【政界地獄耳・12.26】:政治とカネはそもそも安倍派 国民が忘れることはない
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・12.26】:政治とカネはそもそも安倍派 国民が忘れることはない
★「何としてでも幕引きを図りたい」。自民党で裏ガネで処分を受けた議員を中心に、衆院選でかろうじて再選された者、来夏の参院選を念頭に駆け込むように政倫審出席を決めた参院議員の思いだ。衆院政倫審ではいずれも旧安倍派の元防衛相・稲田朋美が「派閥の決定に従ってきただけ」、元政調会長・萩生田光一は「2004年に当時の派閥事務局長から、パーティー券の販売ノルマ超過分のキックバックを政治資金収支報告書に記載しないよう、事務所スタッフが指示を受けた」と説明。一方、04年に初当選した元文科相・柴山昌彦も政倫審に出席し、14年ごろに不記載を指示されたとした。
★派閥の指示だったと会計責任者の指示を強くにおわせ政治の背景と責任を回避し、誰かをかばう模様は見苦しい。いつからキックバックが始まったのかは議員によって説明がまちまちで、責任者が見当たらない。また「違法とも思わなかった」「知らなかった」「秘書に任せていた」など国民から選ばれた政治家として法律にも暗く疑問も感じず、人任せ。身ぎれいにしようという努力も見られない。この程度の国会議員が派閥にうようよいたと思うだけで、安倍派とはいったい何だったのか。錬金術のグループかと疑いたくなる。
★今ではすっかり忘れられているが安倍派のトップ元首相・安倍晋三が「桜を見る会」という公式行事の前夜、前夜祭として会費1人5000円で13年から都内のホテルで「安倍晋三後援会」の主催で開かれており、15~19年の5年間で、総額約2300万円をホテル側に支払った。またサントリーホールディングスが17~19年、計400本近い酒類を無償で提供していたことが発覚。「違法な企業献金」とも言われた。東京地検特捜部は安倍への事情聴取までで追い込めなかった。その後にこの裏ガネ発覚につながる。ところが旧安倍派議員たちはいずれも安倍の名を「安倍に相談した」とか「安倍はこの裏ガネをやめさせた」など裏ガネ問題では安倍の美談ばかり。検証が不能なら裏ガネ問題は自民党がみそぎや説明責任は果たしたといえども国民が忘れることはない。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年12月26日 07:47:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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