【天風録・12.23】:オーバーツーリズム
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録・12.23】:オーバーツーリズム
無謀と思いつつ、秋の京都を訪れた。案の定、ニュースで見た通り。観光客が京都駅にあふれ、発着するバスも地下鉄もすし詰めだった。比較的空いていると思い、銀閣寺に向かったが甘かった
▲混雑に閉口しても何とか寺社を巡った満足の旅。だが先日、本紙セレクトの記事「オーバーツーリズム 悩む京都」に反省させられた。混み合うバスに乗れぬ地元住民の声、バス停に近い民家が被る迷惑などを知った
▲市民生活と観光の両立のため―。京都市は6年前に導入した宿泊税を引き上げるという。となると、今も高い宿泊代が将来、もっとかかることに。宿泊税は広島県や島根県松江市でも。集めた税金はどこへ向かうのか
▲広島から大竹へ車で向かうと、宮島口の手前で渋滞しており閉口した。紅葉の見頃が長く、宮島観光へ向かう車が多かったようだ。訪問税が100円かかろうと来島者の波は引きも切らず。先週、過去最多を更新した
▲日本を訪れた外国人も11月末で過去最多となり、通年で3500万人に。だが政府には道半ばらしい。目指すは2030年、訪日客6千万人。高い経済効果が予想されるが、受け入れる地域の暮らしはどうなるか。想像もつかない。
元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】 2024年12月23日 07:00:00 これは参考資料です。転載等は、各自で判断下さい。
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