【産経抄・11.27】:「鬼の子」は強し、ミノムシ繊維に膨らむ期待
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【産経抄・11.27】:「鬼の子」は強し、ミノムシ繊維に膨らむ期待
虫の鳴き声が、異性への求愛であることは知られている。むろん、鳴かない虫も恋はする。<恋に焦がれて鳴く蟬(せみ)よりも/鳴かぬ蛍が身を焦がす>と都々逸にある。中には鳴いたことがなくても、辞書に鳴き声が載る虫もいる。
興和が開発したシート状のミノムシ繊維
▼ちちよちちよ。「鬼の子」とも呼ばれるミノムシの〝声〟である。粗末な蓑(みの)は鬼に着せられたものだという。「秋風が吹く頃に迎えに来る」と置き去りにされ、北風が梢(こずえ)を揺らす度に、「父よ父よ」と切ない声で呼ぶ。そのような言い伝えもある。
▼実の親はミノガという蛾(が)の一種で、ミノムシはその幼虫である。昔、悪さをしたことがある人は、蓑が意外に丈夫なのをご存じだろう。吐く糸はクモの糸より強く、10年はいても破れない「鬼のパンツ」を思い起こさせる。「鬼の子」の伝承も、あながち間違いではないのかも。
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元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【産経抄】 2024年11月27日 05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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