【政界地獄耳・12.27】:委員会に遅刻も…立民若手議員の自然体にやきもき
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・12.27】:委員会に遅刻も…立民若手議員の自然体にやきもき
★24日に閉会した第216臨時国会。石破内閣が発足したものの少数与党となり補正予算などを編成、可決させた。メディアは与党過半数割れの状況下で終始野党ペースだったと大くくりの評価だが、本当にそうだったか。首相・石破茂は低姿勢に「熟議」の国会を標榜(ひょうぼう)したものの実態は大きくかけ離れたものになった。ことに総選挙で躍進したはずの立憲民主党に勢いが見えず、政局をリードすることもなかった。党代表・野田佳彦が衆院予算委員長・安住淳など常任委員長にベテランを配して万全を期したはずだが、どうにも勢いがない。
★彼らは09年の民主党政権を経験しており、政権維持の難しさを体験したのみならず、当時の野党自民党は徹底的に民主党政権をすべての委員会で重箱の隅をつつく質問を繰り返し、民主党が選挙で国民に示したマニフェストの実現性などを攻撃していたことを思うと、今国会の立憲の若手の所作がぬるくて見ていられない。委員会に遅刻してくるなど与野党のベテランから見たら考えられないことだ。「昔は首相経験者の方が部会でも委員会でも10分前には着席していたものだ」(自民党ベテラン議員)。ところが最近は与野党の若手もルーズ。「野党筆頭理事が怒るなど自民党への揺さぶり方はあるはず。政権を取りに行くということに立憲の中堅・若手は本気ではないのかと心配になる」という。
★立憲の若手議員が言う。「そんな与野党対決で角突き合わせているのは昔の政治。今はもう少し世代的に近い与野党の議員は感覚も近い。勉強会なども自然発生的に生まれている」とあくまで自然体だ。「そういうところを見ていると超党派の議連を作りたがったり、自民党にすり寄っている感じ。だが目標があって、そこに向かって進むという党代表や執行部の決意があればもう少しピリッとするんじゃないか」と立憲ベテラン議員はやきもきする。自民党と違う野党政権を作ろうという機運がないのも不思議。政権時代のあまたのエピソードを若手に聞かせるところから立憲はやり始めよ。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年12月27日 07:40:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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