路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【金口木舌・11.10】:平和のための音楽を

2024-11-12 04:00:00 | 【学術・文化・文芸・芸術・芸能・小説・文化の担い手である著作権】

【金口木舌・11.10】:平和のための音楽を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌・11.10】:平和のための音楽を 

 先週末、県内に住む外国人の祭りが那覇市の牧志公園であり、多様な国の人々が歌い踊った。アオザイ姿の女性たち、メキシコの女性はフレアスカートをなびかせ、台湾の鮮やかな民族衣装の人々は竹を鳴らして舞った

 ▼ミャンマー出身のトウヤソウさんは唄三線を披露した。八重山の愛しい女性を歌う安里屋ユンタには観客から合いの手。最後の一曲は「ふるさと」を日本語、ウチナーグチ、母語で歌った

 ▼軍政支配が続く故郷に帰ることができない。「大好きな故郷の状況を沖縄の人に知ってもらいたい。私も沖縄の人が大好きな三線を大切にしたい」。音楽は思いをつなぐ

 ▼同じ日、石垣市でも沖縄の曲が奏でられた。迷彩服姿の自衛隊の祭りパレードに合わせて。沿道に配られた日の丸の小旗が揺れる。駐屯地を理解してもらうためというが、地域への配慮を欠く行進は理解の強要ではないか。沖縄のメロディーに不気味さも漂う

 ▼戦時下に若者を戦場へ送り出した曲があれば、沖縄戦で全てを失った人々を支えた唄もある。今必要なのは、沖縄に根付く多彩な文化を糧に、国を越え手をつなぐ音楽だろう。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】  2024年11月10日  04:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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