのかをめぐっています。ほとんど「それだけ」しか話していないと言ってもいいくらいです。ということは、この対談の中で僕たちは「一般論」をほとんど語っていないということです。

 「一般論として正しいこと」は基本「無時間モデル」です。「一般論として正しいこと」はたいていの場合、手持ちの時間が有限であること、手持ちの知的資源が有限であることを勘定に入れていません。そして、僕たちは「有限」ということが気になって仕方がない人たちなんです(池田先生のお得意な「オレはもうすぐ死んじゃうけどね」というのは使える時間と資源が「有限」であるから、それを投じる先の「優先順位」の決定が大事であることを強調するために繰り返されているのです)。

 われわれはいわば冷蔵庫にある「賞味期限ぎりぎりの豚肉とキャベツともやし」で何が作れるかというようなことを話し合っているのでありまして、それは「金と時間がたっぷりあるとこんなに美味しい料理が食べられます」というのとはぜんぜんレベルの違う話なんです。

 おっと、どうすれば話を早くできるかを縷々るる説明していたら、すっかり話が長くなってしまった。老人の話は長くなっていけませんので、もうこれで終わりにします。最後になりましたが、あちこちへ逸脱する話をなんとかとりまとめてくださった近藤碧さんのご苦労ご心労にお礼とお詫びを申し上げます。長い時間とりとめのないおしゃべりのお相手をしてくださった池田清彦先生のご海容にも伏して感謝申し上げます。また遊んでくださいね。

 ■本体価格 1,600円+税

著者略歴(内田樹)
1950年東京都生まれ。神戸女学院大学名誉教授。神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰、合気道凱風館師範(合気道七段)。東京大学文学部仏文科卒、東京都立大学人文科学研究科博士課程中退。専門は20世紀フランス文学・哲学、武道論、教育論。主著に『ためらいの倫理学』(‎KADOKAWA)、『レヴィナスと愛の現象学』(文春文庫)、『寝ながら学べる構造主義』(文春新書)、『先生はえらい』(ちくまプリマー新書)など。第六回小林秀雄賞(『私家版・ユダヤ文化論』文春新書)、2010年度新書大賞(『日本辺境論』新潮新書)、著作活動全般に対して第三回伊丹十三賞を受賞。近著に『街場の身体論』(エクスナレッジ)、『勇気論』(光文社)、『図書館には人がいないほうがいい』(アルテスパブリッシング)など。
著者略歴(池田清彦)
1947年、東京都生まれ。生物学者。東京教育大学理学部生物学科卒、東京都立大学大学院理学研究科博士課程生物学専攻単位取得満期退学、理学博士。山梨大学教育人間科学部教授、早稲田大学国際教養学部教授を経て、現在、早稲田大学名誉教授、山梨大学名誉教授。高尾599ミュージアムの名誉館長。生物学分野のほか、科学哲学、環境問題、生き方論など、幅広い分野に関する著書がある。フジテレビ系『ホンマでっか!?TV』などテレビ、新聞、雑誌などでも活躍中。著書に『食料危機という真っ赤な嘘』(ビジネス社)、『多様性バカ』(扶桑社)、『人間は老いを克服できない』(角川新書)、『SDGsの大嘘』(宝島社新書)など多数。また、『まぐまぐ』でメルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』
(http://www.mag2.com/m0001657188)を月2回、第2・第4金曜日に配信中。

 元稿:総合出版ビジネス社 主要出版物 社会・国際・政治 【話題・著書「国家は葛藤する ■なぜ日本は貧乏くさい国になったのか? 国運衰退にはセオリーがあった!」】  2024年11月01日  16:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【新刊紹介】:ヤンキー 母校に恥じる ヨシイエと義家氏

2024-12-09 00:04:20 | 【新聞社・報道・公共放送NHKの功罪・マスコミ・雑誌・世論調査】

【新刊紹介】:ヤンキー 母校に恥じる ヨシイエと義家氏

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【新刊紹介】:ヤンキー 母校に恥じる ヨシイエと義家氏

ヤンキー 母校に恥じる ヨシイエと義家氏

 

 【作品の説明】:

  • 「ヤンキー先生」を世に送り出したテレビディレクターがつづる悔恨と検証のドキュメント。私の知るヨシイエはもういない。自民党の集まりやメディアで「ヤンキー先生」と紹介されている人は、私が描いた「ヤンキー先生」とは別人だ。それならば、私にできること、しなければならないことは、一つしかない。「ヨシイエ」と「義家氏」の間に、境界線を書くことだ。できるだけ濃く、できるだけ太く。私はささやかだが、ある行動を起こすことにした。

 ■この生き様、上昇か?転落か?
  『ヤンキー母校に帰る』ヤンキー先生こと義家弘介氏は、なぜ変わってしまったのか?

 ■ヨシイエと義家氏
  不良少年時代より「ヨシイエ」を取材し続け、今は音信不通となった北海道放送ディレクターがつづる
 悔恨と検証の記録。
 「義家氏」を生み出したのは、誰だ!? 

 ■目次

  序 章 「祭りのあと」の二十年
  第1章 バクダン貴公子
  第2章 ヤンキー母校に帰る
  第3章 天国と地獄
  第4章 「訴訟を検討している」
  第5章 副大臣と「俺の夢」たち
  第6章 やっぱりおまえはヤンキーだった
  第7章 道の先
  最終章 「いってらっしゃいませ!」

  発売日:  2024年11月11日頃

   価格:販売価格 : 1,600円 (税込:1,760円

 ■[著者プロフィール]
 河野啓(こうの・さとし)
  1963年生まれ。北海道放送のディレクターとして、「学校とは何か?」(放送文化基金賞本賞)
 「ツッパリ教師の卒業式」(日本民間放送連盟賞)などを受賞。
 作家としても、『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場』で開高健ノンフィクション賞、『北緯43度の雪』で小学館ノンフィクション大賞を受賞するなど高く評価されている。

 元稿:三五館シンシャ 主要出版物 ビジネス 【政治・社会・新刊・「ヤンキー 母校に恥じる ヨシイエと義家氏」】  2024年11月11日  09:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【書評】:『検証 大阪維新の会』 その政策の本質は“公共の利益よりも個人の利益” 財政ポピュリズムが行き着く先

2024-12-09 00:04:10 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【書評】:『検証 大阪維新の会』 その政策の本質は“公共の利益よりも個人の利益” 財政ポピュリズムが行き着く先

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【書評】:『検証 大阪維新の会』 その政策の本質は“公共の利益よりも個人の利益” 財政ポピュリズムが行き着く先

 【書評】『検証 大阪維新の会──「財政ポピュリズム」の正体』/吉弘憲介・著/ちくま新書/968円 【評者】岩瀬達哉(ノンフィクション作家)

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 『検証 大阪維新の会──「財政ポピュリズム」の正体』/吉弘憲介・著(NEWSポストセブン)

 失職し、出直し知事選に立候補を表明した兵庫県の斎藤元彦前知事は、「大阪維新の会」の危うさを体現していたのかもしれない。  

 政策の中身成果よりイメージ優先で、陣頭指揮をとる姿をいかにマスコミに報道させるか。常に心を砕く一方、批判には過剰反応し、公益に関わる通報であっても徹底して潰してきた。傲慢独善的権力行使は、維新の創設メンバーだった橋下徹元大阪府知事が、「気にいらない記者は袋叩きにする」と語っていた管理手法に通じるものがある。  

 著者は、「維新の政策の本質的性格」を、人、モノ、カネからなる「財政政策」によって分析。ローカルな「地場政党」が、10年余りで全国的な人気を獲得するに至った秘密をはじめて解き明かした。  

 看板政策である「身を切る改革」や「大阪の成長を止めるな」といったスローガンの「イデオロギー的粉飾をはぎ取った」先にあったものは、公共の利益よりも「個人の利益に焦点をあてた財政ポピュリズム」であった。  

 人気取りの手段としての財政ポピュリズムは、マジョリティの意向を尊重するため、マイノリティを踏み台に使う。「所得制限を設けない、私立高校の完全無償化」は、税の還元として府民から喝采を受けた。しかしその裏側で、「心身上のハンディキャップをもつ児童・生徒が通う」特別支援学校の各種教材費や肢体不自由生徒の補助スタッフは「ひっそりと削減」されていたのである。

 「大阪の成長」にしても、「部分的な経済データ」を都合よく切り取り、「一部の地域や事業に偏った」成長を欺瞞的に述べていたにすぎなかった。公務員制度をやり玉にあげ、公務員の既得権益を削減するといった政策も、窓口業務などを「大手の人材派遣」会社に付け替えたもので、あらたな利権臭すらする改革だった。行政の本来の役割を歪めた維新の「財政ポピュリズム」は、やがて「私たち全体を貧しくする」との警告は暗示的である。

 ■※週刊ポスト2024年11月1日号

 元稿:小学館 主要出版物 週刊ポスト 社会 【話題・書評】  2024年10月24日  16:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【書評】:大阪・関西万博「失敗」の本質 松本創 編著

2024-12-09 00:03:50 | 【偽政者による愚策・失策、官民ファンド、マイナカード、大阪・関西万博】

【書評】:大阪・関西万博「失敗」の本質 松本創 編著

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【書評】:大阪・関西万博「失敗」の本質 松本創 編著

 ◆誤算を認めないニッポンの縮図

 理念がない、仕切り屋もいない、工事も進まない。なぜこんな事態のまま進んでしまったのか? 政治・建築・メディア・財政・歴史の観点から専門家が迫る。

大阪・関西万博 「失敗」の本質 松本 創(編著) - 筑摩書房

 ■内容紹介

 開幕前からあえて「失敗」と断じることには反発も当然あるだろう。だが、こうしたメガイベントというのは、五輪もそうだが、事前に批判すれば「楽しみにしてる人もいるのに水を差すのか」「成功へ努力する関係者の足を引っ張るのか」と言われ、事後に検証すれば「終わったことをいつまでも」「今さら言っても遅い。なぜ事前に言わないのか」と批判されるのである。どんな形であれ、とりあえず終わってしまえば、なんとなく「やってよかった」という空気ができ、それに乗じて関係者は「大成功だった(私の手柄だ)」と言い募る。「成功」の基準がないから、いくらでも恣意的に語られてしまう。そうなる前に、「失敗」と見る立場から問題を整理し、指摘しておくべきだと考えたのである。
(「はじめに」より)

 第1章 維新「政官一体」体制が覆い隠すリスク―万博と政治  木下功

 「歓喜の夜」から一転、次々と噴き出す課題/夢洲は本当に「負の遺産」なのか/橋下知事の「ベイエリア・カジノ構想」から始まった/「松井試案」を後押しするベンチャー経営者/支え合う維新と安倍政権、絡み合うIRと万博/万博は「府市一体の成果」とアピールする維新/予算増を予測できぬ協会、容認する維新首長/15万人が避難? 現実味を欠く防災対策/橋とトンネルは避難路に使えるか/「夢洲は液状化しない」想定の誤り/爆発事故で問われた万博協会の説明不足/巨大事業を検証する仕組みがない/大阪府HPから消えた万博議事録

 第2章 都市の孤島「夢洲」という悪夢の選択―万博と建築  森山高至

 日本の万博出展史に見る海外パビリオンの重要性/建設遅れは参加国ではなく開催国の責任/「夢洲」という悪条件―埋め立て安定せず、地盤沈下続く/地盤対策上の制約その1―長すぎる杭と撤去の問題/地盤対策上の制約その2―掘削制限で地下室が作れず/浚渫土からもメタンガス。爆発の危険は今後も/アクセス悪く電源もなし、「都市の孤島」の難工事/厳しい残業規制が工事進捗の足かせに/参加国をフォローせず、タイプXを勧めた万博協会/参加国の焦り―設計者や工事業者見つからず/電通の不在とゼネコンの「逃げ腰」/木造リングが覆い隠す深刻すぎる工事遅れ/本質見ず、議論もなし。暴走する「机上の空論」

 第3章 「電通・吉本」依存が招いた混乱と迷走―万博とメディア  西岡研介

 東京五輪談合事件の衝撃と余波/電通が牽引した戦後の博覧会60年史/大阪府・市と政府、維新と自民の不協和音/電通が万博に消極的になった理由/吉本興業の「地方創生」ビジネス、大阪府・市との蜜月/読売グループがカジノを批判する理由/IRにらみで万博を盛り上げる吉本の思惑/「大﨑体制見直し」と「松本スキャンダル」/吉本も万博から「完全撤退」/万博協会の失敗は「人事」と「財務」/「哲学」のない万博に成功はあるか

 第4章 検証「経済効果3兆円」の実態と問題点―万博と経済  吉弘憲介

 万博コスト増への反論で持ち出される「経済効果」/そもそも経済波及効果とは何か―短期と中長期の二面から/短期効果と中長期効果、それぞれの問題点/経済波及効果を計算する三つのステップ/経済波及効果と事業の「正当性」は関係ない/万博の短期経済効果はどのように変化してきたか/消費動向、2024年問題……実態と乖離した3兆円試算/「来場者2820万人」の高すぎるハードル/レガシー効果は「公益性」の有無で決まる/公共事業を長期的視点で評価するために/独自調査で判明「大阪でも低い万博評価」/万博の公益性と相容れない維新の「個人の利益追求」志向

 第5章 大阪の「成功体験」と「失敗の記憶」―万博と都市  松本創

 博覧会の成功、湾岸開発の失敗、カジノの未来/博覧会都市の始まり「第五回内国勧業博覧会」/都市を広げ、人・物の流れ変えた70年万博/維新ブレーン・堺屋太一の提案から始まった/「万博に取りつかれた男」との空疎な質疑/排除と差別、博覧会の「負の歴史」/テクノポート計画の挫折、大阪五輪の惨敗/維新の原点「府庁移転計画」と「湾岸開発」/夢洲開催案は本当に検証されたのか/大阪IR―少数の推進派と大多数の無関心/万博を狂わせたIRの誤算―橋爪教授の見解/「過去の成功体験」が「同じ失敗」を呼ぶ懸念
 
 ■初版年月日 2024年8月6日 
 ■定価 990(10%税込)
 
 ■著作者プロフィール 松本創
( まつもと・はじむ )

松本 創(まつもと・はじむ):1970(昭和45)年、大阪府生れ。神戸新聞記者を経て、2021年3月現在はフリーランスのライター。2016(平成28)年、『誰が「橋下徹」をつくったか―大阪都構想とメディアの迷走』で日本ジャーナリスト会議賞を受賞。2019(令和元)年、『軌道―福知山線脱線事故JR西日本を変えた闘い』で講談社本田靖春ノンフィクション賞、井植文化賞を受賞する。ほかに『日本人のひたむきな生き方』『ふたつの震災―[1・17]の神戸から[3・11]の東北へ』(西岡研介氏との共著)などがある。(西岡研介氏との共著)などがある。

 元稿:筑摩書房 主要出版物 ちくま新書 政治【政府・大阪府市・「大阪・関西万博「失敗」の本質」】  2024年10月24日  16:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【新刊紹介】:わが恩師 石井紘基が見破った官僚国家 日本の闇 著:泉房穂

2024-12-09 00:03:40 | 【中央省庁・内閣府・1府11省2庁・主任の大臣・事務次官・官房・審議官・国...

【新刊紹介】:わが恩師 石井紘基が見破った官僚国家 日本の闇 著:泉房穂

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【新刊紹介】:わが恩師 石井紘基が見破った官僚国家 日本の闇 著:泉房穂

 2002年10月、右翼団体代表を名乗る男に襲撃され命を落とした政治家・石井紘基。当時、石井は犯罪被害者救済活動、特殊法人関連の問題追及等で注目を浴びていた。その姿勢は、秘書だった泉房穂に大きな影響を与えた。石井は日本の実体を特権層が利権を寡占する「官僚国家」と看破。その構造は、今も巧妙に姿を変え国民の暮らしを蝕んでいる。本書第I部は石井の問題提起の意義を泉が説き、第II部は長女ターニャ、同志の弁護士紀藤正樹、石井を「卓越した財政学者」と評する安冨歩と泉の対談を収録。石井が危惧した通り国が傾きつつある現在、あらためてその政治哲学に光を当てる!

 ◆石井から泉に受け継がれた、不条理な官僚国家日本への義憤

 泉房穂は10歳にして将来は明石市長になると心に決めた。猪突猛進な性格は少年時代から変わらない。だが実際は弁護士になり、国会議員になり、紆余曲折を経た。彼の人生に寄り道をさせたのが、石井紘基との出会いだった。
 不正を許さず、弱者に寄り添う。石井には二つの正義があった。それを阻む最大の障壁が「官僚社会主義国家・日本」だった。それは石井が若くして留学したソ連とまるで同じシステムだった。石井は闇を照らして突き崩すことが国会議員である自らの天命と思い定めた。その石井が自宅前で刺殺され、真相が闇に葬られたという不条理への義憤が、政治家・泉の根底にある。
 やさしい社会をつくるための政治闘争。泉が市長退任の翌日に上梓した私との共著『政治はケンカだ! 明石市長の12年』(講談社刊)は、市議会、市役所、業界の「政官業の癒着」に挑んだ奮闘記だ。その姿は石井と重なり合う。
 石井の「国会Gメン」の仲間が原口一博、上田清司、河村たかしだった。原口は今、立憲民主党の非主流派に身を置き、上田と河村は立憲と一線を画す。石井が斃(たお)れた後、民主党政権で「官僚社会主義国家・日本」に君臨する財務省と手を握り消費増税を進めた野田佳彦、岡田克也、安住淳が今の立憲を牛耳っている。自民党は裏金事件で壊滅的打撃を受けたのに、石井の天命を受け継ぐ政治家は「野党の隅」に追いやられている。それゆえに泉の国政復帰への期待は根強い。
 泉は政権交代への筋書きを書くシナリオライターになると公言している。彼が掲げる「救民内閣」構想は、実現までに5回の選挙に勝ち続ける必要があるという。
 国民はそんなに悠長に待てない。「救民内閣」の実現まで5連勝する前に「官僚社会主義国家・日本」は逆襲を浴びせてくるだろう。石井の命を奪ったように……。
 石井が不慮の死を遂げたのは61歳のときだった。泉はこの夏、61 歳を迎えた。泉の小さな体の中で石井は生き続けている。天命を受け継ぐのは泉しかない。時代は風雲急を告げている。石井も泉の奮起に期待しているに違いない。

わが恩師 石井紘基が見破った官僚国家 日本の闇

 はじめに 石井紘基が突きつける現在形の大問題
 出版に寄せて 石井ナターシャ
  第I部 官僚社会主義国家・日本の闇
     第一章 国の中枢に迫る「終わりなき問い」
     第二章 日本社会を根本から変えるには
  第II部 “今”を生きる「石井紘基」
     第三章 〈石井ターニャ×泉房穂 対談〉事件の背景はなんだったのか?
     第四章 〈紀藤正樹×泉房穂 対談〉司法が抱える根深い問題
     第五章 〈安冨歩×泉房穂 対談〉「非凡な財政学者」としての石井紘基
         おわりに 石井紘基は今も生きている
         石井紘基 関連略年表

 ◆著者略歴◆
   泉 房穂 (いずみ ふさほ)弁護士、社会福祉士、前明石市長、元衆議院議員。
   1963年、兵庫県明石市二見町生まれ。東京大学教育学部卒業後、テレビ局のディレクター、石井紘基氏の秘書を経て弁護士となり、2003年に衆議院議員に。
 その後、社会福祉士の資格も取り、2011年5月から明石市長を3期12年つとめた。
 著書に『日本が滅びる前に 明石モデルがひらく国家の未来』(集英社新書)、『社会の変え方 日本の政治をあきらめていたすべての人へ』(ライツ社)、『政治はケンカだ! 明石市長の12年』(聞き手=鮫島浩、講談社)他多数。
 出版社 : 集英社 (2024/9/17)
 発売日 : 2024/9/17

 価格1,045円(税込)

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【新刊紹介】:裏金国家 日本を覆う 「2015年体制」の呪縛 金子 勝 著

2024-12-09 00:03:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【新刊紹介】:裏金国家 日本を覆う 「2015年体制」の呪縛 金子 勝 著

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【新刊紹介】:裏金国家 日本を覆う 「2015年体制」の呪縛 金子 勝 著

 「裏金」がばらまかれ、言論を封殺し、縁故主義による仲間内資本主義(クローニーキャピタリズム)がはびこる日本社会。民主主義を破壊し、国際競争力を低下させ、経済の衰退を招いた「2015年体制」とは。負のらせん状階段を下り続ける、この国の悪弊を断つ。

 
 ■目次
  第1章 「2015年体制」というディストピア(日本政治の腐った根っこ
      「2015年体制」とは何か 世襲という病)
  第2章 自浄能力なき隠蔽国家―腐敗が止まらない仕組み(検察の権力チェック機能も自 民党の自浄能力も期待できない
 国会審議で明らかになったことは何か 自民党内のアリバイ的処分と法改正 政治資金規正法改正の自民党案の欺瞞性)
第3章 裏金国家―国が腐るとはどういうことか(「惨事」便乗型資本主義「国家的」な裏金作り 円安インフレと防衛費防諜の悪循環 投機マネーに狙われる国ずるずるとした滅び)
 第4章 裏金国家の経済政策―仲間内資本主義日本(プーチン型権力を目指すリフレ派とMMTが日本経済を滅ぼす政府の産業政策が衰退を加速させる)
 第5章 ディストピアから脱する道―裏金を提供する者のためでなく困っている者のための政治へ(政権交代が必須 円安インフレと格差拡大を防ぐ 防衛費膨脹を止めてイノベーティブ福祉国家へ 地方衰退を食い止める いかにして少子化を食い止めるか)
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【話題の著書】:自民党の大罪

2024-12-09 00:03:20 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【話題の著書】:自民党の大罪

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【話題の著書】:自民党の大罪

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【新刊紹介】:人間の証明 拘留226日と私の生存権 角川歴彦著

2024-12-09 00:03:10 | 【法務省・法制審議会・検察庁・地検・保護司・刑法・刑罰・死刑制度】

【新刊紹介】:人間の証明 拘留226日と私の生存権 角川歴彦著

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【新刊紹介】:人間の証明 拘留226日と私の生存権 角川歴彦著 

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【吉永小百合さん】:さだまさしさんら文化人からも日本被団協のノーベル平和賞に歓迎の声

2024-12-09 00:02:20 | 【ノーベル賞(物理学・化学・生理学・医学、文学、平和および経済学の「5分野...

【吉永小百合さん】:さだまさしさんら文化人からも日本被団協のノーベル平和賞に歓迎の声

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【吉永小百合さん】:さだまさしさんら文化人からも日本被団協のノーベル平和賞に歓迎の声 

 日本原水爆被害者団体協議会(被団協)がノーベル平和賞に決まった11日、平和や核廃絶への思いを語ってきた文化人から歓迎の声が上がった。

 原爆詩の朗読を長年続けてきた俳優の吉永小百合さんは「素晴らしいことです!」。映画のロケ地からの帰り道に、平和賞の受賞決定を知ったといい「私たちもしっかりと日本被団協をサポートして、核兵器廃絶のために行動しなければと強く思います」と語った。

被団協のノーベル平和賞受賞が決まり、ほおをつまむ広島県被団協の箕牧智之理事長(共同)

吉永小百合(2024年7月撮影)

 長崎市出身のシンガー・ソングライターさだまさしさんは「日本が、広島・長崎が人類最後の被爆地でありますように! 祈りを込めて、願いを未来へつないでゆきましょう!」と交流サイト(SNS)に投稿。

 「九条の会」呼びかけ人の一人で、ノンフィクション作家の沢地久枝さんは「核兵器に反対する意識が近年の日本であいまいになっていると感じていた」と指摘。今回の受賞決定は「日本のみならず、核使用をもちらつかせた争いが絶えない世界情勢の中でも大きなインパクトを与える」とみる。

 音楽活動を通じて平和を訴えてきた歌手の加藤登紀子さんは「もう一度、広島、長崎の悲劇を思い起こすことは、とっても大切な、世界へのメッセージになる」とのコメントを寄せた。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・日本原水爆被害者団体協議会(被団協)がノーベル平和賞に】  2024年10月11日  23:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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