【金口木舌・11.29】:どうする、PFAS
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌・11.29】:どうする、PFAS
岡山県吉備中央町で、民間企業が放置した使用済み活性炭が原因とみられる浄水場の有機フッ素化合物(PFAS)による高濃度汚染を受け、町は希望する住民790人の血液検査を公費で始めた
▼環境省によると公費の検査は初。山本雅則町長は「スピード感を持った対応が大事」と述べ、5年後にも実施する。地域の井戸が高濃度汚染されていた千葉県鎌ケ谷市では、近隣医療機関で住民が血液検査する際の助成を始める
▼国が血中濃度と健康被害の関連について慎重姿勢を示す中、各地の地方自治体が動き始めた。沖縄では市民団体による血中濃度調査が北谷、金武町で行われ、高い数値が検出された。行政主導の検査が待たれる
▼PFASを含む泡消火剤を慣習的に使用していた米軍基地と周辺の水の汚染の関係を日米両政府は認めようとしない。振り回されるのは住民の方。健康不安から自腹で浄水器を購入する人もいる
▼お上の判断は待っていられぬと、住民の健康第一で動き出す地方自治体。日米両政府という高い壁を日々見上げる沖縄だが、主役は住民であることを忘れてはならぬ。行政の対応を急ぎたい。
元稿:琉球新報社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】 2024年11月29日 04:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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