【産経抄・11.20】:豊かな詩の音色を残し 谷川俊太郎さん逝く
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【産経抄・11.20】:豊かな詩の音色を残し 谷川俊太郎さん逝く
知られた言葉遊びがある。<ここではきものをぬげ>。どう解釈したものだろう。ここで脱ぐのは履物の方か。あるいは衣服のボタンに手をかけた方がよいのか。目だけで文字を追いかけると道に迷う。日本語の世界は奥が深い。
詩人の谷川俊太郎さん=東京都杉並区(川口良介撮影)
▼谷川俊太郎さんは詩想を練る上で耳も大切にした。昭和48年に世に問うた詩集『ことばあそびうた』から。<はなののののはな/はなのななあに/なずななのはな/なもないのばな>(「ののはな」)と、日本語の持つ豊かな音色を教えてくれた。
▼「詩の語と語の間には、散文の意味的なつながりとは違う音楽的なつながりがある」。美しく響き合う言葉の組み合わせに「ポエジー(詩情)」が潜んでいると、かつて小紙に語っていた。あまたの詩に童謡の作詞、翻訳…。戦後の詩壇を代表する谷川さんが亡くなった。92歳。
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元稿:産経新聞社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【産経抄】 2024年11月20日 05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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